灼熱の尾瀬(燧ヶ岳〜至仏山)
- GPS
- 15:08
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 1,956m
- 下り
- 1,755m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:29
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:36
天候 | 1日目 晴れ時々雲 2日目 早朝霧からの晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
⚫︎行き 5:00頃からバスないしタクシーが運行、5:30のタクシーで大清水まで(約4000円) 大清水からシャトルバスで一ノ瀬まで(700円) ⚫︎帰り 鳩町峠からバスで戸倉第一駐車場まで(1000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
⚫︎一ノ瀬から長英新道分岐までは木道樹林帯歩き ⚫︎長英新道分岐から燧ヶ岳まではジメジメ樹林帯歩き、一部石畳を整備してくれているのがありがたい ⚫︎燧ヶ岳山頂から見晴までの下りはドロドロ泥濘地獄 ⚫︎至仏山は全体的にさっぱりとした素敵マウンテン |
その他周辺情報 | 湯元千代田館(600円) |
写真
感想
念願の尾瀬に行ってきた。
もう花の時期は大方終わっており、分かる範囲ではニッコウキスゲがかろうじて咲いていたこと、子供の頃にやったお花カルタ(つかまったら最後、逃げられないぞ、モウセンゴケ)で衝撃だったモウセンゴケが大量に生育していたのが印象的だった。
尾瀬だから何となく涼しいのかなーと思いきや、容赦なく照りつける日の光。遮る物のない湿地はもちろん、樹林帯に入るとむわっと漂う湿気に、リアルサウナに入っているように汗が噴出した。
水分と塩分の補給バランスに気を付けながら、まずは燧ヶ岳山頂を目指す。
大清水から少し登って樹林帯を抜けると、キラッと光り一面に広がる大きな尾瀬沼。
「これが尾瀬だ!」
と、別世界に足を踏み入れたことに早くも心躍る。
長英新道分岐から本格的な燧ヶ岳の登りに差し掛かるも、しばらくはダラダラ樹林帯が続き、長く歩いているように感じる割には大して標高が稼げない。
石畳が整備されていてありがたい箇所もあるが、泥濘にハマらないよう気を遣って歩く(後にもっとすごい泥濘を通ることになるとはこの時はまだ知らない。)。
やっと眺望が開けてミノブチ岳越しに燧ヶ岳山頂が見える。
この頃には暑くてグダる体を起こして何とか上へ上へと目指す感じ。昼頃にはガスってしまうとの予報に気が急きながらも、思うように早く進めず中々しんどかった。
ガスったり晴れたりを繰り返す山頂、燧ヶ岳山頂にたどり着いた時には、タイミングよくガスが晴れて尾瀬ヶ原を一望することができた。
一本道が続く広い尾瀬ヶ原の向こうに翌日登る至仏山。
日光方面の山から越後方面の山がぐるっと見渡せ、人里離れた山奥に来ていることが気持ちいい。
山頂はこの暑さにもかかわらず、多くの人で賑わっていた。
ここで、反対方面から登ってきた人の足元が尋常じゃないくらいドロッドロなことに気付き嫌な予感がする。。
8号目あたりまで岩山を下った後、樹林帯に入ると案の定延々と続くグチャグチャドロドロの泥濘地獄。登りの時の比じゃないくらいぬかるんでいて、滑ったら一発アウト、落ち込むこと間違いなしだから、絶対に滑るまいと一歩一歩慎重に歩くもんだから全然ペースが上がらない。
実際600〜700mしか下らないのに、100m下るまでが長いこと長いこと。完全にメンタルとの戦い。
この道を登りに選んでいたら絶対途中で心折れていただろうから、ピストンする人は本当にすごい。
2号目あたりで泥濘が終わり、木道が出現して安堵。
宿泊する第二長蔵小屋にチェックインし、夕飯まで隣の尾瀬小屋で一杯やった🍺今度来る時は素泊まりにして、お酒持ち込み付近の山小屋のテラスで食べ歩くのも楽しそう。
第二長蔵小屋はとっても清潔で気持ちの良い小屋だった。
翌朝は5:30に小屋を出発。霧がかかる尾瀬の湿原を2時間ウォーキング。鳥のさえずりがあちこちから聞こえてきて何とも爽やかな朝。
途中のベンチで小屋の朝ごはん弁当を食べる。お花の最盛期にはもっと一面色々な花が咲いていたことでしょう。
7:00過ぎ、日が上ってから一気に霧が晴れ、途端に照りつける日差しが暑い。
至仏山もまずは樹林帯だが、昨日の燧ヶ岳と違って全体的に泥濘が少ない!同じ山域なのに地質が違うのか?ってくらい、石畳の上に水溜りがあっても、泥に足を踏み入れなければならないような箇所は一切なくて快適快適。
視界が開けてからは、降り注ぐ日の光を一身に浴びて岩の急登をひたすら登る。ぐんぐん標高を上げてく感じがたまらない。
山頂近くなると木道が出現し、天に続く階段を登って山頂に到着。
こちらもとっても賑わっていた。鳩町峠からピストンする人も多かった。
尾瀬山行も終盤に差し掛かる。小至仏山に向かって下る稜線がとっても綺麗でプチアルプスの縦走に来たかのよう。
至仏山は全体的に整備されていて稜線も綺麗。鳩町峠まで下る間も、昨日のような泥濘は一切ない。
至仏山はマイ素敵マウンテンに堂々ラインナップされた。
鳩町峠のバスチケット売場でまず目についたのがかき氷!夏の下山後に最も欲していた物だった。
暑く火照った体の体温を下げてくれるのに大貢献。美味しかった。
お天気にも恵まれ、尾瀬の百名山を連日制覇できて盛りだくさんな山行だった。
燧ヶ岳にはもう登りたくないけど、至仏山とか、キャンプ目当てにまた来たいなと思う場所だった。
コメント
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私も至仏山には行ったことがあり、燧ケ岳にはいずれ行っていたいと思っております。
至仏山に行った時には雨にかなり降られ、岩々の山道を川のように水が流れており大変でした。
Yaneoさんの時は天気が良く、尾瀬沼付近が盆地のような形状で、熱が溜まりやすく暑かったようですね。
でも、好天での山歩きはやはり景色も良く、渇きを潤すビールやかき氷などが美味しく食べられるので・・・。
これからも、アグレッシブに楽しまれるYaneoさんの山歩きを期待しております。
雨の中至仏山に登られたことがあるのですね…。
地形上、雨に降られると登山道が川になったり泥濘やすそうだな〜と思った山でした。
爽やかなイメージとは真逆でめちゃくちゃ暑かったです。ただ、翌週行った越後駒ヶ岳と比べてアブがまったくおらず、そういう意味では後になって一縷の爽やかさが感じられたところです。笑
燧ヶ岳、私にとってはなかなか修行チックな山でしたが、ぜひ行かれてみてください!
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