立山BC(雄山〜御前谷〜黒部平へ滑降)
- GPS
- 05:27
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 638m
- 下り
- 1,254m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・立山駅前の駐車場は6:30の時点でほぼ満車。(河原の臨時駐車場を利用) ・観光客が多く、特に帰りの高原バス(15:00発)、その後のケーブルカーは通勤電車なみに混んでいた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【室堂〜一ノ越】 ・めずらしく一ノ越手前までブル道ができていたのでありがたく利用させてもらった。 ・一ノ越直前の登りは相変わらず硬く締まっているので注意する。 ・一ノ越はいつも通りの強風。 【一ノ越〜雄山】 ・この時期としてはめずらしく完全夏道。アイゼン・ピッケル不要。 ・ただし風はそこそこ強いので煽られないように注意する。 【雄山〜御前谷〜タンボ平〜黒部平(滑走)】 ・雄山直下のみ少し斜度がきつくクラックが走っているのでコース取りに注意する。(斜度は45度〜40度程度か) ・雪質は快適ザラメだが、滑るとスラフが発生するので巻き込まれないうように注意。 ・P2200地点でタンボ平(送電線の鉄塔)に向けてトラバースしたが、藪漕ぎ、登り返しをすることになり、結果的にはもう少し上部(P2450くらいか)からトラバースして上部からタンボ平に滑り込んだほうがよかったかも。 |
その他周辺情報 | 温泉:ホテル森の風 立山 (日帰り温泉の受付は16:00までだが、少しなら遅刻しても大丈夫っぽい) |
写真
装備
個人装備 |
日帰りBC標準装備
アイゼン
クトー
ピッケル
ヘルメット
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感想
雄山山頂からドロップイン
御前谷下部はトラバース交じりの滑降
タンボ平に抜けて黒部平へ
2013年にソロで行った雄山山頂からの御前谷(御前沢という時もある)は気に入っていたので、Sanchan33を誘って行くことにし、さらにredsronさんが乗って3人で、シーズンラスト間近の日帰りBCスキーして実行した。
立山駅のライブモニターでは室堂の気温は3℃ほど、一の越に向けて僕らが歩き出した時はカチンとくる硬い雪面で、これが緩まずに山崎カールなら滑るのは危ないなと思えた。僕らが行く御前谷は東向きで早くから陽が当たるので心配してない。
今まではなかったブル道で楽して登り、残り1/4位で普通の雪上になるが、一の越山荘一歩手前で雪が切れ、スキーを外して歩いて到着。その後雄山まで100%夏道だった。
雄山に着けば御前谷方面の雪は十分、社務所前からドロップインできた。最初はクラックを気にして避けながらそろりそろりと下り、発生したスラフを横切って行く。後は素晴らしいザラメ斜面をスラローム、一滑りして振り返るとカールを見上げる景観、至福の一時。
三人で交互に、好きなように広大な斜面を滑り降りて行く。この時点では我々の独占斜面。
ある程度下りて行くと、どこでトラバースに移るか、気にしながら滑って行く。1つのトレースにつられて右へと逸れて稜線に乗る。沢をトラバって次の稜線へ。その先に見えたのは広がる薮だった。これでは行けない。標高を見ると、まだ2400m、少し早くトラバースに移ってしまったようだ。戻るように足元の沢を滑り降りると、ここも割と快適斜面。2150mまで下りて本来予定していたトラバースルートに乗った。
その先の尾根を越そうとすると、目標の送電線鉄塔が見えたが、その間にまた薮が構えている。一旦スキーを外してツボ足で登り返し、雪がつながっている尾根を越したが、間もなくまた薮に阻まれた。しかし鉄塔はもうすぐ目の前、ここは強行突破だ。薮斜面に突入し、10mほどもがいて鉄塔につながる雪面に下りた。
