鷲羽岳 鷲羽池～南東カール

2024年02月08日(木) ~ 2024年02月10日(土)

• GPS: 53:51
• 距離: 38.3km
• 登り: 3,294m
• 下り: 3,291m

コースタイム

1日目

• 山行: 11:16
• 休憩: 0:09
• 合計: 11:25

距離 12.0km 登り 1,690m 下り 225m

3:09 新穂高温泉バス停
3:28 3:36 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
4:23 お助け風穴
4:51 中崎橋
5:21 笠新道登山口
5:39 わさび平小屋
6:28 小池新道入口
8:27 8:28 イタドリが原
12:41 弓折岳
12:46 弓折乗越
13:15 花見平
13:32 くろゆりベンチ
14:28 双六池
14:34 双六小屋

2日目

• 山行: 9:12
• 休憩: 0:56
• 合計: 10:08

距離 12.5km 登り 1,433m 下り 1,426m

4:22 双六小屋
4:46 4:48 双六岳巻道分岐
4:50 4:51 双六岳中道分岐
4:57 5:01 双六岳巻道分岐
5:03 双六岳中道分岐
5:46 中道分岐
6:29 丸山
7:02 三俣蓮華岳
7:22 三俣山荘
9:07 9:31 鷲羽岳
14:02 14:19 双六岳巻道分岐
14:22 14:30 双六小屋
14:30 宿泊地

3日目

• 山行: 3:54
• 休憩: 0:28
• 合計: 4:22

距離 13.8km 登り 171m 下り 1,649m

4:38 宿泊地
5:30 くろゆりベンチ
5:48 花見平
5:58 弓折乗越
6:05 6:28 弓折岳
7:24 7:25 イタドリが原
7:28 チボ岩
7:32 秩父沢出合
8:02 8:03 小池新道入口
8:14 8:15 わさび平小屋
8:26 笠新道登山口
8:35 中崎橋
8:43 お助け風穴
8:46 8:48 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
9:00 新穂高温泉バス停
9:00 新穂高登山指導センター
9:00 ゴール地点

天候

1日目　晴れのちガス　風弱い
2日目　快晴　日の出前と午後は風強い
3日目　風弱い

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

◎新穂高～林道終点
トレースなし。踝～ブーツラッセル。
帰りはトレースが残っていて板が走った。

◎林道終点～弓折岳
ブーツ～膝ラッセル。南岸の雪は重くて疲れる。
弓折直下は急斜面かつクラスト気味だったのでツボでシートラ。
帰りは沢筋を滑るが激モナカだった。

◎弓折岳～双六小屋
ラッセルから解放された。途中から滑って双六谷に降りて登り返す。双六谷の雪は日射で重い。
樅沢岳側の小屋が冬季小屋で、全く埋まっていなかった。小屋の中は45天くらいまでなら張れそう。
帰りは軽い雪だった。

◎双六小屋～三俣山荘
双六岳はトラバース。暗くてよくわからないまま適当に歩いたので最適ルートとは程遠いと思う。
三俣蓮華からは尾根を少し降ってからドロップ。最高のパウですぐに三俣山荘。

◎三俣山荘～鷲羽岳
鷲羽池の尾根くらいまではシールで登れる。そこからは雪が薄いのでアイゼンでシートラ。鷲羽岳山頂は電波がよく入る。

◎鷲羽岳～湯俣川
第一ラウンド: 鷲羽岳～鷲羽池
軽いパウで最高。鷲羽池からシールで少し登り返して第二ラウンドへ。

第二ラウンド: 鷲羽池～南東カール
地形図で見るより斜度はない。パウが溜まっていて最高。尾根を乗り越えて第三ラウンドへ。

第三•第四ラウンド: 南東カール～湯俣川
第三ラウンドは急斜面。ここからはモナカだったので斜滑降＋キックターンで丁寧に降りる。沢に入ると第四ラウンドだが、ここもモナカ。沢は途中から割れていたので左岸側をトラバースしながら降りた。

◎湯俣川～双六小屋
湯俣川は割れていたが、スノーブリッジは豊富で問題なく渡れた。尾根の取り付きが急斜面かつ重い雪で大変だった。ブーツ～膝ラッセルで双六下の台地へ。電波をとるために双六を少し登ってから小屋へ滑る。風でパウダーが溜まっていて最高だった。

その他周辺情報

平湯の森　700円

写真

2/8 4:11

林道途中に倒木があるが、問題ない

2/8 6:27

ようやく林道終点

2/8 7:30

弓折岳はまだまだ先

2/8 8:40

大ノマ乗越。
こっちを通る記録が多いが、弓折経由の方が標高差なくて楽そうなので今回は弓折経由。

2/8 10:20

鏡平越しに槍穂が見える。
夏にこの辺を通る時はいつもガスなので感動。

2/8 12:42

弓折山頂。なんかガスってる

2/8 13:52

ようやく鷲羽が見えた

2/8 14:35

冬季小屋は普通に使える

2/8 14:43

今日はここまでです

2/8 14:48

双六谷

2/9 5:52

2日目朝。
暗くて風も強いので寒い。風上側の左足爪先が痛すぎるので穴を掘ってしばし休む。

2/9 6:54

三俣蓮華で明るくなった

2/9 6:58

黒辺五郎にも日が当たる

2/9 6:58

薬師遠すぎ

三俣蓮華の山頂から少し下ったところからドロップ。
最高のパウ。

鷲羽に向かって滑る

2/9 7:20

一瞬で小屋まで。
最高の滑走だった。

2/9 7:20

三俣山荘から見る鷲羽。
ここから見る鷲羽が大好きだが、今日は一段と格好良く見える。
米山さんの記録より白くて弥助沢ダイレクトも滑れそう。

2/9 9:09

意外とあっさり山頂。難しいところはなかった。

2/9 9:21

肩10回で上から15cmくらいのところが割れたが、大丈夫と判断。

ということで山頂からドロップする。

鷲羽池に向かって第一ラウンド

2/9 9:45

気持ち良すぎ。

2/9 10:00

鷲羽池から尾根に登り返したところ。
この辺は風が強く、雪がついていない。
山頂からのシュプールが良く見える。

第二ラウンドの南東カール。
槍に向かって。

2/9 10:12

ここもパウダーで最高。

尾根を乗り越して第三ラウンド。
いい斜度だが、激モナカだった。

景色は良い。

2/9 10:14

雪がよければなぁ

2/9 10:39

第三ラウンド下から。
槍が随分高くなった

2/9 10:41

斜滑降の跡。

2/9 10:57

第四ラウンドの沢は割れている

2/9 11:13

湯俣川も水が流れている。
スノーブリッジがあってよかった。

2/9 12:09

ラッセルゾンビ（※）に半分なりながら登り返す。

※表情が消え思考も停止し目は虚ろになり口は半開きで何も喋らなくなる状態のこと。ビューティフルミルキーマウンテンより引用。

2/9 13:03

鷲羽が高く見える

2/9 13:05

ここを越えればもう登らなくて良い。

双六の斜面も良いパウダーだった

2/10 5:56

3日目。
予想に反して無風快晴で余裕がある。

2/10 6:17

滑走路だけど左の方は雪庇です

2/10 6:44

弓折山頂でちょうど日の出。
鷲羽、双六とはここでお別れ

2/10 6:44

槍穂もさようなら

2/10 6:46

抜戸に日が当たるのを見て滑る。

2/10 7:00

今日もモナカです。
楽しくはない。

2/10 7:05

雪さえよければなぁ、でもデブリランドよりましか。

2/10 7:40

斜滑降の跡。
この辺りから知らないトレースがあった。
誰か昨日滑ったのか。

撮影機器：

iPhone XR Apple

Insta360 X3 Arashi Vision

感想

NKO法人

中部山岳スティープスキー100選によると、少なくとも2018までは厳冬期鷲羽岳は滑られていないらしい。暖冬の今年なら晴天が続くタイミングがあるし、滑れるのではないか（これで厳冬期と言ったら厳冬期警察に怒られるかもしれないが）と思い、計画する。
平日に休みをくれた先生と、忙しい中来てくれた後輩に感謝。

不勉強のため今回と同じところを滑っている記録を知らず、仮に鷲羽池～南東カールと名付けたが、誰か残雪期に滑っているのではないか。何かご存知の方がいらっしゃったら是非コメントして欲しい。そもそもカールなのかも自分には判断できない。

また、前述の通りこれが厳冬期鷲羽の初滑降なのではないかと考えているが、これについても記録をご存知の方がいらっしゃったらご教示願いたい。



計画にあたって以下の方々の記録を参考にしました。偉大なる先駆者様に感謝申し上げます。
今井様
米山様
三浦様（中部山岳スティープスキー100選）

Grapejuice

先輩が密かに狙っていた厳冬期の鷲羽にご一緒した。スケジュールがあとに詰まっていていくかどうか一瞬迷ったが、行くと決めた判断は正解だった。誘ってくださって本当にありがとうございます！
ラッセルを頑張った果てにパウダーが待っており、素晴らしいルート・タイミングであった。
今回や前回巻機山探索の山行を機に過去記録を参考にしつつ自分でルートを開拓していく山スキーの楽しさにハマってしまった。
これからも計画力、体力、技術の実力を磨いて色々なルートに挑戦していきたい！

コメント

koji_123

こんな山行がしたい

NKO法人

結局本州来るん？