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Yamareco

記録ID: 5989223
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

岳沢−前穂高・奥穂高岳−涸沢(上高地より)

2023年09月25日(月) ~ 2023年09月27日(水)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
47:12
距離
27.3km
登り
2,078m
下り
2,076m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:19
休憩
0:06
合計
2:25
距離 4.2km 登り 677m 下り 6m
13:00
13:01
9
13:10
13:12
5
13:37
13:38
28
14:06
14:07
8
14:15
14:16
66
15:22
2日目
山行
6:58
休憩
1:08
合計
8:06
距離 3.9km 登り 1,241m 下り 417m
6:01
79
7:20
7:26
54
8:20
8:32
28
9:00
9:08
16
9:24
9:42
30
10:12
10:24
28
10:52
11:01
130
13:11
13:13
11
13:24
13:25
42
3日目
山行
6:10
休憩
0:20
合計
6:30
距離 19.2km 登り 170m 下り 1,643m
5:39
49
6:44
6:46
21
7:07
7:18
3
7:21
7:22
4
7:26
7:27
18
7:45
14
7:59
37
8:36
31
9:07
9:08
14
9:22
9:23
37
10:00
10
10:10
35
10:45
7
10:52
10:53
4
10:57
5
11:02
11:03
45
12:09
ゴール地点
天候 晴れのち曇り・雨
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
いつも車を運転して横浜から上高地に来ていたが、ガソリン代や高速代、駐車場代等のコストと運転による疲労を考慮し、長距離バスか電車を利用した方が得策だと考えた。
時刻表を調べた結果、八王子を6時35分に発車し10時17分に松本に着く普通列車があるのが分かり、これを利用すれば昼頃には上高地に到着できる。
また鉄道の方が長距離バスに比べ割安なので、今回は鉄道に決めた。
今回新たに新調したColumbiaのザック。テントも入るが大きすぎず丁度良い。何より色が気に入った!
2023年09月29日 15:19撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/29 15:19
今回新たに新調したColumbiaのザック。テントも入るが大きすぎず丁度良い。何より色が気に入った!
八王子6:35発 松本10:17着 の普通列車に乗車。
2023年09月25日 06:34撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 6:34
八王子6:35発 松本10:17着 の普通列車に乗車。
松本10:45発の趣きのある上高地線電車。
2023年09月25日 10:42撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 10:42
松本10:45発の趣きのある上高地線電車。
上高地に帰ってきた。やっぱこの景色は最高!13時頃に上高地を出発。
2023年09月25日 13:14撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 13:14
上高地に帰ってきた。やっぱこの景色は最高!13時頃に上高地を出発。
雰囲気の良い上高地の景色。
2023年09月25日 13:27撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 13:27
雰囲気の良い上高地の景色。
2023年09月25日 13:32撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 13:32
2023年09月25日 13:37撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 13:37
岳沢への登山道に突入!
2023年09月25日 13:38撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 13:38
岳沢への登山道に突入!
2023年09月25日 14:06撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 14:06
2023年09月25日 14:07撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 14:07
2023年09月25日 14:52撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 14:52
15時過ぎに岳沢小屋に到着!
2023年09月25日 15:23撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 15:23
15時過ぎに岳沢小屋に到着!
2023年09月25日 17:35撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 17:35
眺めが素晴らしい!
2023年09月25日 15:24撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 15:24
眺めが素晴らしい!
幸運にも小屋近くの平らな場所が空いていたのでここに決める。
2023年09月25日 15:36撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 15:36
幸運にも小屋近くの平らな場所が空いていたのでここに決める。
テントを幕営。初のテント泊。
2023年09月25日 15:55撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 15:55
テントを幕営。初のテント泊。
2023年09月25日 15:58撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 15:58
以前に登った焼岳。
2023年09月25日 16:04撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 16:04
以前に登った焼岳。
振り返ると、陽で染まった穂高がきれい。
2023年09月25日 17:35撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 17:35
振り返ると、陽で染まった穂高がきれい。
日が暮れてゆく。
2023年09月25日 18:12撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/25 18:12
日が暮れてゆく。
夜が明けると空がどんよりして嫌な予感。
2023年09月26日 05:17撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 5:17
夜が明けると空がどんよりして嫌な予感。
まずは前穂高に向けて出発。
