伊藤新道探索からの天国ハイキング
- GPS
- 42:34
- 距離
- 51.2km
- 登り
- 3,274m
- 下り
- 3,355m
コースタイム
- 山行
- 2:29
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 2:46
- 山行
- 9:46
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 10:43
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 9:25
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:54
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 11:39
天候 | 晴れ 5日間とも… |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
伊藤新道は開通前だが、沢登りの経験と水量判断、さらに天候が適切なら遡行可能。ただし、崩れやすいので、留石などをつかんでしまわないように注意が必要。また火山地帯なので、地震や噴火の危険にも注意を払う必要がある。赤沢分岐から1時間ほどの急登は部分的に不明瞭。庭園から先はよく整備されている。 |
その他周辺情報 | 晴嵐荘 13000円 七倉荘 日帰り温泉660円 水晶小屋 宿泊2食付き14000円(労山割500引) 力汁 1200円 三俣山荘 宿泊2食付き14000円(労山割500円引) ケーキセット サイフォンコーヒー付き1500円 ワイン500円 ビール500ml缶 1000円 雲ノ平山荘 パスタ 1300円 ハンドドリップコーヒー700円 高天原山荘 2食付き宿泊12000円(モンベル割500円引) ビール500ml缶 1000円 |
写真
感想
Taka 念願の伊藤新道からの天国ハイキング。昨年も企画したが、水量が多く、計画変更を余儀なくされた。今年も事前に丹念に水量を聞き合わせ、三俣山荘関係者が水量が多くて途中で戻ってきた、などの情報もあって直前まで判断に迷ったものの、幸い順調に水量が落ち着いていった。湯俣山荘の改修に入っていた関係者に再度確認のうえ、これならいける、となり計画決行。湯俣に入った日には夕立があり、上流ではかなり降ったらしく、みるみるうちに川が茶色に変わって増水し、ヒヤヒヤしたが、朝には元の青色に戻っていた。5時に湯俣で夜勤明けのshumaと落ち合い、予定通り入渓した。伊藤新道は半分くらいは沢登り。マウンテンワークスのガイドさんがNHKのロケハン担当者を連れて同時入渓。ガンダム岩を超え、ヘツリに焦りつつ、何度も渡渉を繰り返す。渡渉の深さは男性でも腰近くまであり、パンツが濡れてしまう。ガイドパーティーは気を使ったのか、核心の渡渉地点まで先行させてくれ、渓相が穏やかになったところで追い越していった。その後第三吊り橋で作業中の伊藤圭さんを取材しているところで再び合流、彼らは別地点の取材確認に行ったので、そこでお別れ。圭さんが作業していたのは沢から離れ、尾根道に入る地点。ここから尾根歩きとなり、一旦赤沢におり、再び急登となる。1時間ほどの登りのあと、テント泊のshumaに先行してもらう。ゆるやかになってから展望台、庭園と通過して、お花畑を通り、三俣山荘へ。shumaは寝ていないので、幻覚をみながら14時半テン場着。なんとビールを6本担ぎ上げて、雪渓で冷やしておいてくれた。表彰ものの、よくできたメンバーである!shumaは伊藤新道下降は避け、翌朝裏銀座から下山していき、14時半に七倉。もちろん行きも帰りもタクシーを使っていないから、テント、ロープ、ガチャ、あの大荷物を担いでどんだけの速さで歩いたのか…
化け物並みの若者はさておいて、私たちロートルはここからもう一本のロープを含めた沢道具を担いだまま、お気楽ハイキングの日程へはいった。テント荷物ではないのに濡れてテント泊並みの重荷ではあるが、天候にめぐまれ、最高の山歩きとなった。立ち止まっては何枚も写真をとり、お花を眺めてはお茶とお菓子でエネルギーチャージ。雲ノ平を周遊し、高天原で温泉に入り、裏銀座から下山。実は下山も伊藤新道のつもりでいたのだが、下山日の夕方に天気が崩れる予報が出たため、急遽裏銀座下降に変更したのだ。あの茶色く濁った濁流を見てしまうと、少しでも懸念があると今の時期では下降しづらい。三俣山荘泊の予約を水晶小屋に変更してもらい、水晶という一番上の場所で泊まらせてもらった。水晶小屋は満杯で食事も2回戦、朝食も一番最後にいただいたが、何故か我々が一番最初に小屋を出て烏帽子まで写真をとりながらのんびり歩いていたら、ブナ立て尾根でその前に怪我をしていたekoの膝が痛みだし、さらに体調も悪化、昨年2時間で降りたのに、今回は倍くらいの時間をかけて降りる羽目になった。七倉でずっと担いでいた沢道具をおろし、温泉で5日間洗っていなかった頭を洗い流し、食事をして帰宅。
今回は伊藤新道がメインではあったが、その後の日程も天気に恵まれ、時間もゆっくり取れたのでぼんやり景色の中に埋没し、写真も多く撮れた。雲ノ平山荘ではプロジェクトの芸術作品も鑑賞し、ピクチャーウィンドウからの景色を堪能した。
伊藤新道そのものはガレ場も多く、人為的に崩してしまいかねないポイントもあり、なんといっても水量に左右されるルートだと思う。開通予定日の8月20日過ぎならば水量も減って渡渉も楽になり、天候さえ良ければ快適な遡行となるだろう。今回は身長の低い女性だと腰まで浸かる深さとなり、ロープを張る必要があるかどうか迷ったものの結局ロープはださなかったがタンデム渡渉をポイントで入れる必要があった。水温もそれほど低くはないものの、天気が悪ければ低体温症の心配も出てくるかどうかというギリギリの線だった。今回、伊藤新道を冒険的な要素のあるルートにしたい、と整備を続けておられる伊藤圭さんの夢とロマンへの情熱の一端に触れることができたのではないかと思う。無事開通日を迎え、慎重にこのルートに入る判断をするパーティーが、すばらしい景観を楽しまれることを祈念する。
追記
下山中にeko体調悪化、下山してからコロナ発症確認。思いあたるのは、初日の晴嵐荘で相当な咳をしている人がおり、その人はマスクをしていなかった。なるべく避けるようにしていたが同じ部屋だし、食事の際にも同じテーブルになってしまった。下山してきたその人は盛んに咳をしており、こちらは初日だったので、うつされて山の中で発症したら怖いなとは思っていたので、下山まで症状が軽くて良かった…
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