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Yamareco

記録ID: 6550259
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ハイキング
丹沢

西丹沢・丸尾山/尾根末端で急な土斜面の下降にヒヤヒヤ

2024年03月31日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.4km
登り
555m
下り
544m

コースタイム

出発7:50−切通峠8:10−浅瀬分岐8:15−264号送電線鉄塔下8:30−三国林道に出る8:30−別系統の鉄塔下8:35−枝林道分岐8:40−1050m圏峰頂上9:00〜9:30−995m圏第1分岐9:50−ミツマタ10:15−860m圏第2分岐10:20−830m圏第3分岐10:25−810m圏第4分岐10:35−770m圏第5分岐10:55−784m地点第6分岐11:00−南東尾根最末端上部11:20−水の木幹線林道に降立つ11:30〜12:25−日向沢左岸尾根取付き12:45−同尾根に乗る12:55−819mコブ13:15−1007.1m三角点14:15−1007m峰頂上14:15〜15:05−三国林道の東端15:10−1050m圏峰巻終わり15:35−1068m峰頂上15:45−三国林道から分かれる15:55−切通峠16:10−ゴール16:25
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
山中湖北東岸の平野地区から東に向かう県道730号線(山中湖小山線)に入る。1km余りの直線区間が終わって県道は三国峠へ右折するが、1車線となった車道をそのまま直進し、切通峠へ進む。テニスコートや太陽光発電設備の脇を抜け、車道が終わった地点に数台駐車できる空き地があるので、ここに停める。
コース状況/
危険箇所等
切通峠のすぐ南の1110m圏峰から東に尾根が伸び(切通峠東尾根と仮称)、1068m峰、1050m圏峰、1007m峰がほぼ等間隔で並んでいる。さらに、後者2峰から南東に枝尾根が落ちている。
今回は、1050m圏峰から南東に伸びる枝尾根(1050m圏峰南東尾根と仮称)を下り、1007m峰から南東に伸びる枝尾根(日向沢左岸尾根と仮称)を上る。両尾根を周回するために、1000m圏を通る三国林道と700m圏を通る水の木幹線林道を使った。
両尾根共にバリエーションルートであり、断続的に微かな踏跡はあるが、テープはほとんど無い。全ルートに渡って危険個所は無い。
なお、記録によっては1050m圏峰を丸尾山と呼んだり、1007m峰を丸尾山と呼んだり、と、混乱しているので、以下ではそれぞれの峰を標高で表示することとする。
切通峠に上がる登山道は塹壕のように掘れて倒木や落ち葉が邪魔なので、外縁の平坦部を歩く
2024年03月31日 07:52撮影
3/31 7:52
切通峠に上がる登山道は塹壕のように掘れて倒木や落ち葉が邪魔なので、外縁の平坦部を歩く
切通峠。交通の要所である
2024年03月31日 08:09撮影
3/31 8:09
切通峠。交通の要所である
丹沢湖の浅瀬に向かう道をしばらく辿る。東海自然歩道だけあって立派な道だ
2024年03月31日 08:11撮影
3/31 8:11
丹沢湖の浅瀬に向かう道をしばらく辿る。東海自然歩道だけあって立派な道だ
山腹を巻いていた登山道はここから浅瀬に向かって下るが、道標の裏手からそのまま巻き道を直進
2024年03月31日 08:16撮影
3/31 8:16
山腹を巻いていた登山道はここから浅瀬に向かって下るが、道標の裏手からそのまま巻き道を直進
送電線の巡視路が山腹を巻いているのでこれを辿る
2024年03月31日 08:16撮影
3/31 8:16
送電線の巡視路が山腹を巻いているのでこれを辿る
264号送電線鉄塔の下を通る
2024年03月31日 08:27撮影
3/31 8:27
264号送電線鉄塔の下を通る
鉄塔下から100m弱で広い林道に出た。三国林道だ。この先、平坦な切通峠東尾根の上を通っているのでこの林道を歩く
2024年03月31日 08:29撮影
3/31 8:29
鉄塔下から100m弱で広い林道に出た。三国林道だ。この先、平坦な切通峠東尾根の上を通っているのでこの林道を歩く
直ぐにまた送電線鉄塔の脇を通る。先ほどの送電線とは別の系統で、2つの系統が南北に並行して走っている
2024年03月31日 08:33撮影
3/31 8:33
直ぐにまた送電線鉄塔の脇を通る。先ほどの送電線とは別の系統で、2つの系統が南北に並行して走っている
送電線越しに鉄砲木ノ頭を見る。三国峠を起点とした三国林道は、この山の中腹を巻いている。左奥が三国山
2024年03月31日 08:34撮影
3/31 8:34
送電線越しに鉄砲木ノ頭を見る。三国峠を起点とした三国林道は、この山の中腹を巻いている。左奥が三国山
1068m峰の南を巻いて東側に出ると林道が分岐している。右は枝林道で、三国林道は左へ進む
2024年03月31日 08:41撮影
3/31 8:41
1068m峰の南を巻いて東側に出ると林道が分岐している。右は枝林道で、三国林道は左へ進む
三国林道は1050m圏峰の北側を巻いて行くので、林道から分かれて尾根筋を辿り、この峰の頂上に着く
2024年03月31日 09:00撮影
3/31 9:00
三国林道は1050m圏峰の北側を巻いて行くので、林道から分かれて尾根筋を辿り、この峰の頂上に着く
さあこの峰の南東尾根を下ろう。本日のメインルートだ。下り始めは尾根筋が明瞭だ
2024年03月31日 09:31撮影
3/31 9:31
さあこの峰の南東尾根を下ろう。本日のメインルートだ。下り始めは尾根筋が明瞭だ
995m圏で第1分岐。そのまま緩やかな写真の尾根筋を辿ると東に引きずられるので要注意
2024年03月31日 09:48撮影
3/31 9:48
995m圏で第1分岐。そのまま緩やかな写真の尾根筋を辿ると東に引きずられるので要注意
ここでは直角に右折して、右側の急斜面を下りなければならない
2024年03月31日 09:48撮影
3/31 9:48
ここでは直角に右折して、右側の急斜面を下りなければならない
しばらくは枝分かれも無いし、尾根幅も広くてゆったりしているので気楽に降りられる
2024年03月31日 10:02撮影
3/31 10:02
しばらくは枝分かれも無いし、尾根幅も広くてゆったりしているので気楽に降りられる
ミツマタが咲いていた
2024年03月31日 10:13撮影
3/31 10:13
ミツマタが咲いていた
860m圏で第2分岐。右の支尾根は848m地点へ行くので、左折して写真の尾根へ。両者の角度差は120度程あるの間違えないだろう
2024年03月31日 10:18撮影
3/31 10:18
860m圏で第2分岐。右の支尾根は848m地点へ行くので、左折して写真の尾根へ。両者の角度差は120度程あるの間違えないだろう
直ぐに830m圏の第3分岐。右へ
2024年03月31日 10:25撮影
3/31 10:25
直ぐに830m圏の第3分岐。右へ
この先、地形図ではなだらかな尾根が続くように読めるが、実際は痩せ尾根でアップダウンが激しい
2024年03月31日 10:28撮影
3/31 10:28
この先、地形図ではなだらかな尾根が続くように読めるが、実際は痩せ尾根でアップダウンが激しい
810m圏で第4分岐。ここも要注意。まっすぐ行くと緩やかな写真の尾根に引き込まれる
2024年03月31日 10:37撮影
3/31 10:37
810m圏で第4分岐。ここも要注意。まっすぐ行くと緩やかな写真の尾根に引き込まれる
しかし進路は右折して巻き気味に急な尾根を下る
2024年03月31日 10:37撮影
3/31 10:37
しかし進路は右折して巻き気味に急な尾根を下る
しばらく小さなアップダウンが続く
2024年03月31日 10:49撮影
3/31 10:49
しばらく小さなアップダウンが続く
鞍部から一上りして平坦部に出ると、770m圏で第5分岐。右へ
2024年03月31日 10:59撮影
3/31 10:59
鞍部から一上りして平坦部に出ると、770m圏で第5分岐。右へ
784m地点に着いた。ここは第6分岐でもある。左折して東へ
2024年03月31日 11:01撮影
3/31 11:01
784m地点に着いた。ここは第6分岐でもある。左折して東へ
しばらくは緩やかな幅広い尾根が続く。南東尾根のフィナーレを楽しむ
2024年03月31日 11:06撮影
3/31 11:06
しばらくは緩やかな幅広い尾根が続く。南東尾根のフィナーレを楽しむ
それも束の間700m圏の尾根末端でコブ状に盛り上がると、その先は怪しい雰囲気
2024年03月31日 11:11撮影
3/31 11:11
それも束の間700m圏の尾根末端でコブ状に盛り上がると、その先は怪しい雰囲気
さらに下って最末端まで来る。20m程下に車道が見えるが(写真の上部)、現在地点から林道までは石の崖。とても降りられない!
2024年03月31日 11:19撮影
3/31 11:19
さらに下って最末端まで来る。20m程下に車道が見えるが(写真の上部)、現在地点から林道までは石の崖。とても降りられない!
さあどうしよう。戻って、尾根南側中腹を巻いて行き、伐採された土の急斜面の上に出た。写真左端に林道路面が見えるがどう降りようか
2024年03月31日 11:24撮影
3/31 11:24
さあどうしよう。戻って、尾根南側中腹を巻いて行き、伐採された土の急斜面の上に出た。写真左端に林道路面が見えるがどう降りようか
現在地点から林道まで高度差10mそこそこ。枯れ枝に掴まりながら降りようとしたが、どの枝も頼りない上、下まで届いてない
2024年03月31日 11:26撮影
3/31 11:26
現在地点から林道まで高度差10mそこそこ。枯れ枝に掴まりながら降りようとしたが、どの枝も頼りない上、下まで届いてない
枯れ枝を当てにせず、急な雪面を下降する要領で、ストックだけを頼りに一気に下った。無事に降りられてヤレヤレ。斜面に自分の足跡だけが残る
2024年03月31日 11:32撮影
3/31 11:32
枯れ枝を当てにせず、急な雪面を下降する要領で、ストックだけを頼りに一気に下った。無事に降りられてヤレヤレ。斜面に自分の足跡だけが残る
尾根の末端を回り込むと石の崖だった。ここを降りるなんてとても無理!
2024年03月31日 11:35撮影
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3/31 11:35
尾根の末端を回り込むと石の崖だった。ここを降りるなんてとても無理!
今度は日向沢左岸尾根を登って1007m峰へ。水の木幹線林道を東に進むと直ぐに日向沢を渡る。写真の右側が目的の左岸尾根
2024年03月31日 12:32撮影
3/31 12:32
今度は日向沢左岸尾根を登って1007m峰へ。水の木幹線林道を東に進むと直ぐに日向沢を渡る。写真の右側が目的の左岸尾根
この日向沢左岸尾根も末端は御覧の通り石の崖で登れない
2024年03月31日 12:40撮影
3/31 12:40
この日向沢左岸尾根も末端は御覧の通り石の崖で登れない
尾根末端を林道はU字形で回り込む。崖が終わった写真の地点なら何とかなりそうだ。積もった枯れ枝を踏みつけながら、左岸尾根の側面に取付く
2024年03月31日 12:47撮影
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3/31 12:47
尾根末端を林道はU字形で回り込む。崖が終わった写真の地点なら何とかなりそうだ。積もった枯れ枝を踏みつけながら、左岸尾根の側面に取付く
20m程の高度差を一気に上って日向沢左岸尾根に乗れた。後はこの尾根筋を突き上げて行けば良い
2024年03月31日 12:55撮影
3/31 12:55
20m程の高度差を一気に上って日向沢左岸尾根に乗れた。後はこの尾根筋を突き上げて行けば良い
植林帯の急登が続く
2024年03月31日 13:11撮影
3/31 13:11
植林帯の急登が続く
819mコブで一息つける
2024年03月31日 13:15撮影
3/31 13:15
819mコブで一息つける
この先、しばらくは緩やかな尾根が続く
2024年03月31日 13:23撮影
3/31 13:23
この先、しばらくは緩やかな尾根が続く
木間越しに1007m峰が望まれた。まだまだ高いなあ
2024年03月31日 13:33撮影
3/31 13:33
木間越しに1007m峰が望まれた。まだまだ高いなあ
再び急登が続く
2024年03月31日 13:44撮影
3/31 13:44
再び急登が続く
やっと1007m峰の頂上に着いた。1007.1mの三角点は本日唯一の三角点
2024年03月31日 14:19撮影
3/31 14:19
やっと1007m峰の頂上に着いた。1007.1mの三角点は本日唯一の三角点
頂上には山名板も山名杭も何も無い
2024年03月31日 14:21撮影
3/31 14:21
頂上には山名板も山名杭も何も無い
さあ、下山だ。と言っても、切通峠東尾根上についている標高1000mほぼ一定の三国林道を辿れば良い
2024年03月31日 15:19撮影
3/31 15:19
さあ、下山だ。と言っても、切通峠東尾根上についている標高1000mほぼ一定の三国林道を辿れば良い
1050m圏峰から先は朝方通った道だ。しかし、1068m峰頂上を朝方は巻いたので、帰りはこれを越えることにする。本日、最後の上りだ
2024年03月31日 15:42撮影
3/31 15:42
1050m圏峰から先は朝方通った道だ。しかし、1068m峰頂上を朝方は巻いたので、帰りはこれを越えることにする。本日、最後の上りだ
1068m峰の頂上に着いた。本日の最高地点だが、ここにも何もない
2024年03月31日 15:47撮影
3/31 15:47
1068m峰の頂上に着いた。本日の最高地点だが、ここにも何もない
1068m峰を西側に下ると、2つの送電系統が並んでいるのが良く分かる
2024年03月31日 15:53撮影
3/31 15:53
1068m峰を西側に下ると、2つの送電系統が並んでいるのが良く分かる
手前の系統の鉄塔をくぐって、中から真上を見上げる
2024年03月31日 15:55撮影
3/31 15:55
手前の系統の鉄塔をくぐって、中から真上を見上げる
奥の系統の鉄塔264号。手前の白い看板の右手の山道に入って、三国林道から分かれる
2024年03月31日 15:56撮影
3/31 15:56
奥の系統の鉄塔264号。手前の白い看板の右手の山道に入って、三国林道から分かれる
切通峠まで戻って来た。あと15分ほど緩やかに下ればゴール
2024年03月31日 16:12撮影
3/31 16:12
切通峠まで戻って来た。あと15分ほど緩やかに下ればゴール

感想

丹沢の最西端、神奈川・山梨の県境東側の山域は一般登山道の空白地帯で、道なき道を楽しむ酔狂な輩には魅力的である。私も何度か足を運んだが、前々から気になっていた枝尾根があった。それが1050m圏峰南東尾根である。

地形図を読むと、この尾根は支尾根が多く、複雑に折れ曲がっているので、さぞかしルート探索を楽しめるだろうと、期待できる。しかし、この尾根は下ってこそルート探索が楽しめるのであり、どこを上ってここを下るか、全体のコース設定が難かしい。検討した結果、上部にある三国林道から下部の水の木幹線林道まで、この尾根をまず降りて、その後、日向沢左岸尾根を上ってもとに復することにした。

1050m圏峰南東尾根は期待通りであった。結果的に6ヶ所に渡って分岐しており、それぞれの地点に近づくとルート探索に緊張した。今回は山カンが冴えていたようで、一度もミスコースすることなく順調に降りられた。ただ、尾根の最末端で、水の木幹線林道に降りる最後のルートが見つからずに右往左往、結局、かなり際どい下降を強いられた。

これに比べれば、三国林道に戻るために上った日向沢左岸尾根は楽なものだった。尾根の構成が単純で、分岐も無いのでルート探索に緊張することも無く、ただひたすら上を目指せば済む。しかし、午後になって疲れが溜まって来た状態で、急な尾根を突き上げなければならないのは、81歳の年寄りにとって体力的にきつかった。

一般には麓から頂を目指して登るのであるが、今回は、山から降りて来て、また登り返す、と言った変則スタイルである。でも、このおかげで、前々から気になっていた枝尾根を下降する、といった宿題が片付いた。
この尾根は短いけれども、期待通りにルート探索を大いに楽しむことが出来ました。充実感に満たされた山行でした。

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