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Yamareco

記録ID: 5873567
全員に公開
沢登り
朝日・出羽三山

岩魚の湖消滅/朝日・桝形川遡行

2023年08月23日(水) ~ 2023年08月25日(金)
 - 拍手
braski01 その他5人
GPS
80:00
距離
14.1km
登り
882m
下り
436m

コースタイム

1日目
山行
4:40
休憩
0:40
合計
5:20
10:40
110
スタート地点
12:30
12:50
30
桝形川入渓
13:20
13:40
140
ウグイス沢
16:00
岩魚沢出合
2日目
山行
2:50
休憩
6:00
合計
8:50
7:10
20
岩魚沢出合
7:30
40
鉱毒の沢
8:10
9:00
30
魚止滝8m
9:30
9:40
40
自然堰止湖跡
10:20
10
フスベ沢出合
10:30
15:30
30
3段の滝18m
16:00
三俣沢出合
3日目
山行
9:00
休憩
0:30
合計
9:30
6:20
30
三俣沢出合
6:50
6:30
120
15m美滝
8:30
8:50
30
2段15m滝
9:20
110
奥の二俣
11:10
11:20
250
県境消滅点930mピーク
15:30
朝日峠(スーパーライン県境)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
…日スーパーラインは災害復旧の工事中で通行止め。
∨餬僧啼擦惑册讃態。
C老楚泙砲發△觴然堰止湖は昨年夏の集中豪雨で決壊、跡形もなし
ぅ侫好拌瑤寮茲遼槊3段の滝が核心部
ジ境尾根の踏み跡は樹木が繁茂し、ほぼ藪漕ぎ
α換堋で岩魚は数匹見ただけ
Д▲屬肋なかった
鰍沢橋を出発
2023年08月23日 10:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 10:48
鰍沢橋を出発
2023年08月23日 10:49撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 10:49
2023年08月23日 12:27撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 12:27
2023年08月23日 13:00撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 13:00
2023年08月23日 13:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 13:05
2023年08月23日 13:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 13:22
ウグイス沢
2023年08月23日 13:32撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 13:32
ウグイス沢
ゴルジュ帯を行く
2023年08月23日 13:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 13:43
ゴルジュ帯を行く
2023年08月23日 13:46撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 13:46
2023年08月23日 14:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 14:10
このV字渕で手間取りました
2023年08月23日 14:37撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 14:37
このV字渕で手間取りました
2023年08月23日 15:38撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/23 15:38
釣り師の残した物。触っておりません。
2023年08月24日 06:49撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 6:49
釣り師の残した物。触っておりません。
岩魚沢出合のテン場です
2023年08月24日 06:49撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 6:49
岩魚沢出合のテン場です
2023年08月24日 06:57撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 6:57
2023年08月24日 07:20撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 7:20
2023年08月24日 07:26撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 7:26
鉱毒水の沢
2023年08月24日 07:34撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 7:34
鉱毒水の沢
2023年08月24日 07:37撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 7:37
2023年08月24日 08:01撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 8:01
2023年08月24日 08:06撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 8:06
2023年08月24日 08:09撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 8:09
魚止滝
2023年08月24日 08:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 8:10
魚止滝
右のカンテにロープを延ばす
2023年08月24日 08:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 8:24
右のカンテにロープを延ばす
2023年08月24日 08:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 8:43
左岸から西俣沢が出合う
2023年08月24日 08:57撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/24 8:57
左岸から西俣沢が出合う
2023年08月24日 09:02撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 9:02
2023年08月24日 09:04撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 9:04
2023年08月24日 09:06撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 9:06
2023年08月24日 09:16撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 9:16
何岩? サル岩?
2023年08月24日 09:19撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 9:19
何岩? サル岩?
ものすごい土砂の量です
2023年08月24日 09:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/24 9:24
ものすごい土砂の量です
2023年08月24日 09:28撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/24 9:28
ここが多分、岩魚の湖の底だったのでは…
2023年08月24日 09:31撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/24 9:31
ここが多分、岩魚の湖の底だったのでは…
恐らく源流部にあった山菜採り小屋掛けの残骸
2023年08月24日 09:32撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 9:32
恐らく源流部にあった山菜採り小屋掛けの残骸
2023年08月24日 09:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 9:48
2023年08月24日 09:49撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 9:49
魚の気配なし
2023年08月24日 09:59撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 9:59
魚の気配なし
2023年08月24日 10:03撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 10:03
奥にバチ山
2023年08月24日 10:16撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 10:16
奥にバチ山
フスベ沢出合です
2023年08月24日 10:27撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 10:27
フスベ沢出合です
2023年08月24日 10:28撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 10:28
スラブの谷となってきました
2023年08月24日 10:29撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/24 10:29
