岩魚の湖消滅/朝日・桝形川遡行
- GPS
- 80:00
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 882m
- 下り
- 436m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:20
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 6:00
- 合計
- 8:50
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:30
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
…日スーパーラインは災害復旧の工事中で通行止め。 ∨餬僧啼擦惑册讃態。 C老楚泙砲發△觴然堰止湖は昨年夏の集中豪雨で決壊、跡形もなし ぅ侫好拌瑤寮茲遼槊3段の滝が核心部 ジ境尾根の踏み跡は樹木が繁茂し、ほぼ藪漕ぎ α換堋で岩魚は数匹見ただけ Д▲屬肋なかった |
写真
装備
共同装備 |
ロープ40m
20m。タープ
蚊帳
コッフェル
バーナー
のこぎり
|
---|---|
備考 | 岩場のリスが少なく、ハーケンのみ使用。カム、ナッツは使い道なし。 県境尾根の藪漕ぎが予想以上に長く水分不足になった。 |
感想
◇桝形川は沢登りとして人気がない。詰め上げた新潟・山形県境の稜線に登山道がなく不便なためだ。遡行記録は宗像氏(1985年9月20〜23日)、豊野氏(1999年8月13〜15日)などがあるが、いずれも県境を越えて新潟側の泥又川、猿田川に下りている。沢登り、源流釣り、藪山ネットの各記録、現地調査を踏まえ、朝日スーパーラインの朝日峠から県境沿いに踏み跡があったことを確認。本流を遡行し、三俣沢から等高線C930ピークに上がり、県境の稜線を朝日峠に下山する計画を立てた。三俣沢については仙台YMCA山岳会の記録(1995年8月12〜15日)を参考にした。
◇1日目、30度を超える猛暑の中、鰍沢橋から草ぼうぼうの桝形林道を終点まで2.2區覆燹5渕侈未魏爾辰橡餬狙遒肪紊と驚くほどの超渇水だ。流れは川幅の3分の1以下。心配されたアブはほとんどいない。ウグイス沢出合から1km続くゴルジュ帯は水線どうしに進む。V字の流れ込みが渕になる箇所で、突破に手間取った。予定より遅れて岩魚沢出合のテン場に16時着。
◇2日目、相変わらず水量は少なく魚止滝8mまで泳ぐ箇所はない。滝壺は土砂で埋まっていた。左岸の岩稜を15m登って上に出る。すぐ右手から西俣沢が3m滝で出合う。本流を30分ほど進むと渓谷の様相が一変した。広い谷底が大量の土砂で埋まり、両岸下部の樹木が根こそぎはぎ取られている。昨年8月の集中豪雨による鉄砲水の跡だろう。地形図にある自然堰止湖はもはや跡形もない。岩魚の湖は完全に消滅してしまった。右岸からフスベ沢が合流すると、本流はスラブの谷となり、深い釜のある3段15mの滝が迫る。下から5m、7m、3mといったところか。8849経験者のAさんにルート工作をすべてお願いする(本当に助かりました)。1段目、2段目とも空身で左岸スラブの側壁をトラバース気味に登るのだが、2段目は特に高度感があり怖かった。6人分のザックの荷揚げもあり4時間も掛かってしまった。3段目は容易。前方の谷の中腹に20mほどの岩塔が見え、ほどなく三俣沢出合。16時、出合から少し戻った河原を整地しテン場とした。
◇3日目、6時半に出発。山岳会の記録や国有林地図では「三俣沢」だが、地元の呼称は「イセバチ沢」というようだ。昔の山菜ルートである。両岸がスラブの谷で美しく、特徴的な15mの大滝をはじめ4〜10mの滝が10数個現れる。いずれも難しくない。奥の二俣は右に入る。出合の6m滝を越えるとすぐ10m滝。流れは細くなり県境未設定区間を沢筋の通り登る。水が枯れ30分ほどの藪漕ぎ急登でC930mのピーク。小枝に赤布があった。
期待した踏み跡はほとんど灌木に覆われ、藪化がひどかった。温暖化の影響もあるのだろう。朝日峠まで2.5kmのアップダウン。ドピーカンの猛暑で水は飲み干してしまい、過酷な4時間の藪漕ぎとなった。熱中症寸前で15時30分、朝日峠の車道に倒れ込む。ともかく桝形川完登である。
◆補足
タキタロウ館にあった紀行文によると、旧朝日村の1988年、東大鳥川西ノ俣沢と西大鳥川桝形川の源流部に、ヘリコプターで岩魚を放流した。桝形川の源流部は山菜採りが「よもぎ堤」と呼ぶ。地元有志が2012年、県境稜線からイセバチ沢を辿りよもぎ堤に入り岩魚の生息調査をしたそうです。
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