明神岳主稜―前穂高岳ソロテント泊縦走

2023年07月30日(日) ~ 2023年07月31日(月)

• GPS: 16:45
• 距離: 12.3km
• 登り: 1,812m
• 下り: 1,802m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:39
• 休憩: 2:06
• 合計: 8:45

距離 5.4km 登り 1,515m 下り 97m

5:37 上高地バスターミナル
5:40 5:44 河童橋公衆トイレ
5:45 河童橋
5:57 岳沢湿原・岳沢登山口
6:28 6:43 天然クーラー
9:42 9:48 明神5峰南西尾根の肩
10:43 11:14 明神岳5峰
12:10 12:11 明神岳4峰
12:49 12:54 明神岳3峰
13:04 14:08 明神岳2峰
14:22 明神岳

2日目

• 山行: 4:38
• 休憩: 2:42
• 合計: 7:20

距離 6.9km 登り 306m 下り 1,722m

5:54 明神岳
6:19 6:33 奥明神沢のコル
6:57 7:11 A沢下降点
7:35 8:21 前穂高岳
8:49 9:05 紀美子平
9:10 9:16 雷鳥広場
9:30 9:48 岳沢パノラマ
10:01 10:10 カモシカの立場
10:52 11:28 岳沢小屋
12:12 見晴台
12:20 12:23 天然クーラー
12:49 岳沢湿原・岳沢登山口
12:57 日本山岳会上高地山岳研究所
13:02 河童橋
13:11 河童橋公衆トイレ
13:14 ゴール地点

天候

どピーカン

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

さわんど市営駐車場利用　700円/1日
さわんど~上高地バスターミナルはシャトルバス利用 往復券2400円

コース状況／危険箇所等

人気のコースなので踏み跡は概ねしっかりありますが、不明瞭な箇所もあります。バリエーションルートなので、迷った際にルートファインディングと基本的なロープワークができないと詰みます。エスケープルートはないので進むか戻るかの二択です。
水場は岳沢小屋に着くまで無いので必要分担ぐ必要があります。私は５L担ぎ岳沢小屋まで足りました。（+お茶、ゼリー系の飲料）

その他周辺情報

下山後は駐車場近くの上高地ホテルの日帰り温泉に立ち寄りました。日帰り入浴750円で目覚める激熱系♨

写真

7/30 5:35

久しぶりの上高地。登山客ですでに賑わっていました♪

7/30 5:42

これから目指す頂が正面にドーン。

7/30 5:55

岳沢湿原。カメラを構えた方がたくさん♪

7/30 5:57

岳沢登山口からスタートです。木の板⑩

7/30 6:08

気持ちの良い緩やかな傾斜の登山道をしばらく進みます。木の板⑨

7/30 6:19

木の板⑧

7/30 6:31

😑３０分ほどで⑦の看板。ここから右手側の南西尾根に逸れます。

7/30 6:31

トラロープが張られているとの前情報でしたがありませんでした。一般登山道と間違う人もいるのではないかなと少し不安になります。

7/30 6:35

わりとずっと藪漕ぎです。

7/30 6:48

ピンクテープもちらほらあって迷うことはまずなさそうです。

7/30 6:57

おもむろにきのこ🍄
きのこの山かと思いましたがこれ一個だけでした。

7/30 7:23

急登が続くのでそこそこ面白くなくなってきた頃、一瞬展望が開けました。本当に一瞬でしたけど。

7/30 7:55

次の励まし展望🥰

7/30 8:06

薄暗い藪漕ぎで心も薄暗くなってきた頃、若干空が明るくなってきました。そろそろ森林限界超えるのかなと期待しちゃうけど安心してください。全然まだです。

7/30 8:26

黒戸尾根の刃渡りの辺りに似た痩せた尾根がしばらく続きます。左側を歩きますが土が柔らかいところがあって踏み抜く事があるので右の屈強な木の根を頼りにするのがベターです。踏み抜いて５年寿命が縮まりました。

