佐武流山トレッキング(ドロノキ平in/out) ※本年61回目
- GPS
- 09:02
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,725m
- 下り
- 1,690m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れのち高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<ドロノキ平〜檜俣川渡渉点> 樹林帯歩き〜砂利道の林道歩き〜川までの急坂、という構成。ヘッドライト歩行でも危険だったり、道迷いしそうなポイントはない。 <檜俣川渡渉点> 往路はロープをつかみながら、幅30cmほどの岩に跳び移れれば靴を履いたまま渡れるが、私は安全第一で靴を脱いで水陸両用サンダルを使用。復路はロープをつかみながら、対岸の幅広の岩へ跳び移ればいいので、靴を履いたまま渡渉可能。詳細は写真欄参照。 <檜俣川渡渉点〜西赤沢源頭〜佐武流山> 岩や木の根を登り下りする激坂区間多し。10/8現在、ヤブ漕ぎはなく、山頂直下は柔らかい新雪が吹き溜まっており、もう少し積もって固くなると、チェンスパは必携になると想定されます。 |
その他周辺情報 | 下山後は、切明温泉で立ち寄り入浴(700円)。 |
写真
感想
ついに今年最後の二百名山新規アタック、99座目となる佐武流山へ挑戦する日がやってきました。元々は、同じヤマトモと昨春GWに、ぐんま県境稜線トレイルから白砂山経由でスノーハイク縦走を計画していましたが、晴天日が続かないため、白砂山折返しとして断念。その後、今秋に苗場山を絡めての1泊2日テン泊縦走を計画するも、2日連続晴天日が続きそうもなく、残念ながらドロノキ平からの単純ピストンでアタックすることに!
前日有明山から下山後、ヤマトモに4時間弱運転してもらい、終盤は小雨の舞う冴えない天候の下、誰もいないドロノキ平へ先着。ほどなくもう1台到着し、前夜21時就寝時点、及び翌日3時起床時点でも依然2台のみでした。翌朝3時半頃に登山準備をしていると、真っ暗な林道を歩いてきたヘッデン2つが我々より先に入山するのを確認。きっと苗場山を絡めた周回縦走だろうなと直感で思いましたが、道中お会いした時に尋ねてみたらビンゴでした!私も2日連続で晴れるなら、周回したかったです・・・。
山と高原地図には、「ゆるやかな坂」と書いてあったので、ヘッドライトを付け、安心してドロノキ平から入山すると、即時に急登が始まり「えっ?」という感じ(笑)。最初道誤りかと思いましたが、最初の標高差100m程はそこそこの急登です。その後は確かに「ゆるやかな坂」になりましたが。
前夜の雨は予報通り上がっており、月や星が樹間より見えますが、入山以降、上空が開けるポイントは全然なく、1時間弱歩いて檜俣川林道分岐まで来ると、やっと星空が望めるようになります。オリオン座がキレイでした♪
程なく、林道から標高差100m強を下り、ドロノキ平からの佐武流山ピストンにおける最も有名な難所、檜俣川の渡渉ポイントへ。ちょうどここらで夜明けを迎え明るくなるよう逆算して出発しましたが、目論見通りヘッドライト不要なほどに明るくなりました。ヤマトモは更に上流へ向かい、登山靴を脱がずに石跳びで渡渉しましたが、私は(今夏の和賀岳での和賀川渡渉時と同様)両足脱いで、水陸両用サンダルへ履き替えて渡渉しました。片足を1回だけ水中着地すれば石跳びで渡渉可能なため、大きいポリ袋1つあれば、登山靴を履いたまま簡単に渡渉できそうです。なお、復路ではロープもあるため、登山靴を脱がずに石跳びで簡単に渡れます。
※雨天後に増水していると危険度は格段に上がると思うので、登山日のみならず、前数日の天候なども踏まえ、登山日選定に際して細心の注意が必要。
渡渉後は、途中で物思平なる少しだけ平坦な地を経由しますが、基本ひたすらの急登となります。眺望もほぼないため、ひたすら無心に登るのみ。とは言え、道中、岩菅山や鳥甲山といった踏破済みの二百名山が見えるポイントもあり、それなりに気持ちは高ぶります。また前夜の軽い雨のせいか、岩や木の根は基本濡れているため、三点支持での登り下りを随所で意識し、着実に歩を進める必要があります。
渡渉点から1時間15分ほどで、佐武流山の手前で名がある唯一のピーク、ワルサ峰へ登頂です。北側方面の眺望に優れ、眼前の苗場山が初めて望めると共に、その奥には浅草山〜八海山〜越後駒まで見渡せました♪。そこから更に25分ほどで、苗場山との分岐点となるT字路、西赤沢源頭へ。ここで小休止し、菓子パンチャージ!ここも東側の眺望が開け、武尊山や日光白根山が確認できました!ちなみに、ここから先は信越国境となり、佐武流山へ向かって右側は長野県、向かって左側は新潟県となります。
