横尾山《関西百名山》
- GPS
- 05:34
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 675m
- 下り
- 662m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
下山:JR山陽本線須磨駅 |
写真
感想
今日の天気予報は午前中雨、午後曇りで15時以降晴れと好転して来た。回復を見込んで出発を1時間遅らせた。京都を出発するときは本降りの雨だったが鷹取駅に降り立つと雨はすっかり止んでいた。またしても関西百名山シリーズは「雨が降らない」という伝説ができたようだ。登りのルートは高尾台から高尾山を通り須磨アルプスのエリアに出る予定だ。市街地を歩き、登山口に達する部分のルートファインディングが最も大変かもしれない。2.5万図に載ってない道も多い。そこで今日のミッション1は「高尾山への登路をルートファインディング」とした。鷹取駅の北側は阪神大震災まであった鉄道工場の跡地で2.5万図は未だ新しい街が描かれていない。山陽電鉄の踏切を渡り坂道となると若木町から上細沢町と進み、地形図に病院マークのある須磨裕厚病院の前を通り更に勾配が増すと左にカーブしだし発電所の地図記号の地点に達した。送電鉄塔はあるが発電施設は見当たらず、鉄塔の南側に明瞭な登山道を見出した。今日は4月並の気温となり温度調整の為上着を脱いだ。
時計回りに回り込む尾根に乗り僅か5分で高尾山(181m)山頂に達した。送電鉄塔があるだけで山頂を示すものは何もなく、一寸拍子抜けで送電線の下の尾根を北へと進んだ。しっかりした道が続きもう問題はなさそうだ。この山域は知らない道が次々と現れる。本道と思われる道を進んで行くと上空の送電線が右の方に分れて行き尾根を進むと六甲全山縦走路に合流した。東山へ立寄ろうと一旦縦走路を東に進んだが東山の位置を誤認していて板宿への道の分岐点まで行った。この辺りの小ピークが東山だと思っていたが其れらしいピークはなく不審なまま引き返すことにした。東山でミッション2:「帝釈山(586m)を山座同定」を予定していたが果たせず。ミッション3:「横尾山までの所要時間を予想」を行った。此処からは須磨アルプスのエリアでアップダウもある。高尾山尾根から縦走路に飛び出した地点から板宿分岐が余りにも近かったのでそのイメージで皆は12分から19分の予想を出した。
西へと引き返し先程の分岐を越え視界の広がるピークに達すると何と此処が東山(253m)山頂だった。過去2回も通っているが東から歩くのは初めてだ。対峙する横尾山の稜線は須磨アルプスの核心部で脆い花崗岩の岩肌が壮観だ。曇り空から陽が射しだした。しかしどうもガスっぽく遠望は利かない。明石大橋も明石側が辛うじて見える位で対岸は全く見えない。振り返っても帝釈山も無理のようだ。ミッションの所要時間はこのように景色を見て立ち止まっている時間はストップウォッチを止めるので結果に影響はない。花崗岩が崩れた砂交じりの急斜面を下った。馬ノ背は須磨アルプスの核心部、中央の露岩を下り切ると最低鞍部で、長い階段で登り返した。達したピークが横尾山(312m)で所要時間は31分31秒だった。皆大外しでどうしたことだろう。後でGPSの軌跡を確認してみると当初予定していた高尾山尾根からの縦走路への乗り上がり位置が東山の地点のルートを書いており板宿分岐まで早く到着しすぎたために起こった混乱が原因のようだった。
昼食のため大休止を取るが上着を羽織らなくても全く寒くなく、全く春の陽気だ。昼食後は南下し栂尾山(274m)に達すると展望櫓があり大勢が休憩中だった。高倉台の住宅地越しに鉄拐山、鉢伏山等が真向かいに見えた。今日初参加のT山さんにコンパスの手解きをして鉄拐山の山座同定をして貰った。栂尾山からは展望地の中を長いコンクリート階段で下りた。つつじ歩道橋で車道を乗越し、高倉台団地を抜け高倉山に取り付いた。こちらもコンクリート階段が只管続いていた。乗り上がった処は“おらが茶屋”で1階がトイレ、屋上が展望台になっているが茶屋はお休み。少し進むと地元山の会で行われている毎日登山の署名所があり日付ごとに捺印されている。この山域にはこのような署名所がいくつもあるようだ。
高倉山(212m)は第二神明道路のトンネル真上辺りで樹林帯の中に4等三角点「立原谷」が置かれていた。2m程下の巻道を皆は通過してしまった。鉄拐山(てっかいさん253m)山頂は展望なくこの辺りも間道が入り乱れ“義経道”が分岐していた。縦走路は東南東に進みウバメガシの林を行く。この木は備長炭となる堅い木であると案内板にあった。旗振山(253m)は電波塔があり茶店が営業中でフレッシュジュースも売られていた。I上さんとS江さんがお試し。山頂からは一ノ谷の谷越しに見える須磨海岸の砂浜が美しかった。4等三角点「鉢伏山」があるが南に見えている山が鉢伏山なのに点名はややこしい。山名の由来は大阪堂島の米相場の情報を畳一畳もある旗を振って明石や姫路に伝達していたそうだ。
鉢伏山へは大したアップダウンもなく5分で到着した。平らで公園の一部になっている山頂の端の方には山頂標識があり260mとされているが等高線では240mまでしか読めない。須磨浦公園からロープウェイがあるので軽装の一般市民の姿が多い。観光リフトが接続し旗振山西麓には遊園地もある。2.5万図の山頂付近に航空灯台が描かれているが現物はどんなものなのだろう。下山は折り返すように山腹歩道に入り一ノ谷橋へと下った。今歩いて来た縦走路の山麓を鉄拐山の東側まで折返す道で、ほぼ水平のようだが険しい谷をトラバースするため少々のアップダウンが伴っている。稜線から南東尾根を下る道と交差し鉄拐山からの義経道と合流すると妙見堂跡が近い。
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