掛頭山、臥龍山(八幡原から時計回り)【西中国山地、広島県】
- GPS
- 04:31
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 648m
- 下り
- 643m
コースタイム
- 山行
- 3:41
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 4:32
八幡原公園駐車場 826 ― 遊歩道へ 829 ― 遊歩道から霧ヶ谷湿原観察路へ 839 ― 観察路から舗装路へ 854 ― 三叉路 859 ― 二股分岐 909 ― 土草峠 914 ― 電波塔 939 ― 山頂下 946 ― 掛頭山 947/957 ― 山頂下・旧芸北国際スキー場上 958 ―林道から山道へ 1010 ― いったん林道へ 1022 ― また山道へ 1023 ― 猿木峠 1028 ― 1123.4標高点付近 1045 ― 八合目巻き道分岐点 1058 ― 臥龍山 1111/昼食/1145 ― 雪霊水・林道終点 1150/1155 ― 渡渉 1221 ― 千町原登山口 1231 ― 遊歩道入口 1235 ― 遊歩道出口 1250 ― 八幡原公園駐車場 1252
●行動時間 4:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(広島家=八幡原公園P) 八幡原公園―土草峠―掛頭山―猿木峠―臥龍山―千町原登山口―八幡原公園 (八幡原公園P=広島家) ●登山口へのアクセス ○八幡原公園駐車場 ・中国自動車道「戸河内IC」を降り、インターから直進の国道191号を進む。およそ28km先の県道115号を右に分ける交差点を右折し、500m先でさらに右折。道なりに約3kmで八幡原公園駐車場に到着 ・県道115号への右折地点では、右折の先の案内は「国道186号」となっている。県道115号からの右折地点の案内は特にないが、道ばたには「高原の自然館」や「八幡湿原」などを示す標示が出ているのでそれに従う ・駐車場は広い。料金は無料。ちなみに千町原にも駐車ができる (2023.8現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○八幡原公園P〜八幡原公園内 ・遊歩道や散策路があり、湿原歩きなどを楽しむことができる。舗装路を行くよりは時間がかかるだろうが、こちらのほうが気分はよい。道標がないので、地図で方向を確かめながら歩いた ○T字路〜槌草峠 ・舗装路を行く。ここも道標はないので分岐を誤らないためにも地図確認は欠かせない ○槌草峠〜掛頭山〜猿木峠 ・概ね一本道だが、チシマザサに覆われ道が不明瞭なところも散見される。テープは気まぐれに付いている。道標は入口出口にしかない ・掛頭山頂へは三方向からの道があるようだが、旧芸北国際スキー場山頂部から直接アクセスする踏み跡以外は入口を見つけることすら難しい状態 ・そんなこともあり、山頂部付近は林道を利用した。林道から猿木峠方向への山道には、入口にピンクテープがある。途中チシマザサが卓越して道の見分けが難しいところもある ○猿木峠〜臥龍山 ・こちらは刈り払いが行われているようで、切り開かれている。しかし案内標示は特に付いていない ・八合目の分岐も両方向の踏み跡があるものの、標示は付いていない ○臥龍山〜雪霊水〜千町原登山口 ・この辺りでは一番の急坂が続くが歩きにくいほどではない ・道標は雪霊水を含め地点標示のみ ○千町原登山口〜遊歩道〜八幡原公園駐車場 ・最初と同様、公園内の遊歩道を通ることができる (いずれの記述も2023.8現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○八幡原公園 ・八幡原公園には食事処「かりお茶屋」がある。昼時のみ営業、数種の食べ物あり ・コンビニエンスストアは、戸河内IC出てすぐと、その少々先にあるものが最後。IC出口には道の駅もあり、道の駅にもレストランがある。また戸河内の市街地には洋食レストランなどもあるようだ ●日帰り温泉 ・八幡原から北東の芸北に向かうと「芸北オークガーデン」がある。大人600円 ・戸河内には「グリーンスパつつが」がある。日帰り入浴もできる。大人600円 (いずれの記述も2023.8現在) |
写真
感想
台風影響を避けるつもりで県北へ向かった。
先月にも来た恐羅漢への道を通り過ぎ、県境にほど近い芸北の高層湿原八幡原へ。標高が800mを越えており、下界よりは涼しげだ。
掛頭山、臥龍山へと向かうのだが、出発時点では両山とも山頂部には雲を抱いている。眺望を心配しながら出発した。
湿原には遊歩道がある。地理院地図の道に従い遊歩道へ。夏の花があちらこちらに咲き誇る。花に目が行き、前に進まない。やがて湿原らしい木道の道になり、それも抜けると舗装路に復した。
T字路には「二川キャンプ場」との看板もあるが、キャンプ場は数年前に閉鎖されたようだ。舗装路は続くが、道は車が走らないのか舗装の割れ目から雑草も顔を出している。
その辺りからは登り基調となり、やがて二股に分岐する地点へ。特に案内はないのだが、地図に照らすと、右手は車道伝いに掛頭山山頂へ、左は土草峠を越えていく林道のようだ。左へと進路を取り、土草峠から山道へと進む。
山道になって斜度が上がる。チシマザサが生い茂っているが、道は明瞭だ。あまり休み処のないままに電波塔に到着。電波塔から草生した車の轍道を進むが、地図にある山頂への道が見当たらない。仕方なく車道をそのまま進み、概ね山頂下と思われる辺りでキョロキョロすると、鉄柱に手書きされた「掛頭山」の文字が見つかる。しかしそこには明瞭な踏み跡は見当たらない。それらしき辺りを掻き分けながら入っていくと山頂標示のある小さな広場に出た。
眺望もないそのわずかな刈り払い場をあとにし、来た道を引き返す。再び先ほどの轍道に出ると、見ればそこはスキー場の上部のようだ。芸北国際スキー場とのこと。残念ながら休業中のようだが、立派なリフトもあるようだ。
山頂の代わりにスキー場上部からの眺望は素晴らしい。県北最奥部の阿佐山から隣の臥龍山に至るまでが一望できる。残念ながら、まだ山座同定できるだけの山域理解がない。
そこから暫くは舗装路を進む。仮にこの道をずっと進めば、先ほどの二股分岐に至るはずだ。山を巻いていくと、猿木峠への下降路が交わる辺りにピンクテープが見えた。そこから山道が分かれているようだが、これまた草木が茂って道があるのかどうか不安になるほどだ。テープに従い分け入ると、一応は道が続いているようだ。時折チシマザサに足下が隠されてしまうが、足裏の感覚を頼りに進む。
この道筋はキンミズヒキが目立つ。また、黒や柿色の蝶が頻繁に現れる。蝶に導かれるように進んでいくと、再び林道にたどり着く。それもつかの間に再び山道に入り、暫く進むと木札が目に入る。猿木峠だ。木札に気づかなければ、峠とも分岐とも気づかないかもしれない。
峠からは登りに転じる。転じるとはいえ、掛頭山からの下りもこちらの登りもあまりにも緩やかだ。暫く進むと、登りはようやく本気になる。いったんは1,120m程度のなだらかなピークを過ぎ、下がった鞍部はやや広めのタワになっている。
ここからはいよいよ本格的な登りとなる。途中、八合目分岐で雪霊水に向けた道を分ける。分岐にはなんの標記もない。地図を頼りに直進方向に相当する左の踏み跡を進む。最後の急坂を登り切ると巨石の庭のような山頂へと到着した。
この山頂にも眺望がない。かつては八畳岩の上に立てば眺望があったとのことだが、それも望めそうもない。岩の並びに腰を下ろして昼食を摂ることにした。早めだが、残る行程を考えると、お昼を食べ損ねる可能性もある。
十分にゆっくりとした時間を山頂部で過ごし、いよいよ雪霊水、千町原を目指して下降開始。ようやく山の上り道らしい急坂を下りていくと、すぐに雪霊水のある林道終点に到着。雪霊水は林道側に少々進んだところにある。雪霊水はおいしい冷水であった。
冷水に英気を養われて最後の下りへ。下降の途中で本日初めてハイカーと出会う。それほどに人の少ない山行きだ。暑さのせいなのかとも思うが、もったいないことだ。
急坂を下降していくと、両側の沢音が大きくなってくる。やがて右手の沢と並び、それを渡る。その先は緩斜面となり、殆ど勾配のない中を進む。進むうちに森を出て、やがて千町原の登山口に到着した。
登山口からしばらくは、行きにクルマで通った舗装路を進む。改めて八幡原公園の遊歩道へと右折。先ほどの湿原とは異なり、あまり花が目につくほどではない。最後に小高い丘を越えて駐車場の近くへと顔を出した。
駐車場前の茶屋で一息ついて広島への帰路についた。茶屋にはクーラーはなく、開け放った窓からの風が涼しげであった。
帰宅の後は、夕方から市内へと向かった。
今日は原爆慰霊の日だ。広島で暮らすからには、この日に平和記念公園を訪れたいと思った。コロナ禍では縮小された灯籠流しも以前のように行われるとのこと。
多くの観光客と同様に、慰霊碑に祈りを捧げ、原爆ドーム、資料館、レストハウス、爆心地それぞれを心に刻もうと巡った。ほんの少しではあるが、広島の人々の想いに近づくことができたように感じた。
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