白馬岳*清水岳 猿倉in欅平駅outの贅沢北アルプス
- GPS
- 15:26
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,422m
- 下り
- 3,096m
コースタイム
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:41
天候 | 1日目:晴れ時々ガスのち雷 2日目:晴れ☀️ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
長野駅周辺駐車場は約500〜1000円/dayの幅でさまざま有ります。 ●公共交通機関移動手段 行) 長野駅東口8:20 ↓高速バス 白馬駅9:30着 乗換え9:50発 ↓アルピコ交通 猿倉10:17 帰) 欅平駅 ↓黒部峡谷鉄道 宇奈月駅 ↓富山地方鉄道本線電鉄富山行 新黒部駅 ↓徒歩6分 黒部宇奈月温泉駅 ↓北陸新幹線はくたか東京行 長野駅 ・アルピコ長野白馬線 長野→白馬 (2023年4月1日(土)〜2023年11月30日(木)毎日運行 予約不要) ・白馬猿倉線 2023年4月29日〜5月7日の毎日、7月1日〜8月27日の毎日、8月28日〜10月9日の土日祝(予約不要) ・黒部峡谷トロッコ電車 5月6日〜11月30日迄毎日 13:53 14:37 15:19 16:01 最終16:42発 宇奈月 17:37着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 ●猿倉登山口→白馬山荘:ルートは全て明瞭。白馬大雪渓は雪割れのある上部の様子で、この日もパトロール隊がロープで夏道に新たな誘導帯を設けていました。時期により夏道への出口が変わると思いますので、ベンガラと誘導ロープに従う必要があります。 大多数の方は雪渓ではチェーンスパイクもしくは軽アイゼンを着用していました。私は登った時間帯が遅く雪も柔らかかったので、とりあえず行けるところまでと思った結果、全てノーアイゼンのままで登り切りました。 雪渓から夏道に上がった先、避難小屋までの区間は登山道が脆い場所が一部ありますので注意。 ●白馬山荘→清水岳:ルートは明瞭、但し、朝早い時間帯には登山道周りのハイマツや草付きの朝露が大量に足元にかかる感じのルートのため、下半身の衣類がびしょ濡れになりました。ゲイターやカッパが有効と思われます。 清水岳山頂は、登山道上の『清水岳直下』と書かれた道標からわずかに数分、北側に進むと出てきます。 また、清水岳から少し進んだ先に、大量のクマの糞が落ちていました。熊の生息地と思われますので、バッタリ遭遇にも注意。 ●清水岳→不帰岳避難小屋:このルートの最も素晴らしい見どころのある場所。清水岳からしばらくは白馬三山や剱岳、その他槍ヶ岳までの北アルプスの雄大な山々を眺めながら富山湾も望めるという絶景とともに、足元には山ほどお花畑が広がります。一部分、草付きが細い登山道を覆い隠しており、足元の窪み等が分からずスリップするような場所もありますので、景色と花々ばかりに目を奪われないように足元に注意。区間を通じて雪渓などは一切ありませんでした。 ●不帰岳避難小屋→祖母谷温泉:この区間の難路及び我慢どころ。標高を落とすに連れて高山植物帯から一般的な里山の樹林帯へと変化します。この時期は蒸し暑く、また鬱蒼としている場所では泥濘や木の根の湿り気により滑りやすくなっています。尾根は比較的なだらかですが、その尾根を東西の左右に跨いでルートが構築されており、斜面のトラバースと地図に載らないほどの小さなアップダウンが多くなっています。崩落の激しい、足元が非常に心許ない場所も多いです。長い距離で疲労が蓄積しますので、トラバースでの踏み外しやよろめきから容易に転滑落しないように。要体力!要補給! なお、この辺りは沢が豊富なため、水の補給は容易です。 ●祖母谷温泉→欅平駅:ここからは車道歩きとなります。普通の観光客も歩くような場所なので、特に問題ありません。日帰り温泉も3ヶ所利用できます。 |
その他周辺情報 | 【ルート上の日帰り温泉】 ●祖母谷温泉 ●名剣温泉 ●猿飛山荘 今回は名剣温泉を利用しました。日帰り入浴は外湯のみですが、シャンプーコンディショナー、ボディソープも常備されていて、渓谷沿いの眺めも良く泉質もツルツルになります。大人800円なり。 https://www.kurotetu.co.jp/course_hotspring/ 【黒部峡谷鉄道】 https://www.kurotetu.co.jp/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
携帯トイレ
チェーンスパイク
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感想
北アルプスもだいぶ多くのピークを取ってしまって未踏の山が少なくなってきましたが、今回は久々に楽しみな未踏の山シリーズに行くことができました(^^) 目指したのは真夏に涼しい大雪渓歩きからの白馬岳経由、清水岳。ついでに長野の反対側に下山して、これまた人生初の楽しみにとっておいたトロッコ電車に乗って新幹線で帰ってくるという、なんとも贅沢な金で時間を買う大人登山です 笑!
