丸尾〜御池岳〜木和田尾【新緑とカタクリの尾根を辿る】
- GPS
- 16:00
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,384m
- 下り
- 1,386m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 9:50
天候 | 曇り後晴れ 展望は霞みがち |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【丸尾】指標の類は一切ありませんが、要所にはペンキ目印が有るので 大丈夫とは思いますが、備忘録として残します。 寒山までは急登が続き、尾根が広がり二重山稜?を思わせると ピークも近づき、やや北を向いて寒山に出る為直進しないように 90度左折して冷川岳へ向かいます。:【1】 次の鞍部から登り返すと左へ尾根が派生、ここで右へ折れます。:【2】 このポイントは共に下山時には直進方向になるので注意しましょう。 |
写真
感想
山笑う季節から風薫る季節になってきた。
稜線に上がる時間帯には天気も回復しそうな予報なので、
行きそびれていた御池岳への計画を実行しよう。
白瀬峠登山口のBOXに登山届を収めた後、右側の林道へ入ると、
河川工事が行われており、以前の土砂で埋もれた谷も丸尾入口の堰堤も
すっかり姿を現し、眺めが変わってしまったので戸惑ったが、
特徴ある堰堤の脇に下がるリボンを認めて暗い作業道?へ入る。
荒れた谷から小尾根を急登し、脇に外れる踏み跡に目をつむり
ひたすら高度を稼ぐとやがて右から尾根を併せる。
やや緩んだ明確な尾根が次第に広がり、二重山稜?を思わせる斜面を
登りきると寒山に出る。
雲が厚い曇り空だが、展望は利かないのであまり気にならない。
北へ延びる明瞭な尾根に入らないように、90度左折して崩壊した
ヘリを固定ロープで逃げると、次第に落ち着いた尾根に変わってくる。
途中で派生する枝尾根を左に見送って、新緑に包まれた気持ちの良い
尾根を辿ると再び急な登りが始まる。
所々赤ペンキで岩や幹に書かれた「山口区」の文字を見ながら行くと
足元のあちこちにカタクリが現れる。こうなると時々足が止まり
進みが遅くなる。
まだ眠そうに花を閉じたものが多いが、大振りな感じだ。
尾根が十文字に交差するような広い台地に出るとP906だろう。
「白瀬生産森林組合管理地」看板の基にザックを降ろして最後の
登りに備えて一息入れる。
以前は県境稜線の手前に位置するこのピークを県境稜線と思い込み
心が折れた記憶があるが今日は大丈夫だ。
樹林の間から見える冷川岳の盛り上がりに向かって再びの下りだ。
カタクリ、スミレ、ミツバツツジなどを捉えながら一頑張りすると
県境稜線に登り着く。後は御池岳まで良く踏まれた一本道だ。
行動食で小腹をなだめて右へ向かう。
林床を埋めるのはコイワカガミだろうが咲き乱れるのはもう少し
先だろうか。
美しいブナの林を過ぎ、カタクリの葉が目立つカタクリ峠で休んでいると
ぼちぼち御池から藤原へ向かう登山者とすれ違うようになる。
青空が広がった明るい斜面は、コバイケイソウや笹、新緑などの緑が
鮮やかだ。足元のカタクリも引き返して頃には目覚めるだろう。
やがて真ノ谷へ乗越す尾根になるので、寄り道して尾根へ上がる。
しばらくして苔むした岩が集まる場所でテープを見つけると、
尾根下に小さな「幻池」が有った。今回見たかった場所から戻って
真ノ谷源流部から鈴北岳分岐を左の凹面に沿って今日最後の登りが
尽きると石灰岩が集まる御池岳(丸山)山頂だ。
久しぶりの御池岳なのでぐるりと散策したいが、今日は時間的に
無理なので定番の奥の平〜天狗の鼻巡りに留めよう。
岩の間に咲き乱れるニリンソウを踏まないように奥の平に向かう。
ボタンブチには食事中と思われる人が溢れているが、奥の平は静かだ。
少し霞んでいるのが残念だが霊仙山や藤原の三ピークを見ながら
食事を済ませよう。
