岳沢−前穂高・奥穂高岳−涸沢(上高地より)
- GPS
- 47:12
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,078m
- 下り
- 2,076m
コースタイム
- 山行
- 2:19
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:25
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:06
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:30
天候 | 晴れのち曇り・雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
時刻表を調べた結果、八王子を6時35分に発車し10時17分に松本に着く普通列車があるのが分かり、これを利用すれば昼頃には上高地に到着できる。 また鉄道の方が長距離バスに比べ割安なので、今回は鉄道に決めた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
携帯
タオル
ストック
カメラ
テント
ヘルメット
|
---|
感想
憧れだった奥穂高岳の登頂への夢は叶った。
が・・・、あいにくの悪天候により、ほろ苦い達成となった。
当初は、奥穂高山荘に宿泊して1泊2日での山行を考えたが、1日で奥穂高へ到達するのは厳しいと思い、またじっくりと景色を味わいたいので、2泊3日とすることにした。ただ、山小屋の宿泊はコスパが悪い(決して山小屋のせいではない)ので、新たに軽量のザックを購入し、テント泊をした方が得策だと考えた。(貧乏人なりのやりくり)
1日目。電車とバスで上高地に到着。天候も晴れ、13時過ぎに上高地を出発し15時過ぎに計画どおり岳沢に着いた。すぐにテントの設営にかかり無事完了。その後、しばし岳沢からの素晴らしい眺望を味わい、翌日の登頂に向け早めに就寝した。初のテント泊は、少し肌寒く背中が石でごつごつしたが、それなりに眠ることはできた。
2日目。朝テントから出ると、空は少しどんよりして嫌な予感。穂高の山頂付近を見ても、ガスに覆われている。これでは山頂に着いても眺望はないかもしれないと思った。ただ、酷い雨にまではならないだろうと思い、せっかくここまで遥々来たので、登頂だけでも達成したいと思った。そのため、予定どおり前穂と奥穂を目指して出発した。
紀美子平の手前までは、眼下に広がる上高地の素晴らしい眺望と、ハシゴや岩場等の変化が楽しめた。下調べでは難しそうに感じた岩場や鎖場も、実際には全くといってよい程、難しくはなかった。ただ、その頃からガスが覆い始め、視界は徐々にきかなくなり始めてゆく。
前穂高になんとか登頂したが、やはりガスの影響によって、本来見えるはずの素晴らしい眺望は、なかった。吊尾根も、想像していた程の難しさはなかったが、最後の奥穂高への岩場のとりつきは、その日最も難所だと感じた。しかも、吊尾根から雨が酷くなり始めていたので、滑らないように確実な三点支持の慎重さが求められた。(といっても、槍ヶ岳の穂先のような高所の恐怖感がなかったのは幸い。)
そして、憧れの奥穂高への登頂。しかし、ガスの影響で眺望はなく、雨も酷い。登頂できた感慨も少なく、すぐに下山することにした。
奥穂の山頂から穂高岳山荘の間も、雨と岩場に手こずり思ったより長く感じた。できればザイテングラートを下り涸沢でテントを設営したいと思っていたが、緊張の連続と雨による疲労感が増していたので、穂高岳山荘に泊まることにした。テントにするか素泊まりするかで迷ったが、雨中のテント泊へのためらいと、小屋内ではストーブがたかれ暖かかったので、ついなびかれ素泊まりを選択してしまった。Wi-Fi等の設備にも惹かれた。しかし、割り当てられたスペースはやはり、6人相部屋の畳上の小さな一角。せめて押し入れのようなタイプだったらよかった。Wi-Fiも、実際に利用できるのは共用スペースの場所だけで、スマホの充電は有料。(岳沢小屋は無料。)これだったらもう少しがんばって涸沢まで下りて、テント泊にすればよかったな、と思った。
3日目。朝までに雨が止んでいることを祈ったが、それも空しく、雨は降り続いていた。遅くとも6時までには出発しないと、予定の上高地を13時20分に出発する新島々行きバスに間に合わない。5時30分過ぎに意を決して雨の中出発した。常にガスに覆われ、見えるはずの涸沢の素晴らしい景観も見えず。写真を撮りたくなる場面も少なく、ただひたすら下山を急いだ。先行の方が気づき先に通していただくたびに感謝した。
せめて最後に、梓川のきれいな景色をもう一度と思い、ルートを変更して明神橋を渡り上高地に帰還した。12時過ぎに上高地に到着したが、惜しくも一つ前のバスを逃したばかりだった。ルートを変更しなければ間に合ったかも、と悔やんだ。(12時5分発の後は13時20分と、なぜかこの時間帯だけ間が空く。)まあ、予定の13時20分のバスには乗れたのだが、その後、中央線は停電の影響で電車のダイヤが乱れており、自宅への到着は23時過ぎとなってしまった。泣きっ面に蜂だ。
結局、今回の山行は苦行のような形となった。しかし、そうなってしまったのは自らの過失でもあり、反省する点としては、事前に現地の天気予報をよく確認しなかったことにつきる。横浜ではずっと猛暑の晴天が続いていたし、予報も引き続き晴れが続いていたので、感覚がおかしくなっていたのかもしれない。いつもは現地の天気予報をこまめに確認するのだが。最高の眺望と山行が得られるかは、本当にその日その時の現地の天候次第!
今回得られなかった奥穂高岳山頂からの眺望は、いつかまた挑戦したい。ただ、再度テントを背負って前穂と奥穂の両山頂に訪れたいかというと、もう懲りた(笑)。穂高の急登は、やはりキツい!次回は欲張らず、岳沢か涸沢のどちらかにテントを残したままにし、なるべく軽装のピストンで臨みたいと思う。重太郎新道は、下山での使用は推奨しないとの情報もあったが、装備を軽くし慎重に臨めば問題ないように思えた。(実際に下山する年配や女性の方ともすれ違った。)そして、涸沢の素晴らしい景観もまたいつか見てみたい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する