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記録ID: 613274
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

爺ヶ岳 (東尾根) 三度目の正直でついに登頂 JPに熊出没

2015年04月11日(土) ~ 2015年04月12日(日)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
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GPS
--:--
距離
11.2km
登り
1,742m
下り
1,731m

コースタイム

4/11

07:40 鹿島山荘
11:30 JP
14:25 P1手前(標高2,200mあたり)

4/12

06:00 P1手前
07:40-08:00 爺ヶ岳 (中峰)
08:50-10:20 P1手前(テント撤収&くつろぎタイム)
11:40 JP
13:50 鹿島山荘
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鹿島山荘付近の道路脇に少しスペースがあります。
AM07:30到着で車は0でしたが、その後、
ピークで4、5台は停まっていたと思われます。
コース状況/
危険箇所等
 取り付きから2、300m(標高)はすでに雪がありません。傾斜がキツくずるずる滑るので雪より大変かも。しかもウェアがどろどろに。登りもですが下山は特に滑りやすいです。

 P2-P1間と爺ヶ岳(中峰)頂上手前は藪こぎです。やぶやぶやぶ祭りです。

 P2-P1間は緊張感のあるエリアです。細かったり急だったり。藪の上の雪が崩れたり。

 午後になって気温が上がるとグズグズになります。しかし、ダンゴになるタイプではなかったです。P2-P1間の通過は藪だけではなく、雪の細尾根もありますのでグズグズになる前がよいと思います。

 雪庇に注意です。

 樹林帯はピンクのリボンがあちこちありますが、それでもある程度のルートフィアンディングは必要です。ルートが折れてる部分や下山時は要注意。
 
 ネコくんおはよう。甘え上手なようです。
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 ネコくんおはよう。甘え上手なようです。
 さあ出発です。
 さあ出発です。
 鹿島山荘
 おやくそくの石碑
 おやくそくの石碑
 雪が全くありません。急で大変。雪があった方がまだいいかも。
 雪が全くありません。急で大変。雪があった方がまだいいかも。
 前回あった雪庇がなくなってました。
 前回あった雪庇がなくなってました。
前回のラッセルが嘘のように、いとも簡単にJP到着。最高の展望のはずが、心の目じゃないと見えません。笑
前回のラッセルが嘘のように、いとも簡単にJP到着。最高の展望のはずが、心の目じゃないと見えません。笑
 P2から先はこのありさま。
 P2から先はこのありさま。
 出発が遅くて午後になっているので気温があがってぐずぐずです。 
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 出発が遅くて午後になっているので気温があがってぐずぐずです。 
 ドキドキの連続。
 ドキドキの連続。
 アップダウンと藪だらけの小籔ソニック。
 アップダウンと藪だらけの小籔ソニック。
セオリー通りのP3ではなくP1-P2の間に泊まることにしました。爺ヶ岳が本当に目の前にあります。夢みたい。
セオリー通りのP3ではなくP1-P2の間に泊まることにしました。爺ヶ岳が本当に目の前にあります。夢みたい。
 絶景焼肉 ジュージュー やはり美味しいです。
 いつも食事の内容が最悪なので、今回初めて生の食材を持ち込みました。
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 絶景焼肉 ジュージュー やはり美味しいです。
 いつも食事の内容が最悪なので、今回初めて生の食材を持ち込みました。
他はいつも通り。
他はいつも通り。
 爺ヶ岳は相変わらずがすがす
 爺ヶ岳は相変わらずがすがす
 おおお!雲がとれてくる。
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 おおお!雲がとれてくる。
 こんな立派な雲海を見るのは初めて。
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 こんな立派な雲海を見るのは初めて。
 鹿島槍
 P1から続く尾根と爺ヶ岳
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 P1から続く尾根と爺ヶ岳
爺ヶ岳とテント
夢だった雪の中でのテント泊
夢だった雪の中でのテント泊
 満点の星空
 月明かりに照らし出される爺ヶ岳と星
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 月明かりに照らし出される爺ヶ岳と星
大町市内
 思ったより寒いです。ペットボトルの水も凍ってます。3シーズンシュラフ(ダウン量400g)では少し厳しいです。
 思ったより寒いです。ペットボトルの水も凍ってます。3シーズンシュラフ(ダウン量400g)では少し厳しいです。
 見えますでしょうか?右下の星みたいな光。なんとなんと、冷尾根を進む登山者のヘッドライトです。AM4:30
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 見えますでしょうか?右下の星みたいな光。なんとなんと、冷尾根を進む登山者のヘッドライトです。AM4:30
 月が明るい
 P2方面。夜明けは近い。
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 P2方面。夜明けは近い。
 朝の爺ヶ岳も素敵です。
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 朝の爺ヶ岳も素敵です。
 美しい。
 空が白みはじめました。
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 空が白みはじめました。
 雲海が瀬戸内海を彷彿とさせます。
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 雲海が瀬戸内海を彷彿とさせます。
 これって雨飾とか高妻が見えているのかな?
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 これって雨飾とか高妻が見えているのかな?
爺ヶ岳とP1からの尾根
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爺ヶ岳とP1からの尾根
 日の出。あまりの美しさに声も出ません。
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 日の出。あまりの美しさに声も出ません。
 なんじゃこりゃー カッコよすぎ!
朝日を背に浴びる登山者。鹿島槍へ向かうそうです。健脚。
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 なんじゃこりゃー カッコよすぎ!
朝日を背に浴びる登山者。鹿島槍へ向かうそうです。健脚。
 少しだけですが赤く染まってます。
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 少しだけですが赤く染まってます。
 早朝、快晴、前日の雨に洗われて空気が特にキレイです。
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 早朝、快晴、前日の雨に洗われて空気が特にキレイです。
 槍ヶ岳
 奥に蓮華、針ノ木、スバリ
 手前に爺ヶ岳南尾根
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 奥に蓮華、針ノ木、スバリ
 手前に爺ヶ岳南尾根
 槍穂、餓鬼かな?
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 槍穂、餓鬼かな?
 東尾根を振り返る。
 