朝イチ、スパルタ相棒に遠路遥々長野駅まで来てもらい、私はのんびり7時頃に家を出ます。一抹の不安は平日の朝なので、通勤ラッシュ渋滞にスパルタ相棒が巻き込まれないかどうか。駅前駐車場も近隣の安いところからどんどん埋まるので、それも含めてruhasamanさんに忠告もするも案の定ハマる 笑。炎天下の中、私1人で白馬行きのバスの行列に陣取り、ハラハラしながら待つこと15分。相棒様は改札3分前到着という重役出勤を果たして、何とかバスの補助席に座ることが出来ました。
猿倉に着くのは10時半前。普通の登山ではあり得ない遅いスタートですが、山小屋に怒られない時間帯に到着したいと頑張って登ります。‥が、もう真っ昼間の炎天下での登山は地獄。雪渓に出るまでにグッタリとなり、これは到着は夕食どきか?!と心配になりましたが、雪渓のお陰で猛烈復活!暑ささえなければ緩い雪渓なんて大好物♡と、サクサク登ることが出来て時間を何とか巻き戻せました。
一度は泊まってみたかった、北アルプス最大級の山小屋白馬山荘。ホテル並みの対応とホテル並みのレストラン、寝床は普通の山小屋という、登山者にとってはこの上ない贅沢な白馬岳での宿泊を日没と日の出つきで大満喫を果たし、いよいよ2日目の目標清水岳に向かいます。
こちらのルートも歩くだけでニヤケが止まらない素晴らしい稜線!白馬岳周辺とは打って変わって歩く人の少ないこの稜線を贅沢に2人締めしながら歩きます。足元の登山道は草付きが少し鬱陶しいですが、それも清水岳周辺のみ。祖母谷へ向かう途中からは、真新しく手入れされたばかりの丁寧に草刈りされた道が永遠と祖母谷温泉まで続き、この長いルートをビーバー持って整備してくれた方々を思うと感謝の念でいっぱいです。本当に素晴らしい手入れをありがとうございました(^^)
祖母谷へのルートでは下から上がってくる人とのスライドはゼロ。歩く途中で2組の登山者をパスさせていただきましたが、パスした全員が何と女性という。『こんなにキツイルートなのに‥‥ババダニだけにババアのみ?笑』と、何とも失礼な言葉が浮かんだのはharuboババアに免じてお許しを(≧∀≦) みなさま、決して祖母の部類ではないご健脚バリバリのステキな女性ばかりでした♪♪
そうして悪路に苦しみながらも何とか降り立った祖母谷温泉周辺には観光地の匂いがプンプン。
最終トロッコに乗れる時間に十分間に合ったので、ゆったりと日帰り温泉も満喫し、ジェラートも立ち食い蕎麦もいただいて、トロッコの旅もゆったと観光客のフリをして楽しんで、ようやく長野駅まで遠路遥々戻ってくることが出来ました〜。
たったの2日間でしたが、多くの山の場面を2日間でギュッと詰め込んだような、そんな山行ができたので、まるで何日間も山に入っていた感覚が未だに残っています。頭が完全に夏休みモードになってしまいましたが、明日からの仕事に復帰できるかな〜(^^;; 今日中に頭を切り替えて、明日からの出張準備をしなければ、このまま旅行気分で九州に飛ぶことになりそうです 笑。
あー、山はやっぱり非日常に連れて行ってくれる最高な場所ですね!
コメント
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白馬の大雪渓、かなり雪少なそうですね。
おいらも来週末久しぶりに白馬山荘へ行く予定です。
妻と一緒なのでのんびり登山になるかと思いますが、レコ見させてもらってちょっと単独で行動させてもらって足をのばせれば良いなあなんて思いました。
天気が良くて静かな山歩きが楽しめて良かったですね。
トロッコ列車、初乗車だったとは意外ですね。
北アルプスたくさん登っていれば、何度か乗車しているものだと思ってました。
温泉も多くて、子どもが電車好きだったこともあって何度も乗車しましたが、いつ乗っても楽しい列車です。
ここ数年は下ノ廊下歩きを考えて予定を立てていますが、宿が取れないし天気が悪くて断念しています。
ハルボーさんは下ノ廊下歩きは興味ありますか?
