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記録ID: 5694632
全員に公開
沢登り
京都・北摂

【京都北山】針畑川・翁谷からイチゴ谷山

2023年07月09日(日) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 滋賀県 京都府
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GPS
--:--
距離
3.5km
登り
552m
下り
550m

コースタイム

日帰り
山行
3:10
休憩
0:00
合計
3:10
13:30
120
駐車地(翁(オキナ)谷に入渓)
15:30
70
16:40
駐車地
とんでもなく遅い時間からの行動開始となっていますが,これはこの沢が本日2本目のためです(午前中は針畑川支流の滝谷・丹波谷に入渓)
天候 雨時々曇り
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
滋賀県道781号線の翁谷出合に路肩が広くなったところがあり,そこに駐車。2〜3台は駐車可能。
コース状況/
危険箇所等
【翁(オキナ)谷】
・ 針畑川の枝谷で,イチゴ谷山(△892.1m)の東に突き上げている谷。ごく小さな谷に過ぎないが,終始かなりの急傾斜で,沢床は岩が張っており,岩溝のような狭い谷の中に小滝が連続する。今回は左俣を遡ったが,左俣入ってすぐのところに3段20mほどの大きめの滝場があり,予想以上の大高巻きを強いられる。小さな谷の割にはそれなりに楽しめると思う。ただ,特に下部は倒木が多く,煩わしいのが難点。これさえなければ,もっと楽しめると思うのだが…。
・ 今回,肩を痛めていたこともあり,気楽な沢歩きのつもりで入渓したため,ロープや下降器などのギアは携帯していなかったが,上記の通り結構厳しい高巻きを強いられる箇所もあるので,いちおう沢登りの基本装備は整えて入渓したほうが無難。

※ 針畑川は滋賀県の河川のため,本来はタイトルは「京都北山」ではなく,「朽木」とかにすべきだったかもしれません。すみません…。
翁(オキナ)谷の出合の様子。無骨な堰堤,乏しい水量。まず食指が動くような谷には見えない。だが,出合が貧弱なのは,京都北山あるある。とりあえず入ってみましょう。
翁(オキナ)谷の出合の様子。無骨な堰堤,乏しい水量。まず食指が動くような谷には見えない。だが,出合が貧弱なのは,京都北山あるある。とりあえず入ってみましょう。
しばらくは植林の中の荒れた感じの細流が続く。むむ,これは本当に失敗したかな…
しばらくは植林の中の荒れた感じの細流が続く。むむ,これは本当に失敗したかな…
が,しばらくすると急に谷が狭まって岩っぽくなり,小滝が連続し始める。
が,しばらくすると急に谷が狭まって岩っぽくなり,小滝が連続し始める。
小さな滝ばかりだが,つるつるの壁に挟まれた滑り台のような滝が多く,意外に乗り越しに苦労する。
小さな滝ばかりだが,つるつるの壁に挟まれた滑り台のような滝が多く,意外に乗り越しに苦労する。
両岸に岩壁がそそりたち,ちょっとしたゴルジュ感が漂う箇所も。(雨でカメラが濡れて写りが悪く,すみません…)
両岸に岩壁がそそりたち,ちょっとしたゴルジュ感が漂う箇所も。(雨でカメラが濡れて写りが悪く,すみません…)
が,この谷,谷の狭さが災いして,倒木が谷中にひっかかりまくっていて,煩わしいことこの上ない。せっかくのナメ滝が多数埋まってしまっている。これさえなければ,もっと楽しめるのになぁ…
が,この谷,谷の狭さが災いして,倒木が谷中にひっかかりまくっていて,煩わしいことこの上ない。せっかくのナメ滝が多数埋まってしまっている。これさえなければ,もっと楽しめるのになぁ…
しばらくするとようやく倒木地帯を抜けて,すっきりした滝場が現れ始めた。美しいナメ滝の連続を嬉々として越えていく。
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しばらくするとようやく倒木地帯を抜けて,すっきりした滝場が現れ始めた。美しいナメ滝の連続を嬉々として越えていく。
小滝が連続して,途切れない。
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小滝が連続して,途切れない。
そして現れた,大きめの滝場。カメラが濡れてピントが狂っており,規模感が伝わりにくいと思うが,3段20m以上はあり,小さな谷にしてはなかなかのもの。
2
そして現れた,大きめの滝場。カメラが濡れてピントが狂っており,規模感が伝わりにくいと思うが,3段20m以上はあり,小さな谷にしてはなかなかのもの。
右岸から巻いていくが,かなり急峻でうまくトラバースできそうなラインが見つからず,どんどん上に追い上げられる。気が付いたらかなりの大高巻きとなっていた。気楽な谷歩きのつもりだったのに,気づけばこれだ…。
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右岸から巻いていくが,かなり急峻でうまくトラバースできそうなラインが見つからず,どんどん上に追い上げられる。気が付いたらかなりの大高巻きとなっていた。気楽な谷歩きのつもりだったのに,気づけばこれだ…。
大滝を巻き終えて谷に降り立つと,ようやく滝場は終わり,穏やかなナメが稜線へと続いていた。
大滝を巻き終えて谷に降り立つと,ようやく滝場は終わり,穏やかなナメが稜線へと続いていた。
稜線着。植林が多いが,時折太めのブナも現れる。
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稜線着。植林が多いが,時折太めのブナも現れる。
イチゴ谷山着。実はイチゴ谷山は今回が初めて。何となくそのフルーティーな山名が気になってはいたのだが。
イチゴ谷山着。実はイチゴ谷山は今回が初めて。何となくそのフルーティーな山名が気になってはいたのだが。
ただ,山頂自体は植林交じりの雑然とした感じで,それほど印象深い場所ではない。
ただ,山頂自体は植林交じりの雑然とした感じで,それほど印象深い場所ではない。
下山。当初は翁谷の右俣を下降しようと思っていたが,左俣が予想以上に険しかったので,ロープなどの基本装備を欠いたまま下降するのはやや不安ありと判断。山頂から東北東に派生する尾根を辿って下山(ピンクテープがベタ張りになっており,特に問題なし)。
下山。当初は翁谷の右俣を下降しようと思っていたが,左俣が予想以上に険しかったので,ロープなどの基本装備を欠いたまま下降するのはやや不安ありと判断。山頂から東北東に派生する尾根を辿って下山(ピンクテープがベタ張りになっており,特に問題なし)。

装備

備考 ・ フェルトソール沢足袋使用

感想

 情けないことに,左肩を痛めてしまった(山でではなく,普通に街で)。腕力をフルに使うようなハードな山行には心もとないので,近場の沢で気楽に楽しもうと考えた。梅雨時は,谷が一年のうちで最もみずみずしく,美しい季節(だと勝手に思っている)。たとえ里山の小さな谷でも,その中に少しでも身を置いていたい。
 入渓したのは翁(オキナ)谷。翁谷と言っても,どこそれ?と言う人がほとんどだろう。安曇川の針畑川の支流で,イチゴ谷山の東に突き上げている谷である。地形図で見れば分かる通り,谷というよりは溝と言ったほうがいいくらいの,ほんの小さな流れに過ぎないが,微妙にうねりながらかなりの急勾配で稜線に突き上げる姿が何となく気になり,リハビリで歩くにはちょうどいい規模感かな,と思って入ってみた。
 結果,翁谷はその小ささからは予想できない険しさを秘めた谷で,特に左俣の20mほどの滝場ではちょっとした大高巻きを強いられ,気楽な谷歩きのつもりが,少々冷や汗をかかされてしまった。痛めた肩にもつい力が入り,さらに調子がおかしくなった気が…。それでも,下山の道中,ちょっぴり面白い谷を見つけた,とそこはかとない満足感に浸ってしまうのは,悲しい沢徘徊者の性なのかもしれない。

※ この山行の前(午前中)には,同じく針畑川の支流である滝谷(下壺の左俣)と丹波谷に入渓。記録は後日アップ予定。

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