笈ヶ岳・本格的な?一般登山道以外にチャレンジ
- GPS
- 13:02
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,966m
- 下り
- 1,963m
コースタイム
- 山行
- 11:45
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 13:00
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
また、落石の危険から夜間通行止めで、7時〜19時までしか通行できない状況でした。 http://hs-whiteroad.jp/ 自然保護センターの駐車場は「長時間の駐車ご遠慮ください」とのことで、登山や車中泊の場所としては利用できない。 林道の通行時間もあり、中宮温泉に前泊しました。 温泉のところにも無料駐車場があります。自然保護センターまで徒歩10分ぐらい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
200名山で残雪期のみ(普通の人は)しかチャレンジできない山ということで、登山者の絶対数は少ないです。ルートを見極めるスキルが求められますが、判断を間違わなければ、それほど危険なコースではありません。 ただし、スノーブリッジや急傾斜の雪面があるので、慎重さが求められます。 |
写真
感想
累積標高差1,800m、藪漕ぎ有の13時間行動は、結構ハードでした。しかし、天候にも恵まれ美しい残雪のブナ林、北アルプスが全貌できる展望、そしてなにより、北方から至近で眺める白山の山容は最高でした。
【ポイント】
・手袋必須。作業用の皮手袋が良い。
・サングラス、日焼け止め必須。暑さで腕まくりをしていたら、真っ赤に日焼けしてしまった。
・長時間の山行なので、水分は2リットル持参したが、ちょうど良かった。
【概要】
早朝に出発しなければ日帰りは困難なので、中宮温泉に前泊。旅館を4時にチェックアウトし、車は温泉の駐車場に置かせてもらい、自然保護センターまで徒歩で移動。
今年は積雪は多かったようですが、5月5日現在では雪渓が途切れている部分も多く、コース取りを間違えると長距離の藪漕ぎになります。ルートファインディングのトレーニングには良いかも?
コース中の危険ポイントは、まず、自然保護センターから野猿広場までの間、2箇所の小さな雪渓を超えるのですが、二つ目の雪渓が中途半端に溶けていて、踏み抜きの危険がありました。落ちていた太い木の枝で突きながら強度チェックして慎重に進みましたが、数日後には崩落しそうでした。ここが一番慎重になりました。
また、冬瓜山からシリタカ山までの雪が切れていたり、慎重に通過しなければならないポイントがいくつかありました。ナイフリッジに雪はなく、ここはまったく問題なかったです。
【コースの詳細】
○自然保護センター 〜 野猿広場
・ハイキングコースとして整備されているが、最初のトンネルを出たところに「通行禁止」のバリケードあり。確かに雪渓が危険なので、公園の管理者として設置しているのでしょう。これを「自己責任だ」と心でつぶやいて通過。雪渓以外は特に問題のないほぼ平坦なコース。
○野猿広場 〜 標高1、200m付近
・シライ谷の渡渉地点がわかりにくい。5分ぐらい観察し、安全なルートを発見。ここで無理をすると、川に落ちて遭難騒ぎになりそう。
・渡渉後は、雪渓脇からトラロープが付いている斜面を登るが、これもよく観察しないと分かりにくい。
・斜面に取り付いてしまえば、あとは踏み跡がしっかりしているので、路に迷うようなことはない。ただし、狩払いは必要最低限しかされていない。
・急傾斜で、木の枝、根、岩などをつかみながら、四足歩行のような箇所が連続する。トラロープがいたるところに設置されているが、劣化も進んでいそうなので、あくまでコースの目印と理解し、体重を預けるようなことはしないほうが良い感じ。
○1,200m付近 〜 1,400m付近
・残雪ほぼ無し。踏み跡はしっかりしている。
・小ピークをいくつか超える比較的緩やかなコース。残雪地帯のブナ林が美しい。
○1,400m付近 〜 冬瓜山・冬瓜平分岐
・雪上歩行だが、アイゼンは無くてもOKな感じ。この辺から白山の展望が開けてきて、テンションが上がる。
○冬瓜山・冬瓜平分岐 〜 冬瓜山、シリタカ山
・冬瓜山方面への取り付きが分かりにくい。藪漕ぎを20mぐらいで雪上に出られるルートを見つける必要。
・途中から再び夏路に戻る。ここも踏み跡は比較的明瞭で迷うことは無い。
・山頂からナイフリッジまで短いギャップがあるが、慎重に超えれば問題なし。
・ナイフリッジを超えてシリタカ山までの区間は、急傾斜の雪面や薄くなった雪渓があるので、踏み抜きや滑落に注意が必要。途中、藪漕ぎが数箇所。ここでアイゼン装着。
○シリタカ山 〜 笈ヶ岳
・シリタカ山の山頂で、ここから先のコースをよく観察しておくことが重要。基本は稜線伝いにいけば良いはずだが、1,700m付近の岩稜を超えるのではなく、その手前の雪渓をトラバースして北側から回りこむようなルートが正解。
・急傾斜の雪渓登りが続くが、岐阜県との県境尾根まで出てしまえば、あとは比較的ゆるやかな傾斜で、北アルプスを眺めながらのすばらしいルート。
<途中省略>
○冬瓜平 〜 冬瓜山・冬瓜平分岐
・冬瓜平から稜線に戻るポイントを間違えると、長距離の藪漕ぎになるか、もしくは
山毛欅尾山方面への尾根に迷い込む可能性があるので、要注意。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する