南会津のテーブルマウンテン 舟鼻山を彷徨う
- GPS
- 07:32
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 537m
- 下り
- 529m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:33
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上台地までは急斜面が続く。緩やかなところを探りながら登る必要あり。 |
写真
感想
一昨年以来の舟鼻山。ここは会津百名山にもなっているらしいが登る人はまれで前回は誰にも会わなかった。今日も誰もいないだろうと思って登山口となる林道入口に来ると一人の男性が出発準備をしている。舟鼻山ですかと聞くと2週間ほど前にも来たが御前が岳への再チャレンジという。ヤマレコでそんなレポを見たので聞くとまさにその人だった。マイナーな山ではこんなこともあるんだ。
先に出発した人を見送り自分もスノーシューを履いて出発。この辺りは雪が豊富で登山口からスノーシューを履ける。先行者のトレースを辿り舟鼻峠から頂上台地に向かう。前回は独りラッセルでの急登がきつかったが今日は先行者のトレースがあるし雪も締まっているので歩きやすい。1時間少々で到着である。やったね。着いた頂上台地は広い。御池岳の比ではない。ただ高低差がほとんどないのでその全貌を俯瞰できる場所が無いのが残念。でもいい天気で青空に霧氷が映えているのが美しい。今年は気温が高い日が多く2月にして初めて霧氷を見た気がする。今日は気温が上がるということなのでこの霧氷もすぐに無くなるだろう。
まずは舟鼻山を目指す。先行者もそちらを目指しているようで、つかず離れず歩いて行く。途中で南方面の展望が開けてくると栃木側の山々が目の前に広がる。左の那須連山は二股山が顕著だ。茶臼岳も大きい。その右が大佐飛あたりか。地図を広げて山座同定を試みる。そんなことをしつつ舟鼻山に到着。もっともここは何の特長もない。どう見てもピークとなる処ではない。GPSで確認しなければまったく分からない地点だ。辺りに標高点を指し示す表示でもないかと探すが何もない。こんなもんだね。ここは前回も来ていたので次にP1230を目指す。特に意味はないが今日はこの広い雪原をグルっと廻ろうと思っている。
着いたピークからも南方向が開けている。中でも目を引くのが近くにある七ヶ岳。ゴジラの背中を想像させるコブのつながりが他の山と異なる姿を見せていて面白い。時間は多少早いが朝が早かったこともありここでランチだ。雪を固めて腰を落ち着けるが寒さを全く感じない。フリースを着こんでいたが暑くて脱いでしまった。もう霧氷は残っていない。2月の会津の山ではないなあ。4-5月の雰囲気だ。
さて次はP162を目指そう。地図上で湿原マークのあるあたりに来ると先行者のトレースを発見。予定通り御前ヶ岳に向かっているようだ。ここの湿原マークは実際無雪期にはどんな感じになるんだろう。周りの緩やかな起伏の中にあるこの場所は今でもいい雰囲気なのだが一度無雪期にも訪れたいものだ。ただし相当のヤブコギを強いられるらしい。
P1162までも緩やかな地形が続いている。時々小さな谷や尾根を横切る。地形図にはほとんど現れない起伏があるようだ。そして着いたP1162はやはり何もない場所。舟鼻山同様何の表示物もない。こんなものだろうなあ。
さあ帰ろう。ここは降り口から一番離れている場所。ほぼ降り口まで一直線であるが少々疲れてきた身にはわずかばかりの上り下りも堪える。気温が上がって雪の抵抗も増してきた。そして無心になって歩いていると、前方に大きな動物がヒョコヒョコ歩いているのを発見。カモシカだ。めったに人の来ないこの山で人間を見つけて驚いている様子。途中で一度こちらを振り向いたがすぐに林の中に消えていった。じっとしていてくれれば写真も撮れたのに残念。
その後湿原地帯に戻ると、疲れはあるもののなぜかホッとする。微妙にうねる地形の妙はなかなかいい。どうせここからは戻るだけでいくらもかからない。そう思えばここでコーヒータイムだ。風も無くて過ごしやすい。何もない場所だけどこんな所なら雪遊びやテント泊もいいのではないかと思えてくる。誰か誘おうかな。
このあと下山口に向かって歩くとまたトレースを発見。先行者はP1203を越えて戻ってきたらしい。雪でトレースがハッキリと分かると他人の足取りも想像できて面白い。あとはそのトレースに沿った形でテーブルマウンテンを降りるのみ。午後となりすっかり緩くなった雪の急斜面はスノーシューでも問題もなく降りられる。そして降り立った峠からは緩やかな林道を下るだけ。今日は終日快晴の中、自由気ままな散策を満喫できなんだかまた山歩きの良さを再認識した気分だった。
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