7/30 8:35

もう期待しかない。ワクワクが止まらんぜよ。

7/30 8:37

🥰🥰

7/30 8:42

写真に撮るとものすごい絶壁に見えますが、高さはそこまでないのとホールドもテラスもあるので絶望する必要はないです。お助けロープありました。

7/30 9:19

今度は本当に森林限界を超えました！もうめちゃくちゃ絶景！焼岳〜西穂に続く尾根が長ーい。上高地の賑わいが眼下に広がっています。

7/30 9:27

5峰がドドンと目の前に現れました。

7/30 9:54

だだっ広い裾野で気持ちいい！

7/30 10:13

5峰台地を少し登ったところから見下ろしました。幕営適地で広いテントを張るならここのみです。この先は厳しいかも？広いテラスは見なかった記憶です。

7/30 10:42

ゼーゼー登っているとピッケルがチラリ🫣

7/30 10:45

憧れていた5峰の古いピッケルをとうとう肉眼で見ることができました。誰かが石突側に比較的新しいタオルを噛ませてくれていました。愛されてますね。笑

7/30 11:12

少し休憩を取り5峰を下ります。選んだポイントではこれがなかなか難儀して空身で降りてからザックをおろしました。

7/30 11:24

4峰への縦走路。すこーんと気持ち良い稜線歩きです。

7/30 11:44

7/30 11:56

4峰に登頂。

7/30 12:23

4峰を下って今度は３峰を目指しますが、ピークは踏まずにフィックスロープのあたりを巻いて通過。この辺りは簡単そうに見えて近づくと意外と岩が立っていてルートを選ぶのに少し悩みました。

7/30 12:30

こんな感じてロープは朽ちています。あくまで巻き道の目印として。

7/30 12:32

7/30 13:10

２峰に登頂です。切れてるぅ〜😆

7/30 13:11

懸垂下降のポイントは山頂の少し下。ちょっとひんやりする気持ちのところをおります。

7/30 13:22

ここが下降の支点となります。今回初めてスキマー7.1mm 60mを使いました。ATCはルベルソで適合範囲ですが、ブレーキは弱めな印象でした。

7/30 13:28

1ピッチ目始点から見下ろした風景。

7/30 13:28

２峰にバイバイです👋

7/30 13:38

1ピッチ目は30mくらい？ほぼ垂壁で下降し易かったです。ピッチを切って装備を整えます。

7/30 13:50

2ピッチ目を下降（15mくらい？）し着陸したポイントから見上げた図。
ロープの回収中に思い出して撮ったのでロープの長さがおかしいですがすっぽ抜けてないので安心してくださいw若干被っているのでルートを確認して降りないと左右に振られると思います。

7/30 14:04

懸垂下降ポイントを振り返って眺めた図。なかなかに立派な岩壁でした。

7/30 16:09

主峰に登頂し、ここでテントを張りました。ツヨツヨだと今回予定している行程を日帰り周回されるそうなのでただただすごい体力だなぁとびっくりです。１日目に岳沢小屋目指していたらたぶん暗闇の前穂高岳直下の岩稜帯でフォールして死んでます。自分の体力とスキルを冷静に判断し、気象条件を入念に調べてビバーク地を何候補か予定しておきました。ソロですし行動不能にならないように計画するのが大切ですね。

7/30 14:52

本日の5つ星ホテル☆☆☆☆☆
この日は予定通りのタイムで行動していたのでここまで。

7/30 14:49

テント内。テキトーに投げ込んで、朝まで全然片しません。笑

7/30 16:10

美しすぎる眺め！やはり穂高はいいなぁ😍

7/30 16:11

うひょ〜①

7/30 16:11

うひょ〜②

7/30 17:19

夕方になり少し肌寒くなってきたと思ったらキリがかかってきました。でも予報通り風がほとんどなくて快適。
ロープは万が一の事態（予報にはないけど突風でテントが飛ばされたり躓いて転んだり）に備えて自己確保して過ごしていたのでテントが充電されてるみたいになってます🔌🪢😂

