美くしき鋭峰 群別岳 そしてオシラリカへ(奥徳富岳)
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- GPS
- 16:28
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 1,734m
- 下り
- 1,792m
コースタイム
天候 | 晴れて心地よい風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
群別川沿いの林道歩き。往復は17㎞越えだったかな いつものゲートまでは4㎞。室蘭沢線辺りも雪がタップリ 渡渉場は安定したブリッジたけれど熊の足跡は多かったですね。 今年は木の伐採作業が無く群別川沿いの道は雪が残っているけど 融雪が進み 今週末あたりは少し奥まで車で入れると感じました。 今回は墓地に車一台デポして周回しました |
コース状況/ 危険箇所等 |
私的な感想です(zeropo7) 全体的に危険と感じる所多々あり 特に幌天狗からオシラリカ間は急斜面、トラバースあり 雪がザクザクでズボッたり雪崩の危険の怖さあり クラックや雪庇崩壊多数 オシラリカへの急斜面アップダウン、トラバースは 精神的に自分との戦いになる オシラリカから林道までは登り返しは 少ないけれど細尾根、急斜面で雪崩痕が多くあり スノーブリッジが崩れてる所あり 高まく所は滑落注意 8kmの林道は熊の足跡あり 雪解け水で川のようになってる所多々あり ゲートから車まで4km |
その他周辺情報 | 直帰しました |
写真
装備
個人装備 |
EP スノーシュー ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
zeropop飲食
コニギリ3個 ミニあんぱん2個 ポテトサラダ ちくわ2本 energy gel 1個 塩あずき飴3個 塩タブレット2個 水500ml coffee一杯 |
感想
出発は何度も星空を見上げ
トラツグミの囀りを聴きながら登り始めました。
明るさを感じるころ ゼロポさんが作ったオニギリを頬張り
あの壁ポコを越えると ご褒美とも思える雲海に感動しかなかったですね。
幌天狗で「少し腹ごしらえをしようか」と言葉を掛けると
群別岳やオシラリカを近くに感じた彼女は
「胸がイッパイで..」と呟いていた。そうだね よく分かるよ。
景色を満喫しながら さー会いに行こうか!
群別岳と奥徳富岳は変わらぬ凛々しい素晴らしい姿
そしてステキな方々と出会えた良い山に感謝です。
群別岳山頂で標識を掘出す為にスコップを貸して頂いた
ヤマップのだいちゃん。ありがとう御座いました!
最後にゼロポさん。
心に残る楽しい山旅でしたね。長い1日お疲れさまでした!
御一緒出来て良かったです。ありがとう御座いました〜。
《その時が来た》
毎年この時期になると頭をよぎる群別岳
あまり山行をご一緒する事は少ない syunpaさん
去年、一昨年と一緒に計画を立てるも
天気や渡渉問題で待ち合わせ場所で
協議の結果直前に中止になった
私としては4度めの計画
今年も早い雪解けのニュースを耳にして
少し焦りも出てきた
それならば少しでも近づいてこの目でルートを
確認すべく3週間前に下見で幌天狗へ
その時の印象は「これ、行けるの?」
怖さと憧れがごちゃ混ぜになった
そしてその時に見たオシラリカの姿は
本当に圧巻で私の心を鷲掴みにして奪って行った
周回して行くことになり気持ちが一気に昂ぶる
そのために距離トレ、負荷トレなど
自分なりにやれる事はやったつもり
天気予報をチェックしながら
焦らずに先週行く計画を今週に変更した
《計画》
前回下見の幌天狗ではあまりにもドラマチックな
夜明けを迎えて写真を撮る手が止まらなかった
それぞれが休みたい時に休み
食べたい時に食べてのんびり歩いた
今回はそうは行かない
幌天狗までは記録程度の写真にとどめて歩く
長時間となるので食べ物はエネルギーになる物
美味しいと思える物を持っていく事にした
幌天狗から群別岳へ向かう時に
恐怖を感じたらどこかで待機する事を伝え
沢山の過去レコを参考にさせてもらい
歩行はゆっくりペースなので
それぞれの山行時間も多めに見ておいた
《念願の群別岳初登頂》
3週間ぶりの幌天狗に登頂
見渡す限りの青空に周囲の山々が聳え立つ
歩くルートを目で辿る
行けるのか?ではなくどう行くか
間を置く必要はない
真正面にドンと群別岳
両サイドは気の抜けない急斜面
足元は多数のクラックが入ってる
小さなアップダウンは蛇行していて
所どころ行く先が消えて
その先道あるんだろうかと何度も不安になった
クラックの際を歩く場面もあり
怖くて「ここ歩いて崩れないですかね?」と聞くと
「わかんない」と即答
そりゃ syunpaさんに分かるわけがない
急斜面の長めのトラバースは本当に怖かった
左下を絶対見ないようにして歩こうとしたのに
意に反して一瞬目が行ってしまった
怖い、、怖すぎる、、
山側のポールは短く谷側のポールは長く調整
細いトレースに足がもつれないように
一歩一歩慎重に歩いた
無事通過すると平坦で少し安心できる場所に出た
怖いと思っていた自分基準の核心部
ここまで来たらもう行くしかない
いや、行かさせて頂きます
無心に歩き何とか岩稜帯を抜け
直近に山頂が現れるが
壁のようなその急登に呆然とする
額から流れる汗を袖口で拭きながら
確実にアイゼンを食い込ませ
ゆっくりと山頂へ這い上がった
計画4度目念願の初登頂は
この上ない喜びで胸がいっぱいだった
見知らぬご夫婦から
「お疲れ様!おめでとう!」の言葉を頂く
すごく嬉しかった
360度の絶景をこの目に焼き付けた
《そしてオシラリカへ》
山頂標識は掘り起こす事は出来なかったけれど
小さなピンテの写真とログをスクショした
狭い山頂はやや混み出して来たので
休憩は取らずに足を進める事にした
怖い所はもう無いだろうと思ったけど
その先も気の抜けない場所が多々あった
人より怖がりな所があるけれど
慎重に歩く事に越した事はない
歩いているとパーーンと音がした
谷側のクラックからで大きく雪崩たようだ
下方まで土も巻き込んだデブリを見て恐怖心倍増
急斜面が怖くてついつい雪庇に近付いてしまう
syunpaさんからあまり雪庇に近づかない方がいい
そう言われる度にハッとする
写真を見返しても危ないなと思う構図が何枚もある
山頂手前最後の登り返しで「先にどうぞ」
有り難く歩かせて頂きやっとやっと辿り着いた
ここが私の心を奪って行った愛しのオシラリカだ
群別岳登頂の何倍も遥かに嬉しかった
今年の目標であった群別岳、オシラリカ
森の向こうがピンクに染まり出す頃
長い長い林道をトボトボ歩きながら
もう充分満足した気持ちでいっぱい
きっとここに戻ってくる事はないだろう
しかし今こうして振り返り
その時感じた気持ちを思い出し
記録をまとめていると
また会いに行こうじゃないと思ってる自分がいる
その時までさよなら、ありがとう。
元気に頑張ってくれたこの足と
頼もしい syunpaさんに感謝します
コメント
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厳しいながらも最高の天気で羨ましいです。僕らも周回計画しているのですが、いろいろタイミングが合わず、今年は無理そうです。
雪解けも早く、春山はどこも賞味期限は短そうですね…
ほんとにこんな私には勿体無い素晴らしい山々でした
常に「怖い」と呟いていた気がします笑
是非、ご夫妻で素晴らしい条件の時に歩いてほしいです^_^
お互い怪我なく楽しみましょう!
それぞれの山をつないだことはないからよくわからないけれど、そこがとても怖いところなのは想像できます。
雪融け急速に進んでいるし、ましてこの日は気温が高かったからドキドキ感は半端なかったと思います。
死ぬとか思わなかった?
無事で何よりです。こういうのって時間が経つと楽しい記憶だけが残るんだろうね。
安易に他人に勧めたらダメだよ(笑)
オシラリカの山頂標識が最高にステキだ。
お二人ともお疲れさまでした。・・さすがに疲れたよね。
自分の目で確実な情報が欲しかったので 我慢して歩きました(笑)
幌天から群別・奥徳富へは視界良好なので足元や先の予測は容易でした
危ない場所は 先に彼女に行かせて様子を見た繰り返しです。ウソウソ(笑)
足元に不安があると振り返る彼女。自由に歩いて欲しいので指示は少なめに
でも、危険な斜度ではスリップ時を思い直ぐ後につきましたね。
あと 不測の事態にザイルもしっかり背負って挑みましたよ。
watanabeさんも是非行って欲しいわ〜。楽しいお薦めコースだからさー(笑)
そう!ゼロポさんが時間を掛けて作ったオシラリカの山頂標識☆可愛らしかったわ〜
長い林道は疲れが出たけれど、お喋りしながらなので体も心も軽かったです(笑)
オシラリカの山頂の標識は紙に書いて持っていこうか迷いましたが、現地調達の枝で作って正解でした!
何枚も色んな構図で写真撮りましたよ
我ながら良くできたと思ってます笑
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