白馬岳〜白馬鑓ヶ岳〜不帰ノ嶮〜唐松岳
- GPS
- 18:30
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 3,010m
- 下り
- 2,544m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 9:52
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 5:45
天候 | 3日間晴れで2日目は雲一つない快晴の天気だった。 初日の天狗荘テン泊では、希に良い天気と受付の方が話していた。2日目は快晴の天気で風もなく、安心して不帰ノ嶮を通過出来た。 唐松岳山頂でも快晴の天気で劔岳方面は雲一つない天気でした。2日目夕方から夜半にかけてガスが出たが、3日目起床時3時頃には満点の星が拝める天気でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
白馬大雪渓は猿倉のガイドさんの情報だと例年の1/3程度らしい。チェーンスパイクで事足りた。 雪渓歩きは短めで早めに登山道に案内された。 |
その他周辺情報 | 八方のゴンドラ下車して歩いて20分くらいのところに日帰り湯温泉 八方の湯あり850円。 周辺で探したがどこも10時に営業開始だった。脱衣場、洗い場とも狭い。また、ザックは入り口下駄箱奥の棚に入れるよう案内される。何個も置けない。 営業開始とともに混雑した。 その後、八方の湯から白馬駅まで約1.7km歩いたが、白馬駅手前350m付近にある定食屋さん おおしも食堂に立ち寄る。店内入るとかろうじて座れたが次から次と客が訪れ満員となる盛況ぶり、カツカレー普通盛りだが量はかなり、多い。麺類もやっており、機会あればリピートしたい。 |
写真
感想
2年前に扇沢から鹿島槍ヶ岳と五竜岳を登り、八峰キレットを通過した。今回は不帰キレットを通過と白馬岳にも登頂したかったので今回の行程を計画。
初めての雪渓登山だったので、アイゼン持ってないので、チェーンスパイクを持参した。
今回は縦走で車の回収が出来ないため、毎日アルペンバスを選択し猿倉登山口行きに乗車した。
以前、黒部の源流域に行った際に、折立行きに乗ったが、コロナウイルス真っ最中にも関わらず、乗車位置は一番後ろの真ん中席で右も左も人がいて、かつ、隣の人が係員に文句をつける有様で、嫌な思いで乗車するはめになり、とても気分が悪かったので、今回は申込時に前回のクレームと、友人と隣り合わせにするように要求したことから、乗車位置は気になるところだ。
西口で友人と待ち合わせし、コンビニで翌日の朝食と昼食を買い込み、新宿都庁バス乗り場に30分くらい前に到着し受付を済ませた。ここはエアコンがないので、とても暑い思いをしながらバスを待つしかない。
見ず知らずの子供連れが近くに荷物を置かれたので、どちらへ?と行き先について情報交換しながら、出発前の楽しい交流のひとときを共有出来た。親子は室堂に向かうのだという。しばらくしてバスが到着した。
荷物を預けて座席に向かう。バスに乗車位置が記載されており、中程の位置くらいで隣り合わせで乗車する事が出来た。
猿倉登山口には予定到着時間の5時50分よりは1時間ほど早く到着し、猿倉荘の軒先のベンチを拝借して
登山支度をした。次から次と人が増えて瞬く間に座るベンチがなくなるほどだった。
登山ポスト前には、計画書をチェックしてくれる係の人が2名ほどいた。その人の話に耳を傾けていると、雪渓が例年の3分の1程度の量だと説明をしていた。
雪渓から登山道に出たり入ったりがあるので、チェーンスパイクを履きっぱなしでもいいんじゃない?みたいな会話もされていた。
登山届を提出し、軽く準備運動をして出発しました。
ちょっと歩いて分岐の道標前で5〜6人ほどが止まって話をしていたのですが、何を思い込んだのか、そこから大雪渓への登山口だと勝手に思い込み、10分ほど登ってしまった。ヤマレコアプリがルートから外れていることをお知らせしてくれたから気がついたものの、気がついてなかったらそのまま白馬鑓温泉小屋に向かうところだった。すぐさま、先程のパーティの方々とすれ違いながら、「大雪渓」だったんですね?と言われ、ちょっと恥ずかしい思いをてしまった。
