【多摩100山】峰谷から赤指尾根~石尾根~浅間尾根をぐるっと回る(赤指山→千本ツツジ→高丸山→日蔭名栗山)
- GPS
- 07:19
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,536m
- 下り
- 1,557m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:36
天候 | 快晴☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR青梅線「奥多摩駅」 ↓ 西東京バス(峰谷行き)「峰谷」下車 ◼︎帰り 西東京バス(峰谷行き)「峰谷」 ↓ JR青梅線「奥多摩駅」乗車 |
写真
感想
ゴールデンウィークの後半。
一ヶ月ぶりの登山にして、五ヶ月ぶりの多摩100山更新となる。
一週間に一回のペースを豪語していたが、なかなかモチベーションが維持できなかった。
特に奥多摩は花粉と積雪が続いたため、二の足を踏まざるを得なかった。
久しぶりなので高尾山のような手軽なハイキングで身体を慣らそうと思ったが、どうしても登りたい山があったため、思い切ってロングコースを選んだ。
峰谷から赤指尾根を登り、石尾根縦走路に乗ると七ツ石山を経由してから東へ進み、鷹ノ巣山から浅間尾根を下って峰谷へ戻るという周回コースだ。
【峰谷~赤指山】
奥多摩駅に着きドアが開くと、大勢の人が改札に向かって走り出す。
その様はまるで西宮神社の福男選びの如く。
ゴールデンウィークの奥多摩は登山客でごった返すため、登山口に向かうバスの争奪戦が繰り広げられる。
混み合うのは予想していたため、予定の一時間早く着き、駅の待合室で腰を据えて朝食をとりながらバスの到着を待つ。
七時五十分発の峰谷行きのバスに乗り、目的の峰谷へ向かう。
雲取山登山口まで行ける鴨沢行きのバスが特に激戦区だが、峰谷行きのバスも出発時刻の何十分も前から行列を成していた。
このバスは峰谷橋から北へ曲がり、細い道を通って峰谷という小さな集落へ向かう。
一日に二本と非常に本数が少なく、あまり人の乗らないバスと思っていたが、意外に人気がある。
鷹ノ巣山へ行く登山客や、峰谷で渓流釣りを行う者たちが多いのだろう。
結局、終点の峰谷バス停まで満員であった。ほとんどが鷹ノ巣山登山口へ向かうのだろう。
僕は今回、赤指山を目指すので反対側へ向かうが、誰一人見かけなかった。
(あとで気づいたのだが、バス停の向かいにある階段を登ったほうが近い)
舗装道路をしばらく歩いていくと、峰集落という民家の区画に着く。標高800~900mという高さにあり、奥集落と比べると家屋の密度は高いように思う。車も通っている。
今年初めごろ、ここがテレビで紹介されていたのを思い出す。峰集落と奥集落のそれぞれの家を取り上げ、生活の様子が映されていた。
田舎の祖父の実家の生活感に似ていて、親近感を持ったものだ。
一時間弱でようやく舗装道路が終わり、登山道へ入って行く。
スギの落ち葉が異常に積もっていて、踏み跡がハッキリしない。
荒れ気味でバリエーションルートに入ってしまったかと錯覚してしまう。
人気のない山は、往々にして踏み跡も残らないような荒れた場所になってしまうのが悲しいところだ。
しかしある程度登って行くと道も広くなっていき、登りやすくはなる。
赤指尾根は比較的、なだらかな山道だ。
途中、ゴミ捨て禁止を呼びかける看板のあたりで道が分かれる。
一見、一本道に見えるが、左側には明らかに傾斜がキツそうな道がある。ここが赤指山への直登ルートだ。
右側は正規ルートで、北に回り込んでから赤指山に着くルートだ。
今回は最短で行ける左側を選ぶことにする。
バリエーションルートのようだが、しっかりとテープはついているため迷う心配はない。
しかしショートカットといっても、十五分ほど急登が続き、赤指山に着く頃には脚が悲鳴をあげていた。
(今思えば、ここがバテる要因であったかもしれない)
赤指山は、標高1332mで特に眺望のない山だ。
一応、多摩100山に選ばれているため、ここに寄ることにした。
