北アルプス・裏銀座縦走
- GPS
- 32:00
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 3,207m
- 下り
- 3,126m
コースタイム
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 11:35
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:45
天候 | 9月2日:薄曇/晴 9月3日:晴(午前) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
|
写真
感想
9月2日 4時30分、目覚まし時計が鳴った。
なんだか明るいなぁって思ったら
目覚まし時計が15分遅れていた。
なんじゃそりゃー。
いそいそ準備して5時25分、鍋平高原駐車場を出発。
9時00分、鏡平着。
楽しみにしてた”かき氷”。
やっぱり夏はこれだな。
いつもの宇治金時を頂いた。
800円。
15分程度休んで気分よく出発する。
しかし、何故かいきなり足が痙攣し始める。
息は上がっていないのに変だった。
とりあえず
水分不足と塩分不足の可能性があったので
いつもより多く摂取して、焦らず行くことにした。
地図も見直して時間配分を練り直した。
仕事の疲労蓄積かもしれないな。
12時40分、三俣山荘着。
大幅なペースダウンになったけど、それでも前回より1時間程度早かった。
ここでも塩分補給ということでフルーツジュースを購入。
350ml・700円となかなかのお値段だけど
めちゃ美味しくて一気に飲んでやった。
チューハイも飲みたかったけど、それこそ今日は終了しちゃうので我慢した。
鷲羽岳14時30分を最終リミットにして、13時00分三俣を出発。
天気は薄曇りだったけど
秋特有の空ですぐに雨は降り出しそうになかった。
無理せず少しづつ高度を上げていった。
14時00分、鷲羽岳着。
リミットより30分前だった。
雲はまだまだ高く、天気も持ちそうだった。
振り返れば
槍ヶ岳に荒々しい北鎌尾根、硫黄尾根、更に穂高連峰が見えた。
視線をずらせば対照的な優しい三俣蓮華岳に双六岳、黒部五郎岳。
これからいく先には水晶岳に野口五郎岳が見えた。
まさに山に抱かれていた。
日没まで4時間。
これから先は行ったことがない。
水晶小屋までの道のりもまだまだ長い。
登山者も少なそうだ。
けど一歩一歩進めば必ず着くはずだ。
足の痙攣もなくなってきた。
焦らずじっくり歩けば大丈夫だ。
先に進もう、そう思った。
水晶小屋には15時30に着いた。
展望のいい稜線に建つ、素朴な良い小屋だった。
先に着いた登山者はビールを飲みながら
夕日に照らされた真砂岳、野口五郎岳、三ツ岳の稜線を眺めていた。
あぁ、僕もここで宿泊してもいいかな。
でも、せっかくツェルトを担いできたんだから。
明日もあるんだから。
日没まで2時間30分あるし、もう少し先に進もう。
ここでもチューハイが飲みたかったけど、我慢我慢。
水晶小屋を後にすると
暫くは岩が多くビバーク場所が見つからなかった。
徐々に日は傾き始めている。
ちょっと焦り始めたけど
地図を見れば途中から稜線がなだらかになるはずだった。
必ずビバーク場所はあるだろう、そう思って歩き続けた。
歩き続けていくと
いつの間にか遠かった真砂岳が近づいてきた。
たしか南真砂岳はビバークが気持ちいいと友人が言ってたな。
野口五郎岳も広そうだけど、
人がたくさん通りそうで迷惑になりそうだ。
うん、南真砂岳でビバークしよう。
17時頃、南真砂岳へ向かう途中の台地に着いた。
目の前には槍ヶ岳と北鎌尾根が見えた。
鷲羽岳から水晶岳も一望できる。
絶好のロケーションだ。
こりゃコーヒーが美味しいぞ。
ここでビバークすることにして、いそいそとツェルトを建てた。
お湯を沸かしつつ、重要なことに気づく。
どうやらコーヒーを忘れたようだ。
しばし愕然。
まぁ、仕方ないか、お湯でいいや。
それでも
夕焼けに染まる山を見ながら”お湯”と”夕ご飯”は美味しかった。
暫くするとピンク色だった空は青く染まりだし、月が昇ってきた。
今夜は月明かりで稜線も見えそうだな。
翌日は3時30分に起床して4時30分出発した。
まだまだ暗かったけど
東の空にはうっすらと一本赤い線が入っていた。
歩いているうちに徐々に空は明るくなり始め、
ちょうど日が昇りはじめた頃に野口五郎岳に到着した。
5時15分。
真砂岳や鷲羽岳、水晶岳は
一面モルゲンロートの世界へと変わっていった。
すぐに先へ進んだ方が良かったのだけれども、
それではあまりに勿体なかった。
そのまま30分程度眺め続けた。
太陽は昇りきり、空は青く、空気は澄んでいた。
これから行く野口五郎岳からの稜線も
美しく優しくたおやかであった。
いつの間にか立山・剱岳も近くになっていた。
今日も最高な一日になりそうだな。
PS1:烏帽子小屋でバスの時間を再確認すると
乗ろうと思っていた七倉山荘11時出発のバスはなかった。
あれま、またもや仰天。
PS2:高瀬ダムからはタクシーを相乗りして七倉山荘までいった。
七倉山荘からは失礼を承知で
相乗りした方に信濃大町迄乗せて貰えるか相談した。
写真が趣味だという穏やかな好青年は
嫌な顔を見せずに了承して頂いた。
