今年登る山宣言通り参りました南アの女王様💖
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- GPS
- 07:22
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,154m
- 下り
- 1,142m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 7:16
天候 | 10時まで快晴。その後雲わいてきた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
22:30着で第一駐車場は満車。第2駐車場に停めました。 バス争奪戦は後述 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般にコース明瞭、分かりづらいところはマーキング、リボンあり。とても整備されています。 登りはそうでもなかったが、降りは度々渋滞。 【北沢峠〜藪沢大滝の頭】 ザレたよくある山道。危なく感じるところはありませんでしたが、下りはザレで滑らないように気を付けましょう。登りは長く感じなかったが、下りは長く感じて気分的に辛かった。特に◯合目の表示が、えー、まだそんだけ(~_~;)な気分にさせる。 【藪沢大滝の頭〜小仙丈ヶ岳】 森林限界越えて、視界が一気に開けます。岩ゴロゴロ、グレーティングではCとなってますが、そこまでな感じはしませんでした。それより直射日光で高度も2,500m超なのにとにかく暑くて疲れた。 【小仙丈ヶ岳〜仙丈ヶ岳】 岩よじ登り降りあるものの爽快な稜線歩き。ここもグリーティングはC 【仙丈ヶ岳〜仙丈小屋〜馬の瀬ヒュッテ】 頂上から小屋まではザレた急斜面。 仙丈小屋から馬の瀬ヒュッテまではハイマツの狭い道が長くチクチクです。 仙丈小屋の少し下に水場あったがコースのロープの外なので使っていいのかよく分からない感じ。馬の瀬ヒュッテの水場は使いやすい。他にも1箇所あったが場所忘れた。 【馬の瀬ヒュッテ〜藪沢大滝の頭】 沢近くを歩く距離が長く、渡渉や鎖場が何ヵ所かあります。渡渉は石が積んであったり、ごく浅かったりで難しいと思うところはなかったです。 鎖場も登り降りは、鎖なくても登れる感じ。トラバース鎖は、岩が濡れているのでしっかり掴みましょう。 トラバース部分多いですが、幅もしっかりあり歩きやすい。 ここの区間全般に地味な地道な登り返し。一気に登り返すならいいが、だらだらとずっと登り返しの方が疲れる。女王様は優しくなかった。 |
その他周辺情報 | 仙流荘の日帰り入浴で汗流して帰りました。600円 |
予約できる山小屋 |
|
写真
今回の忘れ物①一眼レフ②事前のヤマレコ地図ダウンロード③頂上でのヤマスタスタンプゲット
登り始めて、南アルプスの森のなかに朝陽が射し込んできて美しかった。
感想
以前より登りたかった仙丈ヶ岳、しかしバス乗るための壮絶な戦いに恐れをなし今まで未踏でした。1月の今年登りたい山宣言キャンペーン(当然、Apple Watchもギフトカードも当たっておりません)で仙丈ヶ岳を宣言しました。
https://www.yamareco.com/modules/diary/637257-detail-291027
宣言したからには覚悟を決めて、バスの席取り争奪戦に行って参りました。本当はこもれび山荘泊まりたかったのだが、予約争奪戦敗北済み。
駐車場までのアクセスですが、インター降りてからの道のりが、国道で走りやすいのはいいのですが途中、とにかくなんにもないためえらく遠く感じる。北アも南アの山梨側アクセスも林道入るまでは、なんだかんだいろいろあってそんなに遠く感じないが、ここは遠く感じました。
さすが休日前、22:30頃到着も既に第一駐車場満車、第2駐車場に停めて車中泊。車内は暑くて寝付けなかった。ビックリしたのは後ろに停ってた車の人が、やはり車内は暑いのか、車と車の間の地べたに寝袋ひいて寝てたw踏まれるぞ。
【バス席争奪戦】
22:30〜戦の前の静けさ
到着後、すぐトイレに行きがてら偵察したが、画像でよく見る、モノ置いての順番取りは、まだなんにもなかった。こんなもんなのかな?と思い明朝は始発2時間前の3:30に並ぼうと決めて車内でマットひいて寝袋に潜り込んだ。
しかし車内は暑く、すぐ寝袋から這い出て敷布団にして寝入ったが、暑のせいか、明日の女王様に会う興奮からか、うたた寝しかできなかった。
3:00〜戦いは既に始まっていた
起床し歯を磨きにトイレへの行くと5時間前と様相が一変。券売所とバス停から延々と続くモノの列が。主にバス停の列はザック、券売所側はヘルメットもあればストックもあれば、スタッフバックetc.