【赤指山~七ツ石小屋】
赤指山からはしばらく起伏のない道が続くが、石尾根付近まで傾斜が急になり200mほど標高を上げて行く。
石尾根に乗るとそこは1700mの世界。亜高山と呼ばれる高さだ。
この先にあるピークは、千本ツツジだが、その前に七ツ石小屋に寄ることにする。
石尾根は防火帯になっているため、周辺の木々は無く気持ちの良い山歩きが出来る一方、今日のような夏日には厳しい。
早くもバテ気味になり、飲料も尽き果てたため、七ツ石小屋で飲料の調達と休憩を取ることにする。
七ツ石小屋は、やはり人でごった返していた。この混み具合だと飲料が売り切れたのではと心配していたが、杞憂だった。
スポーツドリンク400円を購入し、小屋で休憩する。ほとんどの席が埋まっていたため、端っこの小さな丸太に腰を下ろす。
時刻はすでに正午を回っており、体力の温存も考え、七ツ石山は諦める。
小屋からはそのまま石尾根まで戻り、東へ進んでいく。
数々のピークがあるが、体力に自信がない人のために鷹ノ巣山避難小屋まですべて巻くことができるルートがある。
【七ツ石小屋~鷹ノ巣山避難小屋】
正午を過ぎると日差しの強さが増して行くように感じる。
歩いてるだけで心地よい石尾根縦走路は、暑さで地獄に化ける。
さらにやっかいなのが、この先のアップダウンである。
千本ツツジまでは割とすぐに着く。
飲料の飲むペースも増え、息切れの頻度も上がって行く。
しかし、そこから次なるピークを見て絶望する。
すぐ目の前に壁のように立ちはだかっているその山は、高丸山というらしい。
標高は千本ツツジとたいして変わらないが、千本ツツジからは標高を一気に下げてから、キツイ登り返しが待っている。
ここ最近のドル円レートの動きのようだ。
牛の歩みのペースで一歩一歩深呼吸を繰り返し、息絶え絶えで高丸山へ着く。
やはり誰もいない。この辺りは禿山のように木々が少ないため、奥多摩の主脈や丹沢、富士山がハッキリと見られる。
ここで少し休憩し、次なるピークへ向かう。
高丸山からは長い急坂を下って行く。
角度にして四十五度はあるのではないかというくらい酷い傾斜だ。
反対側から登らなくて良かった。
高丸山から三十分で、日蔭名栗山へ着く。
高丸山に比べると、そこまで登りはキツくなかった。
この山も石尾根1700mシリーズの一つ。石尾根縦走路から奥多摩湖が望める山で、ここから峰谷川に向かって下る南尾根というバリエーションルートもある。
一人、山名板の手前で立っている男がいた。
写真をとって欲しいと言われ、デジカメのシャッターを押す。
少し雑談して、一旦別れを告げる。
日蔭名栗山を下って行く途中、一人の女性とすれ違う。キツそうに登っているが、装備からしてベテランな印象を受ける。
後で知ったことだが、このまま雲取山へ行くらしい。すでに十三時を過ぎているため、山荘で泊まるのだろうか。
十四時を回る頃、鷹ノ巣山避難小屋へ着く。
バテバテの状態でぶっ倒れるようにベンチに座る。
用意してきた水筒に口を入れた瞬間、ガブガブとお茶を飲み、あっという間に空になる。
飲料は底を尽きたが、避難小屋から少し進めば水場があるので問題はない。
予定ではここから石尾根を通って鷹ノ巣山に行くはずだったが、バテてしまったため無理そうだ。
また、さきほど会った男によると、今下山すれば峰谷のバス停の出発時間に間に合うらしいため、
迷うことなく、下山を開始する。
避難小屋からは浅間尾根を下って行く。
麓までは最短で行けるコースでだ。
避難小屋から一時間ほどで麓へ着く。
足と膝はもうボロボロである。
ここからは奥集落をひたすら歩いていく。
去年の今頃、ここから鷹ノ巣山へ登ったことを思い出す。四月にここを訪れれば桜や梅、ツツジなど鮮やかな光景を眺めることができる。
(いまでも若干、散り遅れた花も見られるが。)
十六時過ぎ、峰谷バス停へ到着。
バスの出発までの三十分ほど、日蔭名栗山で会った男と雑談し、結局意気投合して奥多摩駅前の売店で盃を交わした。
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