古峰ヶ原から横根山〜井戸湿原
- GPS
- 07:19
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 741m
- 下り
- 726m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 7:13
天候 | 晴 やや春霞 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県道わきの駐車スペースに駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎古峰ヶ原峠 北の地蔵岳から夕日岳方面、南の古峰ヶ原から横根山方面、西の通洞へ下る関東ふれあいの道の起点となる峠で県道58号が通っている。 峠には10台程度駐車できるスペースがあり東屋が建っている。 峠から関東ふれあいの道を100メートルほど進むと古峰ヶ原高原ヒュッテがありトイレが併設されているが、いわゆる山小屋のトイレである。 なお横根山から井戸湿原だけを周回するならば、前日光ハイランドロッジ前の駐車場を利用する方が便利である。 舗装、区画ありで約140台駐車可能 ハイランドロッジ前にトイレがあり水洗、ペーパー、水道あり ◎古峰ヶ原峠〜方賽山〜横根山 コースは関東ふれあいの道になっており、ハイキングコースとして整備されている。 稜線はツツジが多く、花の季節にはハイカーが殺到する。 トウゴクミツバツツジは5月下旬、シロヤシオは6月上旬が見ごろ。 ◎井戸湿原 湿原と名が付くものの、現実にはすでに草原化しておりツツジなどの灌木が群生している。 今回はアカヤシオの満開に遭遇することができた。 一見桜や桃の群落と見間違えるようなアカヤシオの群落はまさに桃源郷である。 これから6月に向けてミツバツツジ、シロヤシオ、山ツツジなどツツジのリレーが続く。 なお、分県ガイド『栃木県の山』で紹介されている日瓢鉱山から五段の滝を経て井戸湿原に至るルートはクマの出没情報が頻出しており避けたほうがよい。 ◎展望スポット ☆横根山 日光連山から奥白根、皇海、袈裟丸が一望できるがやや灌木が邪魔になる。 ☆像の鼻展望台 コース随一の展望台で日光から足尾、赤城、根本山まで遮るものなく一望できる。 |
写真
感想
1日に古峰ヶ原峠から夕日岳を往復した後、予約していたルートイン宇都宮に宿泊。
前日帰路に腰痛がひどくなったが大浴場でゆっくり汗を流すと痛みはずいぶん和らいだ。
翌2日は前日同様古峰ヶ原峠に車を置いて、三枚岩から横根山、井戸湿原まで足を延ばした。
正直言って、今年初めまで横根山や井戸湿原は名前も聞いたことがなくその存在すら知らなかった。
4月12日に半袖隊長ことyamabeeryuさんが古峰ヶ原から横根山、井戸湿原を歩かれ、ここがツツジの名所だと知り今回の山行に組み入れた次第だ。
半袖隊長のレコ
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-612651.html
ただ、前日夕日岳から下山後、古峰ヶ原でお話しした地元の方の話では、三枚岩から横根山はレンゲツツジやシロヤシオが中心でこの時期ツツジは全く期待できないよ!!とのこと。
これを聞いて29日に鳴虫山で、やはり地元の方から薦められた霧降高原から丸山、赤薙山にするかどうか直前まで迷った。
ただ、アカヤシオは前日夕日岳で見ることができたし、ツツジは早すぎてもきちんと事前調査したルートを歩く方が無難という判断から、当初の予定通り横根山から井戸湿原を歩くことにした。
この判断が結果的に素晴らしい景色を拝めることにつながった…
3時に起床、ホテルを3時半にチェックアウトして、古峰ヶ原峠に4時半に到着。
祝日だがこの時間はもちろん我が家が一番乗りだ。
5時過ぎに前日とは逆方向の三枚岩方面に出発。
登山道は照葉樹の中を緩やかに登るが、腰痛が残りなかなかピッチが上がらない。
登山口から1時間で三枚岩だ。
巨石が三段に積み上がり、祠や弘法大師の像などが立ち並んでいる。
わずかにつぼみをつけたミツバツツジが散見されるツツジ平を抜けるとマイクロアンテナの建つ方賽山に着く。
南西が開け前日光牧場の先にこれから向かう横根山、彼方には根本山が望める。
牧柵に沿って下り、関東ふれあいの道と離れて尾根上を登ると横根山へ。
山頂はツツジに覆われているが、ここも花はない。
日光から足尾、赤城までが一望できるが、前日と異なりだいぶ霞んでいる。
横根山で小休止後井戸湿原へ下るが、湿原が近づくにつれ樹間からピンク色の花がちらちら見え始める。
てっきり山桜と思ったら、なんとアカヤシオが満開。
湿原の窪地に、背丈数メートルのアカヤシオが密生しており、それが一斉にピンク色の花を咲かせているのだ。
まるで満開の桃畑のようなその眺めは文字通り桃源郷と呼ぶにふさわしい。
井戸湿原は周回コースになっているが、花を愛でながらゆっくりと散策する。
湿原で出会った地元の方の話だと、例年5月7日から10日ごろが見ごろだが、今年は高温で開花が早まったとのこと。
その方も下見に来たのが満開でびっくりされていた。
