椿大神社〜入道ヶ岳〜山中幕営 (水沢峠南)〜水沢岳〜鎌ヶ岳〜雲母峰
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- GPS
- 13:57
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,809m
- 下り
- 1,810m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:34
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:26
天候 | 晴れ 1日目強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
●帰り= 近鉄四日市 20:14 (ビスタカー - 津乗換 - ひのとり) 近鉄難波 22:07 |
写真
感想
今年初 ふくぞうとの山キャンプ、鈴鹿へ。4月 (しかも初旬) に一緒に行くのは初めて。というのもふくぞうは植物の魅力に開眼。目的の花があるわけだ。ザックを軽くすることに熱心だったふくぞうが重い「鈴鹿の植物図鑑」を持ってきていて、さらには家用のものと2冊買ったという。実は去年からすでに花好きになっていたにも関わらず「花が好きになった」とは決して言わなかったのだが、今回ついにそれを認めた😁
もともとは2〜3日 (火・水) の予定だったが、3日に雨が降りそうということで 1〜2日に変更。しかしふくぞうは午前中に用事があるため出発は13時と遅めで、テン場到着は18時前と日暮れギリギリになりそう。そこは心配な点だった。
四日市市駅合流は12時。ところがなかなか落ち合えず、出発が遅れ、椿大神社からの登山開始は20分遅れとなってしまった。
私はカッパを持ってこず、ザックは15キロ余というところ。ふくぞうは図鑑を持ってきていることもあって、いつもより重い約15キロとのこと。
椿大神社 (つばきおおかみやしろ) は大変立派な神社で、平日にもかかわらず多くの人で賑わっていた。伊勢国一宮で、猿田彦大神を祀る神社の総本社。三重県で3番目に参拝者数の多い神社という。
手を合わせて山行の成功を念じ、まずは入道ヶ岳を目指して井戸谷を行く。
植林帯を抜けると巨岩ゴロゴロの美しい谷道となり、シロバナネコノメソウ、ミノコバイモ、フクジュソウなどの可愛い花を愛でることができた。これこそふくぞうがこの時期に来たかった一番の理由というわけだ。私はミノコバイモを初めて見ることができ、感激だった。
避難小屋を過ぎると明るい疎林の斜面の道となり、やがてアセビが多くみられるようになる。背後には四日市市と伊勢湾の大展望。ただそれとともに強風が吹きつけるようになった。
入道ヶ岳山頂着。広大な高原状の美しい山頂部と、鎌ヶ岳などの大展望に歓声を上げる。が ものすごい風。ここで20分休憩を予定していたが とうてい無理。鳥居のある三角点で写真を撮って先を急ぐ。
椿大神社奥宮で再び安全登山を祈願し、イワクラ尾根へ。これが相当しんどい道。岩稜のアップダウンを何度も繰り返し なかなか距離がかせげない。しかも強風が容赦なく吹きつける。ひとりではないものの「さすらい人」の気分にもなった。
イワクラ尾根分岐に着いたのは17時前。暮れる前にテントを張れそうだと一応の安堵。一息入れたあと少し下ったところの左手、水場を探しに道なき谷に下りて行く。ほどなく流れが現れ、無事に水を確保することができた。
さてお宿探し。ところがふくぞうが予定していた場所は森で道もない。少し進んだ先、尾根道の左手 (西) に平らなスペースがあったが、強風が吹きつけてダメ。しかし尾根道を挟んで右側に行ってみると、風は弱かった。平らなスぺ―スはわずかだがここを宿にすることに。18時前、日没まで30分あるかないかというところ。
ふくぞうは一旦テントを張ったが、居心地が悪かったようですぐに移動。私もかなり左に傾いているのが気になったが、他にいい場所はなさそうなので一晩我慢すると腹をくくった。
テントが離れているため話をすることもなく、それぞれで食事を済ませ、それぞれの時間を過ごす。そんな中 ショックなことが起きた。地面が傾いているため、明日のために作ってクッカーで冷ましていた紅茶 約500mlが全部こぼれてしまったのだ。
さらに、寝ようとしても左にずり落ち、座っていると足がつった。
やっぱりだめだと、すでに暗闇となった中 テントをずらし 太い木の枝で地面を掘って均そうとしたがほとんど掘れない。結局 ほかの場所を探すことに。いっそのこと登山道に張ったろかとも思ったが、登山道も風がきつすぎる。
ふくぞうの近く、木々が迫り狭いが細い平らなスペースがあるところに移動することにした。数度往復して荷物を移動し、最後にテントを張ったまま移動。
左半分は平らでそこに横になると快適だった。平らであることがこれほどありがたいこととは とちょっとした感動を覚えた。
驚くべきことは、ふくぞうがすでに眠っていて、私がそばでガサゴソしていても全く気付かなかったこと。まだ20時頃。ふくぞうの “睡眠力” はいつもながら羨ましい限りだ。
私はいつものことながらなかなか眠れない。ラジオを聞いたり、携帯プレイヤーで音楽を聞いたり。スマホの電波がかろうじて入ったので少し仕事ができたのはよかった。おそらく0時半頃 眠ったようだ。私としては上出来。
