記録ID: 577297
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ハイキング
甲信越
中央線沿線、五つの御前山
2015年01月17日(土) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 07:18
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,449m
- 下り
- 1,341m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路:JR中央線 梁川駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
このルートで道標があるのは、鶴島御前山と大野ダムから南米沢峠の間、および最後の斧窪御前山の登山口だけで、あとは手書きの山名板があるくらいです。 注意が必要なのは鶴島御前山と栃穴御前山の間の痩せ尾根、四方津御前山の岩稜、南米沢峠から綱之上御前への登りです。 この季節は山に雪がなくてもアイゼンは必須です。 コモア四方津から大野ダムへの車道は凍結のため冬季通行止めになっており、日影は氷の滑り台です。アイゼンなしで歩くのはとても無理で、アイゼンがあっても転倒したら危険な状態です。 以下、少し詳細に。 【鶴島御前山と栃穴御前山】 上野原駅から桂川の橋を渡ったら、最初に右に入る道を道なりに行き、道が山裾を絡むようになると墓地があり、その前に鶴島御前山への道標があります。鶴島御前山の登りは急で、若干、岩場のような所もありロープが付けられています。 鶴島御前山から栃穴御前山へは稜線通しに行きます。高柄山への分岐ではっきりした踏み跡が左へ下りて行く所をを直進すると、その先に2つの角のような露岩があり高柄山がよく見えます。 ここから栃穴御前山までは痩せ尾根が続き、急な登下降があるので濡れていたり雪がある所は要注意です。危険そうな所には、だいたいロープがあります。 栃穴御前山から栃穴集落への下りは、祠のあるピークから踏み跡のはっきりしない急な尾根を下りて、藪っぽいところから古い登山道のような道へ出ました。途中でルートミスしたかと思い登り返して見ましたが、分岐らしき所は見当たらず、ロープがあったので間違っていたわけではないと思います。でも、もっと前でルートの分岐を見落としたのかも知れません。 栃穴の集落から桂川を渡る吊橋への道は、民家の私道へ入るようで躊躇しました。民家の庭先へ入る前に桂川へ下りる道があります。 吊橋は錆びたワイヤーが不安な感じでしたが、渡ってみても全然問題なしでした。ただ、あまり使われている感じではないので、いつまで使えるか、架け替えられる可能性があるのかは不明です。桂川を渡る吊橋というのは余り無いから、渡れるうちに行っておく方のも一興です。 吊橋から国道20号へ上がる道も踏み跡が若干不明瞭で、最後は畑の畦道のような所に出ます。 【四方津御前山】 国道20号から上野原西中学校へ行く道を入り、中学校の前にある電話ボックスの所から山道に入ります。道標はありません。稜線に出て暫くすると岩稜になります。立って歩けない程ではありませんが、少し慎重に行きたい所です。 四方津御前山からコモア四方津までは、整備された登山道です。 【綱之上御前山】 大野ダムから南米沢峠までは、ダム周辺遊歩道として整備された道です。ダムから最初のピークに上がる林道は日影で凍り付いていたので、僅かな距離ではありますがアイゼンが必要でした。 赤い祠のある南米沢峠から先は踏み跡が薄くなり、標高430mのピークの先で南へ向かう踏み跡をたどります。綱之上御前山の登りは踏み跡がはっきりしない急な尾根で、立ち木に掴まって登るよう感じです。登りは単に上を目指せばよいけど、下りに使うとルートミスする可能性がある所です。 山頂から梁川駅までは踏み跡のはっきりした登山道です。 【斧窪御前山】 斧窪の集落を過ぎると、道は中央線のトンネルの上を通り、トンネルの出口のフェンスの前に登山口の道標があります。つづら折れの山道を登って行くと赤い小さな鳥居の祠があり、祠の前の踏み跡を斜上して、もう一登りすると山頂です。 今回のルートはhirokok510さんの記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-205860.html を参考にさせていただきました。どうも有難うございました。 |
