ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 63238
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

苗場山〜佐武流山〜白砂山

2010年05月02日(日) ~ 2010年05月04日(火)
 - 拍手
GPS
48:00
距離
29.0km
登り
2,208m
下り
2,043m

コースタイム

5/2 田代ロープウェイ頂上駅〜神楽が峰〜苗場山〜頂上台地と赤倉山鞍部△ (8:50-15:40: 行動時間6:50)
5/3 鞍部〜赤倉山〜ナラズ山〜佐武流山〜赤樋山〜沖の西沢の頭〜白砂山△ (5:00-14:55: 行動時間9:55)
5/4 白砂山〜野反湖 (5:10-8:25: 行動時間3:15)
天候 5/2 晴れ時々曇り
5/3 晴れ
5/4 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
2010年は残雪が多く、例年よりヤブ漕ぎが少なかったようです。
田代スキー場から稜線に取り付く。いきなりトレースなし。
2010年05月02日 10:06撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/2 10:06
田代スキー場から稜線に取り付く。いきなりトレースなし。
神楽が峰から苗場山。雪やっぱり多い?
2010年05月02日 12:04撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/2 12:04
神楽が峰から苗場山。雪やっぱり多い?
苗場の登り、核心部通過後。あとは楽勝。
2010年05月02日 13:31撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/2 13:31
苗場の登り、核心部通過後。あとは楽勝。
頂上台地。なんと広い…
2010年05月02日 13:48撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/2 13:48
頂上台地。なんと広い…
小屋は屋根だけ。
2010年05月02日 14:03撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/2 14:03
小屋は屋根だけ。
果てしない散歩。後ろ振り返る。
2010年05月02日 14:24撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/2 14:24
果てしない散歩。後ろ振り返る。
歩いても歩いても終わらない…
2010年05月02日 14:35撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
1
5/2 14:35
歩いても歩いても終わらない…
ようやく台地を離れ、赤倉山へ。
2010年05月02日 16:27撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
1
5/2 16:27
ようやく台地を離れ、赤倉山へ。
鞍部で幕営。
2010年05月02日 16:29撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/2 16:29
鞍部で幕営。
翌朝、赤倉山をすぎたところで小熊のなきがらが…合掌。
2010年05月03日 05:57撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5
5/3 5:57
翌朝、赤倉山をすぎたところで小熊のなきがらが…合掌。
岩菅山です。こんな立派な山だとは…
2010年05月03日 06:42撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
4
5/3 6:42
岩菅山です。こんな立派な山だとは…
これから向かう佐武流山。とにかくデカイ。
2010年05月03日 06:42撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
3
5/3 6:42
これから向かう佐武流山。とにかくデカイ。
苗場と神楽が峰。だいぶ遠くなった。
2010年05月03日 06:44撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
2
5/3 6:44
苗場と神楽が峰。だいぶ遠くなった。
佐武流の登りはことごとくセッピを使えるので意外とはかどった。
2010年05月04日 22:24撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/4 22:24
佐武流の登りはことごとくセッピを使えるので意外とはかどった。
佐武流山頂。かろうじて看板見える。
2010年05月03日 09:47撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
2
5/3 9:47
佐武流山頂。かろうじて看板見える。
赤樋山へ下降。佐武流を振り返る。
2010年05月03日 10:36撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/3 10:36
赤樋山へ下降。佐武流を振り返る。
赤樋山から沖の西沢の頭へ。この縦走の核心部である。
2010年05月03日 11:46撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/3 11:46
赤樋山から沖の西沢の頭へ。この縦走の核心部である。
悪絶!
2010年05月04日 22:25撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
2
5/4 22:25
悪絶!
ようやく白砂山の登りに差し掛かる。難所をクリアしあとは体力のみだが、いかんせん暑い…
2010年05月03日 13:33撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/3 13:33
ようやく白砂山の登りに差し掛かる。難所をクリアしあとは体力のみだが、いかんせん暑い…
白砂山北壁。ほとんど完璧に白い!
2010年05月03日 14:05撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
1
5/3 14:05
白砂山北壁。ほとんど完璧に白い!
あと少しだ!
2010年05月03日 14:20撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
1
5/3 14:20
あと少しだ!
白砂山から縦走路を振り返る。よく歩いた。
2010年05月03日 14:47撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/3 14:47
白砂山から縦走路を振り返る。よく歩いた。
山頂直下に幕営。風が少し強かったが快適。
2010年05月03日 15:33撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/3 15:33
山頂直下に幕営。風が少し強かったが快適。
日没。日が沈む山は裏岩菅山。
2010年05月03日 18:25撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
1
5/3 18:25
日没。日が沈む山は裏岩菅山。
翌朝。白砂山から下山。スタートはことごとくセッピの上を歩く。
2010年05月04日 22:58撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/4 22:58
翌朝。白砂山から下山。スタートはことごとくセッピの上を歩く。
ゴールの野反湖。半分はまだ凍っていた。
2010年05月04日 06:24撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/4 6:24
ゴールの野反湖。半分はまだ凍っていた。
ハンノキ沢の渡渉点の様子。
2010年05月04日 07:45撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5/4 7:45
ハンノキ沢の渡渉点の様子。
泳ぐわけない…
2010年05月04日 08:14撮影 by  FinePix F100fd , FUJIFILM
5
5/4 8:14
泳ぐわけない…

