新雪で怖すぎたレンゲ坂谷と静かだった山上ヶ岳
- GPS
- 08:36
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 951m
- 下り
- 944m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:29
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは気温上がってもう半分くらい雪も消えてたが、消え残った所が轍でハンドル取られた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
無雪期は迷う事もなく安心なレンゲ坂谷も積雪期は別物。 今回は季節外れな新雪状態だったが、高度感のある狭いトラバースが多い区間で鎖やロープも付いていないところはアイゼンもピッケルも当てにならずとても怖かった。 また、帰りに大橋茶屋の方から厳つい時のレンゲ坂谷は2メートル以上の積雪になって道も何も分からなくなるので気を付けてとの助言ももらったので、やはり無雪期の延長の気分では入らないようにしたい。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
関西での雪山も終わりかと思ってたところにいきなりの寒波と降雪。
でももう関西ではほとんど根雪も無くなったところに10〜20センチくらい積もっただけだろうからスノーシューも使えないしどうするか。
しかしこの後はまた気温上がって雨が続くとの予報。
せっかくの、おそらく今度こそ最後の機会を逃したくないと考えたのが山上ヶ岳。
それもいつものようにレンゲ坂谷からの周回で。
雪も薄いだろうしテープやロープなども多い所だから大丈夫だろうとちょっと甘く考え、それでも一応チェーンアイゼンにストックだけでなくアイゼンとピッケルも装備して。
これがほんと甘かった。
確かに雪は薄く、想像通り場所によって10〜30センチくらい。
しかしそれがちょうどピッタリ道だけでなく地表の凹凸も全て綺麗に隠してしまい、木の根や段差、石があっても分からない。
その上、下は以前の消え残った雪がアイスバーン化してるか完全に無くなって濡れ落ち葉が積もってるか。
そこに新雪が積もったばかりで、パウダーではないけど完全に安定してるはずもない。
無雪期のレンゲ坂谷は道標もテープも階段にロープに鎖も付けられてほとんど遊歩道。
ところが、その鎖やロープ付けられるようなトラバース箇所が全て雪に覆われたただの斜めの雪面に。
鎖やロープが付けられた所はそれ掘り出して掴めるからいい。
問題はそれが無い所。
上部になると結構な高さのトラバースでも何も無い所も幾つもあるので、たとえアイゼン着けてようとピッケル持ってようと雪が崩れたら終わり。
一歩一歩足踏み出すごとに下を探り、大丈夫ならゆっくり何度も踏み込んで固め、ただただ必死の時間が過ぎていく。
こういう状況である事想像出来たやろうになんでこんな事にと後悔する事しきり。
なんとか落ちずに通れたのは早い時間で雪が緩んでなかったのと運か。
トラバース区間を乗り切って源頭部になっても大きな岩がゴロゴロする区間は雪で隙間が分からず時に腿までいきなり落ち、上部になるとなんか右の方に青氷の氷瀑みたいなのが見えたのでそっちに寄っていったら四つん這いで上るような急斜面になってしまい、レンゲ辻までトラバースして戻るあたりではもうふくらはぎが限界で両方痙りそうに。
まさかの大苦戦で疲れ果て、レンゲ辻に着いた時はもうグッタリだったが、ちょうどお昼くらいからグッと気温上がって陽の当たる場所の雪はグズグズしてきたので、状態悪くなる前に登り切れてマジで助かった。
しかしその後も山上ヶ岳に向かう最初は稜線の北斜面を巻くトラバースが続き、風が当たるせいか雪は少なくなってもガチガチ部分はより多くなり、階段の手すりや鎖や木など、掴める所は絶対に掴み、気を抜かずに稜線に上がった時はもう足も上がらなくなり、最後の安全な部分はゆっくり一歩一歩上がっていったらそこで待っている方がお一人。
挨拶して話すと、参道を上ってきてこれからレンゲ辻に下ってレンゲ坂谷か稲村まで行くか考えてたとの事。
状況を説明し、厳しいんではないかと、自分はもうピストンするつもりはなくて安心安全に下り参道で下りるつもりですと話したところ、雪が緩んできてるの見て危ないかと思っておられたそうで、やはり周回はやめてピストンで下りる事にしますとの事でこちらもホッとした。
もしあそこですれ違って下りて行かれたら大丈夫だったか気になってしまってたと思う。
そのあとお腹空いてたが境内で食べるのは駄目なので、陽が差し暖かく静かで積もりたての雪が綺麗な山上をゆっくり歩いてそのまま下り道に。
安全な道とはいいながら付けられてる木段が雪でちょうど隠されて何も考えずに歩くと段差に躓いたり滑って危ないのでもう疲れた足で慎重に歩き、途中の茶屋で飯も食べ、その後もうすぐ一本松茶屋かなと思ってたらなんととっくに下りられたと思ってた先ほどの方が後ろから来られてびっくり。
またちょっと話し込んでこのあたりにはとても詳しい方と、よく歩かれてる方とお見受けし、足も速い方だったので先に行ってもらってお別れした。
結局雪は清浄大橋まで続き、おそらくこの冬の最後の雪山でほんとに綺麗な日に来れた事がうれしかった。
車置かせてもらった茶屋の方から状況を聞かれ、レンゲ坂谷から上ったけど厳しかったと話すと、レンゲは厳つい時は2メートル以上も積もって道などまったく分からなくなる事もあるので、危ないと思ったら参道を通って下さいと言われ、お礼を言って車に戻ったけど、ほんと今回は時期的にも内容的にも想定外の濃い山歩きになりました。
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