ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 662080
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

北戸蔦別岳頂上にテント 幌尻岳と1967峰を往復

2015年06月13日(土) ~ 2015年06月15日(月)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
31:06
距離
21.0km
登り
1,104m
下り
2,551m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:24
休憩
0:25
合計
3:49
距離 9.5km 登り 821m 下り 1,116m
10:39
128
12:47
13:02
26
13:28
13:38
50
2日目
山行
3:32
休憩
0:11
合計
3:43
距離 11.5km 登り 289m 下り 1,436m
10:07
32
10:39
138
13:47
13:50
0
13:50
ゴール地点
綺麗なログを載せるため、いずれも帰路のものをアップしました。
天候 1日目 曇り時々雨
2日目 濃霧のち晴れ 稜線での気温7℃
3日目 濃霧
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 飛行機
飛行機はLCCのバニラエアを利用(往復でたったの10,740円)
北海道内の移動はワンズレンタカー(6日間で16,200円)
コース状況/
危険箇所等
 ‘鵐梁瑤梁譴ら尾根に取り付くが、滝の手前にある雪渓はこれまでにない大きさで、さらにその下流にも(これまでこの時期になかった)雪渓が沢を覆っている。融雪が進んでいるので崩壊&ドボ〜ンに注意!
◆.魁璽港澗里忘鯒付けられたと思われる(長い)赤テープが要所にあるので、これを頼りにしていい。しかし、高巻きを要する場所で沢を渡っているところがある。
 トッタの泉は、(この時期なので)十分に水が流れていた。
ぁ‥初七ッ沼で水を採ることにしていたが、アイゼンを持って行かなかったため、下りることができなかった。(それほどの傾斜に雪がびっしり張り付いていた。)
いつものエゾオオサクラソウが一番に出迎えてくれた。この花は今年は少なかった。
6
いつものエゾオオサクラソウが一番に出迎えてくれた。この花は今年は少なかった。
いまのところ和やかで平和な沢の風景。
いまのところ和やかで平和な沢の風景。
今回の3日間で一番の関門と思っていた二ノ沢の雪渓の一つ目。信頼してもいいピンクの非粘着テープも、一つ目の雪渓で余分な雪渓渡りを強いている。実際にはよく探せばこの雪渓を渡らなくてもいいことが、下山時に分かった。
今回の3日間で一番の関門と思っていた二ノ沢の雪渓の一つ目。信頼してもいいピンクの非粘着テープも、一つ目の雪渓で余分な雪渓渡りを強いている。実際にはよく探せばこの雪渓を渡らなくてもいいことが、下山時に分かった。
いつもより水量は少なかった。数回徒渉するが靴を濡らす心配はない。ただし、苔の着いた石に靴を乗せるとツルンと足を滑らせる。
3
いつもより水量は少なかった。数回徒渉するが靴を濡らす心配はない。ただし、苔の着いた石に靴を乗せるとツルンと足を滑らせる。
咲きたてのカムイコザクラ。今年は開花したものがとても少ない。
7
咲きたてのカムイコザクラ。今年は開花したものがとても少ない。
 ガスと雨の中、よくここまで登ってきた。この老少年の肉体と精神を誉めてやりたい。2014年は5月にここまで来たのだった。一年ぶりの北戸蔦別岳頂上!この頂上に立ったのはこれで6回目。
 この日、地元北海道の方2人が登ってきたが、北戸蔦別岳頂上での幕営は風雨が強くやばいということでヌカビラ岳に戻って行かれた。
 朝起きたら、テントの中はこれまで経験のないほどの大浸水。岩石ネットでテントを固定していてよかった。相当の風雨だったのだろうが、酒のため前後不覚。
18
 ガスと雨の中、よくここまで登ってきた。この老少年の肉体と精神を誉めてやりたい。2014年は5月にここまで来たのだった。一年ぶりの北戸蔦別岳頂上!この頂上に立ったのはこれで6回目。
 この日、地元北海道の方2人が登ってきたが、北戸蔦別岳頂上での幕営は風雨が強くやばいということでヌカビラ岳に戻って行かれた。
 朝起きたら、テントの中はこれまで経験のないほどの大浸水。岩石ネットでテントを固定していてよかった。相当の風雨だったのだろうが、酒のため前後不覚。
2日目。風雨の中完全装備で幌尻岳へ向かうと、戸蔦別岳南斜面で突如視界が得られる。まさに神の恩寵、がんばった者へのご褒美であった。
15
2日目。風雨の中完全装備で幌尻岳へ向かうと、戸蔦別岳南斜面で突如視界が得られる。まさに神の恩寵、がんばった者へのご褒美であった。
ヒグマはいなかったが、アイゼンを持って行かなかったために七ッ沼へ下りるのは自粛した。
11
ヒグマはいなかったが、アイゼンを持って行かなかったために七ッ沼へ下りるのは自粛した。
幌尻岳の「肩」
肩からの七ッ沼
七ッ沼と戸蔦別岳
13
七ッ沼と戸蔦別岳
幌尻岳の頂上までもう一息
8
幌尻岳の頂上までもう一息
戸蔦別岳、奥にピパイロ岳。明日はピパイロ岳まで往復して下山の予定だが、肉体的には当然無理?
8
戸蔦別岳、奥にピパイロ岳。明日はピパイロ岳まで往復して下山の予定だが、肉体的には当然無理?
これで3回目、幌尻岳の頂上。でもこの山頂を目指したのは今回を含め6回ほど。挑戦なくしては夢も希望もなし。
20
これで3回目、幌尻岳の頂上。でもこの山頂を目指したのは今回を含め6回ほど。挑戦なくしては夢も希望もなし。
苦しかったなぁ〜。2014年のエサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山の縦走。そのエサオマントッタベツ岳が顔を出した。