そこから25分ほどで名もなき最終ピーク(私は「ニセ佐武流山」と名付けた!)を越えると、ついに入山後初めて佐武流山本峰が見えてきます!ま、どこから見てもヤブ山ですね(笑)。そうそう、このニセ佐武流山辺りより、降って数日と思われる新雪が随所に出現し始めます。今日の積雪量ならつぼ足で余裕ですが、もう少し降って固くなるとチェンスパが必要となりそうな感じです。そういう意味でも、佐武流山を今年中にアタックするなら、絶妙な日取りだったのかもしれません。
ワルサ峰から1時間15分、入山から4時間、ついに二百名山99座目(+百名山100座)となる佐武流山へ登頂です!当初、お近くの苗場山、鳥甲山、岩菅山程度の眺望しか得られないヤブ山かと思っていましたが、フタを開けてみれば、山頂や道中で、米山、鳥甲山、苗場山、浅草山&守門岳、越後四山(八海山〜越後駒〜中ノ岳〜荒沢岳)、巻機山、平ヶ岳、尾瀬連山(会津駒〜景鶴山〜燧ヶ岳〜至仏山)、日光連山(白根山〜男体山〜皇海山)、志賀高原(岩菅山〜烏帽子岳)、頸城山塊(妙高山〜焼山〜火打山)などが見渡せる結構な展望台でした。晴れ予報に反し、登頂時は高曇りでしたが、眺望はバッチリで、檜俣川渡渉も含め、思い出深い登山となりました。
そして下山を開始するとこれまた嬉しいイベントが♪。今夏、共通のヤマトモの紹介により、Facebookでのみつながっていたヤマトモとまさかの初対面!ひと目見ただけでお互いにわかり合えました(笑)。3週間前、黒部ダムを起点に赤牛岳〜水晶岳〜野口五郎岳〜烏帽子岳〜七倉ダムと大縦走しましたが、そのヤマトモの直近レポが大いに励みになりました。その後も似たような二百名山・三百名山巡りをしているのを見知っていましたが、まさか佐武流山の山中でスライドするとは♪。彼はガチなトレイルランナーで、私どもより3時間遅くドロノキ平を出発されたようですが、結局下山後のドロノキ平で再会しました(笑)。かつそこで2度目のお別れをしたのに、直後に切明温泉の浴室内で3度目のご対面。結果、色々とヤマトークができ、よい刺激をもらいました。そのうち、共通のヤマトモを交え、神奈川県内某所で会食したいと思います♪。
結局、登りは4時間、下りは3時間25分、トータル7時間25分での往復となりました。正直、二百名山指定されていなければ、まず目指さない秘峰と思われ、最悪私達2人しかいない山行も覚悟していましたが、道中6組8人とスライドし、意外な人気ぶり!?を体感しました。あまり面白みのないヤブ山かと思っていましたが、関東甲信越の高峰が多数望め、いい意味で期待を裏切られました。激急登や渡渉ポイントもあり、中級者以上向けのよき山だと思い直しました。ま、二百名山じゃなかったら、きっと登らない山だとは思いますが・・・。なんとなく、GW残雪期に、ぐんま県境稜線トレイル側から縦走(再来)したいな、という思いだけは残しております。
二百名山はあと1座で、シンガリは二百名山唯一の3000m峰、南アルプスの農鳥岳となります。実は「百名山2周目」と名付けた全山晴天時登頂(対象37座)も残2座(北岳、間ノ岳)となっており、この3000m峰3座は積雪シーズンに入りつつあるため、来夏に晴天が続く日を慎重に見極めてアタックしたいと計画しています。これにより、『百名山2周目+二百名山1周目の同日コンプリート』という壮大な野望を抱いています。更に更に・・・、3000m峰全21座のうち、未踏峰は農鳥岳に加え、槍ヶ岳連峰の3座(大喰岳、中岳、南岳)となっており、この3座を大キレット踏破と合わせて先行縦走しておくことで、『百名山2周目+二百名山1周目+3000m峰全21座の同日コンプリート』という更なる野望も視野に入れてます。
今年は3月の姫神山(73座目)を皮切りに、二百名山新規開拓を最優先とした登り方を志向し、北は北海道(ペテガリ岳等)、南は兵庫(氷ノ山)まで東奔西走してきましたが、佐武流山でひと区切り。これから紅葉シーズン、スノーシーズンに突入しますが、二百名山新規開拓の呪縛からも解かれ、百名山完登直後と同様、「登りたい山に登りたい時に登る」スタイルを貫き、安全第一で日本各地の名峰に登り続けたいと思います。来夏のビッグチャレンジ完遂に乞うご期待♪。
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