北岳バットレス第四尾根 Bガリーから
- GPS
- 14:08
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 2,155m
- 下り
- 2,167m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 3:38
- 合計
- 12:10
- 山行
- 1:35
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 1:46
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アプローチはガレているところ多いので転倒注意 第四尾根の岩は硬く安定していた。メジャーなクラシックルートなだけあり残置の支点が多いが、不安定なものが多かった。使用する際は強度の確認が必要。 |
その他周辺情報 | 尾白の湯(下山後時間があったので白州ボルダーの見学へ) |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ポール
テントマット
シェラフ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
確保機
ロックカラビナ
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
調理器具
ツェルト
テント
キャメロット
|
感想
3年フラれ続けたバットレスへついに行っていた。
3日間で行きたかったが天気が良くないこともあり二日間で強行した。
・登山口〜白根御池小屋
特になし。頑張って登る。
・白根御池小屋〜bガリー取り付き
一般登山道から逸れるところには一般登山者を避けるためか「?」のマーキングがされていた。その上部を見ると大岩があるのでわかりやすかった。沢の詰めのような踏み跡を辿るとbガリーにつく。
・bガリー〜四尾根取り付き
前に2パーティいたのでしばしご飯休憩後、登攀開始。フリーで登っても良さそうだったが前のパーティに追いついても良くないと思い、ロープを出す。T木がリードをやりたいというのであまりリードにこだわりのない私とT口は快諾。全ピッチリードをこなしてもらった。
2ピッチこなして踏み跡をたどり、左の尾根をトラバースしてザレた沢筋に出る。その沢筋を少し上がると四尾根へのマーキング(若干薄くなっている)が見える。そこを上がると「4」と書かれたヒドゥンスラブが出てくる。それを少し上がるも四尾根取り付き。
・四尾根取り付き〜北岳山頂
各ピッチそこまで迷うことはないと思われ、導かれるように上がって行けば枯れ木テラスまで行く。そこから15mほどトラバースして城塞ハングを超えると終了点につく。若干ガレた踏み跡を辿ると登山道に出る。
・北岳山頂〜白根御池小屋
ザレた道なので転倒注意。
個人的なハイライトはマッチ箱のリッジ。気持ちよくテンションが上がった。登攀的な要素でいれば1ピッチ目のクラック、4ピッチ目の垂壁、最後の城塞ハングが核心になると思われる。歩荷、ルーファイ、登攀、それらすべての要素がアルパイン初心者にはちょうどよく、目標にするにはよいルートと感じた。
いつものアルパインメンバーで北岳バットレスへ
1日目、広河原→バットレス→白根御池テント泊
2日目、白根御池→広河原
芦安1便目のバスに乗り込み広河原へ。
白根御池小屋でテントを張り、日帰り装備でアタック。偵察無しだったが迷わずBガリー大滝に辿り着けた。この時間から取り付く人はあまりいないだろうと思ったが、先行パーティーが大滝に取り付いていたし、後続パーティーもいた。我々は3人なので先行パーティーを抜かす事も出来ないため、大滝からダブル1本ロープを出す。
Bガリー大滝2p
登山靴で登った。特に危険箇所はない。
途中欲しいところにハーケンある。
大滝の後は踏み跡を辿るとトラバースになり、C沢へ導かれる。C沢のガレを登ると、岩に赤文字の4オネという案内が現れ、ヒドゥンスラブへ着く。
ヒドゥンスラブ
リードのみクライミングシューズを履く。スラブだが、苔のない左側を歩けば問題なし。上のハイマツの残置ロープでピッチを切る。ロープを外し、先に進むと第四尾根の取付きに着く。
1p目
最初のクラックが難しいが、ハーケンや残置カムがある為支点はたくさん取れる。その後、緩傾斜のスラブを歩いていくと支点に辿り着く。
2p目
歩きのようなピッチ。緩傾斜の草付きスラブを進む。岩壁の右側を30mほど進むとリングボルト✗2が出てくるのでそこでピッチを切るのが恐らく正解。私はもう少し進むのかなと思い進んでしまって失敗🙅60mいっぱいまでロープを出して行き詰まり、プアなハーケンで支点を作ってしまい反省。
3p目
2p目を出し過ぎてしまったので、15m程進み悪いと噂の三角錐フェース手前でピッチを切る。
4p目
フェースはよく見ると良い足が沢山あり、特に問題なし。フェースを乗っ越してからのリッジが今回のハイライトか?快晴の中リッジの高度感を味わいながら歩ける良いピッチ。懸垂下降ポイントの新しいペツルのボルト✗2でピッチを切る。
懸垂下降
15mくらい?60mロープ1本で下に降りれる。
5p目
カンテ沿いを登っていく。
ハーケン多め。60mで枯れ木までピッタリ。
枯れ木の手前でリッジに乗っ越すか左のスラブを進むか迷ったが、ハーケンが見えていた為、乗っ越した。
6p目
鋭利なリッジをトラバース。高度感があり、緊張感が出る。リッジから岩壁に移るところが隙間が空いてて怖い。
7p目
城塞ハング。ハングと言うより垂壁チムニー?
ハーケンと残置カムあり。全ピッチの中で1番クライミング要素が強い。足を張るイメージで左右の壁をガストンで持つ感じで登り、ハイマツに出れば終了。
後は明瞭な踏み跡を辿って150mUPすると山頂に着く。この150UPがキツすぎて、ゼェハァ🤮、どのピッチよりも難易度高かった。
山頂で記念撮影し、19時に閉まる白根御池小屋の売店に間に合わせる為に急いで下山。無事生ビールに有りつけて乾杯🍻ジョッキまでキンキンに冷えてて最高だった🥴
北アでは雪が積もるくらい寒くなった週末で、太陽が当たればポカポカだが、陰ると一気に気温が下がり震える寒さだった。今回は3人で、広河原から1日でアタックする予定だった為、効率性を考えて誰か1人がオールリードと言う話になり、リードさせてもらった。登攀系のアルパインは初めてで、3人登攀も初めてだったので良い経験をさせてもらった。天気も良く、3人の割には良いスピード感で本山行を進めることが出来たのでは。素晴らしい夏山アルプスの締めくくりになったと思う。ありがとうございました!
ありがとうございます。旬を過ぎてた感はありましたが、楽しく登れました。以前話してくれた人の残置物の話をちょうど4尾根の取付きでみんなで話して足元に注意しながら登りました笑
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