7/30 18:21

緊張しっぱなしで行動していたので疲れました💦暮れゆく陽を眺めて心が落ち着くひとときでした。

7/30 18:22

暑さに弱いので行動中になかなか固形物を取れなくて行動食が残りがち。軽量化兼ねて一生懸命消費します。３日前に詰めたお菓子で完全に湿気てました。笑
顎が疲れる‥乾燥剤２個入れたのに意味無し。

7/30 18:53

お菓子と格闘してたら世界が隅々まで虚無ってました。いつの間に…

7/31 4:16

ゴソゴソ朝の支度をしていたら微妙に外が明るい。
やばい見逃すと思いテントから飛び出たらこの眺め🫶

7/31 4:20

最高過ぎるんよ。

7/31 4:21

うっとり🥰

7/31 5:37

３時半に目覚ましかけたのにメガネケース紛失事件で人知れず捜索活動に時間を割いてしまい、がっつり明るい時間のスタートに。なんてことはないところにちゃっかりありました。（いつものパターン）主峰の幕営地。きれいに整地されてて使いやすかったです。感謝。

7/31 5:48

主峰を下って奥明神沢のコルを目指します。下りすぎると危なそうでした。程々のところでルートを見つけながら進みます。

7/31 5:56

踏み跡も概ね明瞭で助かりました。

7/31 5:56

コルっぽいけどここではなくて、写真真ん中辺りの向こう側にありました。

7/31 5:56

丁寧に歩いていきます。

7/31 6:01

うひょ〜

7/31 6:01

しゅ〜んってなる

7/31 6:01

7/31 6:02

こんな感じが続きます。

7/31 6:25

7/31 6:25

7/31 6:25

コルはこのあたりのことでした。

7/31 6:25

7/31 6:26

奥明神沢のコルへの下降はロープは出さずにクライムダウンしました。
岩壁を振り返って眺めました。

7/31 6:27

うひょ〜

7/31 6:56

このあたりから前穂高岳直下の岩稜帯だったかな？

7/31 6:57

クライミングゾーンは写真撮る余裕なかった模様。いきなり登ったところからの眺めです。あの頂に寝ていたのかと思うとうひょ〜、です。

7/31 7:28

もうちょい！

7/31 7:32

一般登山道に合流しました！この安堵感ったら🥹?

7/31 7:35

ついに、明神岳主稜〜前穂高岳の縦走を達成しました。とても嬉しい!

