上越国境越え(万太郎)
- GPS
- 16:45
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,095m
- 下り
- 2,227m
コースタイム
- 山行
- 14:09
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 16:45
天候 | 快晴、朝のうちは風強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天神平250cm, ホワイトバレー90cm 毛渡沢はやめておいた方が良い 熊穴沢小屋、オジカ沢避難小屋は利用可能 |
写真
感想
前回体力不足で敗退した万太郎超えのリベンジ。
毛渡沢に出るまでの天国区間と、その後の地獄区間の対比が素敵な山行になった。
赤谷源頭も万太郎山北西面も素晴らしい雪と景色で全体としては大満足。しかし、もっと低地の雪が多い年でないとその後がダメだ。
例によって早朝2時発。自分の調子がだいぶ戻ったので、谷川トマの耳までは順調。透き通った日の出の空気感と地吹雪の輝きは2月にきた時より厳冬期らしい雰囲気。足元の雪も軽く、期待感が募る。
オジカ沢の頭が思ったより厳しい関門だった。新雪ゆえに岩場を左右に避けようとすれば腰まで埋まり、直登しようとすれば急傾斜と不安定な積雪に手が止まる。NKOがスイスイと先行してくれたので助かったが、自分はその後ろをフォローするだけでかなり悪戦苦闘してしまった。ただ時間的にはトマの耳までの登りで稼いだ余裕があったため、差し引き予定通りにオジカ沢の頭に到着。
お待ちかねの赤谷源頭滑走は最高の一言。NKO曰く日射で少し重いとのことだが、個人的には踏めば跳びはねられる雪質で爽快の一言。あっという間に沢底に降りた。ここからみる俎北面にもいくつか滑れそうなラインがある。沢底は日光で温室状態。傾斜もないのでシールを貼って登り返し尾根末端までの下りラッセル。その後の万太郎山への登りも、ビンディングにつく湿雪雪団子と戦いながら登ることになる。
万太郎山頂から来し方を眺めたのち、北西面へ滑り込む。最序盤のみ灌木シュカブラがうるさいので西に逃げたが、そこからはこれまた滑りやすい雪。赤谷源頭と比べると、傾斜があって幅は広いので、性格の違う斜面が味わえて良い。幅広な斜面は新潟焼山の上部を彷彿とさせる。
なんと最後の最後、大笹台からの下りに最高のパウダーがあった。北に伸びる尾根の東斜面に非常に軽いパウダーが温存されていて、思わず声が出るほど楽しかった。尾根の西寄りに行くと途端に激重湿雪と化すので、日射の影響の大きさを感じる。樹幹も広いので快適なツリーラン。
と、気持ちよく滑っていると毛渡沢まで降りてきた。順調だったのはここまで。
毛渡沢と万太郎からの沢の合流では水流が轟々と音をたて、信用できそうなスノーブリッジがない。結局ここでシールをつけ、毛渡沢は全て右岸の台地状から高巻き。しかし最後はどうしても左岸の林道にわたらなければならず、日没までの余裕もない。水深の比較的浅いところで、ブーツごと水に浸かっての渡渉となった。
今シーズンは毛渡沢はだめです。はい。
日没までに群大ヒュッテ、すなわち安全圏にたどり着いたので一安心。あとはノートレースの林道をひたすら下りラッセルし、のべ17時間かかって土樽に下山。
元は14時間想定で、毛渡沢に降りるまでは順調だったので、沢の高巻きと渡渉で3時間くった事になる。お疲れ様でした。
2/17のリベンジを果たすべく、天気が良い日を狙ってチャレンジ。
土日にドカ雪が降っているため、パウダーも狙う。
前回同様田尻沢を登り天神平へ。
先輩の体調が良い(というか前回病気だった)ため早く進む。
天神平に着くといきなり膝ラッセル。雪はとても軽く、期待が高まる。
時折トレースが現れ、先行者がいるがすぐにトレースが消えている様子。
熊穴沢避難小屋はドアが除雪されていて休憩できた。
トマの耳に着くと、まさにマチガ沢本谷にドロップしようとしているボーダーがいた。四の沢にも2本シュプールがあり、先行者たちはマチガ沢狙いのローカルの様子。今日は雪崩が怖いが滑走は最高だろう。
トマの耳で僕たちもスキーに換装し、適宜トラバースしながら主脈稜線を下る。鞍部でシールに換装し、急になったところでアイゼンを履く。オジカ沢の頭手前のナイフリッジは久しぶりの感覚でとても楽しかった。ツボだとところどころ股下まで埋まるが、雪は軽いので問題ない。オジカ沢避難小屋でスキーに再び換装し、待望の1本目。日射を受けているため少し重めだが、十分良いパウダー。
しかし、下部に行くにつれて雪は重くなり滑らなくなる。途中でシールを貼って万太郎山の取り付きまで沢底を歩き、登り返す。この登り返しも雪が重くて大変だった。
万太郎山山頂で再びスキーモードになり、肩を経由して滑る。ここは斜度もあって面白かった。
大笹台からは北面を滑ったが、日射を受けていない雪はとても軽くてまさに谷川って感じ。とても楽しいツリーランだった。
その後は雪不足&重い新雪で地獄のようなコンディション。
結局毛渡沢のスノーブリッジは見つからず、じゃばじゃば渡渉してわたった。
ひたすらに長い群大ヒュッテからの林道歩きをシールでこなし、土樽から土合に電車で戻った。
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