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Yamareco

記録ID: 5913854
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

割引岳→巻機山(↑天狗尾根)

2023年09月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:45
距離
12.3km
登り
1,561m
下り
1,551m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:31
休憩
1:06
合計
7:37
距離 12.3km 登り 1,562m 下り 1,566m
6:58
19
7:18
7:18
51
8:09
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8:28
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11:43
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6
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6
12:20
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12:50
10
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14:05
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14:35
14:37
2
14:39
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
桜坂駐車場
・500円/日
・綺麗なトイレ有り
・靴洗い場有り
・バッチ、Tシャツが販売されている
コース状況/
危険箇所等
【注意事項】
・登りに使用した天狗尾根はバリエーションルートです。自分自身で判断できる人以外は、入山非推奨。(登山口にも注意書き有り)
・天狗尾根は下山禁止です。
・ルートファインド必須。

【登山口〜ヌクビ沢出合】
 最初は林の中を歩く。踏み跡が濃く、ある程度手入れもされており歩きやすい。
 割引沢への下降点で割引沢方向を降りると、少しの間、強烈な下降と細いトラバース。歩きやすくは無いが、ここで不安を感じるなら撤退することがオススメ。

 割引沢に降りた後は、出合まで沢を詰める。水量の大小によって難易度が大きく変わると思う。
沢の中の石を渡ったり、滝を高巻きしたりする。
 赤マークで案内があるが、必ずしも正しいと思えない箇所有り。(沢なので日々状況が変わりやすいと思われる。)
 例えば高巻きを案内されて高巻きしたら斜度70度くらいの草付きの斜面のトラバースで、一方滝側は普通に登れそうということも。

【ヌクビ沢出合〜割引岳】
〈1/3:沢部〉
 先程同様、沢を詰める。こちらも赤マークは多数あるが、自分のルートを自分で考えること。
この沢に立って右奥に見える岩峰の奥から尾根に乗越す。
 とても美しい景色で、水墨画にあるような景観は圧巻。

〈2/3:急登部〉
 出合から沢を詰め、岩峰の奥まで行くと天狗尾根の取り付きになる。いきなり進行方向右手に取り付き点があるので見逃さないように。
 取り付いて直ぐに、ほぼ90度の壁(水がチョロチョロ流れているので滝か?)を登る。鎖はあるが、日によってスタンス等状況は変わると思うので、あくまで補助。
 鎖付きの岩場を登り終えると、斜度70〜80度の草付きの斜面。ロープのない箇所も多数ある。斜面に立って正面を見ると、50cm眼の前に地面がある程の急傾斜。草付きの斜面なので、スリップしやすい。斜度が高いので、落ちれば谷底まで一直線で確実に即死すると感じた。
 1578mのピークの北西で、ルーファイミス。ログに軌跡が残っている。斜面登攀中に、左手に休憩箇所の様な開けた場所、正面は草の無い、奥に踏み跡のようなものが見える箇所がある。一見正面がルートに見えるが、正面はミスで、一枚岩なので草が生えないだけで、詰めても道は無い。かつ、一枚岩で草も木も無いので、撤退困難。左手の休憩スペースの様な箇所を詰めるのが正解で、奥に小尾根を巻くように道がある。このポイントを通過して、暫く急登を登り詰めると尾根に乗り上げる。
 なお私はこのルーファイミスで正面を詰め、進退窮まるところだった。なんとか手の届く範囲の笹を束ねてホールドとし、一枚岩を捩り降りてきた。笹が切れれば谷底まで落ちて死んでいた。

〈3/3:尾根部〉
 尾根に乗り上げた後は難所は無い。雄大な展望のある歩きやすい道を、割引岳まで登る。途中、天狗の池と呼ばれる、この激烈な尾根を詰めた人しか近づくことのできない池があり感慨深い。