とても有り難かった。
車中で山の話をいろいろしたけどその話も楽しかった。
目的だった烏帽子岩のモルゲンロートも綺麗に撮れたようで良かった。
またどこかで会えたらいいな。
今回、いろいろな方のご好意で早めに帰宅することができた。
一人で行動するのも自由で楽しいけど
いろいろな方と交流していくのも楽しいものだなと思った。
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【9月2日】
鍋平高原5:25➡6:00新穂高登山口➡7:30秩父沢7:40
➡9:00鏡平小屋9:15➡9:50弓折乗越10:00➡11:00双六小屋11:10
➡12:40三俣山荘13:00➡14:00鷲羽岳➡15:30水晶小屋15:45
➡17:00南真砂岳
【9月3日】
南真砂岳4:30➡5:15野口五郎岳5:45➡7:35烏帽子小屋7:45
➡9:15高瀬ダム登山口
【高瀬ダム〜新穂高温泉までの交通】
高瀬ダム登山口〜七倉ダム登山口〜信濃大町:タクシー他
高瀬ダム登山口9:45〜10:50信濃大町
アルピコタクシー:0261-23-2323
アルプス第1タクシー:0261-22-2121
信濃大町〜松本:JR
信濃大町11:30➡12:30松本
松本〜平湯温泉〜新穂高温泉(国立公園口(ひがくの湯前)):バス
松本13:05➡14:35平湯温泉14:45➡15:30国立公園前
※国立公園口にてバスを下車後、
ひがくの湯で入浴、鍋平高原迄、送迎して頂いた。
ひがくの湯:土日は21時迄営業(受付は20時迄)。
※当初の予定
七倉ダム登山口15:05➡15:50信濃大町16:22➡17:13松本17:45
➡19:23平湯温泉19:37➡20:05国立公園口(ひがくの湯前)➡鍋平高原
※七倉ダム登山口から信濃大町迄のバス
6:15、9:00、15:05、16:55
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【装備】
ザック(パタゴニア/アセンジョニスト45L)
登山靴(モンチュラ/ヤルテクノミッド)、フィット靴下、
ハンピロックパンツ、フーディ二エアジャケット(パタゴニア)
アクティブスキン(上;ファイントラック)
ナノエアパンツ(下;パタゴニア)、R1フーディー(パタゴニア)
ダウン(パタゴニア/サイズS)
手袋(インナー・薄手手袋・オーバーミトン)、
レインウェア(パタゴニア・ストーム10/ストームクルーザーパンツ)、
クロスオーバードーム2(ヘリテイジ )、
エアマット(サーマレスト/NeoAirXlite)、
テントマット(銀マット)、グランドシート(100円ショップの薄手)
シュラフ(イスカ/エア450)、シュラフカバー(ファイントラック )、
ストック(FIZAN/フリーライト)、コッヘル、コップ、
火器、ガスカートリッジ、箸、スプーン、
コンタクトレンズ、メガネ、歯ブラシ、食料、水分(3.5L)
ヘッドランプ(ペツル/アクティックコア)、ヘッドランプ用電池、
テーピング、地図、コンパス、ライター、リップ、ナイフ、トレペ、
細引、ウェットティッシュ、お金、登山靴用袋、腕時計、銭湯装
マスク
※モンチュラ/ヤルテクノ:インソールはヤルテクノ付属の赤インソール
※クロスオーバードーム2:クロスオーバードームより70g重いのみ。
入り口を全開にすれば結露せず。
クロスオーバードーム2とシュラフカバー(finetrack)の相性確認したが、
やはりシュラフカバー(finetrack)は結露した。
※ガス消費量:166g→158g=8g
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【食料(実際)】
1日目:アンパン×5 (90kcal×5)
レトルトカレー×1、炊きこみごはん×1(α米)、
ベビーチーズ×2、ソーセージ×1
2日目:朝食のハチミツパン(350kcal)のみ。
※1日目の出発前におにぎり×2を摂取。
※アメを携行し忘れた。塩分不足になって痙攣した可能性有り。
【水分(実際)】
1日目:スポーツドリンク×1000ml、お茶×700ml、水×800ml
フルーツジュース×350ml、かき氷
2日目:スポーツドリンク×500ml、お茶500ml
※いつもはスポーツドリンクを飲んでいたが
1日目の初めお茶を飲んでいた。この為、塩分不足になったか。
※コーヒー/ティーバッグ等を忘れた為、夕食はお湯を飲んでいた。
コーヒー/ティ−バッグ等を忘れないこと。
【食料(携帯分)】
ハチミツパン×1(350kcal)、アンパン×5×2(90kcal×5×2)
レトルトカレー×1、炊きこみごはん×1(α米)、ベビーチーズ×8、
ソーセージ×3
※アメを忘れた。携行すること。
【水分(携帯分)】
スポーツドリンク×1000ml、お茶×1700ml、水×1500ml
途中の小屋でスポーツドリンク500ml、フルーツジュース350ml
※塩分不足解消の為、
お茶よりもスポーツドリンクを多めにした方が良いかもしれない。
※コーヒー/ティーバッグ等を忘れた。
コーヒー/ティ−バッグ等を忘れないこと。
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