その他周辺情報 | コモア四方津の中には、うどん屋やレストラン等の食事処、スーパーマーケットがあるので、昼食はそれらを使うような計画も可能です。 |
写真
撮影機器:
感想
今回の5つの御前山は、痩せ尾根やリッジのような岩稜、桂川を渡るつり橋、道のはっきりしない急な尾根など、色々と変化に富んでおり非常に楽しいところでした。
特に前半の3つの御前山はお勧めです。
標高こそ500m前後の低山を繋ぐ行程ですが、累積の標高差は1000mは優に超え、距離も長めなので一寸した山行でした。
このルートの難点は、鶴島御前山と栃穴御前山を除いて山と山の間に町歩きが入るのと、人里ルートファインディングが少し問題である事の2つ。
細切れの山歩きは郊外の裏山散策みたいで、どうしても登山をしているという感じが薄くなります。四方津御前山の前で国道20号に出るのはまだ良いとして、その後でコモア四方津の住宅街を歩くのは、完全に場違いな感じでした。
特に私は、古くて汚れたジャケットやザックに、擦り切れたズボンを履いていたりと、ホームレスと紙一重の格好なので、あんまりウロウロすると通報されかねないので気をつけないといけません。
それに疲れてくると次の山へ登るのが面倒になります。最後の斧窪御前山は、もう少しで断念するところでした。
人里ルートファインディングは、民家の私道のような所を入る所があって、道標が無いので入って良いものか判断に苦しむ事です。これも不審者のような感じになったりするので困ります。
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コメント
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ぐちさん!
このあたり御前山ばっかやないですか〜
それをバリやら人里ルーファイやらを組み合わせて最短で一筆書き。面白いですねコレ〜!
御前山って名前には、ちょっと〜!大月市〜!!って事情があり(笑)アレな感じがしてるんですが、こういう楽しい数珠つなぎはステキですね!
お疲れさまでした!
kunikonさん、
今回のコースは、本当に想定以上の面白いコースでした。
なにしろ本格的な藪漕ぎと鎖場が無いくらいで、岩稜やら氷のルートやら(凍結した道路だけど)何でもあるぞ〜 って感じです。
まあ、気が向いたら行ってみてください。高尾山や陣馬山あたりより絶対面白いですから。
大月市へのアレな感じって十番の御前山でしょう。
あれは九鬼山からだと木の枝の合間にかろうじて富士山が見えるような状態だから、もっとよく見える御前山を追加したのでしょうね。
そういえば、『大月市が秀麗富嶽十二景を提唱してる以上、そこからの富士山の眺めを確保する必要がある。もし見えなかったら市役所へ文句を言うと大月市は伐採しなけりゃいけなくなる。』なんて、大月の人が言っていたのを思い出しました。(本当かどうか判りませんが)
九鬼山はクレームがついたけど伐採が出来なかったのでコソっと御前山を追加した、とかいう姑息な手段に出た可能性があるかも知れません。
しかし、今回のルート、本当は最後の斧窪御前山から鳥沢まで行く予定だったとか、綱之上御前山から尾根通しに末端まで行くつもりだったけど日和って梁川駅へ下りたとか、隠している事もいくつかあるんですよね〜
guchi999さん、お邪魔いたしますm(_ _)m
小生のレコへコメントありがとうございます!
しかし御前山シリーズ一筆書き。なんともそそられます グレートトラバースならぬスモールトラバースとでもいったところでしょうか 小生も是非とも挑戦してみたくなり、お気に入り登録させていただきました
またお会いすることもあろうかと思います。今後ともよろしくお願いいたします
mi88nさん、
コメント有難うございます。
この中央線沿線の御前山をつなぐルートは大当たりでした。
低山を繋ぐ行程だからスケールはそれぞれ小さいものの、多彩な要素があって中々侮れません。ぜひ行ってみてください。
栃穴御前山と四方津御前山の間には私が通った吊橋以外に、もう一つの吊橋が在るのが判明し、今回、藪っぽかったので行かなかった西御前や八ッ沢発電所の調整池など、他にも興味を引かれる所があるので、私も折を見てまた行こうと思っています。
青春18切符で日帰りできる中央線沿線の山を探しています。参考にさせて頂きます。
nobouさん
私のレコがお役に立てれば幸いです。
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