記録ID: 5897356
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
なかなかたどり着けない空木岳
2023年09月02日(土) ~
2023年09月03日(日)
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 13:34
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 3,233m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:18
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:32
距離 4.3km
登り 510m
下り 468m
2日目
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:55
距離 17.6km
登り 943m
下り 2,782m
12:13
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路は菅の台バスセンターから駒ヶ根駅へ行き、飯田線で岡谷へ行った後にあずさへ乗り換え |
コース状況/ 危険箇所等 |
○ 千畳敷から島田娘 まずは千畳敷から稜線上の極楽平まで上がっていきます。 大きな石がゴロゴロしててやや急登です。 夜行でいきなり標高2600mまで上がってるので高度障害にやられて息が続かず苦しい登りでした。 基本的にこの辺は目立って歩きにくいほどの場所はないです。 極楽平から島田娘までは緩やかな登りとなり、この辺も視界が広くて最高の散歩道です。 ○ 島田娘から濁沢大峰 気持ちのよい場所はあっという間に終わり、ここからは中央アルプスの本気が始まります。 島田娘から先はとにかくザレとガレで足場の悪い道が多く、次の濁沢大峰の標高は2600m台ですが、急なアップダウンが絶え間なく続き、平な場所がほとんどありません。 岩場もところどころあり、高度障害の息苦しさもあってかあまり景色を楽しむ余裕がありませんでした。 ○ 濁沢大峰から檜尾岳、檜尾小屋 この先もほとんど同じで、とにかく緩やかな場所がなく、ピークも檜尾岳までないのに急なアップダウンが連続してところどころ岩場です。 なんとか息苦しさを感じながら檜尾岳手前の按部まで下りきると、檜尾岳へ150m程度の登り返しとなります。 この登り返しは素直に登り返すだけでしたが、やはり高度障害もらったままではちょっと登るだけで息が切れてしまいとても苦しい登りでした。 檜尾岳まで来れば空木岳が迫力ある山体を見せてくれます。 檜尾岳から檜尾小屋へは檜尾根へ進んでいき、ちょっとした窪地になってるテント場を越えて少し登り返すと小屋です。 ここもとてもよい眺めでした。 ちなみに水場は檜尾小屋から檜尾根を5分程度下りた場所にあります。 ○ 檜尾小屋から熊沢岳 おそらくこの山行中もっとも辛かったのはここです。 とにかく急なアップダウンが連続して、岩場も何ヵ所もあってすんなり進ませてくれません。 熊沢岳の手前にも名無しのピークがいくつかあるので、特にそれを感じます。 暗い中、登って下りてをひたすら繰り返して最後に登りきってやっとのことで熊沢岳です。 道は油断すると踏み跡が散ってて分かりにくいかもしれませんが、基本的にはペンキマークがあるので従っていけば大丈夫です。 岩場もしっかりした鎖としっかりしたボルトの足場があるので不安はないです。 ○ 熊沢岳から東川岳、木曽殿越 しばらく下り基調になり、アップダウンにはなるもののそれほど激しい登り返しはないです…が、この区間は岩場がやや多めなのと、一度かなり下ろされてからの登り返しとなります。 登り返し始めたら岩場や急登はあるものの意外とあっという間に東川岳の山頂に到着しました。 東川岳からは木曽殿越に一気に下ります。これがかなりの急坂で、足元がザレてるのでなかなか危ないです。檜尾岳の方から見るとここだけ物凄く落ちててキレットのように見えるのですが納得の急坂です。 ただ、足場はザレてる急坂ではあるものの、岩場はないのとところどころ階段は整備されてるので落ち着いてゆっくり下ればそんなに危なくはないです。 下りきった木曽殿越には木曽殿山荘があります。 ○ 木曽殿越から空木岳 ここから空木岳山頂まで360mくらいの物凄い登り返しになります。 ずーっと急登続きで、岩場もあります。 