更に東ボタンブチへ向かう人達の後を追いたい誘惑を抑えて、
ボタンブチから天狗の鼻へ向かう。
絶壁からT字尾根や天狗堂を眺めて山頂へ戻る途中、累々と重なる
石灰岩を踏んで振り返ると運よく「風池」を眺める事が出来た。
初夏を感じるよう爽やかな風に吹かれてカタクリ峠へ向かうと、
陽射しに誘われてカタクリの花は一斉に開き蜜標を露わにしている。
柔らかな新緑や春の花を眺めながら静かな稜線を白瀬峠から
木和田尾と下り、楽しかった一日を振り返りながら登山口へ戻る。
コメント
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こんばんは。
御池もよい季節になりましたね。
8合目手前の尾根は歩いたことがありますが、
あんなところに池があったとは知りませんでした。
まさに、幻池ですね。
珍しい が拝見できて良かったです。
totokさん 今晩は。
今回のルートで見られる池は少ないので寄ってきました。
丸尾からですと御池岳までは少し時間を要するので、今度はテーブルランドで
充分時間をとれる計画で池を巡りたいと思います。
久しぶりの御池岳はやっぱり広いですね。当たり前か・・・・。
こんばんは♪
鈴鹿もいい雰囲気になってますねえ。世間は連休。私は暦どおりのお仕事なのでお仕事。
イワカガミ、アズマイチゲ、ニリンソウ。春の花まつりですねえ♪
御池はまだ一度行っただけですが、お花の写真が楽しめました!花盛りですえ
edus4100さん 今晩は。
初夏のような陽気、新緑の尾根、そしてやはり北鈴鹿の地質が育む花。
爽やかな風に吹かれて雰囲気の異なる尾根を歩けて、楽しいそして
充実した一日でした。
こんばんは。
はじめまして!
このルートは稜線歩きながら、このルートはなかなか厳しそうだね〜と話して歩いてたルートです。
どんな感じなのか気にはなっていましたが、ぼくには写真を拝見するだけで十分な感じですね。笑
鹿の頭蓋骨はちょっと怖い・・・
幻池。そんな池あるんですね
通ってたけど全然知りませんでした
今度通ることがあれば探してみます
busanさん コメント有難うございます。
レコを拝見しました。やはり冷川岳をカタクリ峠へ向かった所でお逢いし、
少しお話しした3人グループの方でしたね。
予報通り良い天気になって最高の登山日和でしたね。おかげで久しぶりの
御池岳を楽しむことができました。
これからも御互いに良い山行を重ねたいですね。
あー!あの時の!!
あの時の方だとは思いませんでした(^^)
また色々教えてください。
フォローさせてもらいまーす(^^)
けっこうな、ロングルート
お疲れ様です。
同じ、カルスト地形でも
霊仙山は、どことなく
「動」で、開放的な雰囲気で
こちら、御池は、静寂な雰囲気で。
鈴鹿最奥の眺め、楽しませて
いただきました。
komakiさん 今日は。
丸尾、県境稜線、木和田尾とそれぞれ異なる雰囲気を感じてきました。
少し長い距離になりましたが、柔らかな新緑や今年初めての花にも出逢えて、
大変楽しく歩けました。
もう少し広大な山頂台地を歩きたいと思いましたが、下山時間を考えて
諦めました。次回の楽しみにとっておきます。
onetotaniさん、こんにちは
1はコツクバネウツギだとおもいます。
26はミヤマシキミかな。
冷川林道からだと、かなりのアップダウンになりますね。
御池岳、お疲れ様でした。
カタクリ沢山ありましたね。
higurasiさん 今日は。 花の名前、有難うございます。
鞍掛峠から上がれば早いのでしょうが、一度は丸尾経由で歩きたかったので
行ってみました。
今回はコースの様子がわかっていたので、めげることなく県境稜線に
上がれました。
丸尾をあがった後だけに県境稜線は歩きやすい道でした。
帰りは最後まで木和田尾の尾根を下るつもりでしたが、暑かったので
水を求めて谷コースへ下りました。
山も緑滴るいい季節になりました。
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