鉄塔下で、タンボ平の大斜面と行き来するロープウエイを眺めながら大休憩。さて、後は楽勝かと思ったらそうでもなく、鉄塔からロープウェイ下に出るまでに長大な薮のバンドが出来ている。後続グループが僕らの休憩中に先に下りていて、藪バンドを抜けるルート工作をしていた。上から見て一番薮が狭いところに彼らは到達したが、そこから入らずに上へと登り返している。一体どうなっているのかと、Nishidenはそこまで行って見たら、藪の斜面の先はかなり急な、崖に近いものでここに入るのにはかなり勇気が要る。ツボ足トレースで登り返して薮の抜け道に到達した。Sanchanは初めからこの地点を目指して下りて来て、早々と抜けていた。
抜けて来たルートを振り返ると、僕らの取ったルートよりもかなり上で稜線を越えて来ているトレースが見られる。送電線鉄塔が標高2130mだが、2200mから2300m位の所で抜けられ、今なら(少なくともタンボ平側は)薮無しで抜けられるルートの様だ。
これで本当に後は楽勝、黒部平に向って気楽に滑るのみ。下の方は雪面凸凹になって来て、ゲレンデのコブの出来始め位の感じ、すっ飛ばされない程度に飛ばし、緩斜面をスケーティング交じりでロープウェイ発着所の真下へ。スキーを担いで一登りで黒部平駅。
ロープウェイに乗って滑って来た斜面を眺めるのも楽しい。あそこを滑って来たんですよ、などと自慢できる。トロリーバスもスムーズに乗車できたが、室堂は大混雑で長い乗車待ちの列に並び、それでも20分ほどでバス乗車。まぁ、楽しかった大滑降の余韻に浸りながらで多少の待ちは気にならなかった。
Nishidenさんに声をかけていただき、以前から興味のあった御前谷を滑ることになった。
今年はどこも縦溝だらけ・・・果たして御前谷はどうなのか。
室堂〜雄山まではいつも通り一ノ越経由で登っていく。
今年はいつもと何か様子が違う。
まず一ノ越手前までブル道が出来ていた。
浄土山の麓で何か工事をしているようだが・・・何か関係しているのだろうか。
そして、この時期にしてはめずらしく一ノ越から雄山までは完全に夏道。
今回滑る御前谷は東斜面なので雪の量としては問題ないと思うが・・・不安がよぎる。
雄山に着くとすぐに御前谷を確認。
よし!ザラメで雪も切れていない!
快適な滑走を予感させてくれる。
とりあえず雄山山頂へ向かい360度の絶景を堪能してから滑走前の腹ごしらえ。
山頂付近には何人かのスノーボーダーがいたが山崎カールの方へ降りていった。
さあ、いよいよ御前谷の滑走だ。
まずは勝手知ったるNishidenさんがトップを滑る。
2番手は今年BCデビューしたレッズさん。
Nishidenさんとレッズさんは少し東一ノ越の方へトラバース気味に滑って行ったが、自分はせっかくなので山頂直下のおいしい斜面をいただくことにした。
結果は・・・このところの縦溝地獄を忘れさせてくれるような極上ザラメの快適滑走を楽しむことができた。
しかもこの時点で御前谷は貸切状態。
長〜く、広〜い氷河を我々3人だけが滑っているのだ。
ただし、雪が少ないことには変わりなく、藪の状況を確認しつつタンボ平へのトラバース地点を吟味しながら滑っていく必要があった。
結果的に当初の予定通りP2200を送電線の鉄塔に向けてトラバース。
藪こぎも楽しむことができて?一石二鳥だった(笑)
最後はタンボ平〜黒部平に向けてのんびり滑走して終了。
登りが短かったので少し物足りなかったがシーズン終盤に最高の滑走を楽しむことができて大満足の山旅となった。
先月滑った山崎カールの反対側を滑るという誘惑に勝てず、無謀にもNishidenさん、Sanchanという達人二人に同行させてもらった。そのせいでお二人には登高、滑走で余計な時間がかかったと思うが勘弁して下され。
全体の状況はお二人の記録のとおりで、出だしの雪はカリカリしていたが、時間とともに緩むだろうと思ったらそのとおりになって、おかげで下まで落ちずに済んだ(^_^;)
御前谷からタンボ平へのトラバース途中というか開始まもなく、クラックが目に入り焦ってバランスを崩して転倒、滑落。トラバースが厳しいことは承知していたがヤッテしまった。
先月の山崎カールでは十数メートルで止まったので、落ちながらもう止まるだろうと思ったがなかなか止まらない。やっと止まって見上げるNishidenさんははるか?上。GPSログで確かめたら結局50m滑落していた。板を外して登り返して15分のロス。自分では30分以上かかった感じだった。