いつまでも花を眺めていたい気持ちだが、1時間ほど花を愛でた後象の鼻へと向かう。
ここは今日のコース随一の展望台で、霞んでいるものの日光から足尾、赤城までが一望できる。
象の鼻で食事をとり、ハイカーや観光客であふれるハイランドロッジを抜け方賽山へ登り返すと再び静寂。
花ですっかり忘れてしまった腰痛がここでぶり返し、前日同様最後はフラフラで何とか駐車場へ帰還。
とにかく井戸湿原のアカヤシオに尽きる。
花には期待していない山行だっただけに余計に感激は大きい。
こんなアカヤシオを見せられたら、前日感激した夕日岳のアカヤシオさえも貧相に思えてしまう。
いろんな場所で今年のツツジは不作と聞くが、ここはなかなかの豊作のようだ。
横根山や井戸湿原を認知させてくれた半袖隊長には連日の感謝だ。
これからはミツバツツジ、シロヤシオ、山つつじと6月に向けてツツジが続く。
タイミングをずらせばいろんなツツジが見れる井戸湿原、お奨めです。
下山後は鹿沼から高速に乗り、東北道から北関東道で5連泊する群馬県太田へと向かった。
3日からは渡良瀬川流域に舞台を移して周辺の山を巡る予定だ。
本当にアカヤシオがきれいでした。
熊の爪の研ぎあとにはかなりびびりましたが・・・・(^^)
コメント
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素晴らしいですね、井戸湿原のアカヤシオ。
拙者が歩いた時は、「ここが湿原なの?枯れているのに!」と思っただけで、さ〜っと通り過ぎていましました。
でも、三枚石と方塞山の間のツツジ平の開花はもう少し先のようですね。
象の鼻からの眺望は、前日光ではピカイチではないでしょうか?
日光ファミリーはもちろんのころ、皇海山があんなにピラミダルに見えるのも嬉しいです。
隊長
隊長、こんにちは。
湿原に行くまではまさかこんな景色があるとは夢にも思いませんでしたし、最初にピンクの花が現れた時もてっきり桜だと思ってました。
ツツジ平はミツバツツジがちらほらつぼみ、シロヤシオはまだ先の軽輩でしたが、、気温が高いのでどうなるやら??
いわゆる前日光は、関東100の一環でごく一部を駆け足で回っただけなので、機会を作ってゆっくり訪問したいところです。
最近はこうして色々情報を頂いているのと、まったく知らない場所でもないので、晴れた日のアカヤシオ咲くころ、日帰りでサクっと行ってみようと思います。いつになるか分からないですけど、その時が来るのを楽しみにしています。
mtkenさん、こんにちは。
同じ山に複数回登ることを厭わなければ、やはり季節を変えてみるのはいいですよね。
井戸湿原から古峰ヶ原はこれから6月にかけていろんなツツジがリレーしながら花を咲かせるようなので、花見登山を楽しめるかと思います。
マッチさん、こんにちは。
例年の見頃に行った方達はこのアカヤシオの桃源郷見られなかったんですね
マッチさんは下調べもきちんとなさってますが、幸運もお持ちなんですよ
アカヤシオがこれだけ集まるとホントに見事ですね!
マコトさん、こんにちは。
ここのアカヤシオは例年なら5月の5から10日ぐらいが見ごろになることが多く、休みが重なる日には140台止められるハイランドロッジの駐車場から車があふれ路上にも車が並ぶそうです。
この日は満開にもかかわらず、駐車場は3分の1程度しか埋まっておらず、地元の常連さんも下見に来られた方が大半でした。
例年通りの日程で行かれた人は地べたに満開のツツジを見ることになったんでしょうね??
我が家は確かにラッキーでしたが、ここで運を使い尽くしてなければいいのですが…
マッチさん、こんばんは。ハイクです。
満開にピッタリと合って、良い時期に行かれましたね〜。
事前の情報収集力がお見事です。
アカヤシオがあんなに見事に、桜のように咲いているのは中々見れないのではないですか。
計画的&機動的に山行されるのは見習いたいです。私は殆ど行き当たりばったりなので。
hikeさん、こんばんは。
今年はどこもツツジは不作と言われていますが、ここはなかなかの豊漁だったようです。
背丈の高いアカヤシオがこのように密生しているところはなかなかないようです。
ただ、これは結果オーライです。
事前に調査していれば、ここのツツジは遅いということで今回のスケジュールからは外していたはずですので。
先日私が山歩きをしていた時に三つ葉ツツジを覚えました。
はじめは遠目で見ていて
あの花の名前は?どっちだ?の話題になりました。
三つ葉ツツジとアカヤシオの違いは結局まだあやふやです。
私も行って見たいなあと思いました。
木道もあるようですが
登山道分かりにくいですか?
Chakosan12さん、はじめまして。
井戸湿原だけが目的なら、前日光ハイランドロッジまで車で行けば、難しい場所はありません。
ロッジに案内図がありますし、この日もスニーカーにショルダーバッグという軽装の方も多数いました。
古峰ヶ原からのルートも基本的に一本道で、危険個所はありません。地図がきちんと読めるならまったく問題ありません。
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