もうあのような苦しいことはやりたくない、と言って昨年も歩いてしまった。4回目の縦走だった。もう多分精神的にも無理だろう、65歳。
6
苦しかったなぁ〜。2014年のエサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山の縦走。そのエサオマントッタベツ岳が顔を出した。
もうあのような苦しいことはやりたくない、と言って昨年も歩いてしまった。4回目の縦走だった。もう多分精神的にも無理だろう、65歳。
若者は挑戦すべき!!!
3
若者は挑戦すべき!!!
今はこんな風景の中を歩くのがいい。ミヤマキンバイ
7
今はこんな風景の中を歩くのがいい。ミヤマキンバイ
聖地、七ッ沼カール
4
聖地、七ッ沼カール
ここでのテン泊は、北戸蔦別岳頂上でのテン泊に次ぐお気に入りのところ。
4
ここでのテン泊は、北戸蔦別岳頂上でのテン泊に次ぐお気に入りのところ。
ミヤマキンバイ
七ッ沼カールバンド
3
七ッ沼カールバンド
幌尻岳と七ッ沼カール
4
幌尻岳と七ッ沼カール
戸蔦別岳頂上のミヤマキンバイ
14
戸蔦別岳頂上のミヤマキンバイ
神威岳方向稜線
エゾキスミレ(?)
1
エゾキスミレ(?)
ナンブイヌナズナ
4
ナンブイヌナズナ
北戸蔦別岳とお花
1
北戸蔦別岳とお花
エゾキスミレ
ガスに覆われるカールバンド
1
ガスに覆われるカールバンド
北戸蔦別岳頂上宿舎
3
北戸蔦別岳頂上宿舎
ここにはキタキツネが徘徊。戻ってきたらテントは無事だった。なお、稜線でもキタキツネがいるので、食料やごみの始末に要注意。
9
ここにはキタキツネが徘徊。戻ってきたらテントは無事だった。なお、稜線でもキタキツネがいるので、食料やごみの始末に要注意。
1967峰まで往復するが、ガスで展望なし。レインウェアやファイントラックのTシャツ、ゴアスパッツなど多くの物をハイマツで痛めてしまった。
10
1967峰まで往復するが、ガスで展望なし。レインウェアやファイントラックのTシャツ、ゴアスパッツなど多くの物をハイマツで痛めてしまった。
北戸蔦別岳へ戻る途中のハイマツ。
[お願い]もうハイマツを(そっと)整理してくれる奇特な人はいないのでしょうか。10年ほど前に稜線で出会った年配の単独男性は黙々とハイマツを整理してくれていましたが、そのような人のおかげで伏美岳〜ピパイロ岳〜1967峰間が楽しく歩けることを覚えておきたい。
なお、自然保護を唱える向きや法律を持ち出しての議論としたい向きには、このコメントはスルーしていただきたい。
7
北戸蔦別岳へ戻る途中のハイマツ。
[お願い]もうハイマツを(そっと)整理してくれる奇特な人はいないのでしょうか。10年ほど前に稜線で出会った年配の単独男性は黙々とハイマツを整理してくれていましたが、そのような人のおかげで伏美岳〜ピパイロ岳〜1967峰間が楽しく歩けることを覚えておきたい。
なお、自然保護を唱える向きや法律を持ち出しての議論としたい向きには、このコメントはスルーしていただきたい。
これからテントを撤収して下山態勢に入る。
4
これからテントを撤収して下山態勢に入る。
2張り分のテント場は荒れている。石組を直し、(黒く写っているところは)整地した。そうしないと土砂が雨と登山靴での圧迫で斜面に落ちて行ってしまい、テント場が痩せてしまう。今後このテント場を使う方には、テント場の斜面が崩れないよう少しづつでいいから石を斜面に載せていただきたい。
13
2張り分のテント場は荒れている。石組を直し、(黒く写っているところは)整地した。そうしないと土砂が雨と登山靴での圧迫で斜面に落ちて行ってしまい、テント場が痩せてしまう。今後このテント場を使う方には、テント場の斜面が崩れないよう少しづつでいいから石を斜面に載せていただきたい。
ヌカビラ岳で。
エゾノリュウキンカ
2
エゾノリュウキンカ
エゾノリュウキンカ
エゾノリュウキンカ
エゾオオサクラソウ
2
エゾオオサクラソウ
二ノ沢の分岐。通常はいったん沢を離れこの二本の木の右手斜面を登るが、増水していなければ直進して左岸を伝わって行っていい。(個人的にはいつも右手斜面を登って行く)
1
二ノ沢の分岐。通常はいったん沢を離れこの二本の木の右手斜面を登るが、増水していなければ直進して左岸を伝わって行っていい。(個人的にはいつも右手斜面を登って行く)
ノビネチドリがかくれんぼ
2
ノビネチドリがかくれんぼ
ヒダカハナシノブ。ここの対岸に赤テープが付けられているが、なぜそこに付けられたのか意味不明。ここは左岸を高巻く。(左岸取り付きにテープあり。)取り付いて高巻くとザイルが張られている。
5
ヒダカハナシノブ。ここの対岸に赤テープが付けられているが、なぜそこに付けられたのか意味不明。ここは左岸を高巻く。(左岸取り付きにテープあり。)取り付いて高巻くとザイルが張られている。
ノビネチドリのオンパレード。30〜40本は見た。
1
ノビネチドリのオンパレード。30〜40本は見た。
ソラチコザクラ。浦幌にあったと、十勝毎日新聞は報じていたので、この山域でもソラチコザクラの植生は珍しいのだろう。2か所にあった。
2
ソラチコザクラ。浦幌にあったと、十勝毎日新聞は報じていたので、この山域でもソラチコザクラの植生は珍しいのだろう。2か所にあった。
ノビネチドリ
特大のノビネチドリ
6
特大のノビネチドリ
もう旅も終盤、沢ともお別れ
1
もう旅も終盤、沢ともお別れ
ヒダカハナシノブ。今年は特にこの花が多かった。
ヒダカハナシノブ。今年は特にこの花が多かった。
ヒダカハナシノブ
4
ヒダカハナシノブ
ヒダカハナシノブ
1
ヒダカハナシノブ
最後の夜は穂別のキャンプ場。なお、管理棟の受付は午後5時までなので、それ以降は管理人さん宅に電話し、すぐ近くのお宅(農家さん)を訪ねて利用申し込みと料金の支払いをする。
7
最後の夜は穂別のキャンプ場。なお、管理棟の受付は午後5時までなので、それ以降は管理人さん宅に電話し、すぐ近くのお宅(農家さん)を訪ねて利用申し込みと料金の支払いをする。

