《筑摩山地》茶臼山城趾・早落城・稲倉城・鷲ヶ峰
- GPS
- 07:31
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 886m
- 下り
- 831m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 9:09
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
徒歩 帰りはバス520円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道記号はあまり当てにならない |
写真
装備
個人装備 |
地下足袋+脚絆
焚き火セット
ノコギリ
弁当
水筒
軍手
ラテルネ
地図磁石
防寒具
雨具
|
---|
感想
突然の休日と好天に、朝飯片付け後に自宅から地下足袋はいて出かける。彼方の安曇山脈は白く輝いている。車の怖い道を避け、浅間温泉手前の廃墟ホテル裏の配水タンクへ。奈良井川の上流部から引いてきてここまで落差のみの重力パワーでためていると、父に聞いたので見学。
脇のヤブを漕いで裏側へ行こうとしたら図らずも古墳跡に出る。地形図みれば納得。しかし、アカマツのマツクイムシ倒木と、ノイバラが多く、展望もなし。
浅間温泉の裏手に出て、赤いピアノの脇を通り、坂を登り、小笠原三代の墓の道を過ぎて御射神社みさじんじゃ脇から茶臼山城跡へ。ここは開発され過ぎて痕跡が薄い。広大な更地で、所有柵あり、中に楽しそうなツリーハウスも遠望できた。立て札の説明のみ。
洞周辺の小さな集落の南端、穴田観音堂には札所の案内もあった。
宮地と書いて「いち」と読む集落に出る。数件の行き止まり集落だがあるきでいけば行けるもの。ここから洞方面への道は、荒れている。もう歩く人も少ないのだろう。バカがたくさんくっつく。
ゆるい丘を越えて集落に降りていく野良道を地下足袋で歩く喜びはどうだろう。昔ネパールの山麓で山を超えて旅をしたときの懐かしさ。子供の時の舗装路のすくなかった山里あるきの懐かしさを思い返す。道祖神あり。
南洞への竹藪道も倒木などがあり、長く人が通っていない気配。完全に閉じた盆地だ。どこかの家からピアノの音が聞こえていい気持ちになる。このまま北洞まで歩いて行きたかったが、早落城にまわる。
早落城もマツの倒木とノイバラが多く、かろうじて歩ける感じ。堀切り、曲輪あとなどは明瞭。雑木のまにまに岡田扇状地と芥子坊主の先に北アルプスも輝いている。ここは城址としては幅が狭い尾根だが、見張り台としては最高の場所。雑木を刈ってくれればお気に入りの場所になりそう。
北の神社への下り道を降りて、女鳥羽川を右岸に渡ると、川沿いに徒歩専用路がずっと伸びていて、車にあわずに北上。カップ麺でも買おうと思っていたセブンは通り過ぎることに。でもおもしろい道を発見した。川の水も澄んでいて、夏なら泳げそうなポイントも多々有り。国道を横切ったらもう稲倉への一本道で、徒歩には良いルートだった。
稲倉の傾斜集落は、国道よりも一段高いところにある。なぜだろう。赤沢氏の館跡は峠への道を少し登った平らなところ。自動車道の蛇行路以前はどんなところを通っていたのかな。この峠は舗装路になっているけど狭くてわざわざ行く車はなさそうだ。
稲倉城への取り付きに案内看板はあるもののすぐに道を失い左の沢を登っていた。右へとトラバースするが急斜面なので直登したほうが楽だ。三の曲輪あたりに出た。ここは尾根幅も狭くて敵を落とす感じのところ。本郭に近づくと、尾根幅が広く平地も増え、緩傾斜に切った段々がよく分かる。長居できそうな規模だ。堀切が深く、竪堀も多々あり。
1118の西をトラバース。シカのトレースが立派すぎて人の道より勝っている。道はやっぱり通るモンが多くてなんぼだ。
稲倉峠は大きな岩を切り通してある。往年はこの上に道があったのを、近代に穿って作ったのだろうか。藩主の水野氏も参勤交代で通ったそうだ。ここが江戸への第一の峠。刈谷原峠までの区間は公園のように道が片付いて歩きやすい。どこでもごろ寝ができる清潔さだ。でも展望はあまりない。
刈谷原峠は広い広場で茶屋も数軒あったという。こっちは善光寺への初めの峠。こっから刈谷宿に降りる前に、行っときたい山が、鷲ヶ峰。松本城下町の南北向きのストリートで、北を見れば高確率でこの端正な三角の山が見える。そういうふうに街路を設計したのだ。工事もし易いが、何より景観が冴える。今は電信柱と電線で絡め取られた風景だが。この山を見ると、懐かしい気持ちになるが、今まで登ることはなかった。松本平を囲むすべての稜線を歩きたいという目標の、大きな宿題だった。展望はなし。
刈谷原峠の北側は、車の通れるくらいの幅の道だが落ち葉が積層し、まず誰にも会わないので寮歌放吟してあるく。馬頭観音多し。集落に近づいたら歩いている御婦人と会い、世間話。クマはいるけど悪さはしてないそう。刈谷原宿を下るのは二度目かな。軒を連ねた坂道。日が暮れるのは早いけど、遠くの山が夕日を浴びている。
曲尺手をすぎると、うるさい車の通り。セブンに行って天ぷらそばとビール。イートインは無いので、田んぼのあぜで。バスが来るまで30分弱、シナノマッコウクジラの骨を見に行く。空の広い盆地だ。明るい窓のバスが来て、520円で松本まで戻れた。夜から職場の宴会に参加。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する