この登り返しのせいか、以後の登り返しや藪漕ぎ、滑走で腿前筋が悲鳴(笑)を上げる。
御前谷ではお二人と同じ距離を滑れたが(たぶん)、タンボ平では途中で1回か2回休まないとお二人の1回分の滑走ができなかった。脚を鍛えねば。
滑落途中で足が変な風に絡まってやばいと思ったが、その時は何ともなく、帰宅してから右ひざ内側に違和感が。だんだんと痛みに代わって保冷剤で冷やしっぱなし。
先月の山崎カールも今回の御前谷でも骨折することもなく、スキーを流すこともなくラッキーだった。山スキーでは転倒してはならないことを再度肝に銘じる。
Nishidenさん、Sanchan、今回もご迷惑をおかけしましたが最後までありがとうございました。修業を積んでおきますのでまたいつか御一緒させてください。
Nishidenさん、さんちゃん、こんばんは
redsronさん、はじめまして
ひゃ〜、なんとも雄大なスロープ。気持ち良さそうですね
ビデオ、すっかり見入ってしまいました
来シーズンのBC、本当は今でも悩んでますけど、このビデオに背中をぐっと押されちゃった気がしますよ
ロッソさん、丹沢とのギャップ、楽しんでいただけましたでしょうか。
何度もいいますけどね、スキーやってる人ならバックカントリーやらなきゃ人生9割損しますよ。
特に競技やってたロッソさんならなおさら。
当然危険が伴うので無理やりってわけにはいきませんが、残雪期なら比較的安全に楽しめると思います。
ドMだけじゃなくて、滑りの方でも待ってますよ(笑)
vino_rossoさん、はじめまして。
私はBC1年生で登高も滑走も技術が心もとないのですが、滑り終わって見上げる雄大な景色の魅力と、あ〜、あそこから滑ってきたのかぁという自己満足加減にハマっています。競技スキー経験者でいらっしゃるとのことであればなおのことBCを楽しめるのではないでしょうか。
Nishidenさん、Sanchan、こんばんは。redsronさんはじめまして。
良い天気の中、御前谷の斜面を滑るのは気持ちよさそう〜
滑る人を見てると気持ちよさそうとか思いますが、動画を見ると滑ってる時のスピード感が伺えますね。黒部湖と針之木岳の絵も素晴らしいです。
しかし、Sanchan滑るの上手い!
souさん、毛勝お疲れ様でした。
先にsouさんのレコみちゃったので毛勝に行きたくてウズウズしてしまいましたが、いやいや、立山も負けてはいませんよ。
この時期になると下界の新緑と山頂部の雪景色の両方が楽しめて、個人的には一番好きな季節です。
特にポカポカ陽気でのんびりできるのがいいですね。
土の上のテン泊も恋しくなってきましたが、もう少し雪を堪能したいと思います。
souさん、はじめまして。
体感スピードは動画よりもずっと速く、スピードに負けないよう踏ん張るのに精一杯で全然滑れてないですorz
でも、気持ちよかったです。
みなさん こんばんは
このところ自転車と泳ぎに没頭していたのですが
この映像をみるとまたスキーモードにスイッチ入りました!
今週末よろしく!
koueiさん、タンボ平、どうですか?
行きたくなったでしょう。
正直、今シーズンはあきらめかけていましたが、御前谷の素晴らしいザラメを目の当たりにしてもう少し残雪期のスキーを楽しみたいと考え直しました。
今週末、楽しんでいきましょう!
koueiさん、こんにちは。
今週末はSanchanとですか。レコを楽しみにしています。
動画にじっくりと見入ってしまいました。
やっぱり立山・御前谷はスケールがでかいなぁ〜と垂涎でありますよ。
こんなの見せられたら・・・
白馬槍ヶ岳の山頂からそんな雄大な谷がはっきりと見えてましたよ!!
tekapoさん、白馬三山お疲れ様でした。
白山もそうですがやっぱり立山、後立山ともに東面がいいみたいですね。
大出原も滑ってみたい谷のひとつですが、念願かなってようやく御前谷が滑れたので良しとします。
もう少し未練がましく立山を滑りたいと思います。
白馬三山周回お疲れさまでした。
こちらは交通機関が使えるので登高の充実感に多少の後ろめたさを感じますが、時間的にも体力的にも負担が少なく(何もなければ、アハ)滑りに主眼がおけると思います。
動画、新鮮!
自分じゃ踏み込めない景色。
ビューティフル!
