針ノ木岳(扇沢〜種池テント泊〜サーキット反時計回り)
- GPS
- 32:20
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 2,816m
- 下り
- 2,810m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:20
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
最初に選んだのは爺ヶ岳。そこから針ノ木サーキットなるものを知り、種池を拠点にいっぺんに行ってみようと画策。扇沢の駐車場で車中泊し、一日目は柏原新道を登り詰めます。尾根の西側に拓いた登山道は、午前中はほぼ日陰。整備も完璧で、テント泊装備で重い荷物のハイカーにやさしい。唯一、崩れた沢をトラバースする箇所だけは要注意。種池山荘のテント場にテントを張って、爺ヶ岳へ。ガスの切れ目から立山や劔をチラ見しつつ、南峰、中峰、北峰(ここだけ植生回復で頂上には入れない)を踏む。スッキリとガスが抜けそうもないので、のんびり山荘へ戻ろうとすると、雷鳥の親子が登山道を散歩しているところに遭遇。じっとカメラを構えてたら、なんと私の足元を優雅に通り過ぎていった。そんなに安パイな人間に見えますかね、私..。
翌朝は3時起き。3時半には出発する予定が、あまりの星空にカメラを向けてしまい、4時前になってしまった。日の出までの1時間はナイトハイク。クマの気配にビビリまくりながら進む。サーキット反時計回りの最初のピーク岩小屋沢岳まではハイマツと熊笹が登山道を覆っていて、朝露でパンツが腰から下全部びしょ濡れに。風がなくて寒くはなかったけど、朝のうちは長ズボン、できればレインパンツ推奨です。日の出とともに立山や劔のモルゲンロートをゲットして、さてとサーキットを振り向けば、そこは険しい連続アップダウンの稜線。今日のゴール針ノ木までの遥かな道のりに気圧され、疲労と寝不足を感じつつ、岩場とガレ場の連続をひた進む。黒部の絶景と高山植物に励まされ、幾度となく休憩し、大量の発汗と水分補給を繰り返して、なんとか針ノ木岳の頂上を踏めた時は、ちょっと泣くかと思いました。峠の小屋でお昼をいただき、下山道へ。雪渓が消えた谷は、ガレ場、砂利場、時々岩場の、気の抜けない道。疲労困憊で扇沢に辿り着いた時は、心底ホッとしました。
絶景続きの稜線歩きが楽しめる贅沢コースでしたが、ちょっと中級者向きかもしれません。扇沢〜爺ヶ岳は、のんびり歩けば初心者でも楽しめます。が、サーキットは体力と技術、経験を積んで、ある程度覚悟して臨んだほうが良さそうです。新越か針ノ木の小屋に宿泊できると、だいぶ安心です。
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