装備

備考 太巻きの蚊取り線香(「森林香」がいい。)で虫寄ら〜ず

感想

 こんないい山を放っておくなんてもったいない。今回の3日間(土〜月)での入山者は他に3組(帯広2人・札幌1人・埼玉1人)であった。一方で、この山にテント泊の人が集中したらテントを張る場所が限られる。
 数年前に、二ノ沢を下りれないとヘリコプターを要請したツアー登山客にもそれなりの理由はあったのだろうが、膝が痛いとか疲れたというのは(私も同様であり)当たり前のことだ。水や食料、テント泊装備を担ぎ上げそれに耐えてこその北戸蔦別岳である。だからこそ何回登っても面白い山なのである。
 北戸蔦別岳頂上のハイマツの中にそっと入っていた2リットルと500ccのペットボトルは持ち帰った。登山道脇に落ちていたペットボトルはもう拾って持ち帰る意欲が湧かなかった。いまどき、山ではプラティパスの使用が普通ではなかろうか。プラティパスを捨ててあったのを見たことがない。
 ハイマツに付けられていたプラスチック製のもの2個は持ち帰った。(悪さはしないように!)
 「団結・抵抗・統一」と書かれた「赤」の鉢巻きはごみとして持ち帰った。
 いずれにしても、今回もいい山を楽しませてもらいました。
(この山行の記録は別途HP「やま旅・はな旅 北海道」
 http://yamatabi-hanatabi.com/
 にアップする予定です。)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1870人

コメント

chiroro_さん、こんにちは!
北電ゲート前に停まっていた、
帯わナンバーはやっぱりchiroro_さんだったんですね。
14日、近くの山で遊んでいました。

中日以外はイマイチの天候だったようですが、
一年振りの日高を楽しまれた様子が伝わって何よりです。
ゴミの回収等々、頭が下がります。

私達も、近々聖地を訪れたいと思っています!
2015/6/18 7:31
masatomさん、そしてyurineさん、ニアミスでしたね!
masatomさん、ようやく1年ぶりに日高の山に行くことができました。
帰宅してヤマレコで日高の記録を見ていたら二岐岳の記録がアップされていましたが、沢は私には無関係なことと閲覧をスルーしたものの、昨夜再度見てみるとmasatomさんとyurineさんの記録だったのでした。ということは、なんと超ニアミスでしたね。いい師匠に恵まれてバリエーションを広げて山を楽しんでいるお二人の姿を拝見したのでした。
当初、3日目にピパイロ岳を往復してから下山予定でしたが、ちょっと無理と感じ1967峰に登ってから下山しました。何度登っても北戸蔦別岳を中心とした山は飽きることのない素晴らしいところだと、再確認しました。やはり日高の山はピカイチですね。
日本中で一番好きなテント場は、カムエク付近の1732mコルのテント場で、次に北戸蔦別岳頂上です。どうぞ、聖地でのテント泊を楽しんできてくださいね。
2015/6/18 18:14
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら