ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6064826
全員に公開
ハイキング
鳥海山

鳥海山(鉾立ルート往復)

2023年10月17日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:45
距離
16.1km
登り
1,414m
下り
1,411m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:38
休憩
1:06
合計
6:44
5:54
6
6:00
6:01
52
6:53
6:54
27
7:21
7:21
13
7:34
7:39
6
7:45
7:45
4
7:49
7:49
10
7:59
8:00
7
8:07
8:09
54
9:30
9:56
12
10:08
10:09
45
10:54
11:07
3
11:10
11:10
6
11:16
11:16
4
11:20
11:20
8
11:28
11:28
9
11:37
11:38
15
11:53
11:54
37
12:31
12:32
5
12:37
12:37
1
12:38
ゴール地点
天候 下層で雨orみぞれ、稜線に出てからは霰まじりの一時雹、終日強風、山頂部周辺は立てないくらいの爆風
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
レンタカーで鳥海ブルーライン鉾立駐車場に前乗りして車中泊
・行きは山形道で月山方面から来たので、帰りは酒田から最上川沿いに47号で山形に戻りました。遊佐から山形まで3時間弱。
コース状況/
危険箇所等
・鳥海山鉾立ルートの登山道自体は石敷き中心に人の手で極めてよく整備された歩きやすい道です(歩きやすいとか言っていられる天候ではなかったので想像です)。
・基本的に道は広く、山頂下の御室までは傾斜がきつい箇所も八合目以上の限られた箇所のみです。外輪山分岐の地点のみ巻き道の降下と登り返しが1箇所あります。
・新山山頂への数十メートル上昇は完全な岩場です。手を使って登ります(たぶん)が、通過困難な箇所はなく(おそらく)慎重に登れば大丈夫(なはず)です
※ほぼホワイトアウト状態で視界10m程度、霰混じりで三点支持でないと進めない爆風吹雪の中だったのでどこが道だったのかがよくわかりませんでした。

自戒を込めてなのですが、鳥海山はハイキングで有名な景勝地であるとは言っても日本海沿いに屹立する独立峰です。10月後半の西高東低の気圧配置のときは山頂付近は既に厳しい冬であり、稜線に出て難しそうであれば無理をせず引き返すか、もっと言えばそもそも登るべきでは無かったです。

<あるあるの危険>
・遠方からわざわざ来て、なかなか来られる場所ではないから
・あこがれの百名山で、百名山カウントが増えるから
・レンタカーを返しに行かなければいけないから時間がない
・明日は仕事だし予約したバスに間に合わせないといけない
ダメです、ぜったい。