感想

◆5/2 

朝一番の新幹線で一路越後へ。スキー客用のシャトルバスに乗って田代スキー場へ。ロープウェイで一気に1400mまで上がり、縦走スタート。

1時間くらいスキー場を登り、途中から尾根に取り付く。山登りの人たちは普通はみつまたスキー場から登るらしく、田代からはマイナーのようだ(距離も標高差もあまり変わらない)。てなわけでいきなりトレースなし。でも天気は快晴で、目指す苗場山も神楽が峰もルート含めバッチリ見える。残雪も十分で藪は出ておらず問題ない。

神楽が峰に取り付くと山スキーのシュプールがたくさんあり、それをたどって登る。スキーの人がほとんどで、山のぼらーはわずかだ。神楽が峰で白砂山経由でタケノコ山まで行くというツワモノ4人パーティに遭遇。これから2日宜しくとお互い挨拶した。

苗場への鞍部手前の雷清水で水筒4Lを満タンにする。水場は下山まで無いので、節約してこれで3日持たせなくてはならない(雪を使えばいいけど極力使いたくないので)。一気にザックがずっしり重くなった。。。

苗場の登りは今回の縦走で一番心配していた箇所だ。前に一度登ったとき、相当急な箇所があったと記憶していた。実際、この場所は難所で、危険を避けるには岩場+ヤブをこがなくてはならない。4人様はアイゼンをつけず藪に突入したが、自分はフル装備で雪壁にトライした。滑落したらアウトの場所で緊張したが、確実に進めばそれほど危険ではない。ここはもう少し雪が少ないほうが夏道が出ていて楽だったかもしれない。

なんとか難所をクリアし、苗場の頂上台地に出た。うお〜〜〜なんという雪原! 前回は秋だったので、こんな真っ白な大平原を見るのは初めて。こんな世界があったのか!恐るべし苗場。

さて、この雪原を飽きるほど南下して今日の宿泊地を探す。雪原の表面はクラストしており、歩いていると雪がザーと氷の表面を流れる。不思議な光景だ。予定では頂上台地に張るはずだったが、思いのほか行程もはかどったので、赤倉山の鞍部へと降りてゆく。あわよくば赤倉山までと思ったが、二日酔いの身ではもう体力の限界で、鞍部の1750m付近で投宿。

幸い、鞍部は苗場も佐武流も見渡せる絶好のロケーション。この日は快晴無風無音の実に快適な夜を過ごせた。7時くらいまで明るい。日が長くなったもんだ。

---

◆5/3 

4時頃になるともう明るい。今日はハードなので5時には出発。赤倉山は楽々登ったが、苗場からの尾根が消失してしまうため、逆コースの場合、赤倉の山頂からの下降ポイントの判断に迷うところだ(縦走してみて思ったが、このコースは南下と北上で難易度が全然違う。やはり南下がお勧め)。

赤倉山では出発しようとしてた4人様を抜かす。ナラズ山までは特に難しくないし、標高差も少ない。ナラズ山から佐武流山はとにかく長かった。でもこの間ほとんどヤブは無く、ほとんどセッピの上を行けた為、行程は実にはかどった。秋山郷とのルート分岐は看板が出ていたため判ったがここも看板がないと逆コースだと難しいところだ。看板から先もいやというほど歩かされ、ようやく佐武流山の山頂に到着。