気温は見ていなかったが、それほど寒くなかった。デカジャンパーはいらなかったかもと思ったが、徐々に冷えてきて結局は夜用に持ってきた服を全部 着た。朝方には寒さで目が覚めた。
***
6時前 起床。昨日の強風が嘘のように穏やかな朝。冷え込みもなく快適。ふくぞうはまだ寝ていた。
7時49分出発。水沢峠からまた岩稜、ザレの急登や急下りの多い厳しい道。しかしキノコ岩の奇岩群は面白い。
やがて鎌尾根と鎌ヶ岳が眼前に。20年ほど前から面白そうだな、行ってみたいが難しいなと思っていた山、60歳前にしてついに訪れることができたと感激も一入。ふくぞうに感謝。
鎌尾根はさらに厳しいアップダウン。またそれだけに巨岩奇岩による面白い光景を楽しむことができる。
岳峠でザックをデポし、軽荷で鎌ヶ岳山頂。岩稜からの広大な眺め。綿向山、雨乞岳、イブネ、御在所岳、ここ数年で登った山が一望のもとだ。
私はここまでで充分な満足感を得られたこと、雲母峰の下りた後の平地歩き4kmが鬱陶しいこともあり、雲母峰に行かず カズラ谷分岐から宮妻キャンプ場に下り、予定より短い行程にするかという提案をしてみたが、ふくぞうは迷うことなく予定通り行きたいと答えた。私も緊褌一番ならぬ、ザックのベルトをきつく縛って、気合を入れ直す。
カズラ分岐を過ぎたところでハルリンドウとバイカオウレンの小群落。カズラ谷で下りずによかったと感激。しかしすぐに白ハゲの急下りとなり、いつまで厳しい道は続くのかと嘆き節。とはいえその景観はやはり面白い。
13時22分、雲母峰到着。軽く腹ごしらえ。水沢峰では予定と比べて40分ほどあった時間の貯金はすでに使い果たしており、出発時には30分の遅れ。
雲母2峰を超え、735mピークからは一気に下っていく。岩稜・ザレに別れを告げ、植林帯の中のジグザク下り。単調だが歩きやすい道が嬉しかった。
車道に下り着けばそこは東海自然歩道。もみじ谷で炭酸ジュースを飲みながらしばし休憩。あとは帰り道をこなすだけと思っていたが、もみじ谷からは林の中で沿道には多くの可愛い花が瑞々しく彩っているではないか。ネックと思っていた道でこんなに楽しめるとはと感激。ふくぞうは特にトウゴクサバノオを喜んでいた。
しかし林を抜けた後の内部川 (うつべがわ) 渡渉箇所で絶望感に襲われるとは。川が増水していて渡れないのだ。靴を脱いで渡ることを決意。ふくぞうは果敢に裸足で渡った。私はツッカケを履いて。川の真ん中あたりの深さは意外にも膝まであり、たくし上げたズボンが少し濡れてしまった。しかしそれよりも足が冷たくて悲鳴を上げずにはいられなかった。ふたりとも無事に横断することができたのは幸いだった。
その後、犬の散歩をしている年配のかたに話しかけられ、しばらく歩きながらお話。椿大神社まで車で送ってくれるのかも期待したが、別れ際に「歩いてもそんなに遠くないわ」と言われてガッカリ。ふくぞうも同じ思いだったとのこと。
17時15分、椿大神社の駐車場着。予定より1時間弱遅い到着となったが、無事 ハードな山登りを終えることができた。しんどかったが、充実した山登りだった。
四日市市の「満殿の湯」で汗を流し、食事。その後 近鉄四日市市まで送ってもらい、ふくぞうとお別れ。次は夏、高山で。
***
翌日、筋肉痛はそれほど強くなかった。温泉のジェット噴射の湯で筋肉痛の箇所をほぐすことを意識したことがよかったのかもしれない。キャンプ後は温泉のジェット噴射に限る、かも。
それにしても二日目、8時間も重いザックで歩いたことは自信になった。4月中 まだ春の花が見られそうなうちにもう1回どこかに行こうかと思うようになった。
ところで、テント内でスマホの充電がうまくできずに、朝 70%までにしかならなかったことは解決しなくてはいけない課題。ケーブルが悪いと思っていたが、ケーブルを忘れてきたふくぞうに貸すと問題なく充電ができた。山行中 バッテリーを借りて充電をすることができ 事なきを得たが、ひょっとすると夜の寒さでバッテリーがへたっていたのだろうか。帰ってから使ってみると問題なく充電できた。
今回 ホーキンスの安価な靴を試してみたが、両足の第2指と、左足の内側のくるぶしの下あたりが痛んだ。二日目、指にはバンドエイドを貼り、足首には包帯を巻いたことで痛みは軽減されたものの、長距離には向かないことを悟った。
ただ水汲みの時にぬかるみに足を取られたのだが、濡れずに済んだ。キャラバンの靴はもとから足先に水が染み込む不良品だったので、そこはホーキンスで助かった。
帰宅後 キャラバンの新しい靴 (前のと同じもの) を購入し、早速 水をかけてみたが、さすがに今度は大丈夫そうだ。
トウゴクサバノオは井戸谷で見逃してたからもう諦めてたんやけど 帰り道で雑草のようにたくさん咲いてるの見つけて驚いたわ。帰ってきてから特に筋肉痛もなかったし、今年も高山に行けそうやね💪
またよろ〜
やっぱりホーキンスの靴、ワンデイくらいしか無理と分かり、またキャラバンの同じ靴買ったわ。前より2000円くらい高かった。さっき早速届いて水かけてみたけど、今度は染み込み大丈夫ちゃうかなと。高山楽しみにしてま
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