2015春山 穂高岳
- GPS
- 80:00
- 距離
- 33.9km
- 登り
- 1,743m
- 下り
- 1,741m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 7:20
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 10:40
- 山行
- 1:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 1:40
天候 | (1日目)曇り時々雨 (2日目)晴れ (3日目)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
〈帰り〉 タクシー(上高地〜平湯)バス(平湯〜高山) バス(高山〜大阪) |
その他周辺情報 | 平湯温泉、高山 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
ヘルメット
ハーネス
スリング
環付カラビナ
確保器
|
---|---|
共同装備 |
テント一式
ガス
スコップ
ロープ
コッフェル
ツエルト
竹ペグ
ベニヤ板
医薬品
食材
|
感想
久しぶりの雪山&テント泊でした。
残雪の穂高の計画があり、ぜひ行きたい!と思い参加しました。
【5月8日】夜梅田集合。さわやか信州号で出発。3列シートの豪華なバスでこれで朝までぐっすり!と思いきや寝心地はイマイチ。。。
【5月9日】目が覚めたら上高地に着いていた。空は曇り。GWの翌週ということで人は少ない。雪も少なくまるで夏山のような感じで横尾まではハイキング気分だった。横尾の手前くらいに蕗の薹がたくさん出ていて、ちょっと時季は過ぎていたがしばし山菜取りタイム。会長は蕗の薹取り名人であることが判明。横尾から雨が強くなってきた。しばらくすると左手に屏風岩がそびえ立つ。雨に煙る残雪の大岩はアイガー北壁のような威圧感。このあたりから雪道に変わり、本谷橋(冬の間はなくなっている)を過ぎると完全な雪原。雪の上を歩くのは童心に帰るみたいでウキウキするけど、それも最初だけ。どこまで同じような白いルートが続くんだ〜!と心で叫びながらひたすらザクザク登るのみ。傾斜が急になると滑るし、ほんとバテました。やっぱり雪道はしんどい〜と心が折れかけていた時、テン場に到着。テント設営後は雪上トレーニングの予定だったが、悪天候のためテント内で宴会となる。赤ワイン、フランスパンにパテ、それぞれお好みのおつまみで楽しい一時。会長は1.5ℓのワインを運んでくれただけじゃなく、蕗の薹も下ごしらえしてふき味噌を作ってくれた。ポテトサラダとビーフシチューも加わり豪華なディナータイムへと続く。夜は激しい風と雨がテントを叩く音で何度も目が覚める。明日は大丈夫か?
【5月10日】4時起床。準備をして5時半出発。冬道はザイテングラードの左のあずき沢を直登。5月5日に滑落事故があったばかりの場所なので緊張する。
雪原をひたすら登る。登っても登ってもまだ上がある。しかも斜度は増すばかり。私がこんなにしんどい目をして登ることがネパールの人たちにとってどんな意味があるんだ?などとわけの分からない事を考えていた。
この壁を越えてもまた次の壁があるんだろう…と思っていたらいきなり小屋が現れた。そしていよいよ奥穂高岳へ!と準備しているとすごい風と叩きつけるような雪の粒。奥穂もガスに霞んで見えない。しばらく小屋で様子を見ることになり、小屋へ入りストーブで暖をとる。かじかんだ手先が温まりここから離れたくない気持ちになる。風は相変わらず。下山の時間も考えなければならないので決断の時間は限られる。決断はリーダーにまかせ私はカップヌードルを注文。小屋に入ってきた男性もどうしようか迷ってます、と言いながらワインを買っていた。彼は登るのを諦めたのか。この時点で私たちもほぼ下山の気持ちだった。しかしここまで来たら行ける所までは行ってみたい。
風が少し弱まってきたようなのでとりあえず上を目指して出発!先を行く人影はない。空は明るくなり登頂の希望が膨らむ。小屋横のハシゴを登り右側の雪壁を会長のステップをたどって登る。ピッケル、左足前爪、右足前爪、ザクッ、ザッ、ザッ!雪壁に食い込む心地よいリズムを感じながら無心で登る。そして岩のルートを登り最後にまた急斜面の雪壁。気がつけば山頂の祠が目の前だった。低くたなびく雲が晴れジャンダルムが姿を現す。おぉ〜!笠ヶ岳、裏銀座の山々、槍、常念、蝶ヶ岳そして前穂。残雪の北アルプスの大パノラマが目の前に広がっている。他に登山者はなくこの景色を独り占め。なんという至福の時間。しかしゆっくり景色を堪能している時間はなく下山。2箇所の雪壁も慎重に下りあずき沢へ。雪がかなりゆるくなっていてプレートのない私のアイゼンはすぐに団子状態になってしまう。滑らないように慎重に下る。長い沢を下ってようやくテン場へ。テントを撤収し横尾へ向けて出発。雪は更にざくざくになって歩きにくいが、滑り落ちる心配はないのでスピードを上げて下りる。本谷橋で休憩し横尾へ。本日はここでテント泊の予定だったが、時間も早かったのでもう少し頑張って徳沢まで戻ることになった。あとひと頑張りで快適なテント場へ。途中で今日横尾に泊まる予定の美雪ちゃんのパーティーとすれ違った。15時50分徳沢着。明日は上高地までなので山行は終わったも同然。ビールやお酒も買ってきて楽しい宴会&夕食です。ここを通ったのが昨日のこととは思えない長く濃い一日だった。
【5月11日】小鳥のさえずりで目覚める。前穂東稜が朝日に輝いてきれい。1時間40分で上高地に到着。天気は最高で河童橋から穂高の山もきれいに見えている。タクシーで平湯へ行きバスターミナルの2階にある温泉でゆったり。ここも貸切で湯船からは笠ヶ岳がどーんと見えていい気分。ここからバスで高山へ。昼食は豪華に飛騨牛の陶板焼。その後は観光気分で高山の町散策し、蔵元で日本酒の試飲をしたりお土産を買ったりゆったりとした休日を堪能した。
久々にガッツリ登山を堪能しました。3回目のトレーニングの帰りにネパール大地震のニュースを聞き、ネパールのNGOに関わっている関係で落ち着かない気持ちを抱えたままの春山となり、いろいろご迷惑をおかけしました。メンバーの皆さん、ありがとうございました。ほんとに楽しい山行でした。
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