ちょっと自分に苛立ちながらも、気を取り直して大雪渓に向けて林道っぽい道をテンポよく進んでいくと、右手には白馬岳に連なる白と緑のコントラストの山々が視界に入ってきて気分を高揚させてくれます。そして大雪渓の玄関口には「おっかれさん 大雪渓へ」の石の道標が現れ出迎えてくれるような気分にさせてくれ、テンションを上げてくれます。
噂に聞いていた白馬大雪渓を目のあたりにして
真夏の8月でも溶けないのもすごいことですが
例年ならこの3倍も雪があるのだから、雪が多い時にまた来たいと思いました。
猿倉の係の人も話していたが、顔を上げて歩き、落石には十分に気を配ること、そして赤いラインが引いてあり、その上を歩くようにと注意喚起してくれていたことを思い出す。雪の上にはどこからともなく、大きな石が落ちていて落石の可能性を示唆してくれます。
しばらく雪渓を右手に見ながら歩き、その後、アイゼン又はチェーンスパイクに皆が装着している地点にさしかかり、我々もそこでチェーンスパイクを装着しました。周囲を見た感じ、大半の人がチェーンスパイクを持参しているようでした。
滑り具合を確かめながら、赤い目印の上を辿りながら歩いていきます。
雪渓のところどころでパックリと割れたところもあり
初めての雪渓歩きを体験する私からすると、割れ目に落ちたら誰も助けることは出来ないためと聞いたことを思い出しながらおっかなびっくり登っていく。
友人とは、お互いに前方を歩き、雪渓歩きを動画に納めて行きながら登る。
天気もよく、喉の渇きもあり、ごくごく水を飲みすぎていた。水は前ボトルで2つ約1L持参したが足りないかも?と思いながら、マップ上に水場が2つほどあることを充てにしながら、また、そこでの補給に期待を持ちながら登っていった。
緊急避難小屋手前に水場があることになっていたが、結果的に見つけられなかった。どこにあるのか?
見つけられなかった。雪解け水が小さな川となり流れていたが、登山道を示す緑色のロープを超えて水を汲むわけにもいかず、水の補給はあきらめた。
避難小屋から、しばらく歩くと白馬頂上山荘の建物が視界に入ってくる。そこからが長いと、ヤマレコの記事に頻繁に目にするが、まさしくその通りだ。今日の行程は天狗山荘までと長いため、出来るだけ体力を温存したいところ、天狗山荘まで今日中に辿り着きたい理由は、不帰ノ嶮に挑む前に白馬三山の縦走で体力を使いたくないから。果たして時間通りに天狗山荘に到着できるのだろうか? 不安を抱きながら登る。
しばらくして、白馬頂上宿舎に到着した。右手に雪解けの水場があったが、友人がここで水の補給をと向かうが、地図では、この先にもあると告げパスした。
そこから少し登り、白馬山荘に到着。
行動食をお腹に入れて、白馬岳山頂アタックの準備をする。アタックザックは持参していないので、貴重品とスマホとストックだけ持って荷物を長野と富山の県境印付近に荷物をデポして、そのために持参していた番号付きのワイヤーロックをかけて山頂に向かった。
山頂付近は、かなりの強風だった。
白馬山頂はけっこう広々としているが、山頂の印から向こう側は崖で切れ落ちているため、風が強く、崖のキワに立つと危ないと感じた。山頂からの景色では、日本海側の景色が素晴らしく、富山湾にそそがれる黒部川も肉眼でしっかりと確認することができる。それと劔岳がシンボルとなってそびえ立っており雄大でした。劔岳の上には雲一つない素晴らしい青空が広がっていた。
このあとの白馬三山縦走での、劔岳の雄大な景色を横目で眺めながら歩けると期待に心を弾ませた。
今日は10日でまだ夏季休暇では無かったため、前日9日の半休と10日の有給を取得していたので、職場の人に、JROのアプリで自分の位置情報を入れると約束していたので、白馬岳山頂付近から、劔岳バックの画像とともにメールを入れた。
白馬山荘に戻り、ベンチに腰掛けると、忘れ物があり、それを届けようと小屋内に入りスタッフに渡そうとすると、連れの女性が、あっ、それ連れのかもしれない?と言った瞬間に、当の本人も同時に気がついて
あっそれ私のだ!と言われて、直接、手渡すことが出来た。そのついでにスタッフにお水を補給したいのですが、どこで調達できるか?
の質問に対して、前の建屋のレストランに聞いてもらえますか?と親切に教えてもらい、すぐさまレストランに入ってスタッフに聞くと、ご宿泊の方ですか?と聞かれ、いや違いますと答えると有料で1ボトル100円で入れてくれた。恐らく宿泊者だと無料なんだろうなあと受け止めました。一善良い行いをすればこうして、良いことが訪れるんだなぁと実感した。
そこから天狗山荘まで縦走、杓子岳はパスし白馬鑓ヶ岳だけ登頂し、ほぼ予定通り16時ころテン場に到着した。流石に猿倉から天狗山荘までは行程は長く、かなり体力を消耗し、着いたときには、疲れはMAXだった。
今回は出来るだけ軽くしようと、ファイントラックのツェルト2ロングで臨んだ。設営が久しぶりだったのと、地面が固く、ところどころに石があるため、ペグがささりづらく、石でテンションをかけようとしたのだが、少し手間取った。友人にストックを立ててもらい無事に設営出来た。ツェルトの場合は、自立しないのでストックのテンションがとても重要となるが、ペグを地面を確かめながら打ち込むことが非常に重要だと改めて認識した。
ツェルトは、フライシートがなく、結露の不安要素が常に付きまとうが、両側のチャックを開閉し、空気の流れを作るだけで、結露はかなり防げるのだと改めて学習した。
但し、夕方から深夜にかけて気温が下がるので、そこでどうしても両側のチャックを締めて気温の低下を防ぐことで逆に室内の温度が高くなり、外との気温差でどうしても結露は出てしまうので、2日目は内側がびしょ濡れとなり、難儀した。シュラフカバーは持参してよかった。今回は雨に振られなかったので、無難にこなせたが、天候により、特に雨風が予想されるなら自立式に変えなければならない事も想定しなければならないと感じた。
天狗山荘にたどり着いたときに、抜きつ抜かれつだった二人組の登山者とは、途中、途中で会釈をしたり、声をかけたりと顔馴染みになっていたが、20代なの?
と聞くと、20代に見えます?とちょっと嬉しそうにしながら、一人が30代ですと、もう一人は40手前だと話していた彼らは明日、早朝に不帰ノ嶮を通過して下山するのだという。そんな彼らが、テン泊者でも室内で煮炊き調理出来ますよって教えてくれ、そこで調理した。天狗山荘横には、かなり、雪が残っており、この雪解け水を無料で利用できるとのことでした。
雪解け水なのでとても冷たく、タオルを濯ぐために ずうっーと手を水に浸けていられないほどでした。
雪解け水は、とても有難く、顔や身体を拭くことが出来た。今回、水不足と聞いていたので、山用の浄水器ソーヤーミニを持参したのだが、いざ、雪解け水を濾過して使おうと、ボトルに装着したが、水が出てこなかった。理由は、事前にフィルターの目詰まりを除去するために、注射器みたいなもので逆噴射せずに持ってきたからだった。そのまま煮沸するからと調理上は問題ないと思ったが、飲水としては、やはり、出来れば浄水したかった。(お腹を下すことはなかったし、帰宅後、フィルター掃除をしたら、ちゃんと浄水して水は出てきた。)
今晩の夕飯は回鍋肉です。アルファ米だと不味く食欲が出ないため、おかずが重要だと認識し、クックドゥの回鍋肉の元を持参。
キャベツ、人参、ピーマンをカットして持参してきた。ユニフレームのアルミのフライパン、塩、油も持参して、調理開始、炒める音が食欲をそそる。
この回鍋肉の元考えてみたら3〜4人分の分量があり
味が濃くなってしまったが、おかげで食欲はまし、ペロッとアルファ米を平らげた。問題はこのあとで、回鍋肉のタレが余ってしまい捨てるわけにもいかず、キッチンペーパーに染み込ませるだけ染み込ませ、余ったタレは容器に入れて持ち帰った。
とにかく明日は、難所を通らなければならないので、しっかりと栄養補給して英気を養わなければならないとしっかりと食べようと決めていたので、家から持参したゆで卵、サラミ、スープ類などもお腹に入れた。
ちなみに天狗山荘の生ビール1100円でしたが、我慢できずオーダー。こんな山頂で生ビールが飲めるとは格別でしたし、二人の会話も弾んで良い思い出になりました。
2日目の幕営地は唐松岳頂上山荘までで行程時間も短めだったので、朝、8時に出発しようと話し合っていたが、夜早い時間に眠りについたので、翌朝、早朝に目が覚め、早めに出発することになった。
前日の天気予報でこれまでにないくらい快晴に恵まれた。
元々の計画では8時に出発としていたが、7時ちょっと前に出発した。
まだ見ぬ不帰ノ嶮がどんなものなのか? わからないが、万全の備えで挑みたいと考えていたので、出発前に入念なストレッチをしてから出発しました。
時間も充分にかけながら、キレットの最初の難所である天狗の大下りに向けて歩を進めていきました。
先攻するハイカーが、崖前で止まっているところを見ては、あそこが天狗の大下りだな!と意気込んで近寄ってみては、違っているようでした。
天狗の大下りがどこらへんか、わからないが、目の前に、二峰北方らしき、断崖を持つ頂きが、視界に入ってくると、二人でえっあそこだよ!
垂直にそそり立ってるよ。あんなところ登るのか?と、少しビビり気味に写真をとったりしていました。
天狗の頭の道標が現れたので、ここがピークでそこから、一気に300mほど下っていくのだろうと想像を掻き立てられます。そしてかなりの急な下り坂が現れて、前のハイカーが下りかけて、止まってヘルメットをそこから被ろうとしていました。
ちなみに私達は出発時からヘルメットは被ってしました。
4人組で、よく見ると一人ヘルメットをしていませんでした。持っていないようです。
こんなに急な下り坂で、且つ、ガレ場で浮き石も多い中、落石のリスクは高まります。
私からするとあり得んなあと。私が同行者なら、ヘルメット持ってこなければ絶対誘わなかっと断言できます。自己責任とは言うものの、事故のリスクが高まるし、大事な仲間なので、怪我してほしくないし、怪我してしまったら、みんなの行動にも影響を及ぼしてしまいます。なんで、仲間同士できつく言わなかったのか? 安全への備えが足りていないと思いました。
下り斜面の途中辺りから、前方のハイカー達が、ひとりひとり下っているのが見えたので、いよいよ、天狗の大下りの中で、メインとなる鎖場にたどり着きました。あらかじめヤマレコの画像などで予習していましたが、その場に立ってみて、感じたことは、思ったより斜度はないな。もし、鎖を掴みながら地面に向かい合っていたとすると、仮に誤って足を滑らせたとしても下まで滑り落ちるようなことはないと感じました。
我々もひとりひとり、下まで降りるまで、上で待機はしていました。ここでは不用意に連なって降りると落石のリスクがあるからです。
あと、ここでのコツは、岩と岩の間、雨が降ったときに流れ落ちるであろう川筋沿いに下れば、滑ってもそこで止まると思います。
そこを問題なくクリアしてから、一峰の頭に来ました。ここを下るといよいよ、2峰北峰に取り付かなければなりません。いやーとうとう来てしまったかあと
引き返すことは考えていませんでしたが、引き返す人もいるのかなあと考えたりもしました。
いずれにしても、前に進むしかありません(笑)
前の若者が順番に取り付いていきます。
一番最初に取り付いた人は、経験もありそうで、慎重に落ち着いた様子でルートを確かめながら1歩1歩登っていく姿を見て、参考にしながら観察します。
今回、私は、セルフビレイとデュアルアジャストコネクトを持参していたので、2峰北峰前でザックから取り外して装着しました。使えるところがあるとすれば
反対方向から来る人とすれ違うときに、自らの安全を確保する際に使おうと考えていました。
あと、気になっていたことは、テント泊装備で重く、垂直によじ登れるのに難儀しないか? そしてザックに振り回されてバランスを崩さないようにしなければならないことでした。
今回、できる限り、意識したことは、
65Lのザックでは行きたくなかった。
グレゴリーバルトロ65Lを持っているが、これだけで2kg以上あるので、今回は2泊だったが、MONTANEトレイルブレイザー44Lで臨んだ。質量は980g
鉄の細い角材一本が骨組みにあるだけなので
腰で背負うというよりは、肩で背負うタイプなので確かに肩に重さがのしかかり、帰宅後肩周りの筋肉痛はあったが、岩場での体勢が安定していたように感じた。
②食料は、最低限度の量に抑えるように意識した。
特にゼリー系は7個→4個に減らした。
③自立式テント ファイントラックのカミナドーム一人用ではなく、ツェルト2ロングにしてポール等の余分なものを除き、ストックもBlack Diamondの三つ折りの軽量タイプを利用した。
自立式→ツェルトで半分の重量に減量
④飲料は、ハイドレーションはやめて、前ボトルで
合計1L程度に抑える。
こうしたことで、少なからず軽量化に成功し、体勢の取り回しがしやすくなったことも良い影響を及ぼせたと思う。
不帰ノ嶮 2峰北峰
YouTubeで、下を見ない! 下を見ない!と口走りながら、登っていく人がいたが、自分が思っているより
高所への耐性はあった。高所恐怖症ではないと
下を見る余裕もあったし、友人が後続者だったが
自分と友人を見る余裕もあった。
