野反湖〜白砂山〜佐武流山〜苗場山〜かぐらスキー場
- GPS
- 27:58
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,354m
- 下り
- 2,500m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:30
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 9:42
天候 | 5月2日(木):晴れ 5月3日(金):快晴! 5月4日(土):快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
●クルマ 渋川市営渋川駅前第3駐車場(500円/日) ●電車:JR吾妻線 6:50渋川発〜7:49長野原草津口着(858円) ●バス:ローズクィーン交通 7:55長野原草津口駅着発〜9:11野反湖着(1,570円) <帰り> ●かぐらみつまたスキー場ゴンドラ→荷物運搬用のクルマ→ロープウェイ(1,500円) ※みつまた第2ロマンスリフトはザック禁止のためスキー・スノボを運ぶクルマで移動 ●バス:南越後観光バス 17:09かぐら三俣スキー場前発〜17:33湯沢駅前着(400円) ●電車:JR上越線 17:52越後湯沢発〜19:22渋川着(1,340円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●白砂山から佐武流山までは登山道なし。 ●藪区間は以下 ・1927から沖ノ西沢ノ頭の手前2000mまで ・沖ノ西沢ノ頭の先の2000m付近から赤樋山手前2000mまで ・2107から佐武流山手前2100m付近まで断続的に |
写真
装備
個人装備 |
3シーズンフライ
0#シュラフ
3シーズンマット
象足
ダウンパンツ
テルモス(使用せず)
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感想
佐武流山に登るときは白砂山から、何となくそう思っていた。
今年は2月と3月逆転してそこそこ雪が残るGWを迎えることができそう(実際はどうだったんだろ?)。
しかも予報は好天続き。
年末からお腹の調子が安定しなかったワンコもここのところ随分良くなり、
ようやく泊まりの山行ができる状態まで復活。
いろんな好条件が重なってこのルートを歩くチャンスがやってきた。
1日目。
渋川駅にクルマを置いて吾妻線の始発に乗り、
長野原草津口でバスへと乗り継ぎ9時過ぎに野反湖へ。
平日だからだろうか吾妻線は学生しか乗っていないし、バスはボクたち2人だけ。
歩き出しは久しぶりの重荷で絶望感たっぷり。それに暑い。
堂岩山からは眺望が開け背中の荷物も少しは軽くなったけど白砂山まで5時間かかった。
今日は沖ノ西沢ノ頭までは進んでおきたい。
白砂山から上信国境に入るとたおやかな雪稜が続きテンションアップ。
2000m以上はまだたっぷり雪があるようだ。
2080から150mほど下って(どこまで下るんじゃ〜)沖ノ西沢ノ頭との鞍部へ。
ここから雪がなくなり藪漕ぎへ。
本来であればは尾根通しで歩くべきなんだけど、
重荷とザックが灌木の枝に引っかかりまくるのがめちゃストレスで叫びまくり。
尾根脇に雪が見えると吸い寄せられてしまう。
でも雪はすぐに途切れて尾根芯に向かって藪漕ぎ。
これの無限ループで結局1km進むのに2時間ほどかかって沖ノ西沢ノ頭へ。
2日目。
テン泊地の沖ノ西沢ノ頭から少し進むと早速藪漕ぎがスタート。
前日の反省を糧に稜線通しで進むも意外と西斜面は雪残ってたかも(ありがち)。
沖ノ西沢ノ頭から赤樋山まで1.2kmほど進むのにたっぷり2時間半。
赤樋山からP2107までは雪尾根が続いて幸せ。
P2107から佐武流山手前までは急斜面の雪は落ちてしまっていて断続的に藪漕ぎ。
それでもこれまでと比べると距離が短くてラク。
10時半ごろ佐武流山に到着。
ようやく登ることができた佐武流山だけど地味だわな(それがいいんだけど)。
佐武流山から先は夏道がある安心感があるものの
土舞台まで400mほど下る(どこまで下るんじゃ〜)。
あさイチの藪漕ぎがボディーブローのように効いてきて、
ナラズ山山頂に到着した時はもうクタクタ。