7/31 8:06

人がいないのでセルフタイマーと格闘してたら上がってきた方が声をかけてくださり記念撮影してくださいました。前穂高岳登頂したよー🙌

8/1 16:14

歩いてきた明神岳をバックにも一枚パチリ。

7/31 8:41

下山は重太郎新道より。多くの登山者で賑わっていました。この日も朝から暑さで死にそうでした。そしてまさかの仕事mailも返しながら。もう少し余韻に浸らせてくれ。笑

7/31 8:49

紀美子平！こんなところでよく遊ばせてたものだとびっくり。岳沢小屋から上がってくる方はここでザックをデポして空身で登頂するらしいです。

7/31 9:09

雷鳥広場♪残念ながら今回は雷鳥に出会えませんでした。クマ目撃情報のみ。。私はこぐまの💩？っぽいのだけ見ました。動物が見たかったな。

7/31 10:00

お立ち台🕺

7/31 10:38

見上げたら岳沢のお花畑。とても気持ちの良い眺め！

7/31 10:38

7/31 10:43

岳沢小屋のテント場

7/31 10:48

空までの滑走路のようです♪

7/31 10:51

やーっと岳沢小屋へ到着。相変わらず固形物が取れなくてヘロヘロ気味でしたがメニューにバナナスムージーの文字を見かけて嬉しかったです。

7/31 10:52

昨年はここから天狗沢を歩き天狗のコル〜ジャンダルム〜槍ヶ岳までソロテント泊縦走しました。楽しい思い出。

7/31 11:01

バナナスムージー🍌🥛かわいい手ぬぐいもゲット

7/31 12:20

ほぼゾンビの様相で歩いていたらいい感じに風穴に到着。寒いくらい涼しくてお水グビグビいっときました。

7/31 12:24

南西尾根の取り付きとなる⑦まで戻ってきました。ここからは上高地までハイキングコースを歩きゴールです。

7/31 18:07

帰路、諏訪湖🅿で少し休憩。

7/31 18:19

ささやかに祝杯。ピーチフラペチーノ🍑

撮影機器：

Pixel 7a Google

装備

個人装備

ロープ ハーネス スリング ATC 環付きカラビナ

感想

Sherry_yama

昨年、明神池から見上げて心奪われた美しい岩峰が明神岳でした。どんな山なのか登れる山なのか。そんなところからログを探して調べ始めた山行計画でした。
5峰台地からは逃げ場のない稜線歩きになるのでとにかく大気が安定していること、風が強くないこと、雷、雨のリスクが低いことが絶対に外せない条件でした。なので天気予報をしっかり見て絶対大丈夫な２日間を見つけていざ！本当は行動２日目は仕事だったのですが急遽お休みを頂いて行ってきました！
事前予習ではeasyだ、登山道と変わらない、などの感想が書かれたログが多かったですが、協力し合える仲間がいるいないで大きく変わるかなあという印象でした。
全体的に岩はもろく剥がれやすいです。ガレ場、ザレ場が続くので、数字で見る距離・高低差より疲れました。

【南西尾根取り付き〜5峰台地】
この辺りは予習通り登山のように踏み跡が明瞭で道迷いはしにくいと思います。登山道のようにピンクテープ、お助けロープもところどころにつけていただけてありました。今のところ掴んでも大丈夫かな？と思いましたが頼るのは怖いかな、という印象でした。傾斜はかなりきつく一気に1000mほど登るので必要なのは心を無にしてただひたすらに重いザックを背負い登り続ける体力です。

【5峰〜4峰】この辺りも踏み跡がしっかりあります。

【4峰〜３峰】ところどころ不明瞭なところもありますが、概ね明瞭。３峰は直登もできるようですが、下降ポイントが調べられなかったので冒険はせずに巻きました。あまり下り過ぎると登り返しポイントに苦戦するかもです。古い朽ちたフィックスロープがあるのでそれを目印にして巻くのが安全でした。

【３峰〜２峰】フィックスロープの終点から少し左に回って登りました。参考にしていたログではフィックスロープの途中くらいから登っているようだったのですがフリーで登るには危険過ぎる印象だったので登れそうなポイントを探して登りました。

【２峰〜１（主）峰】

懸垂下降が40m強あります。２ピッチで降りるのが安牌です。支点は残置を利用させていただきまだしっかりして見えますが、自前で用意するのが一番安心ではあります。（ここに限らずですが）
2ピッチ目もテラスがしっかりしていました。
下降点でロープはしまって大丈夫です。残る主峰まで歩いてピークハントです。

【主峰〜奥明神沢のコルへの下降】
私は目視の印象でクライムダウンできると判断したのでクライムダウンしました。ログによっては懸垂下降される方もいらっしゃいます。

【奥明神沢のコル〜前穂高岳山頂】
奥明神沢のコルから前穂高岳直下の岩稜までひどくザレています。結構怖かったです。岩稜帯は登れそうなルートを探して優しめのクライミングを楽しみました。なるべく岳沢側を登ると優しめでした。
そんなこんなしてると山頂直下の標識が見えてきました。

緊張感が続く行程でしたが、達成感がありとても良い経験ができたと思います😊

コメント

いもよし🐦

うひょ〜！😍

sherry_yamaさん、おこんばんは！

凄いところを歩きましたな！😱ﾋｰ
絶景徒歩０分！のマイホーム、羨ましい限りです⛺️
おぢさんには無理な難ルート、楽しませていただきました♪
無事のゲザンヌ、何よりです。
お疲れ様でした〜⛰️

うひょ〜！🤣

Sherry_yama

いもよしさん、去年からの目標だったんですよ！達成できてとても嬉しいです♪いかつい山容の期待を裏切らないいかついいい山でした！！