憧れの尾瀬を歩く 至仏山、武尊山(武尊神社より周回)
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- GPS
- 30:42
- 距離
- 70.6km
- 登り
- 2,870m
- 下り
- 2,897m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:55
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:21
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:03
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 8:32
天候 | 5:雨、6,7:雹(ひょう)+強い横風、8:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
自転車
概略行程: 0日目:京都⇒(夜行バス)⇒新前橋⇒鳩待峠 1日目:鳩待峠〜あやめ平〜見晴キャンプ場〜三条の滝(ピストン) 2日目:見晴キャンプ場〜尾瀬ヶ原(散策) 3日目:見晴キャンプ場〜鳩町峠〜至仏山(ピストン) ⇒(バス移動)⇒上毛高原⇒(レンタカー移動)⇒武尊神社 4日目:武尊神社〜武尊山(周回)⇒水上⇒高崎⇒(夜行バス)⇒大阪 往路: 京都21:40-(日本中央バス[シルクライナー],9700円)-6:15新前橋6:32-(JR,594円)-7:09沼田7:20-(関越交通バス,2400円)-8:43尾瀬戸倉8:50-(乗合バス,1000円)-9:25鳩待峠 ※関越交通バス時刻表 https://kan-etsu.net/publics/index/43/ ※乗合バス時刻表 https://kan-etsu.net/files/libs/10820/202303151335414191.pdf 移動(3日目): 鳩待峠14:30-(乗合バス,1000円)-15:05尾瀬戸倉15:12-(関越交通バス,2620円)-16:58上毛高原 ※上毛高原⇒水上は、レンタカー送迎バスを利用 復路: 水上15:53-(JR,990円)-17:12前橋19:37-(JR,200円)-19:52高崎20:05-(ジャムジャムエクスプレス,9500円)-6:00大阪 ※ジャムジャムエクスプレス https://jamexp.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
尾瀬ヶ原: ・全域よく整備された木道。雨や雪の日はスリップ注意! 至仏山: ・蛇紋岩や濡れた木道はスリップ注意! 武尊山(武尊神社からの周回コース): ・ドロドロの登山道はスリップ注意! |
その他周辺情報 | レンタカー: ◯みなかみレンタカー ・電話:0278-25-4409 ・営業:8:00〜20:00 ・上毛高原駅まで送迎有り(レンタカー利用24時間以上利用の場合) ・コンパクトクラス、6000円/日 小屋・テント場: ※以下、◯印は今回利用 ○見春キャンプ場 ・1000円 ・100張り(予約不要) ・受付:燧小屋(5月-10月末まで) ・水・トイレ有 ・尾瀬沼キャンプ場 ・要予約 ・1000円 ・受付:尾瀬沼ヒュッテ ・山ノ鼻キャンプ場 ・予約不要 ・受付:至仏山荘 ・ほうだいぎキャンプ場 https://hodaigi-camp.jp/access/ ・要予約 ・武尊橋バス停より送迎有り(電話:0278-75-2206、送迎可能時間:8-16時) ・フリーサイト1200円(持込料)+410円(利用料)+300円(環境保全協力金) ・ロッジにて入浴500円(利用可能15:00-20:00) 下山後の温泉: ○前橋駅前天然温泉ゆーゆ ・650円 ・10:00-22:00(年中無休) ・前橋駅から徒歩2分 尾瀬保護財団 https://www.oze-fnd.or.jp/archives/116600/ 尾瀬マップ https://www.tokyo-pt.co.jp/oze/application/files/5015/4995/9579/MAP.pdf |
写真
感想
憧れの尾瀬を歩きました。以下、道中記録です。
◆1日目 鳩待峠〜アヤメ平〜見晴キャンプ場[テン泊]〜三条の滝(ピストン)
うだるような暑さがようやく和らいだと思ったら、上空に寒気が入り冬型の気圧配置となる。しかも2つ玉低気圧まで出てきて天気は荒天模様。楽しみにしていた初めての尾瀬歩きだが、この様子では雨は仕方がないか、と思った。
鳩待峠到着時にはまだ雨は降っておらず、なんとか持ってくれないかなぁとお天道様に祈るも、歩き始めるとすぐにポツポツと降り始めた。本格的な雨になる前にカッパを身に付ける。晴れていれば至仏、燧の絶景が見られるはずのアヤメ平も今日はお愛想無し。ちょっとガッカリでした。
よく整備された木道を下って尾瀬の湿原に着地する。竜宮十字路から見晴方面へ向かう。雨は次第に雹(ひょう)に変わり、横殴りの風も手伝って、頬を打つ雹が痛い。もっとホノボノとした尾瀬を想像していたのだが、目論見は外れた。見晴でテントを張って一息付く。冷たい雨や雹が降る中、さあ、どうするか?テントの中で湯を沸かしてコーヒーを飲みながら思案する。折角なので、当初の予定通り三条の滝まで足を伸ばしてみることに。日没まであまり時間が無いので、急ぎ足で三条の滝に向かう。水量の増した三条の滝は、ド迫力で見応えがありました。水の豊富な尾瀬の秘めたパワーを垣間見た。手前の平滑の滝もめちゃめちゃデカい。ナメ滝ってチョロチョロ流れているのがほとんどなのに、こんなの見たこと無いなぁ。尾瀬はスケールがでかい。
暗くなる前にテントに戻って、シュラフに潜りこんだ。夜は気温が5度まで下がり、結構冷え込んだ。
◆2日目 見晴キャンプ場[テン泊]〜尾瀬ヶ原(散策)
夜通し冷たい雨が降り続く。夜中に寒さで眼が覚めた。秋口で雨に降られると結構な寒さになる。R2ジャケットを着て、シュラフの口を絞って寒さに耐えた。翌朝、燧ヶ岳に行く計画を立てていた。4時過ぎに起きて準備を整え、雨装備を着込んで6時に出発。しっかり降り続いた雨で、登山道が沢状態になっていた。マジですか?
見晴新道の入口まで行ってみたが、ものすごい水量が登山道に流れ込み、既に木道は水没している。山頂付近は冠雪しているし、今日は分が悪い。こりゃ駄目だな。この日は、尾瀬ヶ原の高層湿原を歩くことにした。BSで放送していた「絶景カメラ 尾瀬」で飽きるほど見た生の尾瀬がそこにあった。冷たい雨と雹が降る厳しい気象条件がテレビとは違う。山はなかなか計画通りには歩かせてはくれない。
雨の草紅葉は色が暗い。ここは太陽の日差しが欲しい所だ。それでも池塘などはとても美しかった。山の鼻では、見本園を周回、ついでに至仏山の登山口も確認しておいた。山の鼻ビジターセンターにて雨宿りの小休止後、見晴へと引き返した。1日中、基本雨だったけど、一瞬日差しが差すこともあり、草紅葉についた水玉がキラキラしてめっちゃキレイで感動しました。
一通り木道をグルグル歩き回った後、見晴のテン場に戻った。湯を沸かしてコーヒーを飲むも、冷えきった身体がなかなか温まらない。散策の時に、尾瀬小屋で「日帰り温泉やってます」の看板が出ていたのを思い出し駆け込む。燧ヶ岳の伏流水を沸かしたという小さな湯船のお風呂は熱くって最高!尾瀬小屋の配慮に感謝です。尾瀬小屋の方に、明日至仏に登る予定であることを伝えると、「山頂付近は雪が付いているので、チェーンスパイクくらいはあった方が良い。鳩待峠の売店に置いてあったはずなので購入すると良い。」とのこと。アドバイス、どうもありがとう。
その日は、尾瀬小屋でゆったり過ごし美味しい料理も頂いて、最後にまたお風呂に入って温もって暗くなってからテントに戻った。テント泊でお風呂に入れるって、尾瀬は本当に良いところですね。
◆3日目 見晴キャンプ場〜鳩町峠〜至仏山(ピストン)⇒(バス移動)⇒上毛高原⇒(レンタカー移動)⇒武尊神社[車中泊]
3時過ぎ起床で5時にテン場を出発。雨の中、テントを撤収して歩き始めた。正面に至仏山、振り返ると燧ヶ岳。贅沢な風景の中、歩を進めた。逆さ燧の地塘で、三脚を立てて逆さ燧を狙うおばちゃんと少しお話させて頂く。冠雪は予想外だったことを伝えたが、例年の冠雪はもう少し早いことを聞く。そうか、秋山はもっと事前の下調べが必要だな、と思った。
鳩待峠に向かう道では多くのハイカーさんとすれ違う。流石は人気の尾瀬だ。鳩待峠の売店に駆け込み、お店の人に「チェーンスパイクはありますか?」と聞くも置いて無いとのこと。
お店のおっちゃん曰く、「今の時期の雪は、軽アイゼン無しでも大丈夫。残雪と山頂付近の強風に気をつけて。」とのこと。厳しければ引き返すことを決めて、空荷で登山道に取り付いた。1700mを越える辺りで雪が出てきて、すぐに一面真っ白の光景に変化する。シャーベット状の雪をキックステップを効かせて慎重に登っていく。先行者の付けた足跡をたどれば良いので気が楽だ。稜線に乗ると、横風がキツく雹が頬を打って痛い。防寒テムレスで顔をガードしながら進んだ。小至仏山から山頂までが結構長く感じた。いくつかのピークを越えてようやく山頂を踏んだときはホッとした。後続の単独のハイカーさんと短い会話をした後、下山開始。鳩待峠まで下りて売店に駆け込み、味噌ラーメンを食べて冷え切った身体を温めた。こんな時は、温かい食べ物が何よりもご馳走である。
バスで尾瀬戸倉に移動し、お風呂で汗を流した後、バスで上毛温泉駅へ。レンタカーを調達して、ほうだいぎキャンプ場へと向かう。折しも音楽フェスの大型イベントが開催中で、当てにしていたキャンプ場は利用できず。その日は、登山口の武尊神社駐車場にて車中泊となった。
◆4日目 武尊神社〜武尊山(周回)⇒水上⇒高崎⇒(夜行バス)⇒大阪
朝起きて、車の中で朝食を取り準備を整えて歩き始めた。流石は人気の武尊山。登山口の1つ武尊神社の広い駐車場は、その時点でほぼ一杯でした。武尊山の標高は2158m。燧ヶ岳や至仏山の冠雪状況から判断して、武尊山も当然冠雪していると予想していたが、蓋を明けてみると、こちらはまだそれほど積ってはいなかった。ドロドロの登山道に難儀しながらも標高を上げ、まずは剣ヶ峰で一休み。湯を沸かし、コーヒーを頂いた。天を突く剣ヶ峰は周囲の眺めが抜群でした。その後、武尊山山頂に向かう。山頂は更に絶景でした。この日は前日までと打って変わってよく晴れて、雪を纏った、平ガ岳、至仏、燧、日光白根山がカッコ良い。更に谷川岳、巻機山、会津駒ヶ岳、皇海山、赤城山など、初めて眼にする山ばかりで、次はどこに行こうか?と楽しい時間を過ごした。やっぱり山は晴れが最高!と思った。11時半ごろまでゆっくりした後、下山開始。最後の林道歩きがとても長く感じられた。車に戻り、水上駅前でレンタカーを返して、大阪行きの夜行バスへと乗り継いだ。
初めての尾瀬は、生憎の荒天続きでしたが、歩けたことに満足です。感謝ですね。次は良く晴れた日に燧ヶ岳と至仏山に登って尾瀬の広大な湿原をゆっくりと眺めてみたいと思いました。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、荷重15kg、アルファ米 4/8食)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今回はyamaonseさんの地元、群馬県にお邪魔しちゃいました。山登りでは初めて訪れる群馬県。憧れの尾瀬にドキドキ・ワクワクでしたが、生憎のお天気で見晴のテン場で独り、テントの中で寒さに震えていました。あの日の夜、気温は5℃まで下がり雨に降られると結構キツイですね。
尾瀬小屋の山に詳しいお兄さんに聞けば「燧ヶ岳の登山道が沢状態なのは普通ですよ」とのことだったのですが、あの状態で突っ込むのはちょっと無理と感じました。きっと山頂では雪が舞っていたことでしょう。尾瀬は素晴らしい所なので、また季節を変えて出直そうと思います。水芭蕉やニッコウキスゲが咲き乱れる時期にも歩いてみたいですね。
yamaonseさんも近々、武尊山に行かれるのですね。最終日に登った武尊山山頂から眺めた360度の絶景は忘れられないものとなりました。見たこと無い山ばっかりでしたが、山頂方位盤を見て山座同定するのが楽しかったです。
武尊山は、どこから登ってもドロドロの登山道は避けられない。おっしゃる通り、木の根とドロのミックスされた登山道はなかなかに手強い。武尊神社から入るのなら、一番オーソドックスな時計回り周回コースが良いと思います。長い鎖場が登りになるので、安心して登れる。標高差も大きく急登を登る結構ハードな山の印象ですが、小学生くらいのお子様や、赤ちゃんを連れて登られている方までいて、みんな本当に山好きなんだなぁと感心しました。山深い群馬県、再訪を楽しみにしています。
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