清水岳はもっと近く見えたんですが、片道しっかり2時間かかりました〜。気合いで歩けばまみちさんなら1時間で行けるかも。杓子岳とか往復しても大して変わらない気もするので、気の向くままにどこかのお山をついでにハントしてくるのも良さそうですよ(^^)
ええ〜?トロッコってそんなにメジャーだったんですか。長野からだと真裏じゃないですか〜(・・;)全く行く機会がないまま過ごしてました。でも乗車してみて思ったのは、今度は母親とかとのんびり遊びに来ようかなと思ったので、確かに普通に楽しめる良い場所ですね✨ 下ノ廊下はもちろん興味を抱き続けて10年以上は経ちましたが、なにせピークを取らないじゃないですか〜。秋は他にも沢山の見所があって、毎年毎年優先度は低めで終わってます(^◇^;) そのうちいつか行くと思って、また10年が過ぎるかも〜笑
祖母谷から唐松岳に戻ってきたらお逢いできたのにねー(爆)
実はリアルにそのルートを最初計画してたんです!車の回収面倒じゃないし。でもでも、計画書書いて共有したらスパルタンからそっこー却下されまして。身の程を知れと🤣🤣🤣
いやぁ、祖母谷に降って思い知りました。却下してもらってマジで良かったと。祖母谷は降ることはあっても登りは嫌です、しょーじき😅
ウルップソウ良いですね〜?いつか見に行きたいと思ってたのですが、この時期に咲くんですか。
素晴らしい稜線歩きや秘境感あるルートで充実した山行で羨ましいです⛰️
余韻に浸る間も無く明日から九州出張で大変そうですね🧳😂
明日からの九州も暑そうだなぁ〜。でも名古屋よりは愛媛の方が涼しそうだよね😁とりあえず愛媛か高知のアポ入れてもらうようにハッパかけときまーす🤣
詳しいレコ、うれしいです。
魅惑のコース、しっかりと拝見しました。
いつかの時に参考にさせてください。
っつーか、ハルボ―さんまた行こうよ(笑)
やはり女性が行きたくなるコースなんですね。
今回はヘビいなかったんですか?どなたかの過去レコではマムシ数十匹ってあったのよ〜
やっぱりお泊りの朝夕の景色は素晴らしいですねー
暑さの中、お疲れ様でした。
そうだよね、また行けばいーのか✨まぁ『じゃあ来月また!』って気持ちにはなりにくいほどタフなルートであるのは間違いなかったけどさ😅でも前半部分は本当に素晴らしかったよ〜!
そして、私は多分刻まないと1日で祖母谷まで降りる自信はありませぬ。。。hapiraさんなら行けるかも😁
へび、いたよ!結構大きめな茶色のマムシを見ました。あと茶色のカエルが山ほどいたのと、トカゲも茶色くて保護色だったなー。祖母谷への後半戦は沢山の爬虫類や両生類が住みやすい場所なんだな〜って思ったよー。
そっか。hapiraさん的には端的だね😅今回は全部私が銭湯を歩いていたのでruhasamanさんは蛇も見なかったと思うから、ここを歩く時は後半部分は私が先頭の方が良いね😅
hapiraさんとなら祖母谷温泉に泊まりたいでーす!
なぜかコメントの編集が出来ないから追記します〜。
端的→天敵
銭湯→先頭
おバカな携帯クリック変換ミスしちゃった 笑
遅がけに失礼して申し訳ありません。
何度も拝見しましたが、実に素晴らしいプランと言うか、楽しい事を全て凝縮できた山旅と感じました。見ていて羨まし過ぎですよ✌️
実はワタクシ、山で言うと2500m峰(清水岳)温泉で言うと日本秘湯を守る会(本も持ってます、笑)あと宇奈月トロッコ電車など大変興味ありまして、ハルボーさんのレコみた瞬間に飛びついた次第です。
今直ぐにでも真似して行きたいのですが、いかんせん岐阜から電車やバスを使って、どう行くかが核心です(笑)
今年は百高終わらせて、来年じっくりと計画してみます。ホント素敵なレコありがとうございました。
改めてお疲れ様でした。
そーだったんですね!2500mのみならず日本秘湯を守る会までも意識されてたなんて、さすがルピモさん、山屋さんの鏡ですね🪞ルピモさんの山行は、ルートのキツさに反していつも車中泊とか温泉とか郷土の美味しそうなものも登場することが多かったので、私は歩くことだけに必死でそこまで余裕がないから、ルピモさんのような余裕が欲しいと思っていました。やはり私も秘湯の本を買わないとダメですね〜🤣
このルートは車の回収が悩ましいところでした。普段、公共交通機関を使わない私としては、今回の富山に抜けるルートは初めから思いつかず。でも使ってみると歩けるものだなとも思いました。岐阜からだと確かに悩ましいですね〜😅富山から入って、白馬に降りた方が帰りやすいのかも??