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 東尾根を振り返る。
 
 大好きな針ノ木岳
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 大好きな針ノ木岳
 またもや藪まつり
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 またもや藪まつり
 鹿島槍ヶ岳 行きたいけど、体力的にも時間的にも無理です。
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 鹿島槍ヶ岳 行きたいけど、体力的にも時間的にも無理です。
爺ヶ岳 中峰
三度目の正直でやっと登頂、感慨もひとしおです。
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爺ヶ岳 中峰
三度目の正直でやっと登頂、感慨もひとしおです。
東尾根方面に×マークがあります。
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東尾根方面に×マークがあります。
登山者がいると絵になります。
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登山者がいると絵になります。
P3付近にテント
 今日の爺ヶ岳は賑やかで、JPにも誰かいるんだなーと思っていたら、なんと熊。旗竿の横でじーっとしていましたが、こちらの動きを察知したようで下って行きました。日向ぼっこをしていたのかな。
 
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 今日の爺ヶ岳は賑やかで、JPにも誰かいるんだなーと思っていたら、なんと熊。旗竿の横でじーっとしていましたが、こちらの動きを察知したようで下って行きました。日向ぼっこをしていたのかな。
 
 最後にJPから爺ヶ岳をしばし眺める。名残惜しいです。といいつつ熊にびびって笛を吹きまくる。
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 最後にJPから爺ヶ岳をしばし眺める。名残惜しいです。といいつつ熊にびびって笛を吹きまくる。
 雪があるときは埋まってて見えないピッケル。
 雪があるときは埋まってて見えないピッケル。
 ただいま、ネコくん。ふてぶてしい表情が魅力。
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 ただいま、ネコくん。ふてぶてしい表情が魅力。
 爺ヶ岳、ありがとう。
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 爺ヶ岳、ありがとう。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 予備手袋 ダウンジャケット ゲイター 予備靴ひも ザック ザックカバー アイゼン ピッケル スコップ 行動食 非常食 調理用食材 飲料(2l) 水筒(保温性0.5l) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め 携帯 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ テント テントマット(サーマレストリッジレスト ニーモ ORA) シェラフ(コンフォート4℃ 3シーズン) ヘルメット

感想

 感激です。こんなかたちで夢が実現するとは。

 もたもたしている内に春になってしまいましたが、三度目の正直で、やっと爺ヶ岳の頂に立つことができました。前回までは冬+日帰りという、おおよそ出来そうもない計画だったので当然なのではありますが、1回目がP3までで、2回目はその先のP2くらいまでは行きたいなと、出発を早めるも、最初から最後まで猛ラッセルで前回のP3はおろかJPまでしか行けないありさま。ただ、展望はばっちりでした。

 もう春ですので雪質は安定しており過去二回の山行とは比べ物にならない程、楽に進めました。ただ、日帰り装備ではなくテント泊でザックが重い上に日々の怠惰な生活がたたって、スピードは全く上がりませんでした。
 スタート時は雨で幸先悪く、しかもガスガス真っ白けです。JP P3と進んでもとにかく真っ白。でもです。なんとP2過ぎで、テントを張って休んでいると、どんどん雲が引いていくではないですか。ずーっと何も見えなかったのに、過去の二回では到達したことのない地点に来て、初めて視界が開けたのです。本当にほんとうに感動的な自然の演出?で感無量です。そこからはずーーーっと快晴。星空も翌朝の青空もとにかく信じられないくらい美しい。日帰りじゃないから夜も夜明けも楽しめて、爺ヶ岳をたっぷり満喫することができました。夜と朝でこれだけ楽しんで、山頂はもうどうでもいい?と思う程でしたが、P1から爺ヶ岳までの展望が、これまた超絶素晴らしく驚きました。眼下には雲海、遠く槍まで見渡せ、針ノ木岳から伸びる稜線、爺ヶ岳南尾根、頸城山塊、目の前にせまる爺ヶ岳の姿、鹿島槍、360°全てが最高です。

 爺ヶ岳は柏原新道から行ったことがあるのですが、そのときは鹿島槍へ向かう、ただの通過地点的な印象しかありませんでしたが、こうやって東尾根から詰めていくと、信じられないくらい眺望が素晴らしいです。爺ヶ岳そのものの姿もよいです。

 泊まりで行けて、さまざまな時間の爺ヶ岳を満喫できたこと、三回目にして登頂できたこと、そして何よりこのお天気。これ以上無い記憶に残る山行になりました。


 装備等について

 山ではおおよそ見たことのないツーリング用のフルメッシュテントと3シーズンシュラフでは少し寒かったです。笑 マットをこの度、クローズドセルに加えてエアマット(ニーモORA)を持っていったのですが、快適です。地面のごつごつが相当軽減されるし暖かさも十分です。

 ハードシェルは一度も出番なしで、中間着も要らないくらい暑かったですが、夜はぐっと冷えて氷点下です。テントのため昼に整地した時は素手でもすくえるほど柔らかかった雪が、日の沈む頃には石のようにガッチンガッチンになってアルミ製のスコップでは歯が立たない程でした。



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爺ヶ岳東尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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