下を見るというよりは、周囲の山々や斜面を見ていることで高度感に錯覚をもたらせるような感覚を感じた。自分がよじ登っていることよりも、他人が登っていく姿を見ているときのほうが、様々な想像を掻き立てられ、怖さを感じる。
そして、必要最小限の足場はある。ところどころで、よじ登る際に足の置き場に考えなければならないところは若干あったが、要所に鎖がかけられているので、安心感は保てた。
有名な空中梯子の手前に、二人がしっかりと立っていられる踊り場がある。ここには壁に鎖がかけられており、そこだけ、セルフビレイを行った。(やるところがなく、練習の意味で)
ほぼ垂直に立っている壁を登り、空中梯子をたったあとは、鎖がかかっているところをよじ登り時計回りに左手の壁面方向にトラバースしていく。
ここまでくれば、一番の核心部はクリアしているものと思って良い。
左の壁面に、一人が辛うじて通れる道がある。
誰が見つけたか、不思議だが、螺旋状に時計回りに
二峰を向こう側に回り込む形で進むとちょっとした広いところに出て、岩峰が現れる。
あと、記憶が薄いが、左回りに回り込みながら上を目指していくと、最後の鎖場が現れて、よじ登るとあの2峰北峰の道標が現れる。
あとは、目と鼻の先にある、2峰南峰に来て、無事に二人で通過出来たんだという喜びと達成感を分かち合った。
2峰南峰からは、唐松岳山頂に多くのハイカーが詰めかけているのが確認できた。
そこから、間もなくして唐松岳山頂に到着したが
にわかハイカーみたいな人も入り混じり、山頂の道標前で、かわるがわる記念撮影をして、賑わっていた。
ここからの眺めは、やはり、劔岳がどーんとそびえている姿がかっこいいところです。
私も、ノースフェイスの劔岳Tシャツを着ていたので
劔岳と一緒に友人に撮ってもらった。
唐松岳からの眺望は、別山、立山、薬師岳、黒部五郎岳が一望でき、黒部湖も確認できました。
唐松岳頂上山荘に到着
早めに到着したにも関わらず、テント場には多くのテントが! 恐らく、当日、下からリフトで上がってきた人たちのものだろう。
縦走してきた人のものではないだろうと思った。
ここのテント場は、予約制、1人1張4000円
前からなのかわからないが、非常に高額です。
トイレ費用は含まれていますが、水は慢性的な水不足のようです。事前に調べて行ったほうが無難です。
天水つまり雨水で1L300円です。私は結果的に4L買ったので1200円水だけで費やしてしまいました。
コーラは売り切れというか、自販機切れで買えませんでしたが、600円、ビールは缶ビールドライで800円でした。つまり、テント泊でも合計6000円費やしたことになります。
このエリアの山小屋の料金は、白馬から唐松までの間は、ベースが高く設定されているようです。
利用できなきゃ困るので致し方ありませんが、
コースの難度、行程速度を考えると、1泊の山小屋荷物なら料金的にはテント泊2泊とたいして変わらなかったかもしれませんね。
また、唐松岳頂上山荘のテント場は、西側の斜面で
西陽でかなり、暑かったです。
また、私達が到着したときには、下の方しか空いていなかったので、山荘から100mくらい下の位置でした。トイレに行くのも一苦労です。私は下山するまで、1往復しかしませんでした。ここはテントを張る場所には難儀します。
ちなみに一般ハイカーの休憩代は1人500円で
この休憩料金にトイレ代が含まれているそうです。
テントを張ったあと、翌朝の計画についてミーティングした。計画では、五竜岳方面に向かい、五竜岳登頂する予定でした。私は2年前に鹿島槍ヶ岳と五竜岳は登頂しており、あえて行かなくても良いと思っていました。同行した友人も、白馬岳登頂と不帰ノ嶮をクリアしたことで、満足したみたいで行かなくても良いと言う事になり、そのまま、白馬八方に下山することになった。帰りはバスにすると渋滞にはまり、帰宅時間が読めなくなるので、特急あずさで帰ることにしているが、行きの夜行バスは、私が立て替えて予約したので帰りは友人に頼むことにしたが、使用の携帯会社がMVNOのため、電波状態が悪く、確認することが出来なかったので、私のdocomo携帯なら、比較的サクサク空席確認、予約できたのでこの場で予約した。
2軒先のテント泊の人はソフトバンクを使って、電波状態は悪かったようです。唐松岳頂上山荘付近ではdocomoが強いようですね。
13時10分発の特急あずさ38号を予約したので、逆算して、3時起きにして4時30分出発としました。
朝ごはんは、テント場を片付けて、山荘のベンチで調理することにした。
3時に起床して、空を見上げると、昨晩のガスっていた夜空とは打って変わって、プラネタリウムみたいに小さな星もキラキラ?光っていました。
だんだんと明るくなるにつれて、劔岳の中腹あたりの高さで、水平方向に薄いガスの膜が確認できた。
その上から朝陽があたり、モルゲンロートの演出があった。
朝飯は、フライパンで焼いた玄米ブレッド2枚にジャムをつけて頂いた。パン焼き用の編みも持っているが、フライパンでも充分に代用出来ることが、確かめられてよかった。
五竜岳には行かないが、唐松岳頂上山荘左手には、ちょっとしたピークがあり、そこからの五竜岳も眺めとしては素晴らしい。五竜岳方面に向かうルートには
いきなり、牛首という難所があるのだが、高度を下げながら鎖場をつたっていく感じでちょっと怖さを感じる。
そこからの眺めを見たあと、6時ちょうど、八方池方面に下っていく。今回は雷鳥には出会えなかったが
この上ない天候に恵まれてよかった。
最終3日目も最高のコンディションだったので、何も言うことはありません。
下りからの眺めは、左手に唐松岳頂上〜不帰ノ嶮〜白馬鑓ヶ岳、白馬岳の峰々を一望しながらとなる。
コースタイムで2時間のところだが、1時間ちょっとで
八方池に到着してしまった。
とても、ハイペースで降りてこれた。
八方池では、実際の景色と鏡のように映し出される景色とが見紛うほどに溶け合って綺麗だった。
八方池より下は、次から次とへと、リフトで乗り継いで来た観光客の行列とのすれ違いでペースダウンしたが、クワッドリフト二本とゴンドラリフトを乗り継ぎ
白馬八方に8時過ぎころに降りることが出来た。
そこから、日帰り湯を探していたが、八方の湯がいいだろうと、20分ほど歩いた。
八方の湯は開店10時からのため、1時間ほど待つことになる。近くにローソンがあったので、迷わず、アイス(チョコモナカ)を購入。その後、スポーツドリンクを買って、身体に染み込ませるようにごくごくと飲んだ。
待つこと1時間、やっとオープンして、時間とともに、次から次と人が並び、入店すると、脱衣場にはあっという間に数十人の客がなだれ込んだ。
山用の大きなザックは、入って左奥の棚に置かなければならない。お湯は熱めで、皆、熱いと話してた。
アイシングしたいが水風呂はないのでシャワーで冷たい水をかけた。
あと、サウナはない。露天風呂は小さいが入れた。
3日間の汗、汚れ、疲れをゆっくりと洗い流した。
休憩するスペースは10畳くらいはあった。
隣接するところにおんせんラーメン八方美人があって入店するか迷ったがやめた。
八方の湯から白馬駅方面まで、1.7kmほどで20分ほどということで、歩きながら、昼食を食べられるところを探そうと言う事になったが、なかなか、見つけられずでした。友人はラーメンが食べたいというが、自分は気分的にはご飯が食べたいかなあと、思いつつ暑い中、歩いた。すると、おおしも食堂という、ちょっと面白そうな定食屋さんがあった。スマホで調べると点数も悪くないし、画像を見るとボリュームたっぷりで良さそだったので入店してみた。
店舗外には人はいなかったが店内に入ると、ほぼ、8割方席が埋まっていて、まだ、全く料理は出ていなかった、私は、カツカレー900円を注文した。
2人ほどカツカレーの大盛りを注文している人がいて、そのボリュームを見たとき、自分は普通盛でよかったと思いました。
なんとか苦し紛れで完食出来て良かったです。
おおしも食堂を後にしたあとは、白馬駅に向かいお土産屋さんに立ち寄り、家族へのお土産を購入して、無事に予定通りの特急あずさ38号に乗り、帰宅しました。自宅には18時前に到着。早めに到着して良かったです。
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