雲ノ平(鷲羽岳〜三俣蓮華〜黒部五郎岳)
- GPS
- 30:38
- 距離
- 45.8km
- 登り
- 3,665m
- 下り
- 3,655m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 9:13
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:53
- 山行
- 11:09
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 11:57
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
伊藤正一さんの名著『定本 黒部の山賊』。
この本を読んで、雲ノ平に憧れを抱かない人なんているのだろうか。愉快な山賊達との出会いに始まり、カッパが出ると噂のカベッケが原、不思議なガイコツの話に、熊に犬…。文字の端々から溢れる愛、爽快なエッセイだ
東京の飯田橋駅前に集合したのが20時ごろ。
そこから夜の関越道から富山に抜けて、有峰林道に設置されたゲートに到着したのが深夜3時を過ぎたころだろうか。
暗闇の静かな山道、シトシトと降る雨の中にひっそりとゲート待ちの車列がはすでに出来ている。ゲートが開く朝の6時まで仮眠を取ることにした。
駐車場のある折立からは、樹林帯抜けてまず薬師岳小屋へ向かう。そこから一気に標高を上げて雲ノ平山荘が今日のゴールだ。
憧れの聖地はとにかく遠い。
出発から14時間…日本からマドリードまで行けてしまうぐらいの時間だ。
山荘に着いたのは16時をまわった頃。ゆっくり休む間もなく、布団一枚分の場所になんとか自分の居場所を作り、夕飯を済ませる。
身体は疲れてはいるけれど、遠く歩いてきた興奮を知らない誰かと共有したくて、安いウィスキーを片手に談話室へ向かう。
目の前に座っていたおじさんは、定年後に暇を持て余してショップの店員の言うままに道具を揃え、登山を本格的に始めたそうだ。前日に薬師小屋へ泊まり、渓流釣りを楽しんで雲ノ平に上がってきたそうだ。美味しそうな…もとい立派なイワナの写真と綺麗な朝焼けの写真を見せてもらった。
大阪から来た女性は山好きの従姉妹に誘われて登山にハマっている。
単独行の女性は明るくハキハキとした口調で明日の行程を教えてくれた。朝4時から水晶岳へ向かい三俣山荘へ泊まるようで、翌日に鷲羽岳で再開できた。
石川と長野から集まった男女4人組にも可愛がってもらった。明日には折立まで下山してしまうようだ。
山賊とイワナ、カッパや熊が共存する静かで奥深いヘンピな場所。
国内最後の秘境は孤独な場所ではなく…
純度の高い山賊達が集まる場所だ。
#雲ノ平
#雲ノ平山荘
#黒部の山賊
#日本国内最後の秘境
#薬師岳小屋
#カベッケヶ原
#百名山
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する