画像見てると自分でも滑れそうかなぁって思ったりするんやけど、違うんやろな〜。
yamachan、おはようございます。
そうそう、スキーやってる普段は見れない角度からの見れない景色ってのがあるのでやめられないんですよ。
この前の雪質ならyamachanも滑れると思いますよ。(滑るのみたことないけど)
トラバースがやばかったり、硬い雪の登行があったりするので、滑走以外の細かい技術の方が大事ですけどね。
やってみます?(笑)
yamachan、こんにちは。
動画よりも体感スピードはありますが、私のようにへっぴり腰でも滑れました。
スキーは下りで楽できると思ってましたが、すぐ腿がへばってしまいますorz
Sanちゃん、みなさん、こんばんは。
煩悩ゆるゆる猫レコやっている場合じゃないですね
まだまだ雪のある所はあるな〜
でも、うちからだと立山は遠いんですよね
来年のGWにでも参上したいです
マルイサン、おはようございます。
ゆるふわ煩悩レコ(笑)、楽しませてもらいました。
立山はバックカントリーの聖地なのでぜひお越しください。
ミニスキーの人はあまりみませんけど(笑)
ただ、確かに東京方面から立山はちと遠いですねぇ。
なので白山優先でお願いします!(笑)
maruiさん、こんにちは。
お金はかかりますが東京から富山まで新幹線であっという間です。着いてから立山までもお金はかかりますが、テン泊されたら満足感で元は取れるのではと思います(笑)
筆不精のNishidenです。Nishidenさん、またレス一つで済ませちゃうんですねとsanchanに言われます(笑)。
動画受けてるようでニヤニヤしています。
ヘッドカメラ買ったばかりのをスキーですっ転んで早速壊したとか、落として来たなんて話も聞くので、それに充電しておくとかPCのメモリー整理しておくとか準備がいるので、いつもはあまり持っていかないのですが、今回は良いシーンが撮れると思いました。全く編集してないので退屈な時間も入ってますが、ご容赦を。
maruiさん、北陸住まいの我々としては、いつも室堂までの往復なら4千円ちょっとなのが倍近くなってしまう高額ツアーなんです。でも東京方面から来る人には、大町から室堂往復がもっと高額なのが黒部ダムまで下りて来て帰れば出費は少なくなりますよ。
しまったぁ〜
Nishidenさんの貴重な1回に間に合わなかった(T_T)・・・
なんてね(^.^)
みなさんこんちわ!
今回も、最高の日に最高の場所で最高の景色を堪能してきたんやね!
自分はもうスキー一式片付けたんで、来シーズン!頑張ってみます(^.^)
この日は午前中の仕事が終わって、ちょうど昼頃に夕霧峠(医王山)に着きました。
・・・バイクでですが(^_^;)
でっけぇ声で呼んでたの 聞こえませんでしたか?
棟さん、ばんは。
スキー片つけちゃいましたか。
実はねぇ・・・バックカントリー始めるんだったら5月がベストなんですよ。
一番気候が良くて、一番滑りやすい。
まあ今更言われてもって感じでしょうが(笑)
来年がんばりますか。
ニシデンさんの「まとめてコメント作戦」は、もうそういうキャラということでいいと思いますよ。
ニシデンさん=屋根や岩など高いところに登りたがる&コメントはまとめてひとつ。
そんな感じで。
棟さん、
レスコメは1つ限りと決めてる訳ではないのでご安心を。
律儀ではないので直ぐにはレス書かないのと、気まぐれなので書きたくなったら書く結果こうなってるだけで、「作戦」にしてるのではありません。キャラと言われればそういうことでしょう。
「バイク」とは自転車乗りにとってはロードバイクかマウンテンバイクなんですが、棟梁さんはどっち? 夕霧峠ならヒルクライマーいたでしょ。
touryouさん、はじめまして。
私はあと1,2回でスキー納めにしようと思っています。
医王山は行こう行こうと思いつつもまだなんですが、今年は是非。
Nishidenさん、書き込み有難うございます。
鉄塔下の台地のバンド状の藪は、実は大観峰へ向かう朝のロープウェーからも確認していて、抜けられそうな箇所が2カ所ほど見えていたのですが、実際には見つけられずに大きく巻いてしまいました。
それにしても少雪(というか雪解けが早かった)でしたね。
我々としては黒部湖まで滑れず残念でしたが、立山は期待を裏切らないスケールで一日楽しめました。
またどこかの山域でお会い出来れば幸いです。
peak315さん、こんにちは。
タンボ平ではお世話になりました。
アクシデントはありましたが、結果的にはそれを含めても最高のスキー日和になりましたね。
またどこかでお会いしましょう。
すっかり出遅れました
動画に見惚れてしまいました
雄大な景色もさることながら・・・
3人のカッコいい滑り
私、まだ今年立山行ってないのよね
あぁーーー、早く行きたい
カズミさん、こんにちは。
今日あたりどこか登ってるのかな?
昨日も立山でスキーしましたが、一週間でだいぶ様相が変わってしまい、タダでさえ雪が少ないのに、いよいよ終了って感じでした。
立山、いいんですが観光客の多さに疲れてしまいます・・・
kazumiさん、おはようございます。
景色は雄大で気持ちいいのですが、スピードに負けまいと斜面にへばりつくので精一杯でした。
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