赤倉山まで行く予定だったけど、ナラズ山から適地を探しながら下った。
整地からテント張るまでなんやかやで1時間以上かかった。
(翌日たどり着いた赤倉山は整地が必要ないところだらけだったので、
頑張ってここまで進んだ方が早くてラクだったかも)。
この日は暖かく日没直前まで外にいても平気だった。
3日目。
バスと電車の時間があるので5時に出発。
赤倉山まではあっさり。
でも2日間の疲れが溜まっていてペースが上がらない。
赤倉山から苗場山の頂上台地に上がるまでが地味で長くてつらかった。
台地に乗ってからは雪と針葉樹林の迷宮の間を縫うように進んでいく。
湿原まで登ると広々とした別世界が広がり苗場山まであとは一直線に。
水が足りずに喉が渇きまくってたので山頂で水づくり&カレーうどん。
苗場山山頂でもう終わった気になっていた分、
小松原分岐からゴンドラ駅までが長く感じた。
しかも夏道が雪で覆われてわかりづらいし。
みつまたステーションまで文明の利器で降り、
スキー場の更衣室で着替えさせてもらってから、
バスまでの時間はビールを飲みながら今回の山行の余韻に浸った。
白砂山から苗場山までは誰とも会わず。
こうして振り返ってるとつらいことばっかり思い出すけど、
終わってみると「やっぱり行って良かったな」という気持ちになる不思議。
レコを見返してみたら前回テン泊したのは9月中旬のカムエクだった。
8ヶ月近く重い荷物を背負って歩いていないなんてぇぇーーびっくり仰天!
もちろん冬装備のテント泊はゼロ。そりゃぁ身体も堪えるわけだわ…
なまった身体に藪がたちはだかり、正直言って、今回はほんとに修行みたいな3日間だった。
でもこうして振り返り感想なんぞ書いていると、
ツラかったことなんて、もうだいたい忘れちゃっているわけで。
天気がよくて青空が広がっていたこととか、
誰もいない稜線をただひたすら歩いていたことだとか、
山頂に着いたときの安堵感とか、
風もなく静かなテントの中で、寝袋に入り込んで落ちるように眠ったこととか、
熱々の鍋が胃に染みて、こんな美味しいビール飲んだことない!って叫んだこととか、
そういう美しいことばっかり思い出すんだよなぁ。
たしか、藪こいで絶叫して「もう二度とテン泊しないんだから!」って思っていたはずなのに。
というわけで、最高にいろんなことを経験して、思い出がたっぷり詰まった山行になった。
今年はあと何回こんなふうに山を歩けるかなぁ??
おしまい。
コメント
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苗場山の山頂で声をかけさせていただいた者です。その折には、お急ぎのところ、お話をさせていただき有難うございました。私には到底力不足な夢のルートを縦走してこられたと伺い、不躾にあれこれ聞きたがり、失礼いたしました。
実は、まだ日白山が賑やかな山になる前に、お二人が厳冬期の日白山から平標山を歩かれていたレコを目にして、凄いお二人だと気になっておりました。
ですので、お会いしたのがお二人だったとわかり、ビックリ仰天しました。縦走レコも、薮が大変だったと伺っていたので、より興味深く拝見させていただきました。
これからも、お二人の登る魅惑のルートときめ細かなレコ(山座同定もとても詳しく、同定フェチには堪らないです)を楽しみにしております!。
白砂山から誰とも会わなかったからでしょうか、
お声がけいただいた時は嬉しかったです。
日白山から平標山までの稜線を辿った時のこと、懐かしく思い出しました。
覚えていてくれた方がいらっしゃるなんて。。
確かにあの山域は当時と比べると活況を呈しているようですが、
魅力的な尾根がたくさんあるので人が集まるのも納得です。
かくいう僕たちも今季白板山からタカマタギに続く尾根を使って
久しぶりにこのエリアに訪れましたが。。
当時との比較でいうと全国的にも雪が減ってしまってますね。
季節もひと月ほど前倒しになり、
GWと雪の量が見合わなくなってきているのが最近の悩ましいところです。
山座同定はどこまで正しいのかいつも自信ないのですが、
1つ分かるとパズルが一気に解けるというかドミノ倒しのように、
ドドドっと全体像が掴めるようになり、
自分が今どこにいるのか解像度が上がるのが快感です・笑
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