2023年09月26日 06:21撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 6:21
まずは前穂高に向けて出発。
ネットで見た長いハシゴ!怖さはなかった。
2023年09月26日 06:50撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 6:50
ネットで見た長いハシゴ!怖さはなかった。
2023年09月26日 07:19撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 7:19
2023年09月26日 07:23撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 7:23
2023年09月26日 07:31撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 7:31
景色が爽快。
2023年09月26日 08:11撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 8:11
景色が爽快。
大変そうだが実際に登ってみるとそれほどでもない。
2023年09月26日 08:33撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 8:33
大変そうだが実際に登ってみるとそれほどでもない。
2023年09月26日 08:40撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 8:40
結構登ってきた。
2023年09月26日 09:07撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 9:07
結構登ってきた。
ここが核心部と言われるところか。思ったより難しくはなかった。
2023年09月26日 09:16撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 9:16
ここが核心部と言われるところか。思ったより難しくはなかった。
紀美子平に到着。他の人に倣いザックをここに置いていく。
2023年09月26日 09:22撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 9:22
紀美子平に到着。他の人に倣いザックをここに置いていく。
前穂高に到達!が、ガスで何も見えず、全然感動がない。
2023年09月26日 10:18撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 10:18
前穂高に到達!が、ガスで何も見えず、全然感動がない。
紀美子平に戻る時、下界に少し晴れ間が。
2023年09月26日 10:33撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 10:33
紀美子平に戻る時、下界に少し晴れ間が。
吊尾根も思った程難しくはなかった。
2023年09月26日 11:17撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 11:17
吊尾根も思った程難しくはなかった。
奥穂の最後の岩場の取りつきは難しかった。さらに、雨で岩が濡れているので慎重に。
2023年09月26日 12:58撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 12:58
奥穂の最後の岩場の取りつきは難しかった。さらに、雨で岩が濡れているので慎重に。
ついに、あの奥穂高岳山頂に到達!
2023年09月26日 13:26撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 13:26
ついに、あの奥穂高岳山頂に到達!
が、ガスで何も見えず、全く感動がない・・・。
2023年09月26日 13:27撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 13:27
が、ガスで何も見えず、全く感動がない・・・。
風雨が強いのですぐに退散する。
2023年09月26日 13:27撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/26 13:27
風雨が強いのですぐに退散する。
一夜明けて穂高岳山荘。朝になっても雨は降り止まず。
2023年09月27日 05:37撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 5:37
一夜明けて穂高岳山荘。朝になっても雨は降り止まず。
ガスで薄暗い中、穂高岳山荘を出発。
2023年09月27日 05:41撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 5:41
ガスで薄暗い中、穂高岳山荘を出発。
2023年09月27日 06:55撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 6:55
涸沢小屋に到着。
2023年09月27日 07:06撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 7:06
涸沢小屋に到着。
見えるはずの涸沢の素晴らしい景観が見えない。
2023年09月27日 07:15撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/27 7:15
見えるはずの涸沢の素晴らしい景観が見えない。
テント泊をしている人も少ない。
2023年09月27日 07:08撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 7:08
テント泊をしている人も少ない。
2023年09月27日 08:33撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 8:33
吊り橋を渡る。
2023年09月27日 08:34撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 8:34
吊り橋を渡る。
綺麗な沢に癒される。
2023年09月27日 08:41撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 8:41
綺麗な沢に癒される。
横尾に到着。
2023年09月27日 09:20撮影 by  XQ-AU52, Sony
9/27 9:20
横尾に到着。
明神池を見ようかと思ったが、有料なのでやめる・・・。
2023年09月27日 11:02撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/27 11:02
明神池を見ようかと思ったが、有料なのでやめる・・・。
最後にこの綺麗な景観を見る。
2023年09月27日 11:50撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/27 11:50
最後にこの綺麗な景観を見る。
上高地に帰還。この日も穂高はガスに覆われていた。
2023年09月27日 12:06撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
9/27 12:06
上高地に帰還。この日も穂高はガスに覆われていた。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ GPS 筆記用具 携帯 タオル ストック カメラ テント ヘルメット

感想

憧れだった奥穂高岳の登頂への夢は叶った。
が・・・、あいにくの悪天候により、ほろ苦い達成となった。

当初は、奥穂高山荘に宿泊して1泊2日での山行を考えたが、1日で奥穂高へ到達するのは厳しいと思い、またじっくりと景色を味わいたいので、2泊3日とすることにした。ただ、山小屋の宿泊はコスパが悪い(決して山小屋のせいではない)ので、新たに軽量のザックを購入し、テント泊をした方が得策だと考えた。(貧乏人なりのやりくり)

1日目。電車とバスで上高地に到着。天候も晴れ、13時過ぎに上高地を出発し15時過ぎに計画どおり岳沢に着いた。すぐにテントの設営にかかり無事完了。その後、しばし岳沢からの素晴らしい眺望を味わい、翌日の登頂に向け早めに就寝した。初のテント泊は、少し肌寒く背中が石でごつごつしたが、それなりに眠ることはできた。

2日目。朝テントから出ると、空は少しどんよりして嫌な予感。穂高の山頂付近を見ても、ガスに覆われている。これでは山頂に着いても眺望はないかもしれないと思った。ただ、酷い雨にまではならないだろうと思い、せっかくここまで遥々来たので、登頂だけでも達成したいと思った。そのため、予定どおり前穂と奥穂を目指して出発した。

紀美子平の手前までは、眼下に広がる上高地の素晴らしい眺望と、ハシゴや岩場等の変化が楽しめた。下調べでは難しそうに感じた岩場や鎖場も、実際には全くといってよい程、難しくはなかった。ただ、その頃からガスが覆い始め、視界は徐々にきかなくなり始めてゆく。

前穂高になんとか登頂したが、やはりガスの影響によって、本来見えるはずの素晴らしい眺望は、なかった。吊尾根も、想像していた程の難しさはなかったが、最後の奥穂高への岩場のとりつきは、その日最も難所だと感じた。しかも、吊尾根から雨が酷くなり始めていたので、滑らないように確実な三点支持の慎重さが求められた。(といっても、槍ヶ岳の穂先のような高所の恐怖感がなかったのは幸い。)
そして、憧れの奥穂高への登頂。しかし、ガスの影響で眺望はなく、雨も酷い。登頂できた感慨も少なく、すぐに下山することにした。

奥穂の山頂から穂高岳山荘の間も、雨と岩場に手こずり思ったより長く感じた。できればザイテングラートを下り涸沢でテントを設営したいと思っていたが、緊張の連続と雨による疲労感が増していたので、穂高岳山荘に泊まることにした。テントにするか素泊まりするかで迷ったが、雨中のテント泊へのためらいと、小屋内ではストーブがたかれ暖かかったので、ついなびかれ素泊まりを選択してしまった。Wi-Fi等の設備にも惹かれた。しかし、割り当てられたスペースはやはり、6人相部屋の畳上の小さな一角。せめて押し入れのようなタイプだったらよかった。Wi-Fiも、実際に利用できるのは共用スペースの場所だけで、スマホの充電は有料。(岳沢小屋は無料。)これだったらもう少しがんばって涸沢まで下りて、テント泊にすればよかったな、と思った。

3日目。朝までに雨が止んでいることを祈ったが、それも空しく、雨は降り続いていた。遅くとも6時までには出発しないと、予定の上高地を13時20分に出発する新島々行きバスに間に合わない。5時30分過ぎに意を決して雨の中出発した。常にガスに覆われ、見えるはずの涸沢の素晴らしい景観も見えず。写真を撮りたくなる場面も少なく、ただひたすら下山を急いだ。先行の方が気づき先に通していただくたびに感謝した。

せめて最後に、梓川のきれいな景色をもう一度と思い、ルートを変更して明神橋を渡り上高地に帰還した。12時過ぎに上高地に到着したが、惜しくも一つ前のバスを逃したばかりだった。ルートを変更しなければ間に合ったかも、と悔やんだ。(12時5分発の後は13時20分と、なぜかこの時間帯だけ間が空く。)まあ、予定の13時20分のバスには乗れたのだが、その後、中央線は停電の影響で電車のダイヤが乱れており、自宅への到着は23時過ぎとなってしまった。泣きっ面に蜂だ。

結局、今回の山行は苦行のような形となった。しかし、そうなってしまったのは自らの過失でもあり、反省する点としては、事前に現地の天気予報をよく確認しなかったことにつきる。横浜ではずっと猛暑の晴天が続いていたし、予報も引き続き晴れが続いていたので、感覚がおかしくなっていたのかもしれない。いつもは現地の天気予報をこまめに確認するのだが。最高の眺望と山行が得られるかは、本当にその日その時の現地の天候次第!

今回得られなかった奥穂高岳山頂からの眺望は、いつかまた挑戦したい。ただ、再度テントを背負って前穂と奥穂の両山頂に訪れたいかというと、もう懲りた(笑)。穂高の急登は、やはりキツい!次回は欲張らず、岳沢か涸沢のどちらかにテントを残したままにし、なるべく軽装のピストンで臨みたいと思う。重太郎新道は、下山での使用は推奨しないとの情報もあったが、装備を軽くし慎重に臨めば問題ないように思えた。(実際に下山する年配や女性の方ともすれ違った。)そして、涸沢の素晴らしい景観もまたいつか見てみたい。

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