5時50分に出発します。夜暗くて登山者用ではない駐車場に止めてしまっていたことに出発時に気付き、移動のため15分ほどロスしました(と言っても登山客は私1名だけでしたが)。
強風ですが駐車場からは日本海が見えました。
2023年10月17日 05:40撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 5:40
5時50分に出発します。夜暗くて登山者用ではない駐車場に止めてしまっていたことに出発時に気付き、移動のため15分ほどロスしました(と言っても登山客は私1名だけでしたが)。
強風ですが駐車場からは日本海が見えました。
憧れの鳥海山に行ってきます。天気予報は数日前から複数これでもかと睨みつけており、天気図も見ていました。西高東低ですが平地では曇り予報、8時頃から数時間小雨が降るらしいので登りで体が温まっているときに通過すれば問題は強風だけだろう、と判断。
2023年10月17日 05:54撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 5:54
憧れの鳥海山に行ってきます。天気予報は数日前から複数これでもかと睨みつけており、天気図も見ていました。西高東低ですが平地では曇り予報、8時頃から数時間小雨が降るらしいので登りで体が温まっているときに通過すれば問題は強風だけだろう、と判断。
流石はニッコニコ絶景で有名な人気の景勝地、バッチリの整備です。
2023年10月17日 05:54撮影 by  XQ-BC42, Sony
10/17 5:54
流石はニッコニコ絶景で有名な人気の景勝地、バッチリの整備です。
展望台までは舗装路5分で行けます。
2023年10月17日 06:00撮影 by  XQ-BC42, Sony
10/17 6:00
展望台までは舗装路5分で行けます。
谷が美しい。その上は……雲の中です。
2023年10月17日 06:00撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 6:00
谷が美しい。その上は……雲の中です。
日本海の風景。
2023年10月17日 06:01撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 6:01
日本海の風景。
紅葉が美しい。撮れるときに撮るが鉄則ですね。
2023年10月17日 06:06撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 6:06
紅葉が美しい。撮れるときに撮るが鉄則ですね。
歩きやすい道。案内も充実しています。
2023年10月17日 06:21撮影 by  XQ-BC42, Sony
1
10/17 6:21
歩きやすい道。案内も充実しています。
石道というか、石畳みたいな。
2023年10月17日 06:42撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 6:42
石道というか、石畳みたいな。
ゴーロ帯になってきました。
2023年10月17日 06:45撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 6:45
ゴーロ帯になってきました。
全国津々浦々に存在する賽の河原的な場所です。
2023年10月17日 06:54撮影 by  XQ-BC42, Sony
1
10/17 6:54
全国津々浦々に存在する賽の河原的な場所です。
約束されていた雲の中へ突入。
2023年10月17日 07:13撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 7:13
約束されていた雲の中へ突入。
小雨と霙、ずっしり重い雲の水分でじっとりと濡れます。
2023年10月17日 07:20撮影 by  XQ-BC42, Sony
1
10/17 7:20
小雨と霙、ずっしり重い雲の水分でじっとりと濡れます。
1時間半で御浜神社小屋。天気は悪いがここまでは問題なし。
2023年10月17日 07:20撮影 by  XQ-BC42, Sony
1
10/17 7:20
1時間半で御浜神社小屋。天気は悪いがここまでは問題なし。
小屋は既に営業を終了しています。
2023年10月17日 07:21撮影 by  XQ-BC42, Sony
1
10/17 7:21
小屋は既に営業を終了しています。
稜線は暴風。恐らく風速20m前後の風が絶え間なく吹き時折突風もあり、この時点で(強風だと思っていた)前々日の蔵王、前日の月山とはレベルが違う風です。普通にハイキングとして考えたらこの時点で撤退を考えるところ。
2023年10月17日 07:22撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 7:22
稜線は暴風。恐らく風速20m前後の風が絶え間なく吹き時折突風もあり、この時点で(強風だと思っていた)前々日の蔵王、前日の月山とはレベルが違う風です。普通にハイキングとして考えたらこの時点で撤退を考えるところ。
路面は美しいし、気温が然程低くないので自身の体力、装備とよく照らし合わせて先に進みます。
2023年10月17日 07:24撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 7:24
路面は美しいし、気温が然程低くないので自身の体力、装備とよく照らし合わせて先に進みます。
岩が出てきたあたりで、横殴りのみぞれ……と思っていたら「バチバチバチバチ!!」とすごい音、その直後に顔に激痛。なんじゃー!
2023年10月17日 07:29撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 7:29
岩が出てきたあたりで、横殴りのみぞれ……と思っていたら「バチバチバチバチ!!」とすごい音、その直後に顔に激痛。なんじゃー!
霰でした。最初1mm程度だった霰は、この日最終的には5mmを超える雹にバージョンアップしました。
2023年10月17日 07:31撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 7:31
