分水嶺トレイル2015☆第2関門で終了
- GPS
- 32:00
- 距離
- 52.4km
- 登り
- 4,716m
- 下り
- 2,887m
コースタイム
- 山行
- 11:56
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 12:45
天候 | 初日:曇り時々雨、2日目:ほぼ快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
分水嶺トレイルという大会に初参加した。
コースはA(鴨沢スタート:84km・累積標高差8000m)とB(青梅スタート:115Km・累積標高差11140m)に分かれるが、ともに雲取山からは奥秩父縦走路を東から西に向かう。主な通過地点は、将監峠、雁坂峠、甲武信ヶ岳、大弛峠、金峰山、瑞牆山であり、そこから先は一般登山道を外れ、信州峠から横尾山に向かい、飯盛山を通過して獅子岩がゴールとなる。
主催者側からのサポートはなく、途中3カ所(雁坂峠、大弛峠、富士見平小屋)に関門があり、時間内に通過できなければその時点で競技は終了する。
今回書類選考(ロードやトレランの記録よりも、登山経験が重要視されるらしい)に通り、Aコースに参加してきた。
結果は、第2関門である大弛峠を制限時間(2日目13:00)内に到着することができなかった。時間にして35分だった。2日目のスタートをあと1時間早くしていれば、と悔やまれるが、それも実力のうち。
大会を軽く振り返る。
≪初日(鴨沢〜雁坂小屋まで)。天気:曇りときどき小雨がぱらつく。≫
11時に鴨沢の会場をスタート。参加者はソロ、チーム合わせて50〜60名。同じくらいのペースの方たちと多少前後しながら進むので、何となく顔を覚えて、挨拶をしたり話をしながら進んでいった。
雲取山到着が3時間弱。標準コースタイムの70%で予定を立てていたので、少し早く到着。まずは滑り出し順調。
飛龍権現を過ぎて将監峠までも予定より早く着いた。将監峠で少し休んでいると顔見知りになった方から小屋に寄って給水しておくことを勧められた。この先でも給水できないことはないが、明るいうちにやっておいた方が良いとのことだった。峠から数分おりたところに将監小屋があり、水場ではじゃぶじゃぶと水が出ていた。さらに小屋でカップラーメンが売っており、空腹を満たすこともできた。あとで振り返ってみても、小屋に寄ったのは正解であった。ヘッドライトも装着してコースに戻った。
山の神土から先は、尾根ではなく、巻道コースであった。黒エンジュの手前で日没となり、ヘッドライトを点灯した。2日前の台風の影響で沢は増水しており、数か所の渡渉と泥濘でシューズはぐしょぐしょとなった。
水干や分水嶺の碑を過ぎ、21時に雁峠に到着。予定時間よりも30分くらい早く、順調に思われた。しかし燕山への登りで疲労が噴出。ペースがガタンと落ち、数人いた集団から一気に引き離されてしまった。ほとんど歩きのペースで進んだが、なぜか後ろから追ってくる人もいない。結果的に雁峠から雁坂峠までは長くつらい一人旅となった。眠くもなってきたし、脚は棒のよう。余力があれば破風山避難小屋まで行くつもりだったが、とても無理。とにかく早く雁坂峠に着いて休みたい。その一心で古札山から水晶山を通りぬけた。
ようやく着いた雁坂峠(23時12分着/制限時間25時)で関門チェックを受け、テント場の雁坂小屋に向かった。ここからもつらく長かった。コースタイム10分のことろを30分以上もかかってしまった。テント場は先行者で空きスペースは少なかったが、何とか狭いスペースを見つけてツエルトを張った。あとはシュラフカバーに潜り込んで爆睡した。
≪2日目(雁坂小屋〜大弛峠まで)。天気:ほぼ快晴。≫
朝、3時くらいからか、周りの動き出す音で目が覚めたが、起き上がることができない。ようやく起きて出発したのは5時少し前。3時の予定だったので、約2時間遅れの出発となった。
第2関門である大弛峠の制限時間に間に合うか否か、それよりこの脚と全身の疲労感でこのまま競技を続けられるか否か、自問自答しながらスタートすることとなった。雁坂峠でコースに戻り、雁坂嶺に向かった。天気は昨日と打って変わって快晴となった。関門クリアは半分諦めていたので、ハイキング気分で富士山を眺めながら歩いた。破風山を超え、避難小屋を通過。確かに初日にここまで来ていれば、2日目は楽だろうなと思った。
木賊山は巻くことができたので、避難小屋を過ぎるとあっという間に甲武信小屋に到着(8:30)。この時点で大弛の関門(13:00)まで4時間半。歩いているうちに体が温まり、脚の疲労感も感じなくなってきた。もしかしたら頑張れば間に合うか?甲武信の山頂では、3人のチームと合流。このチームはすでに諦めているようだ。山頂で競技ルールである大会本部に携帯で連絡。残り時間は少ないが、諦めないで関門通過を目指すことを伝えた。ここから大弛峠までは、最後までファイティングポーズをとり続けようと決心した。
甲武信の山頂を下ると、走れる区間も出てくる。たえず時計とにらめっこしながら進んだ。東梓で残り約2時間。厳しいが不可能ではない。国師のタルで残り1時間40分、益々厳しいが諦めない。国師ヶ岳への登り、偽ピークがいくつもあるのは経験すみ。わかってるが、それでもなかなか山頂が現れない、もどかしかった。何とか30分前(12時半)には山頂に着きたい。しかし、12時半をとっくに過ぎても国師の山頂に立つことはできなかった。最後までファイティングポーズは崩さなかったつもりだが、制限時間の13時になった時点で競技継続を諦めることになった。
結局、国師の山頂到着が13:05、大弛峠着は13:35分であった。大会役員から関門チェックを受け、最終的に競技終了した。関門では制限時間内に到着し、休憩していた顔見知りの方々と出会った。健闘を称えるとともに自分の実力不足にふがいなさを感じた。
この大会、甘く見ていたつもりはないが、考えが甘かった。まだまだ実力不足である。来年また挑戦したい。書類選考に通ればだが。
コメント
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たぶん甲武信あたりですれ違っていますね。トレランの人がずいぶん多いと思って歩いてました。歩いても走っても、奥秩父はいい山です。
コメントありがとうございます。dobonさんの記録も拝見いたしました。おそらく水師から甲武信ヶ岳の間ですれ違ったのでしょうね。私も奥秩父の苔生した独特の雰囲気が大好きです。話がそれますが、ご自宅から北アルプスまで繋がっているのはすごいですね。後立山に行かれたら、日本海までももうすぐですね。同世代のご活躍に敬服致します。
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