【臨時山岳医療パトロール】甲斐駒ケ岳(黒戸尾根八合目まで)
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- GPS
- 31:07
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,111m
- 下り
- 2,111m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:11
天候 | 12/30:日中は概ね晴れ 12/31:朝方雪、その後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
12/30:黒戸尾根登り ・七丈小屋の直下まで雪なし ・黒戸山の巻き終わりから五合目への下りかかりで一部凍結(夏は水場) ・七丈小屋前から七丈の上のテン場まで凍結(チェンスパ以上が望ましい) ・そこから八合目までで12本アイゼン&ピッケル装備 12/31:黒戸尾根下り ・七丈小屋から刀利天狗までチェンスパ装着 ・そこからはほぼ雪なし |
その他周辺情報 | 尾白の湯、830円 年末年始も営業 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
山岳医療パトロール(通称:山パト)代表(医師)と、山パトでシステム・渉外を担当している私(理学療法士)が、普段お世話になっている七丈小屋の花谷さんへ年末のご挨拶に伺うことになりました。そこで、親睦を深める意味合いで、私たちに加えて今年度に山パト活動に参加してくださった言語聴覚士と看護師の2人が参加してくれることになり、実に4つの医療職種が1つのパーティになるという多様な編成となりました。
1日めは快晴が約束されていましたが、翌日は天候不順が濃厚だったので、1日めに行けるところまで以降、ということになり、当初の予定を繰り上げました。しかし、八合目で時間切れとなり、そこで終了。
夜は花谷さん始め、小屋の宿泊客の方々と親睦を深めました。
翌朝に、天候不順の合間を縫って登頂アタックをする予定でしたが、前夜遅くに黄連谷で遭難救助要請があり、山パト代表が遭対協員として現場へ急行することになったので、代表と相談の上、私が2人とともに下山することに。
代表や救助隊を見送ってから下山しましたが、前夜の新雪が石の上に降り積もるという悪コンディションで、2人がこういう状況に不慣れであるということもあり、慌てず慎重に下山。
刀利天狗のあたりを下っているときにヘリがやってきて、10数分ほどで飛び去ったことで、救助活動が終わったことを知りました。
我々の下山から2時間半ほど後に代表も下山したとの連絡が。遭難した方々は無事に救助されたとのことで、ホッと胸をなでおろしました。
代表がその時の様子を地震のYouTubeチャンネルで動画配信してくれましたので、以下にリンクを貼っておきます。
私自身も、2021年秋の遭難死亡事故を目の当たりにしました。そのときの無力感やさまざまな事後処理などの経験が、今の活動の原動力ともなっています。残る2人も、それぞれに感じ取ったことが多くあったようです。
事故が起きないようにするためには、どうすればよいのか?
それでも起きたときに、深刻な状態にならないようにするには、どうすればよいのか?
後者が大切なのはもちろんのことですが、前者も深めなければ事故件数という分母は減少しません。それらについて、登山を愛好する皆さんとともに、一緒に考え続けたいと思います。
2023年最後の山行は、大きな学びを得るものとなりました。
2024年も、安全に、楽しく、そして「考えながら」お山と触れ合ってまいりましょう!
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