霰でした。最初1mm程度だった霰は、この日最終的には5mmを超える雹にバージョンアップしました。
写真は基本的に視界が開けたときに撮っているのですが、実は分厚い雲に呑まれてすでにどこに何があるかわかりません。地図上で扇子森と記された地点、晴れていればなんの事は無いハッピーロードのはずですがどこに向かっていいのかわかりませんでした。
2023年10月17日 07:41撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 7:41
写真は基本的に視界が開けたときに撮っているのですが、実は分厚い雲に呑まれてすでにどこに何があるかわかりません。地図上で扇子森と記された地点、晴れていればなんの事は無いハッピーロードのはずですがどこに向かっていいのかわかりませんでした。
一旦ゆるやかに降ります。天気が悪いのでシリアスになっていますがまるで公園のようなきれいな道です。
2023年10月17日 07:44撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 7:44
一旦ゆるやかに降ります。天気が悪いのでシリアスになっていますがまるで公園のようなきれいな道です。
分岐地点。右手に有名な鳥海湖が見えてくるはずですが、視界が数10mしかないので何も見えないです。。
2023年10月17日 07:45撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 7:45
分岐地点。右手に有名な鳥海湖が見えてくるはずですが、視界が数10mしかないので何も見えないです。。
引き返し判断ポイントその2、八丁坂。ここまで緩やかでしたが少しだけ傾斜が上がります。とは言え普段良く歩いている奥秩父の低山などと比べたらニコニコハイキングな傾斜度、天気はツラいけどこれも貴重な経験と思い前進。
2023年10月17日 07:50撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 7:50
引き返し判断ポイントその2、八丁坂。ここまで緩やかでしたが少しだけ傾斜が上がります。とは言え普段良く歩いている奥秩父の低山などと比べたらニコニコハイキングな傾斜度、天気はツラいけどこれも貴重な経験と思い前進。
すでにマイケル・ジャクソンのスムース・クリミナルみたいな前傾姿勢で歩いています。写真だと伝わりづらいですが。
2023年10月17日 07:55撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 7:55
すでにマイケル・ジャクソンのスムース・クリミナルみたいな前傾姿勢で歩いています。写真だと伝わりづらいですが。
七五三掛、標高1,800m地点です。ゆるゆるとハイスピードな道で結構な標高を稼ぎましたね、あと400mちょっと。行っちゃいましょう!!(※間違い)
2023年10月17日 07:59撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 7:59
七五三掛、標高1,800m地点です。ゆるゆるとハイスピードな道で結構な標高を稼ぎましたね、あと400mちょっと。行っちゃいましょう!!(※間違い)
外輪山分岐。予定では外輪山を半周する黄金定番コースのつもりなのでここを右から戻ってくるはずです(この時点では)。
2023年10月17日 08:04撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 8:04
外輪山分岐。予定では外輪山を半周する黄金定番コースのつもりなのでここを右から戻ってくるはずです(この時点では)。
一度谷へ向かって降ります。装備は濡れるし逃げ場が無いので出発から何も口にしていないのでわりと疲れてきたことに気付いた。
2023年10月17日 08:08撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 8:08
一度谷へ向かって降ります。装備は濡れるし逃げ場が無いので出発から何も口にしていないのでわりと疲れてきたことに気付いた。
8時半、霰が強くなり氷の粒で地面が白くなりました。ちょうど予報でも小雨が降ると言われていた時間帯だから仕方ないかなと。
2023年10月17日 08:34撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 8:34
8時半、霰が強くなり氷の粒で地面が白くなりました。ちょうど予報でも小雨が降ると言われていた時間帯だから仕方ないかなと。
……甘かったー!8合目以上はすでに氷の世界でしたね、鳥海山舐めちゃいかん。
2023年10月17日 08:50撮影 by  XQ-BC42, Sony
6
10/17 8:50
……甘かったー!8合目以上はすでに氷の世界でしたね、鳥海山舐めちゃいかん。
時間的には0.8程度で巻いています。とにかく山頂神社までは行こう。
2023年10月17日 08:53撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 8:53
時間的には0.8程度で巻いています。とにかく山頂神社までは行こう。
マル9まで来た。ほんと、すごく優しくて歩きやすい(はずの)道なんです。ここに来てちょっとシャレになってない暴風、恐らく瞬間的には30mとか?立って歩けない。
2023年10月17日 08:59撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 8:59
マル9まで来た。ほんと、すごく優しくて歩きやすい(はずの)道なんです。ここに来てちょっとシャレになってない暴風、恐らく瞬間的には30mとか?立って歩けない。
9時過ぎ、御室に到着しました。が、肩に乗った瞬間風で後ろから薙ぎ倒される。ぼんやり見える建物の石垣に逃げ込みます。
2023年10月17日 09:06撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 9:06
9時過ぎ、御室に到着しました。が、肩に乗った瞬間風で後ろから薙ぎ倒される。ぼんやり見える建物の石垣に逃げ込みます。
足元が滑るというか、石の表面が凍結しています。恐らく前日雨だったのもいかんかった感じ。建物と石垣の間に挟まるようにして、グローブを冬用に交換、チェーンスパイク装備。チェンスパが無ければここで終了でした。
