蓬莱山〜森山岳〜白滝山〜比良岳〜烏谷山
- GPS
- 10:06
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,759m
- 下り
- 1,742m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 10:06
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の志賀駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■蓬莱駅〜小女郎谷〜小女郎峠 蓬莱駅から登山口への道中に東屋があるので、登山の準備などに利用可能。 堰堤に出合って右に進むと、登山口です。 沢沿いの道を何度か渡渉しつつ進みます。 水量が多くなると、通りにくくなりそうな箇所があるかも。 道幅がやや狭くなっているトラバース道やガレた道など、下りで利用する際には少し気を付けたいですね。 最後はやや急な斜面を直登気味に進むと、小女郎峠に到着。 すぐ近くに小女郎ヶ池があるので、寄ると良いでしょう。 ■小女郎峠〜蓬莱山 人気の縦走路でもあり、道ははっきりとしています。 ■蓬莱山〜森山岳〜長池〜オトワ池〜白滝山〜オトワ池 森山岳へは笹原の間に見える踏み跡を辿りますが、やや分かりにくい所があるかも。 足元の状態は確認しづらいので、注意を。 しばらく進むと樹林帯になります。 踏み跡もあるけれど、進みやすそうな辺りを通っても問題なく、程なくして森山岳山頂です。 この先は進行方向に注意が必要で、踏み跡は所々にあったり、なかったり? 複雑な地形で、位置特定する材料が多くないと思われ、GPS機能のある機器を携帯するのが望ましいでしょう。 付近一帯は池や湿地がいくつもあり、地図に載っていないのも多いようです。 オトワ池から白滝山へは特に問題なさそう。 以前よりも目印が増えており、間口が広がったと言えそうですが、基本的には歩き慣れている人向けのエリアだと思われます。 ■オトワ池〜汁谷〜木戸峠 引き続き、複雑な地形となっている所が多く、注意が必要。 序盤は踏み跡を辿っており、その後は関電の巡視路を進んでいます。 部分的に少し荒れていたり、進路が分かりにくい所もあるように感じます。 汁谷の沢に出合い、少し進むとゲレンデに至り、すぐに木戸峠に到着。 ■木戸峠〜比良岳〜烏谷山〜荒川峠〜志賀駅 アップダウンのある縦走路を進んで行くと、比良岳の標識があります。 やや薄めの踏み跡を辿り、比良岳山頂へ。 縦走路に戻り、葛川越を経て全般的に急な斜面を登り返すと、烏谷山山頂です。 荒川峠からの下りは退屈な区間はあるものの、安心度が高めの下山ルートという感じ。 最後は長い舗装路歩きとなり、志賀駅へ。 |
写真
感想
5月初旬の比良への山行で右膝の裏を負傷し、その後は負荷がかかり過ぎないような山行を心がけていたのだけど、ほぼ回復したように思われ、今月からは通常の山行に戻しています。
という事で、今回はやや久しぶりに比良山系へ。
夏本番で気温が高くなりそうで、それなりに標高の恩恵を受けられるかと期待しつつ。
蓬莱駅からスタートし、小女郎峠へと至るルートへ。
この日は気温が高くなるとの予報で心配していたのだけど、少し風があり、こちらも予報通りなら、助けとなってくれそう。
湖西道路の辺りのネムノキの花はもう終わりに近く、今年はきちんと花を見られないかも。
東屋に着く頃にはじんわりと汗をかいており、ここで塩分補給のタブレットを摂取。
植林帯の中を進むようになると、それまでの風は弱まり、地味にしんどい坂道にじわじわと体力を奪われて行く。
ザトウムシが地面を這っているのを見かけ、踏んづけてしまわないように、この後は地面に注意して歩くようにする。
