キタダケソウに会いに行こう


- GPS
- 12:24
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 2,270m
- 下り
- 2,287m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 2:56
- 合計
- 10:34
- 山行
- 1:24
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 1:38
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
写真
感想
北岳固有種を求めて。
2年ぶりにこの時期をと計画していたところ大雨の予報。北岳山荘は予約キャンセル。直前まで様子を見る。21日(土)は雨を避けられそうなため白根大池小屋を予約。芦安駐車場始発のバスを待つと乗り合いタクシーの列。最後列に陣取るも直前で満席。本来は予約なんですね。(南ぷすリザーブで予約できるみたいです)
5:15芦安発で1時間ほどで広河原着。運転手さん「今日はいいねぇ」車窓から山頂がくっきり。登山口からは雪渓までバッチリそして青空です。
いきなりの急登、標高差700mを2時間ほどで脚はパンパンのバテバテ状態。
白根大池小屋でご褒美アイスて一息。
「今日泊まりますので。16:30には戻ってくる予定です。10本歯があれば雪渓大丈夫ですよね」
矢継ぎ早に小屋番さんにまくしたてる相方。彼女にとってまだ一回しか使ったことがない10本歯は天下御免の無敵ツールなのであります。
「あのう支払いの手続き先に済ませさせていただけますか」
『Air Pay』は電波状態のせいか決済に時間がかかる。
「アイゼンがあってもあとはご本人の力量ですから」
前回空木での軽アイゼンでさえ思うに任せなかった相方の不安のツボにささる。
気を取り直し草すべりへ。お花畑に癒やされと言いたいところなかなかの急登。思うように脚が動かない。
小太郎山の分岐。お食事中のお姉さん二人。「あれが甲斐駒、大きいのが仙丈あっちにはがオベリスクでしょ、槍と奥穂は霞んでるけど今日はトップ5丸見えね」「あれが甲斐駒ですか。カッコいいですね。仙丈でか、小太郎山はあれですか」「小太郎山は手前がピーク」前回小太郎山手前の花畑を別々に御二方から勧められ次に来た時にはとは思っていたがなんせ余裕がない。「山荘に泊まるはずだったけど明日天気悪いからキャンセルして16:00に間に合わないから今日はここピーク。北岳は何度も登ってるからいいの」達人のお二人にはお別れし
先へ。前回小太郎山手前の花畑を別々に御二方から勧められ次に来た時にと相方は言ってはいたがなんせ今日は余裕がない。
12:00肩の小屋へ到着。カップ麺と魚肉ソーセージを食う。「北岳へキタダケ」の撮影アイテムにナゼかはまる。
雲が上がってきつつあるも山頂からは大パノラマが広がる。
八本歯の分岐からトラバースへ移動。先週がピークだったとのことだったがなんとか元気な株も発見し今回のミッションはコンプリート。
さて、魔の丸木階段下り。濡れてないものの気が緩められない。
そして雪渓。最初から自慢の10本歯でスタートすればいいものの夏道を先行する方を発見した相方は後へ続くと云う。雪渓を2回アイゼンで越えてからいささか非効率と悟り踏ん切りをつけ雪渓を大樺沢二俣へ一直線。2/3降りたあたりで途中アイゼンがずれたという。見るとベルトが緩んでいる。靴も替えたし無敵ツールもサイズ調整と履き方の再講習が必要な具合。
すると横をノーアイゼンのお兄さんが二人颯爽と滑りながら通り過ぎて行った。道具があっても要は力量なのだ。
二股で小屋番さんへ宣言した16:30となってしまった。
「夕食食べれるかな」と心配しながらも
「ビール飲みたいんでしょ。早く歩きなよ」と促されながら相方の後へと続く。
17:03 小屋に到着すると窓越しに食事されている姿が。
「やっぱり始まってるよ」
チェックインでは到着が遅れたことを詫び17:50に夕食を設定していただく。我々の他にもう一組いらしてほっとする。もちろん生ビールの看板を見逃すはずもなく。
消灯は20:00だが19:00には就寝。
夜半から強い雨音がする。
二日目、外は昨夜からの雨がとぎれなく強く降っている。水たまりもあちらこちらに。バーナーで卵とウインナーを焼くつもりも外は雨脚が強く億劫に。食堂でお湯を頂戴し季節外れのシュートレンとコーヒーのみで朝食は済ませる。
「大雨になると林道閉鎖されバスが広河原まで来ないこともあるんです」と耳に。
10:00のバスに間に合えばとまったりしていたところ最悪は林道歩きかと俄然相方のスイッチが入る。
5:30下山開始。一向に雨は弱まらない。
途中すれ違った山荘スタッフのお兄さんからタクシーは来ていると聞き一安心。
広河原にはジャンボタクシーが一台待機中。
「乗合は7:00のが出たばかりなので人数が揃えば」「乗合でなければタクシー料金で」と「山荘でコーヒーしてます。二人乗りますから置いていかないで」とドライバーへ念を押す。怖くてタクシー料金っていくらぐらいかきけなかったとボソリ相方。
撥水の効かなくなったレインウェアを脱ぐと濡れたシャツで体が冷える。
山荘はスタッフの朝食中。カフェ営業とかしていないなかセルフのコーヒーメーカーで一杯取りをいただく。
8:00 4名乗車で乗合タクシー出発。
8:50頃には営業開始前の白峰会館で温泉に入れていただき体を温める。
幾分雨脚は弱まったもののこの雨の中を山頂目指すかどうか悩んでいた同部屋のご夫婦、ツアーの団体さんそして下山途中ですれ違った大先輩っぽい女性は無事に登られたのだろうか。
われらは北岳山荘から白根御池小屋へ変更したのが功を奏し、行程としてはなかなか厳しかったものの中央道を渋滞なく通過し帰ることができ来年は・・・と懲りずに思いを巡らすのだった。
PS.白根御池小屋は、どこもかしこも綺麗でホスピタリティが高いまた泊まりたくなる小屋でした。ありがとうございました。
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