2023年10月17日 09:07撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 9:07
足元が滑るというか、石の表面が凍結しています。恐らく前日雨だったのもいかんかった感じ。建物と石垣の間に挟まるようにして、グローブを冬用に交換、チェーンスパイク装備。チェンスパが無ければここで終了でした。
雹が叩きつける道で行くか撤退するか慎重に考えましたが、気温はそれほど低くなく残り標高80m程度なので行きましょう(※間違い)。
2023年10月17日 09:27撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 9:27
雹が叩きつける道で行くか撤退するか慎重に考えましたが、気温はそれほど低くなく残り標高80m程度なので行きましょう(※間違い)。
たぶん、1度でも来たことがある人であれば記憶で歩けると思うのですが初見では無理、出直すべきです。道が見えない、岩に張り付いた氷でペンキマーカーも見えないので安全そうなところを三点支持でよじ登る。強風で体を持っていかれないようにだけ細心の注意です。
2023年10月17日 09:27撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 9:27
たぶん、1度でも来たことがある人であれば記憶で歩けると思うのですが初見では無理、出直すべきです。道が見えない、岩に張り付いた氷でペンキマーカーも見えないので安全そうなところを三点支持でよじ登る。強風で体を持っていかれないようにだけ細心の注意です。
たぶん山頂まであと数十メートルという地点で、なんと山頂がどこなのかがわからない。自分の力を過信するのをやめて素直にGPS見ました。でもどれが新山なのかがわからない。。
風が切れて一瞬視界が開けて、目の前にあるあのコブか?(当たり)
2023年10月17日 09:34撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 9:34
たぶん山頂まであと数十メートルという地点で、なんと山頂がどこなのかがわからない。自分の力を過信するのをやめて素直にGPS見ました。でもどれが新山なのかがわからない。。
風が切れて一瞬視界が開けて、目の前にあるあのコブか?(当たり)
山頂だと思わしき岩に取り付くも、どこが登れるのかがわからず10分近く思案。どうやら自分でも気付かないうちに裏側に回ってしまった模様。何とか登ってみたものの、何もない……?しまったやっちまったか!?と思ったら、氷の中にうっすらと何度も写真で見たことがあるあのペンキマーカーがありました。この写真はレンズが曇っているわけでもなんでも無いリアル視界です。。
2023年10月17日 09:43撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 9:43
山頂だと思わしき岩に取り付くも、どこが登れるのかがわからず10分近く思案。どうやら自分でも気付かないうちに裏側に回ってしまった模様。何とか登ってみたものの、何もない……?しまったやっちまったか!?と思ったら、氷の中にうっすらと何度も写真で見たことがあるあのペンキマーカーがありました。この写真はレンズが曇っているわけでもなんでも無いリアル視界です。。
さあ降りるぞ!降りる!本当は向かいの七高山に登って外輪巡りで帰る予定でしたが、さすがにそんなこと言ってられないです(どうせ何も見えないし、そもそもどれが七高山なのかすらわからんし)。
絶景の想像を胸にしまって下山開始します。鳥海山はナメてはいけなかった、必ずまた来るよ!!
2023年10月17日 09:44撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 9:44
さあ降りるぞ!降りる!本当は向かいの七高山に登って外輪巡りで帰る予定でしたが、さすがにそんなこと言ってられないです(どうせ何も見えないし、そもそもどれが七高山なのかすらわからんし)。
絶景の想像を胸にしまって下山開始します。鳥海山はナメてはいけなかった、必ずまた来るよ!!
上から見たら登りと全然違うルートで御室に降りました。今、ちょっと足を捻って動けなくなるだけでも冗談抜きで命に関わると本気で思いました。
御室の肩は更に風が悪化していて、そのまま下山開始しようとした瞬間、「フワッ」と一瞬体が浮いた?と思った瞬間3メートルくらい後ろにふっ飛ばされた。一回公衆トイレの石垣に逃げ込んで、風が弱くなる瞬間を待ちます。マリオかよ……
2023年10月17日 10:07撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 10:07
上から見たら登りと全然違うルートで御室に降りました。今、ちょっと足を捻って動けなくなるだけでも冗談抜きで命に関わると本気で思いました。
御室の肩は更に風が悪化していて、そのまま下山開始しようとした瞬間、「フワッ」と一瞬体が浮いた?と思った瞬間3メートルくらい後ろにふっ飛ばされた。一回公衆トイレの石垣に逃げ込んで、風が弱くなる瞬間を待ちます。マリオかよ……
体が浮きそうになるほどの爆風なのは登り坂から肩に乗る数十mの地点だけなのはわかっていたので、意を決して後ろ向きに逆匍匐前進(後進?)みたいな格好で岩場でもないのに三点支持で降下開始。予想通り、50mくらい標高を下げたら重力で降りられる感じになりました。
2023年10月17日 10:13撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 10:13
体が浮きそうになるほどの爆風なのは登り坂から肩に乗る数十mの地点だけなのはわかっていたので、意を決して後ろ向きに逆匍匐前進(後進?)みたいな格好で岩場でもないのに三点支持で降下開始。予想通り、50mくらい標高を下げたら重力で降りられる感じになりました。
その後、大きさが5mmを超えて晴れて霰から雹にジョブチェンジしたヒャダインだかブリザラだかと戦いながら必死で下山したのでこの間写真ありません。ただ、気温は高くて寒く無いし特に不安は無し。
視界が開けて地面が白くない地点まで来たら、何も食べていないことに気付いて突然シャリバテ気味になりました。木々の隙間に挟まっておにぎりをお腹に押し込む。
