剱岳(早月尾根)
- GPS
- 12:38
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 2,333m
- 下り
- 2,341m
コースタイム
- 山行
- 10:55
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 12:37
天候 | 曇のち雨のち曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日はymvと2人で早月尾根から剱岳へ。2人とも剱は初めてだ。
例によって馬場島を0時に出発しようとするが前日夕方からずっと雷が鳴り続いている。予報どおりなら天候は回復するはずだ。ナウキャストを見て雷雲が遠ざかる方向へ移動していることを確認してから出発。
しかし登り始めて1時間もしないうちに雨が降り始めた。最初はポツポツだったがやがて本格的になる。雷も光り続ける。聞いてないよ。とりあえず早月小屋までは登ることにして雨装備に切り替え進んでいく。たまに大きめの雷鳴が聞こえるので光との時間のズレで距離を測るが数kmは離れてるはずだ。
早月小屋には予想より少し遅い4時前に到着。雨はまだ降っていたが弱くなってきた。電波が入ったので再びナウキャストを見ると、雷雲は予想どおり日本海へ去りつつある。富山の夜景もバッチリ見えている。予報どおりで天候悪化の可能性は低いと判断し先へ進むことにする。ymvもまだまだ頑張れそうだ。
4時半ごろから明るくなり期待どおり雨もやんだ。上部はガスが広がっているが山頂付近も見え隠れしているのでいずれ晴れるだろう。山頂周辺は大して降らなかったようで岩場も乾いている。これなら問題ない。難所も順調に突破して7時前に登頂。山頂は無人で貸切だ。いい感じにガスも取れて北アの山々や黒部峡谷を見渡すことができた。
2人で記念写真を撮ったりしているうちに別山尾根からの登山者が続々と登ってきた。無人だった山頂も混雑してきたので、ひととおり景色を眺めて満足したら下山にかかる。早月尾根からも後続が少しずつ現れる。
下りの難所も無事通過して早月小屋に戻ると下界は晴れ間が出てきている。振り返ると山頂周辺はガスの中。早めに登って正解だったようだ。
あとはひたすら下りるだけだが疲れのせいか右の腿あたりが痛くなってくる。ymvも疲れ始めたようだがまだ動けてはいる。右足をだましながら何とか降りて12時半に下山。雨明け前まで降った雨のせいもありそれほど暑くなかったのは幸いだった。長年の課題を片付けて満足して帰路についた。
遠く富山市方面で威勢よく雷鳴が轟くなかでのテッペン出発です
日帰りで剱岳早月尾根という山行の選択肢を聞いた時点でこれは計画とペースメイキングがほぼ全てで私はひたすら付いていく展開になりそうと思っていて実際わりとそんな感じでした
途中で降り始めた雨の蒸し暑さにやられて私のペースが落ちてきた時などは特に明言せずほどほどペースダウンして調整してくださるあたり おーいーしーさんさすがだなぁと感じつつ付いていきました
標高1,200-1,600mあたりはほぼ雨だったのでテンションあがらずでしたが標高2,400mを超えてくると景色がだいぶ変わってきて見通しもよくなるので新鮮な気持ちで歩けます
岩場にひょっこり顔を出したイワヒバリが山肌をトコトコ駆けていくのと並走して登っているだけで もう今日来てよかったなと思う充実感がありました
さて、今回の早月尾根でいわゆる北アルプス三大急登を全踏したので気の利いた寸評でもしたいところですがあいにく説得力豊かな評論力を持ち合わせていません
確実に言えるのはひとつだけで、早月尾根は一定以上慣れた方が登る&入山人数が少なめなので相応に秩序があるということです
安全に登り安全に帰る、そのために自分の体力コントロールへ集中しつつ他パーティーの行動にも可能な範囲で気を配る、そういった環境なので
ところどころ細い道での行き違いが発生しても大きな混乱は発生しにくいですし、
登り優先!を笠に着て数十人のマンモスパーティーで押し通ろうとする人々も居ません
水について 当初は2Lかついで登り途中の早月小屋で追加購入するという最軽量運用を考えていたのですが、往路通過時には小屋の売店が開いてないかもという指摘をもらい3L持って登りました
この指摘は的中し、早月小屋到着は発電機が動き始めるぐらいのタイミングで売店はまだまだ先になりそうでした
今回の天候(曇り〜雨〜曇り〜晴れ)での消費経過をざっとまとめます
・1Lの粉末ポカリ水:早月小屋までの登り4hで消費(累計1L、残2L)
・水1.5L:早月小屋〜剱岳頂上〜早月小屋で消費(累計2.5L、残0.5L)
・早月小屋で500mlの飲料を購入して下山中に優先消費(累計3L、残0.5L)
・水0.2Lほど:下山終盤に少しずつ消費(累計3.2L、残0.3L)
下りの早月小屋で休憩時に別途おーいーしーさんから1L予備用に分けてもらい、これは無事に持ったまま下山しました
雨はともかく、相当歩きやすい日照条件下でも水残量の乏しい時間帯があったのでやはり多めに用意する重要度は高いと感じました
個人的な核心部は岩場よりも途中の痩せ尾根でした
実際だいぶ痩せており、敷設されている補助用のロープがありがたい感じになっていますし 渋滞のプレッシャーまで掛かると結構怖いと思います
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