2192mはこの縦走の最高点である。靄が出ているが、展望は最高! 苗場と岩菅山がとにかく目立つ。岩菅山が真っ白なのにびっくり。そしてなんと大きい! ピークといわれている部分はほんの一部だけなのが判った。秋山郷への縦走もいつかしてみたいもんだ。

佐武流を正午に出発を目標にしていたが、なんと1時間も貯金が出来た。赤樋山までは楽勝で到着。その後右に直角に曲がり、沖の西沢の頭へ向かう。いきなり高度感のある岩場でびびる。が、西面のヤブを巻きながら何とか越せる。注意すれば夏道っぽいものも発見できるのでこれを利用するのが正解。全行程でヤブこぎはほとんどここだけだったが、ルーファイミスすると怖い箇所だ。

なんとか沖の西沢の頭までついてホッとして昼食にする。時間もあるのでお湯を沸かしてお茶も入れた。4人様に追いつかれて、少し雑談。新潟の方で、4人で地元のヤブ山ばかり歩いているそうだ。自分の知らない残雪期限定の山を幾つか教えてもらった。でも、笈ヶ岳は知らないみたいだった。ある意味すごい。

今日の目標は沖の西沢の頭だったので、あとは行ける所まで頑張るだけだ。ここから先、暑くて参った。ここから白砂山までは高い樹木がほとんどない。真っ白な緩斜面をひたすら登るが意識が朦朧としてくる。それにしても白砂山って真っ白だ。潅木を除くとほぼ完璧に白い。今までのどの山よりも真っ白だ。今回、自分が一番気に入った山はこの北面から見た白砂山だった。

結局、あれよあれよというまに白砂山まで到着。もう3時で、これ以上は下りたくない。ここで投宿に決定。幸い頂上から少し東の鞍部にテントを張れそうな平地があった。あと、新潟・長野・群馬のミクニポイントにも立派なサイトがあった。

4人様もあとから登って来たが、ここから東に向かうのでお別れとなった。最後までうるさくてごめんねと言っていたが、おかげで自分一人でも楽しく縦走できた。それにしても年配の方ばかりなのにペースがめっぽう早い。おまけに連日自分よりも長距離を歩いている。びっくりだ。

標高2140mだとかなり寒いかと思ったが、昨日と同じくらいで実に快適な夜だった。風が少し強かったが問題になるほどではなかった。

---

◆5/4 

この日は物凄いモヤのため、はじめは天気が崩れたのかと思った。ご来光もボワーッとしており、かなりいまいちだった。近所の浅間山すら全く見えず。。。

9時のバスに間に合いそうなので、この日も早起きして下山開始。しかし、堂岩山からの下りで尾根を1本間違え、トラヴァースして元に戻るというハプニングがあった。誤ったトレースに騙されたためだが、言い訳は無用である。トレースにやみ雲に従ってしまったことを反省。

野反湖から白砂山はこの時期大人気のコースで、大勢が上っていた。なかには佐武流ピストンのパーティもいて、コースの状況を詳しく教えてあげた。おそらく残雪が異常に多いため、佐武流への縦走は例年よりかなり楽だと思う。

野反湖へは途中で尾根を離れ、ハンノキ沢へと下降する。沢は二本あるが片方は橋が無い。ズタズタのスノーブリッジを渡ることになるので恐怖だ。小さい沢なので落ちても大丈夫だろうが。多くの登山者のトレースがついているので大丈夫だろうとエイと渡ってしまう。でもいつか落ちるだろう。誰がそのときに当たるか…

野反湖はまだ一部凍っていた。さすが1500mの高地の湖。売店がやっていたのでネクターを注文し一気にごっくん。今朝朝食を作ったら水筒がほぼ空になっていた。のどが渇いて死にそうだった。

野反湖からバスで長野原草津口駅に出て一気に小田原まで帰ってきた。途中立ち寄った応徳温泉はなかなかいいお湯だった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:8751人

コメント

はじめまして
去年、野反湖から佐武流山へ行きましたが、ヤブコギしましたが、雪が雪が沢山あったんですね。気持ちいいですね。
2010/5/7 12:26
Re: 初めまして
こんばんは。雪はとても多かったですよ。
ヤブをこいだのは沖の西沢の頭〜赤樋山の間だけでした。それもほんの少しです。

今回は天気が良かったのもラッキーでした。真っ黒に日焼けしてしまいましたが…
2010/5/7 23:22
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら