笠置寺・笠置山三角点 ＋柳生の里をちょっと

2024年02月10日(土) [日帰り]

• GPS: 05:00
• 距離: 10.3km
• 登り: 501m
• 下り: 504m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:10
• 休憩: 1:42
• 合計: 4:52

8:44 笠置駅
8:50 8:57 史の道ハイキングコース分岐
9:21 9:33 笠置寺
9:39 10:37 笠置山
10:42 10:48 笠置寺
11:02 11:03 分岐
11:32 11:43 分岐
12:02 12:08 笠置山 三角点
13:33 13:34 笠置駅
13:36 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

「笠置いこいの館」に駐車
帰宅時に府道宇治木津線を辿り、和束町と宇治田原町経由で帰りました。すれ違いが困難な狭い道で苦労しました。

コース状況／危険箇所等

●笠置駅から笠置寺までは、車道を経由していくこともできますが、山道を辿りました。参道であるのか、案内表示もあり、まったく問題ありません。笠置寺内は行場巡りとなっていますが、近くの鷲峰山の行場巡りとはまったく違います。整備されていて、安全です。ハイキングコースといってもよいでしょう。

●笠置寺に、東海自然歩道経由で「柳生まで1.5km」の案内表示があります。この距離表示は奈良県との境までのようです。今回引き返した阿対の石仏の手前です。三角点への分岐はゴルフ場の端にありますが、進行方向が解りにくいです。「通行できません」と書かれている広い道が正解です。間にある山道を間違えて進んでしまいました。

●笠置山三角点までと、三角点からしばらくは広い林道です。木津川が近付くと、急な下りになります。道ははっきりとしていて、分岐などはありません。案内表示はありませんが、迷うことはありません。JRの線路を踏切で渡ったあとは、線路沿いの東海自然歩道となりますから問題ありません。

その他周辺情報

●笠置いこいの館の温浴施設及び食堂施設 は休止中でした
●笠置駅の近くに、コーヒースタンド「Doors Coffee Roastery」あり、コーヒー豆を購入しました
●国道163号線沿いの「レストラン大扇」は9:00-20:00の営業です

写真

2/10 8:39

(kumakumo)笠置山

2/10 8:43

(kumakumo)JR笠置駅前。幕府軍に矢を放つ足助次郎重範、巨岩を投げつける般若寺の本性房らの像(太平記 元弘の乱笠置合戦)

2/10 8:52

(kumakumo)笠置山登山口

2/10 8:54

(kumakumo)菫。今年は春の花が早いような……

2/10 9:00

(kumakumo)青面金剛石仏の庚申塔を祀る庚申堂。足元に邪鬼、その下に三猿がいる

2/10 9:04

(kumakumo)参道らしく石段や石畳の多い道中、ここはめずらしく山道風情

2/10 9:13

(kumakumo)一の木戸跡からの眺望

2/10 9:15

(kumakumo)「南朝忠臣　足助重範公奮戦の趾」一の木戸は、三河国の足助次郎重範が、攻め上る幕府軍の武将を弓で打ち落とした場所だという

2/10 9:17

(kumakumo)「町」の字体が独特

2/10 9:18

(kumakumo)名切石と名切地蔵

2/10 9:22

(kumakumo)笠置寺

2/10 9:36

(kumakumo)いまは笠置町のゆるキャラになっている笠やん。30年ぐらい前に笠置寺に住み着いていたらしい

2/10 9:37

(kumakumo)動物の横顔みたいな大きな岩

2/10 9:38

(kumakumo)見上げると……薬師石というらしい

2/10 9:38

(kumakumo)十三重石塔(高さ470cm)と度重なる火災で表面が焼けくずれたという本尊弥勒磨崖仏

2/10 9:39

(kumakumo)十三重石塔と笠置石

2/10 9:42

(kumakumo)大岩の間にお社

2/10 9:43

(kumakumo)「笠置の龍穴」とも呼ばれる千手窟。お社には龍神が祀られている

2/10 9:45

kumakumo)伝虚空蔵磨崖仏

2/10 9:46

(kumakumo)胎内くぐり。穴がななめ

2/10 9:47

(kumakumo)抜けてからふり返る胎内くぐり

2/10 9:48

(kumakumo)名もなきかわいい岩

2/10 9:49

(kumakumo)指先のような二つの岩

2/10 9:49

(kumakumo)岩の横顔

2/10 9:51

(kumakumo)太鼓岩

2/10 9:52

(kumakumo)潜ったあとでふり返ってみた太鼓岩

2/10 9:56

(kumakumo)ゆるぎ石

2/10 9:57

(kumakumo)笠置の町と木津川

2/10 10:00

(kumakumo)平等石

2/10 10:00

(kumakumo)蟻の戸渡り。左右の岩は人の背より高い

2/10 10:03

(kumakumo)平等石の上から

2/10 10:04

(kumakumo)いまの時季、平等石の上は雲海スポットとして有名らしい

2/10 10:12

(kumakumo)二の丸跡

2/10 10:18

(kumakumo)後醍醐天皇の歌碑と行在所跡(あんざいしょあと)として整備されている場所

2/10 10:20

(kumakumo)笠置山 288m 三角点のあるところは標高がもう少し高いが、この行在所跡の標高を示している資料が多い

2/10 10:21

(kumakumo)行在所跡の様子

2/10 10:22

(kumakumo)石段を下りて宝蔵坊跡(もみじ公園)へ

2/10 10:27

(kumakumo)もみじ公園からの眺め。川辺のキャンプ場には多くのテントや車が見える

2/10 10:32

(kumakumo)貝吹き岩。元弘の戦の武士や修験者がこの上で法螺貝を吹いたという

2/10 10:37

(kumakumo)もみじ公園から行在所の方を見上げる

2/10 10:40

(kumakumo)大師堂に迫る岩

2/10 10:46

(kumakumo)稲荷大明神

2/10 11:03

(kumakumo)道路脇に二頭の動物岩(勝手に命名)

2/10 11:16

(kumakumo)県道に出て打滝川に架かる橋を渡る(東海自然歩道になっている)

2/10 11:18

(kumakumo)阿対(あたや)の石仏

2/10 11:24

(kumakumo)鹿鷺橋。鹿を追い危機に遭った天智天皇の皇子の逸話を由来とする「鹿鷺山」

2/10 11:25

(kumakumo)かさぎばし。天智天皇の皇子が目印に笠を置いた石が「笠置石」

2/10 11:35

(kumakumo)笠置山から約0.8km、柳生まで約0.8km

2/10 11:35

(kumakumo)これによると、三角点へはこの道標の向こうの道をまっすぐ進むように思える

2/10 11:39

この辺りで踏み跡が不明瞭になり、確認すると間違いに気付き引き返しました

2/10 11:47

ゴルフ場の横は広い道

2/10 12:00

(kumakumo)親切な目印。矢印の方向を見ると……

2/10 12:00

(kumakumo)見上げれば「道」とある

2/10 12:01

(kumakumo)三等三角点「笠置山」324m

2/10 12:02

(kumakumo)笠置山 324.17m

2/10 12:14

(kumakumo)こっそり覗いているスパイ岩(勝手に命名)ともぐら岩(勝手に命名)

2/10 12:53

(kumakumo)鉄塔

2/10 12:55

(kumakumo)大河原線一九

2/10 13:00

(kumakumo)JR関西本線の線路沿いに下りてきた

2/10 13:01

(kumakumo)歩行者専用の布目踏切

2/10 13:02

(kumakumo)踏切の上から

2/10 13:04

(kumakumo)廃墟と化した笠置観光ホテル

2/10 13:16

(kumakumo)シェードで隔てられた線路沿い

2/10 13:20

(kumakumo)笠置大橋

2/10 13:21

(kumakumo)川べりの大岩に磨崖仏

2/10 14:01

(kumakumo)「レストラン大扇」の名物カツ丼
※sayup18撮影

2/10 14:02

※sayup18撮影

2/10 14:07

(kumakumo)名物松茸丼

2/10 14:42

十兵衛杉から柳生の里

2/10 14:45

(kumakumo)樹齢約350年、落雷のために枯れてしまったという十兵衛杉

2/10 14:46

(kumakumo)柳生の里

2/10 15:18

茶畑が一杯の和束町で、抹茶とほうじ茶のソフトクリーム

2/10 15:18

和束茶屋「山甚」

撮影機器：

FinePix JX300 富士フイルム

IXY 200 CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

感想

sayup18

　太平記の舞台であり、後醍醐天皇が立てこもり戦った笠置寺と笠置山の三角点にいってきました。
　笠置寺内は、行場巡りということでしたので、鷲峰山の行場巡りのようなものを想像していましたが、まったく違っていました。とてもお気楽で、安心して楽しむことができました。後醍醐天皇の行在所跡も感慨深いものがありました。

　笠置寺を出て、笠置山三角点に向かおうとすると「柳生1.5km」の案内表示が。柳生って近いのかと思い、同じ方向だし、ちょっと行ってみようかということになりました。まったく下調べなしでしたし、1.5km進んでも、奈良県との境まででした。阿対の石仏を見て、引き返して三角点に向かいました。

　三角点からは、地形図でもわかっていた通りの急な下りでしたが、木津川沿いは東海自然歩道で、拍子抜けする快適さでした。

　楽しみにしていた「レストラン大扇」の食事の後、時間があるので、自家用車で柳生の里に行ってみました。十兵衛杉は車道から100mでしたが、一刀石は地元の方に聞くと、駐車場から歩いて20分ぐらいはかかると聞き、今回は見送ることとしました。かわりに、お茶の和束町でソフトクリームを食べて帰りました。

kumakumo

兎角おもしろい岩が目白押しの笠置寺。それは行場体験ではなく、
あくまでも行場巡り。奇岩大岩のテーマパーク。ただし、平等石や
貝吹き岩のような大岩によじ上る場合は、滑り落ちないように要注
意。

笠置という名について、鹿を追い後に鷺に案内された逸話、笠を置
いて再訪の目印とした逸話が紹介されている。
鹿を追っていて崖で窮地に陥ったのは、笠置町の公式サイトでは
「天智天皇の皇子の大海人皇子」とあるが、そもそも天智天皇の皇
子は大友皇子であり、大海人皇子は天智天皇の弟にあたる(皇太弟)。
いっぽう、笠置寺のパンフレット(拝観券)には、笠置石の説明とし
て「671年、天智天皇の皇子が(中略)難を逃れた」、弥勒磨崖仏の説
明として「難を逃れた天智天皇の皇子の発願により天武天皇によっ
て造立された」との記述がある。
歴史の記憶と記録があいまいで、かえってほっとする。

行場巡りを終えて三角点に向かう際、柳生への道標を見た。この辺
りはほとんど奈良だといえる。王朝雅ののたりのたりとした湯気で
はなく、飛鳥の名残、戦国時代を経た江戸初期、そうした時代を切
り開いていこうする意気込みが、化石のように埋まっていた。

帰りは和束町の道を通ったが、低いところから高いところまで隙あ
らば茶畑だらけ。さすがの茶源郷。茶畑の小山に包囲されながら、
食後のソフトクリームは抹茶とほうじ茶の味も真当、感動。