救いなのはこれまでと違ってアップダウンがある感じではなく、登り一辺倒になるのと急登と緩やかな場所が交互に来る感じになるので、ペースは作りやすくなります。 ザレ気味だったり足場のやや悪い場所はありますが、ゆっくりペースを崩さず登れば空木岳山頂にたどり着けます。 空木岳山頂からは中央アルプスを見渡せ、伊那谷越しの南アルプスを見渡せます。 ○ 空木岳からヨナ沢の頭 ここから池山尾根の下りになります。 菅の台まで標高差2000mです。 まずは駒峰ヒュッテまでザレ気味の急坂を下りていきます。木曽殿越から空木岳ほどではないですが、こちらは滑りやすいので要注意です。駒峰ヒュッテからは空木平方面と駒石方面との分岐を分けます。自分は駒石方面に行きました。 こちらはしばらく森林限界より上で気持ちよい散歩道が続きます。 下りの時にややザレてますが、それほど急坂はなく気持ちよく歩けます。 駒石を越えると灌木の中に入り、森林限界は終わり、空木平分岐と合流すると樹林帯に入ります。 この先は尾根伝いではなく若干トラバース気味に下りていくのでしばらく傾斜は緩やかですが、ダレを感じなかなか進んでる感じがしません。 やや疲れを感じてきたかな、と思ってたところでヨナ沢の頭にたどり着きました。 池山尾根の本気はこれからです。 ○ ヨナ沢の頭から迷い尾根、マセナギ この先はアップダウンが連続してなかなか標高が落ちません。 標高も下がって日も上がってきてるので、だんだん暑さを感じて疲れてきます。 まずはトラバースが連続して下りて登ってを繰り返すと迷い尾根に到着します。 迷い尾根から先は悪目のトラバース、痩せ尾根の登り返し、岩場の降りとゴリゴリ体力を削ってきます。下りても登り返して登ったら下ろされてと標高が全然変わりません。 やっとのことで危険箇所を越えきると下り道に変わって道も快適になります。 そこまで行けばほどなくマセナギです。 やっと2000mを切ります。 ○ マセナギから池山、池山尾根登山口 この先は基本的に林道の終点まで緩やかな道が続きます。池山小屋分岐まではルート2つありますが、遊歩道を選択します? 歩きやすくて広く緩やかな下り道が続きます。少し下りれば池山小屋の分岐にたどり着きます。 ここから池山に直登するルートを選択します。すぐ先に水場がありますが、冷たい水がたくさん出てました。 この後の池山の登りも緩やかであっという間に到着します。 池山からの下りはタカウチ場まではやや急なものの、タカウチ場から先は斜面を大きく回りながらの下りとなり、道も広くとても緩やかです。特に変化もないまま林道の終点に到着します。 ○ 林道終点から菅の台バスセンター 林道終点から菅の台バスセンターまではダートの林道沿いに下りることも可能ですが、登山道がありこちらが通常ルートです。 林道終点からでもまだそれなりに標高差があります。 林道をショートカットする登山道は傾斜がやや急ではあるものの、これといった危険箇所はなく、低山の登山道のような雰囲気で歩きやすいです。 ただし、ここまで下りてくると本当に暑いです。 途中で林道を2回ほど横切って、駒ヶ根高原スキー場のリフトトップを横目にだんだん緩やかになる登山道を進むとやっと駐車場に出ます。 この後は菅の台バスセンターまでは少しの車道歩きです。 |
その他周辺情報 | 菅の台バスセンターの少し上の菅の台バス停のそばにこまくさの湯があります。 その辺りにはソースカツ丼の店が何件か並んでます。 |
写真
感想
夜行で菅の台バスセンターに行って、千畳敷から空木岳まで縦走しました。
初日はとにかく高度障害が辛く、極楽平まで登り返すのでいっぱいいっぱいで、檜尾小屋に着いたら少しだけ休んで即座に昼寝しちゃいました。
檜尾小屋は素泊まりだけだすが、改装したばかりでとてもキレイで、小屋からの眺めもよいので自炊が気にならない人にはオススメです。
檜尾小屋から空木岳を経由しての菅の台バスセンターまではコースタイム11:00なのでとにかく早発をかけて行きました。
東川岳まではツラかったのですが、木曽殿越まで行くとようやく調子が出てきて空木岳は急登でキツいものの本調子で登れました。
ただ、池山尾根はキツいですね。
下り一辺倒ではなくアップダウンもあってりダレる区間もあったりでそうこうしてるうちに暑くなってきて何とか歩ききった感じでした。
ある意味前週の聖岳よりキツかったです
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