スラブの谷となってきました
3段の滝です
2023年08月24日 10:47撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/24 10:47
3段の滝です
写真だと簡単そうなんですが…
2023年08月24日 10:51撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 10:51
写真だと簡単そうなんですが…
高度感抜群です
2023年08月24日 13:14撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 13:14
高度感抜群です
2023年08月24日 13:46撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 13:46
2023年08月24日 14:06撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 14:06
2023年08月24日 15:00撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 15:00
3段目は左から容易です
2023年08月24日 15:04撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 15:04
3段目は左から容易です
2023年08月24日 15:07撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 15:07
滝を越えるとこんな感じ
2023年08月24日 15:41撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 15:41
滝を越えるとこんな感じ
2023年08月24日 15:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 15:44
写真では見えずらいが、山腹に岩塔が見えました
2023年08月24日 15:59撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 15:59
写真では見えずらいが、山腹に岩塔が見えました
三俣沢出合です、本流は左へ直角に曲がっています
2023年08月24日 16:04撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 16:04
三俣沢出合です、本流は左へ直角に曲がっています
沢登りの夜はタープと蚊帳で快適です。タープは秀山荘Lで約4×3m、アマゾンの蚊帳は3×2.5m。合計約1.5kg、6人ゆったり。お勧めです
2023年08月24日 17:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/24 17:05
沢登りの夜はタープと蚊帳で快適です。タープは秀山荘Lで約4×3m、アマゾンの蚊帳は3×2.5m。合計約1.5kg、6人ゆったり。お勧めです
2023年08月24日 20:16撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/24 20:16
三俣沢に入ります
2023年08月25日 06:38撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 6:38
三俣沢に入ります
2023年08月25日 06:40撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 6:40
2023年08月25日 06:42撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 6:42
2023年08月25日 06:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 6:43
2023年08月25日 06:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 6:43
2023年08月25日 06:46撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 6:46
2023年08月25日 06:51撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/25 6:51
地元ではイセバチ沢というそうです。特徴的な15m滝
2023年08月25日 06:51撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 6:51
地元ではイセバチ沢というそうです。特徴的な15m滝
2023年08月25日 06:54撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 6:54
2023年08月25日 07:00撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 7:00
2023年08月25日 07:03撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 7:03
2023年08月25日 07:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:07撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 7:07
2023年08月25日 07:09撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 7:09
2023年08月25日 07:09撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 7:09
2023年08月25日 07:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:11撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:14撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:31撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:39撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2023年08月25日 07:50撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 7:50
2023年08月25日 07:51撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 7:51
ここは左へ
2023年08月25日 07:52撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 7:52
ここは左へ
2023年08月25日 07:56撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 7:56
2023年08月25日 07:59撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 7:59
左から重蔵山の沢
2023年08月25日 08:06撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 8:06
左から重蔵山の沢
右は15m滝
2023年08月25日 08:08撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 8:08
右は15m滝
2023年08月25日 08:17撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 8:17
2023年08月25日 08:20撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 8:20
2023年08月25日 08:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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2段15mの滝
2023年08月25日 08:29撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 8:29
2段15mの滝
ロープを出しました
2023年08月25日 08:53撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 8:53
ロープを出しました
2023年08月25日 09:02撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 9:02
2023年08月25日 09:03撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
8/25 9:03
2023年08月25日 09:12撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
8/25 9:12
もうすぐ奥の二俣。カメラの電池切れで最後の1枚です
2023年08月25日 09:13撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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8/25 9:13
もうすぐ奥の二俣。カメラの電池切れで最後の1枚です
撮影機器:

装備

共同装備
ロープ40m 20m。タープ 蚊帳 コッフェル バーナー のこぎり
備考 岩場のリスが少なく、ハーケンのみ使用。カム、ナッツは使い道なし。
県境尾根の藪漕ぎが予想以上に長く水分不足になった。

感想

 ◇桝形川は沢登りとして人気がない。詰め上げた新潟・山形県境の稜線に登山道がなく不便なためだ。遡行記録は宗像氏(1985年9月20〜23日)、豊野氏(1999年8月13〜15日)などがあるが、いずれも県境を越えて新潟側の泥又川、猿田川に下りている。沢登り、源流釣り、藪山ネットの各記録、現地調査を踏まえ、朝日スーパーラインの朝日峠から県境沿いに踏み跡があったことを確認。本流を遡行し、三俣沢から等高線C930ピークに上がり、県境の稜線を朝日峠に下山する計画を立てた。三俣沢については仙台YMCA山岳会の記録(1995年8月12〜15日)を参考にした。
◇1日目、30度を超える猛暑の中、鰍沢橋から草ぼうぼうの桝形林道を終点まで2.2區覆燹5渕侈未魏爾辰橡餬狙遒肪紊と驚くほどの超渇水だ。流れは川幅の3分の1以下。心配されたアブはほとんどいない。ウグイス沢出合から1km続くゴルジュ帯は水線どうしに進む。V字の流れ込みが渕になる箇所で、突破に手間取った。予定より遅れて岩魚沢出合のテン場に16時着。
 
 ◇2日目、相変わらず水量は少なく魚止滝8mまで泳ぐ箇所はない。滝壺は土砂で埋まっていた。左岸の岩稜を15m登って上に出る。すぐ右手から西俣沢が3m滝で出合う。本流を30分ほど進むと渓谷の様相が一変した。広い谷底が大量の土砂で埋まり、両岸下部の樹木が根こそぎはぎ取られている。昨年8月の集中豪雨による鉄砲水の跡だろう。地形図にある自然堰止湖はもはや跡形もない。岩魚の湖は完全に消滅してしまった。右岸からフスベ沢が合流すると、本流はスラブの谷となり、深い釜のある3段15mの滝が迫る。下から5m、7m、3mといったところか。8849経験者のAさんにルート工作をすべてお願いする(本当に助かりました)。1段目、2段目とも空身で左岸スラブの側壁をトラバース気味に登るのだが、2段目は特に高度感があり怖かった。6人分のザックの荷揚げもあり4時間も掛かってしまった。3段目は容易。前方の谷の中腹に20mほどの岩塔が見え、ほどなく三俣沢出合。16時、出合から少し戻った河原を整地しテン場とした。

 ◇3日目、6時半に出発。山岳会の記録や国有林地図では「三俣沢」だが、地元の呼称は「イセバチ沢」というようだ。昔の山菜ルートである。両岸がスラブの谷で美しく、特徴的な15mの大滝をはじめ4〜10mの滝が10数個現れる。いずれも難しくない。奥の二俣は右に入る。出合の6m滝を越えるとすぐ10m滝。流れは細くなり県境未設定区間を沢筋の通り登る。水が枯れ30分ほどの藪漕ぎ急登でC930mのピーク。小枝に赤布があった。
 期待した踏み跡はほとんど灌木に覆われ、藪化がひどかった。温暖化の影響もあるのだろう。朝日峠まで2.5kmのアップダウン。ドピーカンの猛暑で水は飲み干してしまい、過酷な4時間の藪漕ぎとなった。熱中症寸前で15時30分、朝日峠の車道に倒れ込む。ともかく桝形川完登である。

 ◆補足
 タキタロウ館にあった紀行文によると、旧朝日村の1988年、東大鳥川西ノ俣沢と西大鳥川桝形川の源流部に、ヘリコプターで岩魚を放流した。桝形川の源流部は山菜採りが「よもぎ堤」と呼ぶ。地元有志が2012年、県境稜線からイセバチ沢を辿りよもぎ堤に入り岩魚の生息調査をしたそうです。


 
 

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