十年→若杉峠 〜森はすっかりキノコの季節になっていた〜
- GPS
- 05:51
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 774m
- 下り
- 673m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:51
天候 | 曇/晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
戸倉大森神社から十年へ向かうコースは宍粟50名山別撰の公式コースで、標識が適所に設置されており危険な場所もありませんでした。ただ、林道から尾根へ向かう杉林の中の湿った落ち葉の斜面にはヤマビルがいたようで、気を付けてはいたもののやられました。尾根に上がってからはヒルの心配はありませんでした。 稜線から若杉峠へ向かう、宍粟市と養父市の境の尾根は登山道として整備されておらず、標識もありません。ただ、下草はほとんど無く歩き易い尾根です。勢いにまかせて進んでしまって別の尾根へ入ってしまうことが何度かありました。GPSで現在位置と方向を小まめにチェックすることが必要になります。また、若杉峠にはまっすぐ下りられません。少し西の宍粟市側に林道入口で防護壁やフェンスの無いところがあるので、そちらに下ります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(キャップ)
登山靴
サブザック(19L)
昼食(おむすび+魚肉つくねスティック)
行動食(飴)
非常食(シリアルバー)
飲料(お茶600mL×2)
地図(コース図・地形図)
スマホ(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS+ログ)
カメラ
サブバッテリー
腕時計
手拭い
クマ鈴
ファストエイドセット
日焼け止め
|
---|---|
備考 | お茶は1本(600mL)で足りました。 |
感想
※今回、引用・参照多目です。
先週、氷ノ山には行っていたものの大会役員でピークが踏めなかったものだから、きちんと山を歩いてみたいと行き先を探してみた。できればまだ歩いたことのない所が良い。ヤマレコの「お気に入り」に登録していた「いつかは登りたい」リストを眺めていて、yamaya氏の「若杉峠〜Ⅳ六郎谷〜996mPK 天空回廊と峠道の宍粟市境界を歩く 第34回 (兵庫県宍粟市)」( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-131290.html )が目に留まった。そう、「六郎谷」という地名が気になっていたのだ。
「六郎谷」という山は鳥取にもあり、歩いてみたことがある。「六郎谷 〜林道縫う山腹で新緑を楽しむ〜」2022.5.1( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4226807.html ) ただ、その山の山頂三角点は「山志谷」という名称だ。そこから県境をまたいだ兵庫県にその名も「六郎谷」という三角点が存在しているのが気になった。「六郎谷」という地名については、kumashio氏が山行記録「六郎谷:二等三角点」( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2623353.html ) の中で、山なのに「谷」という名前がついているのが気に掛かっているようで、コメントで私見を少し書かせてもらったりしていた。それが記憶に残っていて、yamaya氏の山行記録にある「六郎谷」がどんな所なのか、何か他に情報がないか気になっていた。そして今回歩いてみた訳だが、結局地名については何の手がかりも無かった。三角点の地点名にあるということは、地名としてこの辺りに「六郎谷」という所があったのだろうが、現在の地図には無い。ネットで調べると「六郎」というのは「轆轤(ろくろ)」から来たものらしい。漢字が広まるまでは地名や人名は口伝で音だけが伝えられており、後に漢字が使われるようになった時に、本来の意味と違う漢字が割り当てられた例が多くあるようだ。また、山と谷というのは表裏一体のものなので、山や谷のあるところをまとめて山(ざん・さん・せん)とか、段(だん・たん)とか、谷(たに・だに・たん)などと呼んでいたということであろう。つまり、「六郎谷」というのは、木製品を作る木地師がいた山、という解釈なのだろうか。そう思ってググってみると、それらしきことの書いてある記事( Japonyol 「木地師に由来する地名など」 https://japonyol.net/editor/article/kijishi.html )も見つかった。
「六郎谷」という地名は現在、富山県と岡山県に残っているようだ。
今回ここを歩くにあたって、宍粟市なのだから、宍粟50名山( https://shiso.or.jp/famous_mountain )に引っかかっていないだろうか探してみたら。この尾根の続きに「十年」という、これも謎な地名の山が、別撰としてエントリーされている( https://shiso.or.jp/famous_mountain_cat/separate_selection )のを見つけた。そこで、「十年」と「六郎谷」を通るルートを検討してみた。ただ、周回するにしても往復するにしても少し距離が長い。できればコース長10km程度に留めておきたい、ということで、「十年」登山口となる戸倉大森神社と「六郎谷」尾根の続きになる若杉峠の間の下道で自転車を利用することにした。標高を調べてみると、戸倉大森神社より若杉峠の方が100mほど高いので、自転車を若杉峠から戸倉大森神社へ走らせることにし、戸倉大森神社を登山口とした。また、「六郎谷」の尾根は登山道として整備されていないようだったので、万が一の時のエスケープルートとして戸倉大森神社側へ下りることを考え、若杉峠に自転車をデポし、戸倉大森神社に車を停めて、下山した後自転車を走らせて車のところへ戻るプランとした。
このルートだと、三角点を4つも巡ることができて、それも地味に嬉しい。
十年の登山ルート情報に「ヤマビル注意」とあった。先日、同じく兵庫県の山「西床尾山・東床尾山 〜沢から尾根、そして展望の山頂へ〜」( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5876210.html )で、ヒルに噛まれてまだ噛み跡が残り痒い状態なので、ヤツらが這い上がってこないように、谷沿いの道ではなるべくじっとしないように注意していた。けれども、尾根にとりついたところで足下を確認してみると、靴や靴下に何匹か小さなヒルがくっついていた。急いで引き剥がしたが、割としっかりくっついていて剥がした指や爪にまたくっついてくる。思いの外動作は素早い。靴下の上から潜り込まれて2カ所噛まれて出血していた。今回は噛み跡が浅かったからか出血はそれほど多くなく、しばらく流血は続いたものの靴下が真っ赤に染まるほどにはならずに済んだ。今後は虫除けスプレーを足下に噴霧しておくなどの対策も検討しなければ。
下界はこの日も35℃に迫り、夏の終わりを拒否するような暑さだったが、木陰の尾根を歩くと時折吹く風は涼しく、足元の落ち葉から様々なキノコが顔を出して、秋の気配を感じさせた。広葉樹の葉はまだ青々としていたが、トチの実やドングリ、栗のイガをそこかしこで見つることができて、自然が着々と秋に向かって準備を進めていることを教えられた。
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