ヤバい、乗り遅れた…歯磨きもそこそこに車へ戻り急ぎ身支度し戦いの列へ。時刻は3:30、バス停列にザックを置き、券売機列はストックを列置きモノとしたが、ちょうど仙流荘の庭石に腰掛けられるのでそのまま庭石に腰掛け並んだ。
列の前後には山梨から来たという関西弁ではないがノリがほぼ関西風おばちゃんと東京からの真面目そうな青年。青年は甲斐駒、関西風おばちゃんは日帰りだが甲斐駒仙丈Wで行くと。ツワモノ
4:30〜大混戦
券売所が開く。徐々に列が前進する。前進するなかで、主のいない馬(モノ)がむなしく置き去りにされている。主は爆睡中か。
ようやく券売所がよく確認できる距離まで近づくと、係の女性が「現金の方は左へ、キャッシュレスの方は右へお並びください」と。キャッシュレスと言ってもカードの場合、使えるのはVISA、マスターのみ。交通系、QRコードも可能。
自分は財布出すのが億劫でPayPayで払おうとキャッシュレス券売機の列に並ぶ。しかしこれが判断を間違えた。この券売機、操作が少し難しく立ち向かったものは皆、戸惑う。一人当たりの時間がかかり、その間に現金の列は進む。焦りの気持ちが出てきたその時、遂にバス6台が颯爽と横付けされた。まずい、このままだと自分のザックも主なし置き去りとなってしまう。自分の番となり、後ろから見てて学習していたので、速攻で乗車券確保。自分のザックへ駆ける。幸運にもまだ列は進んでおらず、無事関西風おばちゃんと青年と再開を果たした。
5:30〜勝者と敗者〜
大型バス5台とマイクロバス1台が並び1台目から乗客が吸い込まれていく。残り2台のところで列の前にはまだかなりの乗客が。ギリギリ乗れるのではないかとの淡い期待は、どこから湧いて出てきたか、列前方の人の連れの仲間が続々と参集し打ち砕かれた。関西風おばちゃんが乗れますようにと祈っている。最後のマイクロバスに乗客が乗り始めると、その祈りも通じず、これは明らかに乗れない。自分の前には10人程、マイクロバスは無情にも旅立っていった…
峠へ向かったバスが帰還するのは2時間後、時刻表通りなら8:05分、峠に着くのは9時頃で最終バス16時まで約7時間、南アルプスの絶景を堪能しながら稜線をゆっくり歩くには時間がタイト、ああ、と絶望したその時、「あと1台きます」とアナウンス!
遠くマイクロバスが朝陽に輝きながら駆けてくる。関西風おばちゃんの祈りが通じたか?!自分の回りは皆、歓喜で勢いを増した。一度敗戦と絶望してからの歓喜はひとしおであった。関西風おばちゃんと、青年とは戦友となった。
バスに乗り込むとき、少し後ろの乗れない人たちの落胆の表情を見て少し切なくなった。
おしまい
今までこのバス乗りバトルに嫌気がして伊那からのアプローチには寄りついてなかったが、仙塩尾根を望む絶景は苦労してでも登る価値があると感じた。きっと小屋泊かテン泊で昼前のバスでゆっくり北沢峠に行くのがよいのかもだが、そうすると駐車場に空きがないリスクも。日曜なら下山した人の空きが出るだろうが、土曜だと満車リスクもあるかも。やはり女王様のハードルは高い。黒部アルペンルートのようにWeb予約とか導入したらどうなるのか。転売ヤーとか出てきて悪用されるかな?なかなか難しい。
今回事前の準備も疎かで、ヤマレコやるようになって初めて地図ダウンロードし忘れた。電波は仙流荘までなので気を付けましょう。ヤマレコやるまでは紙地図頼りにだったし、紙地図は忘れず持ってきてたので問題はないのだが、便利に慣れるとそれがないと不安になるという人間の堕落さ?がよく分かった。
仙丈ヶ岳は病みつきになる風景、稜線だった。小仙丈から仙丈の稜線歩きは最高。
ゆっくりじっくり景色をかみしめて歩きました。一眼レフ忘れたのが一番痛かった。
景色はよかったが、とにかく暑かった💦2,500m超えたら涼しいはずが、全然涼しくなかった。2,800m越えていつもの2,000mな感じ。特に地形のせいか馬の瀬ヒュッテ辺りは湿度も高く2,600mとは思えない、体感30℃ぐらいに感じた。なんか倍の標高差登ったぐらい疲れた。
この酷暑のせいか、立山でも思ったが雲の湧いてくる時間がより早くなってる気がする。登頂は10時までが勝負か。甲斐駒は10時過ぎには雲の中のように見えたが、実際現地ではどうだったかな。
バス降りたときは大半の人が甲斐駒に向かったので、こっちは空いてるかと思ったが、同じ始発の先行バスの人、泊まりの人、それなりに混んでいて所々渋滞しました。仙丈小屋で名物の無水カレー食べたかったが、小屋も混んでてけっこう待ちそうだったので諦めました。次は絶対食べたい。
プロフィールに書いてる通り荒々しい北アルプスも好きなのだが、景色がたおやかでゆったりして一山が大きい南アルプスが大好きなのだが、ますます好きになった。やはり女王様は美しかったです。
ライチョウにも会えるご褒美も頂いて、ホント惚れましたわ。
唯一、残念だったのは下山後こもれび山荘で買ったコーラがぬるかった。
そういえば関西風おばちゃん、W登頂できたかな?
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