西武秩父線の北側 峠マニアには堪らないルート
- GPS
- --:--
- 距離
- 33.1km
- 登り
- 1,820m
- 下り
- 2,013m
コースタイム
- 山行
- 11:05
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 11:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません 登山道とほぼ並行する車道を利用することも可能です |
写真
感想
最近、kenboさんのハマッている奥武蔵エリアのまだ歩いていなかった部分を歩いてみました。
今回はお馴染み芦ヶ久保駅から丸山へ登り、大野峠〜刈場坂峠〜関八州見晴台〜顔振峠〜日和田山〜飯能駅まで歩きます。
この前歩いた飯能〜武甲山の時に、朝ごはんを食べた子の権現手前の採石場からこの辺の山々が見えたので、いつか歩いてみたいなとは思っていました。
けれど、総距離は30km以上、コースタイムは12時間超えの長距離コース。
またまたどM登山になる予感バリバリです。
「前回の外秩父七峰とどっちが辛いかな?」と覚悟しながら歩きましたが、予想外に歩き易い道でこれならもう一度歩いてもいいかなと思えるコースでした。
朝、寝坊をしてしまったので、予定より1時間遅れで芦ヶ久保駅第2駐車場を出発します。
このコースは途中で西武線の各駅に降りられるルートが豊富なので、途中でエスケープすることも考えて歩き始めました。
芦ヶ久保駅〜丸山は、最初は舗装路歩きでぐんぐんと標高を上げて行きます。
途中登山口から山道へ入って、県民の森までは広く歩き易い道が続き、丸山展望台では以前に登った武甲山がとてもよく見えました。
ここで食事をしているグループもたくさんいて思わず休憩したくなりましたが、先はまだまだ長いので5分ほど休んで出発します。
大野峠へ行く途中にはパラグライダーの離陸場所があり、前回登った堂平山のドームがはっきり見えました。
大野峠から白石峠まで歩くルートもあるようなので、外秩父って意外と近いんだな〜と思いながら歩き易い道を緩やかに下って行きます。
大野峠まで下ると、登山道は奥武蔵グリーンラインにぶつかります。
ここからは細かなアップダウンを繰り返しながら、関東ふれあいの道とグリーンラインを交互に通過しつつ数々の峠を越える、峠マニアな方は必見のコース。
刈場坂峠〜檥峠〜飯盛峠と通過して、関八州見晴台に到着するころにちょうどお昼になったので、ここでご飯を食べることにしました。
いままでの峠コースはランナーばかりで登山の人はあまりいませんでしたが、さすがに関八州見晴台は大勢の登山者で賑わっていました。
少し霞んでいて景色はイマイチでしたが、心配していた雨も降らずに晴れ間も見えて、他の登山者もみなさん楽しそうに食事をしています。
食事の後はだいたい吾野か西吾野駅へ下る方がほとんどのようでした。
私たちはスタートは遅れてしまいましたがここまで結構順調に歩けていたので、とりあえず予定通りに先に進むことにします。
次の休憩ポイントの顔振峠では、楽しみにしていた自販機のコーラがまさかの売り切れ…
「炭酸飲みたかったな…」としょんぼりしていると、kenboさんが「茶屋で飲み物売ってるかも」と顔振茶屋さんで休憩することを提案してくれました。
茶屋のおばさんおすすめの「自家製梅ジュース」を飲みましたが、これが疲れた身体に染み渡る美味しさ!
梅の風味もちゃんとあって甘酸っぱさがクセになる味でした。
「コーラより美味しい!」とちょっと多めの休憩をしてしまいましたが、ここで飯能駅まで歩く元気をチャージします。
途中の諏訪神社でトイレを借りて、ここまでの順調なペースに「明るいうちに飯能駅に着けるんじゃない?」と少し気が緩んでしまったのか、エビガ坂への分岐を間違えてしまい(看板の矢印がわかり辛く、東吾野駅への破線ルートを少し下ってしまった。)20分のロス。
正規の道に戻り、エビガ坂からスカリ山へ。
ここまで来れば、私は何度か歩いたことがある道なので迷うことはありません。
北向地蔵〜物見山〜日和田山へと順調に進み、予定通り飯能駅へ向けて巾着田を横切ります。
菜の花のシーズンも終わりのんびりとした雰囲気の巾着田。
近くに住んでいたこともあるのに、一度も曼珠沙華の季節に訪れたことがなかったな…今度は満開の曼珠沙華の季節に来てみたいと思いました。
そして本日最後の峠となる「高麗峠」を超えて、なんとか明るいうちに飯能の市内へ着くことが出来ました。
最後の最後で電車に乗り遅れて(走ったのに目の前で発車してしまいました…)、次の電車まで45分待ちというガッガリもありましたが、今回は距離の割には比較的辛くなく楽しく歩くことができました。
奥武蔵縦走よりはアップダウンもきつくなく、外秩父七峰よりは舗装路歩きも少なく、トイレも茶屋もそれなりにある。体力に合わせて西武鉄道の各駅に降りるルートも選べる。
トレーニングには結構おすすめのルートだと思います。
ヘタレな私ですが、このコースだったらもう一度歩いてもいいかな?少し短めの距離にして、秋の紅葉の時期に歩いてみるのもいいですね。
最近、決してハマッているわけではないけれど、なぜか歩き回っている奥武蔵エリア。しかし、メインを武甲山としていたため、西武秩父線の南側しか歩いていませんでした。そこで、関八州見晴台とかが気になっていたこともあり、北側を歩いてみる計画をたてたのでした。
事前に調べてみると、30km超で12時間超えのようですが、ここのところ長距離を歩いているので何とかなるかな?と、前回、前々回よりは楽だろうと思って気が緩んでいたのか寝坊してしまいました。降雨の予報も出ているし、場合によっては、ゴール地点を変更することを念頭に、芦ヶ久保を出発です。
しばらくは車道を歩いて標高を稼ぎます。まず最初に目指す丸山が今回では一番標高が高いので、これはいい。登山口からすぐに分岐し、右は民家の裏を通過するようなので左を選び、シカ除けネットを通過すると破線のような道になりました。丸山はそこそこ人気があるはずだから、もっと歩き易い道なのでは?おかしいな?と思って進んでいたら、先ほどの分岐からであろう普通の道と合流。ひと安心です。
途中にある県民の森で、崩壊のおそれありとのことでトンネルの上を通過できずに巻く以外は、一部にある急登も気にならず、奥多摩の石尾根を彷彿とさせるような広い道を歩いて丸山に到着。展望台に上がってみると、2組の方が食事中でした。
大野峠までの下りの途中、パラグライダーの離陸場所あたりで、前回歩いた堂平山の観測ドームが綺麗に見えました。あそこで昼食にしたとき、こちらが視界に入っていたのだろうな。「外秩父」というと随分と離れた場所にあるイメージですが、意外と近いのですね。
大野峠で車道にぶつかります。ここから先は、車道(奥武蔵グリーンラインなど)と関東ふれあいの道を交互に歩くことになります。車道をひたすら歩けば済むところを、あえて登山道に入って車道に出て、また登山道に入って…の繰り返しとなります。自分の体力と相談して、車道と登山道のどちらを歩くか決めると良いでしょう。私たちは、全ての登山道を利用しました。
大野峠から先の車道は、車、バイク、自転車、ランナー(トレランではなくマラソン?)が増えてきます。しかし、登山者は皆無に等しく、車道へ出入りしてる私たちが浮いているかのようでした。
少し開けている刈場坂峠に着くと、移動販売の車が停まっていて、アイスコーヒーを飲みながら休憩している方々がちらほら。コーラに目が留まりましたが、観光地価格(200円)であったことと、kazuruさんが「顔振峠に自動販売機があったはず」と仰るので我慢。トイレを済ませて先に進みます。
檥峠(←「ぶな」とは読めませんでした)、飯盛峠を普通に通過し、関八州見晴台に到着すると、たくさんの登山者で賑わっていました。大きなフライパンで野菜炒めのようなものを調理している女性4人組がいたりと、良い匂いが漂っています。本当は顔振峠でお昼にする予定でしたが、スタートが遅れたこともあり、ここで食事しました。
周りからは「今度丸山に登ってみない?あっ、芦ヶ久保からの登りが大変みたいだけど」とか「棒ノ嶺なんて良さそうだよね」などと、楽しそうに計画を語り合う声が聞こえてきます。いつも地図と睨めっこしながら訳のわからない計画を立てている私にとって、新鮮な響きでした。今この場にいる方々の中で、飯能駅を目指しているのはきっと私たちだけだろう…。本来、登山はこのようなものなのだろうな…。
関八州見晴台は、吾野もしくは西吾野からのルートが一般的なのか、この先も登山者にすれ違うことは殆どありません。逆に車道を通過する方が増えてきたので、顔振峠の自動販売機が気になりました。
この予想は見事に的中。顔振峠に着いて標識を撮影していると、近くにいた方が「定峰峠にも茶屋があるし、自動販売機もたくさんあるから大丈夫だと思う」と話しています。もしや?と思って自動販売機に向かうと、冷たいコーヒー以外、全て売り切れでした。ここでの補給を予定していたkazuruさんが補給できなかったので、向かいの茶屋で何かを飲むことにしました。ちょうど「梅ジュースが出始めた」とのことで注文してみると、とても甘くて美味しかったです。同時に、暑い時期は自動販売機を期待してはいけないことを痛感しました。
ここでトイレを借りるのを忘れてしまいましたが、諏訪神社にあったので助かりました。ここまで、結構順調に歩けていて、ゴールを飯能駅としても明るいうちに到着できるのでは?と思えました。
ところが、エビガ坂に向かう途中で、車道から登山道に入るための標識でわかりにくい部分がありました。これまでとは異なり、あまり踏まれておらず破線のような道でしたが、とりあえず進んでみることにしました。しかし、エビガ坂までもうすぐのはずなのに、到着しません。最悪でも遭難することはないだろうと思いましたが、念のため戻ってみることに。車道に戻ってしばらく進んでみると、左側に登山道への入口がありました。約20分程度ロスです。
エビガ坂から唯一の破線ルートとなり、ちょっとした急登を超えてスカリ山に到着。こじんまりとしていますが、ベンチがあって、時間があれば小休止をしたくなるような雰囲気でした。
北向地蔵まで下ると、まだランナーの方が数人駆け抜けていきました。私たちは歩きなのでのんびりしていられず、お地蔵さんの「男女逢瀬をとりもつ縁起地蔵」との文言が気になりましたが、物見山に向かいます。車が通ることができるほどの幅に拡張されていて、なだらかで歩き易い。さすがにこの時間なので、もう誰もいないだろうと思っていたら、カップルさんが休憩中でした。邪魔してごめんなさい。
下ったところにある「ふじみや茶屋」でコーラを発見。ゴール時の楽しみとしていましたが、顔振峠で売り切れていたこともあり、購入。ぐびぐび飲んで先に進みます。
高指山はNTTの電波塔があるために立入禁止、日和田山へのちょっとした急登を超えて最後の山、日和田山に到着。奥武蔵を歩き始めてから、国道299号から真っ先に見える日和田山にようやく登ることができました。山頂からは巾着田が良く見え、9月下旬頃の最盛期に是非訪れてみたいと思いました。
下りは男坂を選択。慎重に下って駐車場に着くと、消防隊員がたくさんいて何やら物々しい様子。近くにロッククライミングの練習場があるので、そこで事故でもあったのかな?病院に搬送された方の無事を祈りつつ、先に進みます。
ここから高麗駅に向かえば少し歩くだけで済みますが、やはり飯能駅まで歩くことに。この時期は何もない巾着田、高麗峠を通過し、民家の間を歩いて国道299号に出て、明るいうちに飯能駅に到着することができました。
飯能アルプスとは異なり、標高は一番高いところで900m超。長距離を歩いても外秩父のように車道歩きが短く、ドM登山と比べて急峻なアップダウンもない。とても歩き易く、それなりの達成感を得られるルートでした。
体力に個人差があるのを前提として、筋トレならゴールデンルート、持久力アップなら今回のルートがオススメかもしれません。あと、峠をたくさん通過するので、峠が大好きな方は是非!
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