稲含山/白髪岩 【2024_ぐんま百名山めぐり…原三角測點の巻】
- GPS
- 05:42
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 887m
- 下り
- 890m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道稲含高倉線は、茂垣峠駐車場を挟んで下仁田側約3kmと甘楽側約600mは未舗装路です。乗用車でも走れますが。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回歩いたルートのうち、稲含山から白髪岩と夫婦ケヤキから南は破線もない所謂バリエーションルートですが、以下,呂箸發く、△惑棒、は実線と破線の中間くらいでしょうか。 ^雋淹〜夫婦ケヤキからの道が合流する鞍部 急な下りで踏跡不明瞭、一部で藪漕ぎがありますが、基本尾根通しに歩けば大丈夫だと思います。但し、二万五千図の1280m等高線の小ピークで尾根が三つに別れるので、間違った尾根に入らないよう注意が必要です。 夫婦ケヤキからの道が合流する鞍部〜白髪岩 広い尾根が続き危険なところは殆どなく、テープもあり踏跡もそこそこ付いていて、藪漕ぎもありません。但し、各ピークの前後は踏跡が不明瞭ですので、‘瑛佑縫圈璽を越えたあと違う尾根に入らないよう要注意です。 I徂悒吋筌からの道が合流する鞍部〜夫婦ケヤキ 斜面をトラバースする細い道で転落注意ですが、明瞭な踏跡があり、実線の夫婦ケヤキ〜茂垣峠の道と大差はありません。 |
写真
感想
”なんトレ”の大岩・碧岩と迷った挙句、標高がより高くアカヤシオが間に合うかもしれない”ぐん百”の稲含山から、是非とも訪れたかった”原三角測點”のある白髪岩を歩いてきました。
茂垣峠駐車場から全て同じ方向を指しているたくさんの『稲含山』の案内板を横目に見ながら出発です。林道を少し登り、真っ赤な鳥居を潜って山道に入っていきます。のっけから結構な急登、且つ階段地獄に喘ぎながら高度を稼ぎ40分ほどで下仁田稲含神社へ。ここで呼吸を整え、ひと登りで山頂に到着です。
稲含山山頂は360°の展望で、西上州のみならず八ヶ岳や北ア、上信国境の山々が一望です。この日は黄砂の影響か霞み気味でしたが、それでも槍穂や後立山の山々が肉眼でも同定できました。
山々と咲き残っていたアカヤシオをカメラに収め満足して山頂を辞し、神社の方へ少し戻って白髪岩を目指して尾根に取り付きます。しかしながら取付点を誤ったようで、急な斜面を滑落しないように注意しながら何とか尾根に上がりました(他の方々のレコに依ると、この尾根へは稲含山山頂から東へ直接入っていくのが正解のようです)。
尾根に出てからは時折藪を掻き分けたりしながら夫婦ケヤキからの道が合流する鞍部に下り、踏跡とテープとGPSを頼りに広い尾根を南に辿っていきます。鞍部から先は危険なところは殆どありませんが、斜度はそんなにキツくないものの常に登り傾斜があって歩きながら足と息を休めるところがあまりなく、結構疲れました。そんなこんなで途中二回休憩を入れて稲含山から二時間以上掛かって白髪岩に到着です。
白髪岩の原三角測点は思ったより大きく、また彫り込んである字も奇麗に残っていて、これが140年以上前に設置されたとは思えませんでした。設置したときは自動車は勿論、道もまともにはなかったでしょうから、大変な苦労だったのではなどと想像しながら原三角測点を眺めつつ腰を下ろして大休止しました。
暫くすると御荷鉾林道の方向からソロの方が登って来られました。原三角測点に詳しい方で、原三角測点は内務省が設置し全国に50箇所ほどあったこと、その後参謀本部に測量業務が移管され内務省の原三角測点は破棄されたこと、『原三角測點』の”原”の字や『明治十五年十月』の”明”の字がちょっと変わっていること等、興味深いお話を聞くことができました。
話に聞き入って白髪岩での滞在時間が予定より長くなってしまったので、帰路は少々足早に戻ります。夫婦ケヤキからの道が合流する鞍部で小休止を入れ、夫婦ケヤキに立ち寄って茂垣峠駐車場に戻りました。
白髪岩へは当初御荷鉾スーパー林道の登山口からを考えていましたが、登山口までの林道が悪路であることから断念、他ルートはどれも”らくルート”で片道4時間以上なので躊躇していましたが、ぐん百で眺めの良い稲含山からも行けると知り今回歩いてきました。破線もないので無理なら途中で諦めることも想定していましたが、皆さんのレコを参考に目的を達成できました。あらためてヤマレコとレコをアップされている方々に感謝です。
追)今回は意識して山行中及び山行後に水分を多く摂りました。山行中はちょっときましたが、山行後は足が攣る気配はなくこれを記してます。
コメント
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『原三角点鮎』見られて良かったですね。
私も、ずっと以前に曇取山で見ました。でも、その時は知識もなく、写真だけは撮りましたが、帰宅してから調べると、今では全国に三ヶ所(3つ)しかない、貴重なものだと知りました。
改めてpapibanさんのこのレコで、詳しく知ることが出来て、感動しています。
ありがとうございます。
そして、水分をしっかり摂ることの大切さも(^-^)/
南アルプスの雪、急に少なくなったと思います。夏山シーズンの始まりですね。
レコにも記した通り、原三角測点は以前から気になっていましたが、なかなか足が向きませんでした。今回思い切って訪れて正解でした。たまたまでしたが、詳しい方の話も聞けましたし。
雲取山と米山の原三角測点も機会があればと思いますが、明治オリジナルではない(国土地理院が三角点を設置する際に動かした)らしいので、ここ白髪岩の原三角測点でいいかなと思ってます。
追1)攣らなかったのは、水分補給か山の頻度を上げたためかは不明ですが、暫くは水分補給は意識しようと思ってます。
追2)雪、少ないですよね。4月というのに夏日頻出で、夏山もどーなることやら。上高地で30℃とかにならなければいいのですが。
翌日、26名の参加者で三角点へのハイキングを実施しました。白髪岩原三角点付近の天気は28日より見通しは良くないが、まーまーでした。ややかすみ富士山や八ヶ岳、アルプス連峰の山並みは見えなかったですが沢山の方にご参加頂き、また事故も無く無事に下山出来て何よりでした。
こちらこそありがとうございました。貴重なお話を聞かせて頂き、お蔭さまで今回の山行がより充実したものになりました。
翌4/29も訪れられたのですね。多人数の山行、気を遣われたと思いますが無事で何よりです。
また、保存活動についても大変だとは思いますが頑張ってください。クラウドファンディングとかあれば微力ながらご協力したいと思います。
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