2023年10月17日 11:09撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 11:09
その後、大きさが5mmを超えて晴れて霰から雹にジョブチェンジしたヒャダインだかブリザラだかと戦いながら必死で下山したのでこの間写真ありません。ただ、気温は高くて寒く無いし特に不安は無し。
視界が開けて地面が白くない地点まで来たら、何も食べていないことに気付いて突然シャリバテ気味になりました。木々の隙間に挟まっておにぎりをお腹に押し込む。
行きで道迷いした御田ヶ原分岐まで戻ってきた。もう一安心だけど、こここんな景色だったんですね。
2023年10月17日 11:19撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 11:19
行きで道迷いした御田ヶ原分岐まで戻ってきた。もう一安心だけど、こここんな景色だったんですね。
御浜小屋。なんだかんだ小走りで降りてきたから昼前に戻って来られました。
2023年10月17日 11:36撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 11:36
御浜小屋。なんだかんだ小走りで降りてきたから昼前に戻って来られました。
午後からは天気が上向きに、どころかもっと雲が厚くなっているような。
2023年10月17日 11:47撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 11:47
午後からは天気が上向きに、どころかもっと雲が厚くなっているような。
お、紅葉だ。
2023年10月17日 12:11撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 12:11
お、紅葉だ。
雲の下に降りたのは朝以来の登山口近辺でした。美しいなー!
2023年10月17日 12:21撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 12:21
雲の下に降りたのは朝以来の登山口近辺でした。美しいなー!
展望台が見えます。
2023年10月17日 12:23撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 12:23
展望台が見えます。
スタート地点。これは、春夏の晴れた日だったらこんな登りやすい山があるか?っていうくらい登りやすいんでしょうね。
2023年10月17日 12:26撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 12:26
スタート地点。これは、春夏の晴れた日だったらこんな登りやすい山があるか?っていうくらい登りやすいんでしょうね。
たくさん紅葉写真を撮りました。
歩いているとき気付かなかったのですが、ここまで降りてきて気付いたら手足あちこち痛くてアザだらけでした。
2023年10月17日 12:27撮影 by  XQ-BC42, Sony
4
10/17 12:27
たくさん紅葉写真を撮りました。
歩いているとき気付かなかったのですが、ここまで降りてきて気付いたら手足あちこち痛くてアザだらけでした。
晴れてきたーーー!!!(明日は鳥海山快晴らしいですよ)
2023年10月17日 12:33撮影 by  XQ-BC42, Sony
3
10/17 12:33
晴れてきたーーー!!!(明日は鳥海山快晴らしいですよ)
青い空はポケットさ 幸せ包むポケットさ
2023年10月17日 12:35撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 12:35
青い空はポケットさ 幸せ包むポケットさ
鉾立ビジターセンターは普通に開館していました。
そんな装備で大丈夫か?
2023年10月17日 12:56撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 12:56
鉾立ビジターセンターは普通に開館していました。
そんな装備で大丈夫か?
稲倉山荘で鳥海山カレーを食べました。イチジクが甘い。
2023年10月17日 13:21撮影 by  XQ-BC42, Sony
2
10/17 13:21
稲倉山荘で鳥海山カレーを食べました。イチジクが甘い。
鳥海温泉のあぽん西浜に寄って温まっていきます。昨日のぽっぽと同様、油臭のある海洋性温泉です。
2023年10月17日 14:34撮影 by  XQ-BC42, Sony
1
10/17 14:34
鳥海温泉のあぽん西浜に寄って温まっていきます。昨日のぽっぽと同様、油臭のある海洋性温泉です。
酒田で47号のバイパスを降りて、最上川から見る鳥海山(ほぼ雲だけど)の姿を収めてから帰りました。3日間山形にいましたが、蔵王と月山と鳥海山に行ったはずなのに蔵王と月山と鳥海山の姿を一度も見ていない。また来るよ。
2023年10月17日 16:17撮影 by  XQ-BC42, Sony
1
10/17 16:17
酒田で47号のバイパスを降りて、最上川から見る鳥海山(ほぼ雲だけど)の姿を収めてから帰りました。3日間山形にいましたが、蔵王と月山と鳥海山に行ったはずなのに蔵王と月山と鳥海山の姿を一度も見ていない。また来るよ。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 ザック サブザック チェーンスパイク 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック
備考 ・終日レインウェアは着っぱなし、上はハードシェルのほうが良かったと反省。
・チェーンスパイクを持っていて良かった……アイゼンまでは不要でした。
・それほど気温が低く無かったのは幸いでしたが、雨、みぞれ、雪が行ったり来たりの天候でほとんどの荷物が濡れた上に停滞すると体が一瞬で冷えました。念には念をと思いグローブは夏用2(1つは予備)、冬用1、テムレスの4双持っていましたが下山時には全滅でした。
・雹が痛すぎてバラクラバが必要だったけど持ってなかった。ネックゲイターを鼻まで上げて代用。持っていなかったらヤバかった。

感想

鳥海山は長らく憧れの山の一つで、7月に岩手山から遠くに見えた端麗な姿を見て「近いうちに必ず行こう」と思っていたところです。
かくして今年中に何とか算段を付けた……というのがハイカーとして駄目なところだと思うのですが、天気はいつも良い方に転がるわけでなく、自然の牙を向くこともあるのだという当たり前のことを思わされたほろ苦い旅路でありました。

鳥海山は冬山でも登られる山ですので秋に難しいところは無いはずなのですが、逆に雨と雪が行ったり来たり&霰と雹というカオスな天気でびしょ濡れになり、山頂は氷が張り、爆風で吹き飛ばされる難しいコンディションで実に勉強になりました。
このコンディションはまったく予期しなかったわけではなくそれなりの装備を持っていったのですが、結局持っていた服はほとんど全て使い、グローブはボロボロ、チェンスパも大活躍でした。

本当は、「美しい草原の稜線が〜」とか「日本海から立ち上がる裾野が〜」とか「優しい登山道が〜」とか書きたかったのだけれど、真っ白な視界と爆風の話ばかりになってしまったのでまた必ず再訪します。
景色が見えなくても登山道は実に美しく、きっと素晴らしく快適な山なのであろうなあということはよくわかりました。次回の楽しみが増えました。

<反省点>
ハードな登山をする人にとってはなんてことの無い話であろうし、安全第一な方からすると山ナメ事案でしかないので大げさに書くのも気が引けるのですが、後学として。
・私はわりと雨でも雪でもそれはそれで山を楽しく歩けてしまうタイプなのですが、そんなこと言ってる場合ではなかったです(楽しいは楽しかったですけど)。
・判断ポイントがいくつもあって、基本的にほとんど間違っていた気がします。後から考えて正解だったのは外輪周遊をやめてピストンで下山したことくらいです。
 ー御室から爆風の山頂を目指すべきでは無かった
 ー八丁坂〜七五三掛あたりで天候悪化した際、折り返すことを考えるべきだった
 ーそれ以前に、御浜で稜線に上がった時点で撤退したほうが良かった
 ーそもそも登山を中止するべきだった

この日鉾立から登山をしていたのは私一人だけで、下山まで会った登山者はゼロ人でした。普通に何かあったら危ないです。
鳥海山の観光的なイメージで油断していなかったか?と思う部分もありますし、最近も2,000m前後の風の強い山(那須や安達太良など)で事故が発生していますが、こういうことなんだろうなあと学びがありました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:434人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 鳥海山 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら