女峰山（東武日光駅～黒岩尾根～西参道）

2024年02月02日(金) ~ 2024年02月03日(土)

• GPS: 17:49
• 距離: 22.3km
• 登り: 2,041m
• 下り: 1,968m

コースタイム

1日目

• 山行: 15:10
• 休憩: 2:10
• 合計: 17:20

23:07 東武日光駅
23:24 神橋三差路
23:57 23:59 行者堂
0:28 殺生禁断境石
1:02 1:10 稚児ヶ墓
1:39 1:40 水場分岐
1:59 水呑の石標
2:14 2:19 白樺金剛
3:28 3:30 八風
3:55 3:56 遥拝石
8:41 9:11 唐沢避難小屋
10:26 10:53 女峰山
11:16 11:46 唐沢避難小屋
13:43 14:01 遥拝石
14:12 14:14 八風
14:49 白樺金剛
14:57 水呑の石標
15:32 水場分岐
15:50 15:51 稚児ヶ墓
16:17 16:18 殺生禁断境石
16:39 16:41 行者堂
16:56 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

■行き
最寄り駅～
21:13 北千住
22:50 東武日光（終発の特急利用）

■帰り
西参道～現地で食事～徒歩で東武日光駅
19:10 東武日光
20:51 北千住～最寄り駅

コース状況／危険箇所等

ワカン、スノーシュー携行推奨

写真

2/2 21:35

終発の特急けごんで一路東武日光まで。
車中恵方巻で腹ごしらえ

2/2 23:04

装備は20Lザックに収める軽量化を実施。
ワカンを持ってこなかったことが後に悔やまれる

2/2 23:07

東武日光駅。ここから旅の始まり。
2017年の敗退以来冬季2度目の女峰山へ
ではでは、レッツゴー！

2/2 23:38

西参道に着いた
東照宮から登る
このバカ尾根ルートが好きでトータル3度目

2/2 23:43

これから御神体へ会いに馳せ参じますと
二荒山神社へ手を合わせ気合を入れる

2/2 23:57

行者堂。ここで念入りに
「この先の笹薮で穴知らずの熊に出会いませんように」

2/3 0:29

殺生禁断碑

2/3 0:30

懸案の笹薮。この先何キロも続く
たまに大きな咳払いをして勇気づけるw

2/3 1:02

稚児ヶ墓。ここまで雪はなく順調そのもの

2/3 1:58

白樺金剛の手前の樹林帯から雪道

2/3 2:15

白樺金剛
山と高原地図の場所と違うのがちょっと気になる

2/3 3:14

長い笹原や樹林帯を抜け、ようやく岩稜帯へ

2/3 3:19

振り返ると日光市街の街明かりが一面に！
栃木の知られざる絶景

2/3 3:21

八風。
デートスポットに最適（ちょっと遠いw）

2/3 3:27

トレースに導かれるように黒岩へ立ち寄り

2/3 3:43

黒岩のてっぺん踏んどこ！

2/3 3:47

ここからしか見えない景色。
雲竜渓谷が真下なんだけど、漆黒で全く見えない

2/3 3:53

急坂を慎重に下って遥拝石。
この時点で予定の45分巻き。
このペースだと夜明け頃に山頂着いたりして。

・・という期待は、この先に覆されることになる

2/3 4:36

道中の一筋のトレースがめちゃくちゃありがたかったが坂の途中でプッツリとトレースが消失。アイゼンを着用してる途中に強風で左のオーバーグローブが吹き飛ばされ失うトラブルが発生。稜線で強風に晒し続け体が震える。経験したことのない寒さだ。このときは一瞬このまま下山を考えたが、熱湯を飲んで体をあたため行動を極力止めず気持ちを落ち着かせた。

2/3 5:55

その後はノントレースの雪道でルート探しと、ほぼ毎回沈み込む踏み抜き地獄と延々格闘したが、気持ちが切れないよう淡々と步を進めた。ワカンを持って来ない7年前の学習効果ゼロな自分に笑い飛ばして元気出すw

2/3 6:06

そうこうしてるうちに待望の夜明け。
失ったグローブはテムレスで凌いでいたが、温もりを感じる朝の光で手の悴みも解消されそうで不安はなくなった。

2/3 6:34

途中までいいペースだったが、
遥拝石からこの竜巻山近くまでで
実に3時間近く格闘していた。

2/3 6:47

男体山のモルゲン。
この景色見たから、もう帰ろっかな、
と甘い心がささやく。
しかし陽の光で体がみるみる温まり、
気持ちを奮い立たせる。

2/3 7:02

藪をかきわけ、竜巻山山頂とおぼしきところ。
予定の時間を大幅に超過し気持ちが萎えそうになるが、今日は夜から心ゆくまで登ろうと思ったし、天気もいい。11時をタイムリミットに気持ちを切り替える。

••さあ、先へ行こう。

2/3 8:00

女峰山がついに姿を見せた。
やっと踏み抜き地獄から脱出！

2/3 8:41

会いたかったぜ唐沢避難小屋。
やっとここまで来た！

2/3 8:43

大休憩。小屋は風がこない。
サイコー過ぎる。

2/3 9:21

地形を見つつこの先を慎重に登る

2/3 9:36

正規ルートから右にはずれてしまった。
雪面がよく締まってたので、この斜面をトラバース

2/3 9:37

男体山がよく見えるが斜度きつい。

2/3 9:37

振り返る。
この斜面は滑ったら止まらない、慎重に。

2/3 9:48

ようやく夏道に合流しひとまず危険地帯突破。
後は急登をひたすら詰める。

2/3 10:16

老木がかっこいい

2/3 10:16

さぁ、あとひとふんばり

2/3 10:20

つららが天然もののアートに見える。

2/3 10:21

樹氷もアートに見える。
心の高揚のせいか。

2/3 10:23

・・着いた

2/3 10:25

山頂に佇む二荒山神社の祠
深々と一礼

2/3 10:26

誰もいないので、一人ガッツポーズ。
もう何年も山頂でこんな気持ちにはならなかったので新鮮w
いや～うれしい。

2/3 10:28

男体山、大真名子、小真名子、帝釈山
日光連山ファミリーの冬景色、はじめて拝めて感無量！

2/3 10:27

山頂からの冬の峰々

2/3 10:27

しばし堪能

2/3 10:27

遠くには筑波山。
先週あっちからこっちを見ていた

2/3 10:31

まじうれしいので記念撮影

2/3 13:03

下山中、行きに見えなかった絶景を振り返り

2/3 13:05

崖っぷちのシュカブラに足跡を刻む

2/3 13:15

ひたすら踏み抜き地獄と格闘しながら

2/3 13:19

夏道の鎖場
ここは下ると厄介そうなので尾根上に回避

2/3 13:38

遥拝石へやっと戻ってきた

2/3 13:49

ここも昼の絶景を堪能

2/3 13:49

すばらしい〜

2/3 13:49

雲竜方向

2/3 13:50

大氷瀑

2/3 13:50

黒岩

2/3 14:04

帰りは巻き道をトラバース

2/3 14:45

静かな樹林帯
平和を感じる

2/3 15:28

笹原へ。ここまで来たら安心♪

2/3 16:38

行者堂。
旅の無事に感謝。

2/3 16:44

日光杉の巨木を見ながら下山。

2/3 17:53

西参道からすぐの中華屋さんで一人祝賀会。
時間はかかったけど、厳冬の女峰山初登頂に心は満たされ^^
お疲れ様でしたー！

撮影機器：

iPhone 12 Pro Max Apple

感想

shitroen

今からもう7年前にもなるのか、冬の女峰山へ黒岩ルートから登って竜巻山あたりで時間切れで敗退。
それ以来今に至るまで、いつかリベンジを、と心に誓い
ようやくその思いが果たせました。

今回はありったけの時間を使えるように、
終電で日光入りし、そこから気の済むまで登ろう、時間がかかっても。という気持ちで登りました。
道中は、遥拝石まで順調過ぎてあわよくば夜明けに登頂し昼には下山するのでは、と思っていましたが、黒岩尾根の真骨頂は遥拝石過ぎてからだと改めて感じます。

今年は雪が少ないと思いますが、それでも遥拝石以降の道の雪の吹き溜まりは多数で手強いです。
ここをノントレースで突破する苦労と、突破できた喜びを感じます。
同時に、今回の装備やトラブルへの対応など、良かったところ改善すべきところなどなど、得るものがとても多い実りある山行でした！