今年の冬山登り納め 弥山・八経ヶ岳
- GPS
- 31:19
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 1,977m
- 下り
- 2,068m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:54
天候 | 3/21 曇のち晴れ 3/22 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【カナビキ尾根】 尾根取り付きから尾根筋直登しました。 分岐直下の雪面は気温の上昇により緩んでいたのと、思い思いにトレースがついてる状況でした。これから登られる方は夏道が浮かび上がりますので、テープを追いながらつづらで登ると楽です。 【カナビキ出合からナメリ坂〜ナベの耳】 これからの時期は夏道が出てくるので登山道通りでOKです。 北側斜面は先日積もった雪がこれからクラストしていくので、安定面と踏抜きの境目に注意。 週半ばの気温上昇で頂仙岳のトラバースはズルズルになると思います。 【高崎横手から狼平】 北側斜面なのでクラストしたら数日は安定しそう。 【狼平から弥山山頂まで】 夏道の木道沿いにトレースがついていました。 トレースに沿って雪融けも進むと思います。 大黒岩次のピーク周辺は吹き溜まり箇所ですので、腰まで抜ける箇所多し。 【弥山〜八経ヶ岳】 冬道をトレースしました。 鞍部の雪庇もハングするほど着いていないので、際まで寄らなければ大丈夫です。 山頂は錫杖の先端4~50cmが出るくらいの積雪。 気温が上がって急速に融け始めると夏道を使えますが、雪融けは多少ゴロつくので気がついた方は養生しながら進んで下さい。 防鹿柵に入ってオオヤマレンゲ自生辺りは根雪の踏抜き箇所が増えてくるので、これから登られる方は特に注意。 【八経ヶ岳〜弥山辻〜高崎横手】 稜線は急速に雪が腐ると思います。 防鹿柵を跨げるうちは冬道でもいいと思いますが、防鹿柵が出てきたら素直に夏道のほうがいいでしょう。 弥山辻からは樹間の踏み抜きがこれからピークを迎えるので、周回するにしても下りで使うほうが良いです。 |
写真
感想
昨年のこの週末は嘘みたいに2日間だけ厳冬期が復活。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-420675.html
今年は…この時期いつもの雪融け進む弥山・八経でした。
登る前日までにそこそこ雨も降ったので急速に雪が腐ってることは明白だったのですが、それがどこから腐り始めてるか思案しながら天川へ。
ワカン履くにも、ピッケル持っていくのにも中途半端な時期でギリギリまで悩みましたが車へ置いときました。
さてさて、熊渡へ着くと車停めるところありません。
アマゴの放流後なので渓流釣りの車も多いのでしょうが…。
2 ,300m上って邪魔にならないスペースへ駐車。
林道を上る始めると汗だくのおじさまとすれ違ったので、上の状況を聞くと…まぁ笑っちゃう感じ(笑)
双門分岐で一息ついてカナビキ尾根に入ると、十辺坂へ周らず直登。
多少雪が残ってるとアイゼン履いてサクサク登れるんですが、地肌の落ち葉が見えてる状態ですので、ゆっくり登りました。
まぁ急いでも結果が伴わない急登なので、カナビキ出合まではのんびり登ろうかと。
ナメリ坂へは直登。
夏道をなぞるよりトレースが多かったのと、時間的なもので直登。
この辺りから下ってくる方が多かったので、雪質を伺うとみんな声を揃えて『良くない』と(笑)
『どないなっとんねん(笑)』とワクワク進むも頂仙岳のトラバースは最高に順調。
夏の時間と同じくらいで抜けれました。
スルスルとトラバースして高崎横手へ。
少し太陽も傾いたので、狼平までは影の中下る。
16時半に狼平へ到着すると狼平には多数の登山者。
避難小屋もほぼ満杯だったので、弥山へ向かう。
登り始めには『今日は狼でもいいか』と思ってたけど、やっぱり上へ。
暗くなっても勝手知ったる山なので、歩いてりゃ山頂。
多少吹き溜まりで腰まで捕まりましたが、これもこの時期ならでは。
最後の鞍部に出ると真っ暗なのでヘッデンを用意。
山頂奥宮まではピークを目指せば直登で奥宮の裏へ
『やっぱりこの時間か(笑)』と真っ暗な中、寒風に吹きさらされてようやく着いた冬期小屋に先客いたらどないしよ…と考えながら向かう(笑)
行者さんと奥宮に感謝の参拝をして冬期小屋へ。
恐る恐る冬期小屋へ近づくと…アカン、ワカン立てかけてある…。
時間的に寝てはるかなと思ったものの、先客4名まだ起きてらっしゃいました。
こんな時間に来るなんて思ってなかったでしょうから、多少面食らってはりましたけど(笑)
冬期小屋を使う時はほぼ一人が多いので、あんなに人の居る暖かい冬期小屋はじめてでした^^
翌朝は5時過ぎに起床。
外気温-5℃
東の空に雲はないものの、下層大気が濃いので富士山は見えず。
周辺山域に霧氷もないので、劇的なモルゲンは期待できず。
御来光を見終わった後は八経ヶ岳。
綺麗な雪面の国見を抜けて冬道へ。
金沢から来られていたお父さんが落としたというメガネを探すも見つからず!
そして写真を撮りながら景色を十二分に満喫してピークへ向かう。
八経ヶ岳からは稜線の雪に誘われるかのように明星ヶ岳へ。
明星までの稜線は陽射しを遮るものがないので、踏抜きまくりです。
明星ピーク最後の直登でもがいてもがいて、埋まりハマり…やっとこさ明星のピークをなぞり弥山辻へ。
弥山辻から高崎横手へは笑っちゃうくらいのツボ足で、高崎横手から登り周回した人も難儀だったと思います。
高崎横手からカナビキ出合へはドカドカ下りました。
下りはナメリ坂からカナビキ出合へ。
小休憩して15時にカナビキ尾根を下山開始。
下りは急斜面な上に水分の浮いた雪がこねくられて予想通り荒れ気味。
カナビキ尾根も融けて安定するまではズルズルになるでしょう。
昨年はこのタイミングでのドカ雪のおかげで雪融けが遅く、オオヤマレンゲの開花も遅れた原因になりました。
この時期の雪の加減でオオヤマレンゲの開花時期も多少読めるので、今年は例年通り6月末には開花するんじゃないでしょうか。
順調にいけば弥山小屋の小屋開けは4/25の土曜日からです。
小屋で一緒だったものです(*^^*)到着されたときは、みんな酔っ払ってました(笑)
本当にガイドさんやったんですね!真っ暗な中さすがです。
写真も素晴らしいです!私は八経ヶ岳に向かう途中で日が上りました。
先日は突然の訪問すみませんでした(汗)
まさかあんな出来上がった空気感の中へ飛び込むことになるとは微塵も思ってなかったので、めちゃくちゃ申し訳ない気持ちでした^^;
良い方ばかりで本当によかったです。
ガイドっぽくないでしょ?それ玉に瑕なんです(笑)
またあの辺で会ったら声掛けてくださいね^^
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