【割引岳〜巻機山】
 特に難所は無い。割引岳のピークから降る箇所が少し急。風が強いと少し怖いかもしれないが、足場は非常に良く問題なし。

【巻機山〜登山口:井戸谷尾根】
 危険箇所は全くなし。途中に避難小屋があるが、営業小屋ではないので、補給はできない。
 水場は小屋前の開けた場所を沢川に下った箇所にある。登山道とは90度別の方向で、小屋から5分ほどかかるので注意。水場は綺麗な沢が流れていて、そこから直に汲む。
その他周辺情報 金城の里
・350円/人
・小さめの内湯と外湯各1つで広くはないが、清潔。
・登山後の汗を流すためには、安いし最高。
まずは割引沢。こんなルートを詰める。
2023年09月09日 07:28撮影 by  Pixel 4, Google
3
9/9 7:28
まずは割引沢。こんなルートを詰める。
開けた箇所に出て。
2023年09月09日 07:45撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 7:45
開けた箇所に出て。
出合。ひたすらに沢を詰めてきた。
2023年09月09日 08:37撮影 by  Pixel 4, Google
2
9/9 8:37
出合。ひたすらに沢を詰めてきた。
右奥の岩峰の奥まで登る。
2023年09月09日 08:44撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 8:44
右奥の岩峰の奥まで登る。
赤マーク通りに高巻きして失敗した滝。
左側を詰めたほうが絶対楽だった。
2023年09月09日 09:21撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 9:21
赤マーク通りに高巻きして失敗した滝。
左側を詰めたほうが絶対楽だった。
さて、尾根への取り付き。
上までひたすら急登。
2023年09月09日 09:44撮影 by  Pixel 4, Google
2
9/9 9:44
さて、尾根への取り付き。
上までひたすら急登。
途中、割引岳方面?を見て。
2023年09月09日 10:35撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 10:35
途中、割引岳方面?を見て。
こっちのほう(左奥)が割引岳だったと思う。
2023年09月09日 11:06撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 11:06
こっちのほう(左奥)が割引岳だったと思う。
天熊の池。
美しかった。
2023年09月09日 11:16撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 11:16
天熊の池。
美しかった。
割引岳!
2023年09月09日 11:44撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 11:44
割引岳!
今から征く稜線。
2023年09月09日 11:47撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 11:47
今から征く稜線。
この花が各所に咲いていた。
2023年09月09日 11:58撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 11:58
この花が各所に咲いていた。
巻機山!
なおピークより少し手前にこの看板。
2023年09月09日 12:04撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 12:04
巻機山!
なおピークより少し手前にこの看板。
ピークはこっちの小ケルン。
2023年09月09日 12:11撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 12:11
ピークはこっちの小ケルン。
巻機山といえば池塘。
笑っている。
2023年09月09日 12:17撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 12:17
巻機山といえば池塘。
笑っている。
避難小屋。
小雨が振っていたので、中で食事を取ったが、とても綺麗。
2023年09月09日 12:31撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 12:31
避難小屋。
小雨が振っていたので、中で食事を取ったが、とても綺麗。
ニセ巻機
可哀想な名前をつけるもんだな。
2023年09月09日 12:59撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 12:59
ニセ巻機
可哀想な名前をつけるもんだな。
下山路より、天狗尾根を眺めて。
2023年09月09日 13:40撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 13:40
下山路より、天狗尾根を眺めて。
無事下山!
2023年09月09日 14:35撮影 by  Pixel 4, Google
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9/9 14:35
無事下山!
撮影機器:

感想

 不帰キレットで少し燃え尽きた感が有り、3週間ばかり山から遠ざかっていた。
 これでは良くないと思い、何か面白そうなルートは無いかと地図や記録を眺めていると、下山利用不可の高難易度ルートがあるではないか。
 更にはそのルートは私の好きな沢沿い、というか沢を詰めている。
 これは、ということで巻機山 天狗尾根へ向かいました。

 朝、駐車場に着くと既に30台程の車が止まっていた。流石は100名山と思ったが、天狗尾根では誰一人とも会わなかった。
 登山道入口には、「天狗尾根、ヌクビ沢は高難易度の為、十分な装備、熟練した能力のある人間以外入山するな」という旨の注意がある。なにもこれを書くことで、自分はそこを通過できたんだぞと言いたい訳ではなくて、ルート詳細にも書いたが、確かに危険なルートだったので、看板の言う通りだと思う。

 天狗尾根への急登までは只管に沢を詰めていったが、景色が非常に雄大で、気持ちよかった。中国の水墨画に書かれそうというか、深山幽谷というか、偉大な自然の中を旅しているという感じだった。

 天狗尾根への急登は、詳細はコース詳細に記載するが、かなり辛かった。こんな激烈な急登は見たことが無かった。下山利用不可というか、ここを下山ルートとするのは不可能だと思った。多分二人に一人は降りられなくなると思う。

 天狗尾根に出てしまえば、後はひたすら気持ちの良い山歩きだった。出身の新潟にこんな良い山があるんだ、と感動した。

 ハイシーズンはアルプスにばかり目が行きがちだけど、新潟の山も良いもんだなと思えた山行だった。

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