ようやく登山口に到着、ヤマビル除けの処置は済ませてあり、少し体を休めるのみ。
薬師ノ滝の水量はやや多めのよう。
今回は期待していたほどには涼しく感じなかったのだけど、逆にここまでは暑さに苦しむまでは至っていなかったのかも。
何度も歩いているルートだし、花もほとんど見当たらない時期でもあり、黙々と登って行きます。
最初のロープ場の辺りで足音らしきのが聞こえ、振り返ってみても誰もおらず、気のせいかなと思ったら、下りの方がおられ、こちらの通過を待っていただく。
登りが続き、暑くて汗をかいているものの、風がそれなりにあり、昨年よりは楽かな。
放置自転車の所で少し休憩し、最後のしんどい坂へ。
今回はうっとうしい虫も少なく、ようやく凹部を脱出すると、一気に視界が広がるものの、残念ながらの曇り空。
小女郎峠に到着、強めに吹く涼風が心地良く、ここでパンを食べつつの休憩。
付近の斜面に何頭かシカがおり、こちらを見ていたり、食事中だったり。
距離があるせいか、逃げ去ろうとはしない。
小女郎ヶ池への途中にも、さらに何頭かシカがおり、右側の斜面からも警戒音が発せられる。
曇っていて、小女郎ヶ池は地味な佇まいです。
小女郎峠に戻り、縦走路を辿り、蓬莱山方面へ。
まだすっきりとしないけど、眼下には琵琶湖が雄大な姿で横たわっており、比良の山に戻って来たのを実感。
避暑でやって来ていると思われるアキアカネがたくさん飛んでいる。
天気は徐々に良化傾向のようで、青空の割合が少しずつ増しているようで、何度となく立ち止まって素晴らしい風景を眺めていると、じんわりと幸福感に包まれる。
蓬莱山山頂に到着、観光客はまだ到着しておらず、テラスは無人です。
疲れを取るべく、眼下の風景に見入りながら体を休めます。
写真30の辺りから森山岳へ向かうべく、まずは笹原の道へ。
写真で見るよりも踏み跡ははっきりと分かるのだけど、道の状態は分かりにくく、慎重に歩を進めます。
やがて樹林帯の尾根を進むようになり、歩きやすくなる。
鞍部から登り返して進んでいると、木から何かが落ちて来る。
何かなと確認してみると、野鳥です。
少し足で移動したものの、飛び去らないので、巣立ち前の幼鳥のよう。
近づきすぎないようにして撮影しようとすると、親鳥だと思われるのだけど、盛んに鳴いており、早々に立ち去るべき状況のようで、すぐに撮影を済ませ、先へ。
山を歩き続けていると、このような自然の営みに接する機会が時としてありますよね。
森山岳に到着、辺りは緑に包まれています。
この先は比良の不思議エリアと言っても良さそうな領域で、複雑な地形を成していたり、池や湿地が点在していて、独特な雰囲気となっています。
もう何度目かの訪問なので、それなりに記憶している一帯もあるけど、迷いなく進んで行くのは難しい。
所々でこれまでと違う進み方をしつつも、時間と体力をあまり消費したくはないので、程々にしておきます。
途中から目印がこれまでにないぐらいに目立つようになり、ルートの把握はしやすいのだけど、この山域ならではの面白味を削ぐようにも思われ、残念かなとの思いの方が強い。
予想通り、バイケイソウはピークを過ぎつつあるよう。
いくつかの池や湿地を見て回り、オトワ池に到着。
藻なのか、水草なのか分からないけど、池の水面の大半を覆っており、以前のような美しい映り込みは見られず。
これだけの規模で繁茂していると、生態への影響もありそうですね。
ここで昼食にします。
誰もおらず静かなのだけど、虫が飛び交ってうっとうしい。
暑くてしんどく、ちょっと億劫ではあるけど、白滝山へピストン。
この道中も目印がきっちりと付けられている。
白滝山山頂に到着、次回は違う季節に訪れられれば良いかな。
オトワ池からは来た道を少し戻り、歩き慣れたルートを経て、その後は関電の巡視路へ。
何度となく小さな谷を越えるので、地味ながらも下りと登りを繰り返し、この時期にはしんどいルートなのです。
バイケイソウが所々で群生しており、こちらでもピークを過ぎつつあるようだけど、それなりに可愛らしい花がたくさん咲いています。
暑さで苦しくなりつつある頃合でジャガ谷に到着、昨年と同じく、ここで水遊びをして、クールダウン。
そのまま沢を登って行こうかと考えていたのだけど、それは止めておく事に。
クールダウンにより元気を取り戻し、汁谷の標識を経て、木戸峠に到着。
ここからは南比良の縦走路を辿って行きます。
歩いている人は多くはないものの、少なくもないという感じで、所々で登山者とすれ違います。
暑い中、ご苦労様ですね。
それなりに風はあり、暑さを和らげてくれるのだけど、登りが続くようになると暑くてしんどく、クールダウンの効果もやがて消え失せてしまう。
比良岳道標を経て、比良岳山頂へ。
この間はサワフタギが多いのだけど、あまり実は確認できず。
まあ、歩きながら見ていただけなので、見落としているだけかも。
縦走路に戻り、慎重に下って行きます。
葛川越の手前で烏谷山が見える地点があり、いつも以上に登り返しが大変そうに感じられてしまう。
実際、やはり足取りは重たく、普段よりも道中が長く感じられる。
ようやくの事で、烏谷山山頂に到着。
途中でも見えていた通り、琵琶湖は青空を反映して美しく、絶景と言っても良いであろう展望となっています。
昨年よりも時間がかかっており、少なくともこれ以上は遅れないように意識し、先へ。
気を紛らわしてくれる要素が少ないのは良い事なのか、そうではないのか。
何事もなく、荒川峠に到着。
この後は下山するのみで、序盤はまずまず良い感じのルートなのだけど、植林帯に入ると、途端に面白味がなくなり、淡々と歩いて行く。
昨年の山行では、植林帯の終わりの辺り、水場の直前で転倒してしまったのです。
下手すると、谷側の斜面へ滑落していたかも知れず、危うい状況でした。
問題の箇所を確認してみると、滑落すれば大けがになってしまいそうな所もあり、重大な事態に至らずに済んで良かったと改めて思いました。
水場の水はとても冷たく、雪解け水かと思ってしまうぐらい。
何がこの冷たさをもたらしているのでしょう?
その後も慎重に歩を進め、登山口に到着。
昨年は転倒による負傷でペースを落としていたはずで、走って行けば、昨年と同じぐらいの時間で志賀駅に到着できるはず。
そう考え、無理をしてしまわない範囲で走って行きます。
この日、スタート時点でのザックの重さは13kgぐらいだったはずで、この時点では10kgぐらいでしょうか。
これだけ歩いた後に、この気温で走れてしまうのは、我ながらすごいと思う。
この時期の仕事帰り、駅から自宅まで10分ぐらい歩くと、暑さでへろへろになってしまうのに、それとは違う自分なのかなという感じ。
適度に歩いたりしつつ進み、湖西線沿いまで来ると、もう走らなくても電車の便に間に合いそうとの確信が得られ、そこからはゆっくりと歩く。
この日も頑張って歩き、志賀駅にてゴールです。
5月の山行で右膝を負傷し、思っていたよりも早く回復してくれたものの、再発するのではと不安だったのだけど、一応は以前の問題のない頃の状態に戻ったよう。
再発の可能性は付きまとうし、程々の山行を心がける必要はありそうだけど。
それとは別に、山行の数日前に腰痛に見舞われてしまい、あまり回復しないままに山行当日となり、この日はそちらの方が心配だったのだけど、影響はほとんど感じられず。
歩く事による悪化がなさそうなので、逆に歩いての回復が見込まれる?
そんな中でしたが、やや久しぶりの比良への山行。
安定の比良という感じで、素晴らしい展望を中心に、暑いながらも楽しく歩かせてもらいました。
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