いつか計画してみてくださいませ☺️
ちょうど後ほど、ルピモさんのレコにコメントしようと思っていたところだったので、敢えて後ほど、ルピモさんレコにもお邪魔させていただきます🙇♀️
山友さんがえらいご執心で祖母谷起点餓鬼山から唐松岳絡めての周回の計画がありました、結局行けず仕舞いですが。
今回の下りもなかなかホネなのは聞いております。
かなりの山好きじゃなきゃやらないルートらしいですね。
旭から清水先、メジャーな白馬のルートとは別世界の静かさで賑やかなお花畑、なんと贅沢な。
イメージ的には秋の草紅葉の時期もすごく歩きやすいのでは無いかと感じます!水場が多かったので、真夏は湿気っぽくて蒸し暑かったですが、これが秋なら足元も通過しやすいのでは?という雰囲気です。山友さんにお付き合いされるならぜひとも秋を狙ってみてください(^^)
ちなみに、私はアホなので、猿倉起点の今回のルートプラス、祖母谷から登り返して唐松だけに出て、八方尾根下山の周回ルートをスパルタンにシェアして怒られました〜🤣山友さんへの第2案で、もし良かったらご検討ください🙇♀️
日付見てびっくり!
私は29-30で白馬山荘に泊まりにいったよ〜
大雪渓はこの時期には本当に天国だった。冷凍枝豆美味しそう♪
マグに冷凍パインも美味しいので是非試してみて〜
雪渓の後の地獄の急登で生き返るには冷たいものがほしいね。
白馬岳のお花畑、本当に百花繚乱で、川のせせらぎとか、鳥のさえずりとか、ここも天国か〜って思った。私たちは写真撮影しながらだったので、猿倉へのピストンだったんだけど、この界隈はたくさんルートがあって、面白そう!
雪渓は真夏にサイコーだわ♡雪渓だけなら毎年歩きたいと思ったほど。スノボ担いでる人ともスライドしたよ〜。さすがにスキー担いで行こうとは思わないけど、そーいえばかつては乗鞍とかでコブレーン掘るために担いで10往復くらいしてたよねって思い出したよ😅
雪の多いエリアは花が素晴らしいよ。お花好きにはたまらないエリアだろうな〜。お花に詳しくなくても癒やされるもん☺️
何年か前にこのコースを歩いてみたいなーと思った事があるんですが、調べてみるとタフで大変そうで😱そのまま計画もせず😅😅
下山してからの温泉♨️と乗り物🚞も楽しそうなんですけどね❣️
・・というコースを最強のハルボーさんとruhasamanさんとで歩かれてて、さすが!と思いました‼️
やっと着いたー!と書かれているので、やっぱり大変そうですね💦
お疲れ様でした♪😊
いやー、実は清水岳から祖母谷までのルートはレコでは写真がかなり少なくなってますけど、かかった時間はものすごく長くて。そして写真の撮り所もないほど見どころもなく、悪路だったと言うのがレコに写真を上げてない実情なんですよ😅足元が滑りやすかったりトラバースが細かったり崩落しつつあるような斜面だったり、しかも標高が低くてクソ暑いし😓という条件だったので、気を使って歩いた分さらに疲れた感じです。タフなルートなのは間違いなかったです〜。
でもそー言うポピーさんは、テント担ぎで南アルプス4日間もこもってて!そっちの方が余程タフですよ🤣思わずお気に入りに入れて、じっくり研究しようと思ってしまいました✨実は赤石から南は天気に恵まれずに、ぜーんぶガスの中だったんですよね〜。いつか晴れた日にもう一度歩き直したいなと思ってるし、あと小河内から悪沢の赤線も繋げたいと思ってて。なのでポピーさんのレコはとても参考になりそうです😊
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